範馬刃牙 第243話 親子愛



刃牙と勇次郎の決戦は目前だ!
目前!目前…目前なんですよね…?
どうも信用ならん。
親子で結託してやらない可能性も否定できない。
料理を作ろうとしたらガスコンロが故障して無理という可能性もあり得るぞ!


さて、習志野駐屯地…そこは第1空挺団が駐屯している自衛隊の駐屯地である。
第1空挺団と言えば板垣先生がかつて所属していた部隊だ。
それを題材とした作品も書いたことがある。
板垣先生にとっては思い入れの強い部隊に違いない。

そこに内閣総理大臣、神崎尚人がヘリで降り立つ。
しっかり総理が変わっている。
徳川光成が金をキロで積んだのは前総理だから、そこのところは大丈夫なのか?

総理と第1空挺団の団長、八代龍二…
二人が行う話題は当然と言うべきか、刃牙と勇次郎の決戦についてだった。
一見無関係に思えた刃牙と第1空挺団の関係だったが、実はガイアの部隊は第1空挺団所属であった
つまり、13歳の少年に第1空挺団自慢の部隊が敗北したことになる。

第1空挺団以上の戦力を持つ二人の激突…穏やかではない。
阻止するのは無理だと総理も八代もわかっていた。
今度の総理はけっこう聡いな。
勇次郎と刃牙の危険性をしっかりと把握している。
前の総理は勇次郎の存在すら知らないほどの無能だった。

「この親子喧嘩が 都内いかなる場所で勃発(はじ)まろうが」
「一般市民周辺住民を 避難させられたいッッ」


それが総理からの命令だった。
親子喧嘩は突発的に始まるものなのか?
たしかにまずは料理を作る必要がある。
地下闘技場ではそうもいくまい。

路上で突発的に起こる闘争が範馬親子の決戦の部隊になるのだろうか。
試合も舞台も用意されていない状況下での戦いにこそ、グラップラーの真価が試されてきた。
実戦こそがバキシリーズの本番とも言える。
近隣住民の避難が必要になるな。

それ故に都心のど真ん中で死闘が起こる可能性も考慮しなければいけない。
勇次郎は地震を止め、落雷を受け止める。
刃牙は地震を起こすことができる。それもリアルシャドーで。
彼らの災害力は天災をも上回る。
一国の首相が動くのも道理である。
避難で済めばいいのだが。

事前の情報さえあれば、連絡から30分で避難はできるらしい。
さすが第1空挺団。優秀だ。
それ以上の遅延は死者が出かねないのか、30分内での避難が厳命される。
前の総理ならこんなことを命令にすらいかないんだろうな。

ある種の実戦が第1空挺団の手に委ねられようとしていた。
ガイアも民間人避難のために頑張るのだろうか。
…に、似合わねえ…

場面は切り替わって渋川流合気柔術の道場…
そこで刃牙と渋川先生が会話していた。
刃牙は渋川先生に勇次郎とやるか否かを聞いていたようだ。
…何でそんなことを聞くんだ?
勇次郎と戦うアタシカッコイイとアピールする気か?

NOと言える日本人、渋川剛気の答えはNOだった。
「ですよね」なんて刃牙は笑いながら返すのがチッと言う感じだ。
チクショウ、このスイーツ(笑)脳め。
渋川剛気曰く勇次郎とやらないというよりもできない。

「ワシはホラ 護身体質の完全体じゃから」
「おそらくはこの身体…………」
「ワシを現地へは行かせまいよ」


危険が迫るとそれを妨げるイメージが目に見える…
渋川剛気が達した境地とも言える能力だった。
勇次郎に挑もうとすると地が裂け溶岩が沸き立つ有様さえ見えてしまうようだ。
現に柳と戦う時は危険を報せる幻影が見えていた。
近付くことさえ危険なのだ。

でも、柳だと勘違いしていれば前に進むことができた。
危険を承知でも前に進む…
護身を身につけながらもあくまでも渋川剛気は武道家なのだ。
それでも勇次郎はやっぱり格が違うのか?
危険には突っ込んでも勇次郎に突っ込むのはごめんなのか?

その時、渋川先生は短刀を取り出して刃牙に突き立てる。
こんなものを忍ばせているだなんて、さすがに油断ならない渋川先生だ。
完全な不意打ちだったが、刃牙は片手で止める。
さすが実戦に生きる男だ。渋川先生が本気だったのかは怪しいところだが。
でも、冷や汗を流していることからけっこうびっくりなのか?

今の刃牙はこんな不意打ちにも対応できる技術を持っている。
その気なら然るべき反撃も行っているはずだ。
独歩がやったようなこともできるはずだ。
主に睾丸を破壊します。

「アンタ戦争しようってんじゃないんだ…」
「こんな技量身につけちまって 健全な親子喧嘩だなんて」
「お止めなさい」
「あのお父上から離れなさい」


ここでまさかの停戦勧告だ!
やるやる詐欺かと思ったら、周りから停戦を持ちかけやがった。
刃牙と勇次郎が戦えばただの親子喧嘩にはならない。
地震あり金的ありのとんでもなくひどい戦いになるだろう。
そのような戦いを肉親とやるべきではないと渋川先生は言いたいのだろうか。

今の勇次郎は刃牙に恋している。
勇次郎の愛は暴力とイコールで繋がる。
想いが大きければ大きいほど、その苛烈さは増す。
それが一般市民に飛び火する可能性も否定できない状況だ。
そりゃ止めろと言いたくもなる。
止めろと言った人は一般市民を狩っていたけど。

しかし、刃牙は止めろと言われて止める人間なのだろうか?
口だけなら勇次郎に匹敵するくらいに成長している。
渋川先生も強引に言いくるめそうだ。
アンタが逃げ出す距離で俺は一緒に飯食いたいんだぜッッとか。
何言ってんだ、こいつ。

ともあれ、親子決戦前にスパイスが振りかけられた。
でも、範馬親子の味付けは雑っぽい。
肉だって火で焼いてそれで終わりそうだ。
ソースもたれも何もない。
スパイスが意味を為すことはなさそうだ。
次回へ続く。


第1空挺団が動こうとしているぞ。
…動くのかなぁ。
戦いが始まろうとした瞬間に自衛隊がやってきて一般市民を避難させる格闘漫画はなかなかない。
奇妙な光景が繰り広げられそうだ。
一般市民が抵抗した場合は、ガイアが大声上げて気絶させるのかな…

第1空挺団は置いておいて、刃牙が差し止めを食らった。
言われて止める人間とも思えないがさてはて。
刃牙阻止部隊が結成されたりして。
勇次郎と戦いたければ四天王を倒すが良いとか。

とりあえず、勇次郎と激闘を繰り広げた猛者が集まるぞ。
まずは愚地独歩だ!
勇次郎との激闘はバキ史上に残る名勝負であり、独歩と刃牙の戦いは起きそうで起きていない。
通り魔を瞬殺し惨殺した技を刃牙にぶつければどうなるのかも注目だ。

次は郭海皇なんてどうだ。
技の到達点にして、武の到達点だ。
力の到達点にして、暴力の到達点である勇次郎とは対照的な存在である。
勇次郎に向かうステップとしてはなかなかの人材だ。

その次はサムワン海王もいいだろう。
もはやその強さは語るまでもない。
勇次郎の主食はムエタイですよ。(語弊あり)
刃牙よ、お前も食うんだ。
そういえば、刃牙ってムエタイを食っていないな。

最後は当然本部だ!
いや、本部の実力をナメたらいけませんよ。
渋川先生でさえ接近するのを躊躇った勇次郎の領域に、軽々と踏み込む胆力を誇る。
独歩を2分で殺せると言い、勇次郎に挑んだその態度は本物だ。
というか、何やってんだよ、本部さん。
いい加減出番獲得しろよ!

そんなわけで独歩・郭海皇・サムワン海王・本部のドリームチームが刃牙が越えるべき壁だ。
四天王ならぬ死天王を名乗っておけば貫禄もアップだぞ。
ついでに死天王を倒すと新形態が待っていて、そいつは当然ストライダムです。
自爆覚悟の特攻に刃牙は戦慄するのだ。
距離を離し続ければ何度も爆発して勝手に果てます。
AッChiiッ…



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