範馬刃牙 第259話 都市伝説



ゴキブリダッシュが勇次郎にあまり通用していない!
刃牙自慢の必殺技だったのに不発気味だ。
まぁ、バキ世界じゃスピードは冷遇される方向にある。
ウェイトが無限大に増え続けるゴキブリグラビティとかどうだろう。
でも、重いこともバキ世界じゃメリットになり得ないか……


勇次郎を吹き飛ばしトイレを過剰破壊した刃牙だった。
やりすぎと言わざるを得ない恐ろしい破壊力である。
勇次郎並みの破壊力だ。
あるいは勇次郎が後ろに飛んで自分で破壊したりして……
ハハ、いくら親馬鹿だからってまさかね……

壁越しまで吹き飛んだ勇次郎に刃牙は追撃のゴキブリタックルだ。
270kmの衝撃が勇次郎に襲いかかる。
それを刃牙は全身で行うのだから破壊力はとんでもないだろう。
勇次郎だって「ク……ッフ…ッッ…」と呻き声らしきものをあげている。

でも、刃牙は格闘家の中では軽い。76kgだ。
対して突進系必殺技の雄、ピクルは推定200kgである。
ピクルタックルは270kmは出ていないかもしれないが、それなりの速度は出ているだろう。
それを考慮するとゴキブリタックルはピクルタックルと同程度、あるいはそれ以下の威力かもしれない。

勇次郎は両腕を下げたまま、ゴキブリタックルを受けた。
まったくガードしようとしていない。
余裕ということだろうか。
20年くらい前の勇次郎ならこれで倒せた……あるいは鬼の貌を出すところまで追い詰められたかもしれないが……

ゴキブリタックルによって便器は全壊している。
進路上の障害物をものともしない突進力だ。
前回、けっこう駄目出ししたけど、やっぱりすごい技だなー。
相手が勇次郎だから不当に低い評価をしてしまったと反省するのであった。

とりあえず、踏ん張っている客がいなくて良かったと思う。
270kmでぶつかられると吹き飛ぶどころか、身体が爆発四散しかねない。
臓物が飛び散るだけでなく、うんこだって飛び散る。
絵面的にも状況的にも最悪です。

ゴキブリタックルを受けた勇次郎だったが、冷や汗ひとつ流れていない。
むしろ、笑っている。
白目でだけど笑っている。

「筋繊維を液体――」
「さらには気体レベルにまで弛緩させ」
「しかる後に――」「緊張へと転ずる」
「そこに発揮される爆発力……」
「期待を大きく上回る」


ここで逆解説だ!
相手の技をあえて解説することで、精神的優位に立つ高等技術である。
というか、ゴキブリダッシュの理論を完全に理解している。
郭海皇戦で脱力を否定していた勇次郎だが、技術体系としては認めていることが伺える。

脱力は技術体系として頻出している。
古くは菩薩の拳に始まり、鞭打、消力と脱力が為せる技が続き、近年の例では真マッハ突きも脱力の範疇だろう。
でも、脱力の結果がそれぞれ異なるから困る。
消力なんてどんな超常現象ですか。
何とも難しく、それだけに奥の深い技術だ。

勇次郎曰く、多くの競技者や武術家が脱力という課題に挑戦した。
だが、液体レベルにさえも達していないのが実情らしい。
大擂台賽でさえ脱力を使いこなせていたのが郭海皇だけだった。
海王たちのレベルは怪しかったと言えば怪しかったのだが、技術なら最高峰の中国武術でさえ脱力を極めていたのは郭海皇だけである。
楊海王なんて脱力どころか大道芸に踏み込んでいた。

だが、刃牙の脱力は液体を越え気体のレベルに入っていた。
脱力という観点だけなら世界最高かもしれない。
でも、気体レベルの脱力ってなんだ?
固体が緊張、液体が脱力とするなら、気体となると……幽体離脱?
物質というくくりに囚われないことで、超高速移動を可能にしたのだろうか。

というか、そこまで来るとG師匠は関係ないんじゃないだろうか。
筋肉が液状というところからゴキブリダッシュを編み出したのに、気体となるとG師匠は関係ないぞ。
そもそも、筋肉が気体の生物はいない。身体ががらんどうだ。
G師匠を超えたレベルに刃牙がいると思えばいいのか?
相変わらず脱力は難しすぎてよくわからん。

ゴキブリダッシュは初速だけでなく、組み付いた後のゼロ加速にも優れる。
極限の脱力から緊張に移ることで短い間隔でのダッシュが可能なのだろう。
これを活かして勇次郎を押し込んだ。
……はずであったが、勇次郎は筋力のみで押し返していく。
勇次郎は技術など不要と断ずるほどの筋力の持ち主である。
ゴキブリダッシュでさえものともしていない。

「刃牙よ……」
「“良き師”を持った」


勇次郎は刃牙を素直に褒める。
刃牙の努力や結果を全て知った上で認めた。
散々、刃牙に駄目出しをしてきた勇次郎らしからぬ行為だ。
それだけに刃牙としては感無量ですね。
いや、ゴキブリタックルが押し返されてそれどころじゃないかもしれないけど。

刃牙は勇次郎を倒すためではなく、認めてもらうために鍛錬してきたのではないだろうか。
ある意味、そう捉えられる部分が散見される。
もしそうだとしたらこの一言でヘヴン状態ですよ。
いっそのことアヘ顔になってしまえや。
脱力しているのだからトロ顔の方がいいか?

刃牙を褒める勇次郎だ。なら、次はご褒美である。
もちろん、範馬流のご褒美なので暴力行為になる。
というわけで、バックドロップで後ろに投げ飛ばす!
殺傷力を求める勇次郎らしからぬ技だ。
それでも勇次郎がやれば並みのバックドロップとは話が違う。
刃牙は壁をぶち破って吹っ飛んだ。
飛んだ刃牙はどこへ辿り着くことやら……
もう器物損害は当たり前になってきているな。


さて、ここで話は一気に変わって都市伝説の話だ。
雷を浴びても平気な鬼や夜な夜な人を襲う達人たちなど、都市伝説には事欠かせなさそうだがそれとは異なる都市伝説だ。
それは最強親子伝説というものだった。
東京の地下には闘技場が存在し、そこでは17歳の少年がチャンピオンを務めている。
その少年には父親がおり、背中に鬼の入れ墨を背負って大国でさえも怖れさせている。
そして、この親子の仲が険悪というのがバキ世界に伝わっている都市伝説だ。

都市伝説は微妙な差異はあるが現実そのままだ。
というか、相当な災厄が東京には渦巻いているから、都市伝説で済んでいるだけでも驚きだ。
公園には背中に入れ墨を背負ったフンドシ男(花山)や凶器を振り回し川を走る中国人(烈)やら、都市伝説には事欠かせないぞ。
……都市伝説というか魑魅魍魎というか妖怪だ。

しかし、唐突に始まった都市伝説シリーズはどうするんだ?
最大トーナメント決勝戦のようにコミック1巻くらいに渡って都市伝説が語られるのだろうか。
妖怪SAGA小僧みたいに。
あの時、ジャックは母親が勇次郎に犯された挙げ句、全てを失ったとだけ言えば良かったのに、
勇次郎の武勇伝まで語り始めたから困ったものだ。
……ジャックもパパ大好きなのか?

まぁ、刃牙とはしてはゴキブリダッシュが破られて困っているかもしれない。
都市伝説で時間を稼いで逆転の策を模索しろ!
そこで公園に現れる刀剣を持った無精髭の男の都市伝説を思い出せばなかなか良い具合かもしれない。
とりあえず、総入れ歯になったことをアピールしておこう。
次回へ続く。


ゴキブリダッシュが破られた!
ゴキブリに鬼が負ける道理はないということか。
そもそも、ゴキブリなのがいけなかったのかもしれない。
ピクルと戦ったんだから、最速の恐竜ガリミムスを模倣すれば良かったのに。

でも、ゴキブリダッシュを応用したであろう打撃は通用しているように見える。
少なくとも破壊力という点では比肩しうるものはなかなかない。
ただ単に力での勝負を挑んだのが悪かったのかもしれない。
そりゃ、いくら速いからってただタックルするだけじゃあね……

ゴキブリダッシュ自体の効能は素晴らしいとは思う。
だが、技の基本性能に頼り切ってそれを使いこなそうとしている感じはしない。
範馬一族らしく良くも悪くも大雑把だ。
ゴキブリダッシュ剛体術とかどうよ。
気体から一瞬で固体へ!
わけがわからないよ。

都市伝説編もどうするんだろうか。
来週になると一体何だったのと言った感じに終わってるのか。
あるいは回想開始と言わんばかりに続くのか。
都市伝説の中でだけ本部が強くて、ムエタイが不敗だといいのに。
あ、パンツをズリ下ろしてタマピン喰らうムエタイ戦士の都市伝説とかどうよ。
……珍場面扱いか。

都市伝説の中で放置していた展開を全て解消したりして。
夜な夜な肉を運ぶトラックを襲う原始人の都市伝説とか、多くの格闘家が一堂に会して戦うトーナメントの都市伝説とか、
元オリンピック100M走金メダリストのボクサーが中国武術の使い手と戦う都市伝説とか。
たくさんあるわけだしじっくり3年くらいは時間をかけたいところかな。
こうして都市伝説は連鎖して、親子対決はいつまでも続くのだ……



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