範馬刃牙 第48話 暴風



あの…マジで決着ですか?
Jr.なら絶対に立ち上がれそうにないダメージだけど、こいつはゲバルだ!アンチェイン2世だ!
遠慮なく金的するし放尿もする。
今こそ放尿チャンスだ。
放尿しかネタが思い浮かばないのは何かまずい。


刃牙はマリアさんの肉ベッドから離れる。
さりげなく、前回のキスでおでこにつけられた口紅はなくなっている。
拭いたのかお前。
慇懃無礼な奴だ。

「マリアさん 柔らかくって暖かくって…………… スッゲェいい香りでした」

すかさずフォローに入る。
思いっきり冷や汗かいたくせによくそんな台詞言えたものだ。
油断のならない男だ。
だが、曲者のマリアさんはそんな言葉に惑わされない。渋い顔したままだ。
刃牙、ピンチだ。

「しかも…」
「優しい」


刃牙はさっきとは別の方向で、マリアさんの内面を誉め立てる。
これにはマリアさんも…陥落(おち)た
顔を赤らめてますよ。
しかも、「用は済んだんだろ 行きな」とぶっきらぼうな態度を見せることも忘れない。
一流のツンデレだ、こいつッ!!
素直になれない自分を見せ付けている。
この時点で梢江よりもマリアさんの方が圧倒的に萌える。

「スゲェな さすがアメリカ最強」

今度はオリバを褒める。
今褒めなきゃマリアさんを寝取ったの恨みをモロに受けることになる。
話術においてはとことん隙のない主人公だ。
こういうのを八方美人と呼ぶのだろうか?
格闘漫画の主人公らしくないなぁ。

オリバは即刻鉄拳が飛ぶかと思いきや、むしろ刃牙に感謝する。
刃牙のおかげでマリアさんが和んだようだ。
つくづくマリアさん一番!の人だ。
マリアさんが喜べばそれでいいらしい。
…それって恋人というよりもライバルの立ち位置じゃないだろうか?

ともあれ、囚人たちはオリバの勝利を祝う。
ゲバルに傾きかけたこともあったけど、結局は強い人物に最大のリスペクトを送るらしい。
アンチェイン!アンチェイン!と大騒ぎに大騒ぎする。
ゲバルのことは完全に忘れてしまったようだ。

「ヤイサホー」

勝負が決まったと思ったその時、謎の叫びが刑務所を支配する。
ヤイサホーと謎の歌が続く。
電波の発信源はゲバルだ

砂を掴んで力強く立ち上がる。
動作のひとつひとつに力みがある。
拾った砂を顔にかける。
素早く手で何かを描き、そして振り返る。
マウス戦で見せた隈取の本気ゲバルがそこにいた
でも、胸にオリバの平手の後がくっきりと残っていて何か間抜けだ。

「慎み深くをハネ返し〜〜♪ 耐えて忍ぶを退けろォ〜〜♪」
「満ち足りることに♪ 屈するなァ♪」


歌いながらオリバに向かってダッシュするッッ。
野性的な前傾姿勢は郭春成を連想とさせる。
…ごめん、不吉なものを想像してしまった。

(これからだッッ)
(ゲバルはここからだ!!!)


刃牙はゲバルの潜在能力をさもわかっていたようにつぶやく。
さりげなく試合をコントロールしてる。
主人公のやることじゃないが気にするな。

ゲバルはオリバの腹に力任せの前蹴りを放つ。
あのオリバがはるか後方へと吹っ飛んだ。
脅威の身体能力を見せたところで次回へ続く。

やっと戦いが本番になった。
次回から全開のオリバとゲバルの戦いに入るのだろう。
正直、勝敗が予想できなくなってきたので非常に楽しみ。
そのトリガーとなったのが刃牙というのがすごくやるせない。
でも、ゲバルの蹴りでオリバがそのままダウンしてしまうと嫌だなぁ。
どうもこうも最悪の展開です!


Weekly BAKIのTOPに戻る