範馬刃牙 第82話 行動



再開3話目にして刃牙の出番はなくなった。
予想するけどあと数ヶ月は出てこないな。
出てくるわけがない。

ピクルは基地内のピクル専用部屋に隔離されていた。
ピクルっぺやは大木・つり下げられたタイヤと木・動物や昆虫などの雑誌・水槽・恐竜の置物が並んでいた。
何ですかこのなんちゃって原始時代?
軍人が言うには1ヶ月余りでこの部屋が作られたらしい。
こんなちゃっちい部屋は3時間でもあればできる
アメリカ軍のダメっぽさがちょっと伺えた。
あと、なんで原始時代を目指しておいてタイヤがあるんだ?
雑誌はピクルに馴染みのありそうな生物のものだからともかく、タイヤなんて原始時代にはない明らかな異物だろう。
な、何が狙いなんだ!


(これではまるで 夜這いではないか)

で、勢いよく侵入した烈先生はタンクローリーの影に隠れたまま、冷や汗と共に自分ツッコミをしていた
…夜這いか?
原始人♂に逢いに行く行為が夜這いと言うのか?
wikiで見てみると夜中に性交を目的に他人の寝ている場所を訪れることらしい。
やる気満々だな烈先生。

克巳×烈先生という黄金カップリングがバキホモ界には存在する。
それだけ烈先生のホモ度は高い。近年ではツンデレっぷりを見せることでその地位はさらに向上している。
そんな烈先生のことだ。
TVで堂々と公開レイプを開始した挙げ句、そそり勃つものを惜しげもなく見せたピクルには惹かれるものがあったのだ。
多分。

(どうかしている… こんなところにまで忍び込んで……)

烈先生の自分ツッコミは続く。
何だかんだで勢い100%くらいで米軍基地に侵入したらしい
そりゃあドイルを助けるのに神心会に助けを呼ばず、わざわざ水の上を走って神心会に向かうくらいだ。
実にどこかボケている烈先生らしい。
烈先生の萌えポイントがまた上昇した。

(あの―――――得たいの知れぬ野生を目の当たりにしてからだ…)

どうやら、烈先生はピクルにTOKIMEITAらしい
溢れる恋心の前に米軍基地など障子紙のようなものだ。
でも、自問自答することからピクルを見て何がしたいというわけでもないらしい。
最低限、何をやるのかは決めてから米軍基地に侵入したらどうだろうか?
かなり、人生行き当たりばったりの烈先生だ。

と、いろいろと考えていたら警備兵が烈先生のいる方へと向かってくる。
見つかれば大惨事だ。
ヘタすれば中国軍の陰謀かと思われかねない。
だが、烈先生は動かない。
兵士が向かってこようとも、タンクローリーの物陰に隠れたままだ。
すぐ目の前まで兵士が来た瞬間に烈先生が目が光る
やはり暴力か!いや、中国拳法炸裂か!?

と、烈先生はタンクローリーをこつんと叩く。
物音に兵士は即座に反応する。
ピクルが脱走したのかも知れないし、大焦りで音が鳴った方向にライトを当てる。
が、烈先生はいなかった。
一瞬のうちに警備兵の後ろに回り込んでいた。
あとは逃げるか倒すだけだ!

だが、烈先生は後ろに回ったまま何もしない。
逃げもしなければ倒すこともない。
ただ、兵士に合わせて歩くだけだった。

(ひとまずこれで………… 移動は可能ッッ)

実に烈先生は聡明な策を選択した。
兵士の後ろにいたまま歩けばバレずに移動ができる!
できるわけねえだろ!
このガングロ中国人の天然ボケっぷりは至宝級だ。
ほとんど密着寸前なくらいに近づいています。
こんな状態で後ろを歩けば普通にバレます。
移動できるできないの問題じゃありません。
「ッッ」を二つもつけて断言するな。
それともこれが中国四千年の隠密術か?
中国四千年は進化しすぎて退化している気がする。


そんなS級のボケが展開される一方、正門では軍人と勇次郎が向かい合っていた。
軍人はライフルの腹を勇次郎に押しつける。
が、逆に軍人が後ろに吹き飛んだ。
勇次郎は特に何もしていないのに吹き飛ぶという異常事態に軍人、大焦りだ。
目の前にいる人間がかなりやばいと悟ったのだろうか。
軍人なら勇次郎くらい知っておけよという話だが。

「離れてなデモの衆」
「人が飛ぶぜ」


髪を逆立たせ、腕を広げ、勇次郎は凄む。
範馬オーラ全開だ。
目の前にいる軍人だけでなく、後ろにいるデモ隊も冷や汗ものの大迫力だ。
デモ参加者の石塚保(34)は勇次郎の側がエンジンみたいに熱かったと述懐するほどの範馬オーラだ。
ただの威嚇ではなく物理的現象を起こしても何ら不思議ではない。
いや、それはないか。ファンタジー漫画じゃあるまいし。

[直後! 石塚は信じ難い光景を目の当たりにする]

それにしてもこの解説、ノリノリである。
勇次郎の放つ範馬オーラに毒されたのか。
兵士同士が殴り合いを始めた。
もう一人兵士がいたが、その殴り合いを止めることなく、むしろ自分自身を殴り始める
えーと…これってDamonsでやってたエレセロスですか?
何というシンクロニシティだ。
シンクロしてどうだよってシンクロニシティだけど。
いや、格闘漫画がシンクロしてどうするんだ。

2億年前から蘇った男が出た以上、勇次郎もそれに負けていられない。
というわけで範馬オーラで人を狂わせた。
理屈が全然わからないから何がどうすごいのかもよくわからないけどなんかすごい。
勇次郎は確実に進化している、かもしれない。
刃牙もオーラだけで人を狂わせることができる日がくるのだろうか?

勇次郎は自らの手を使うことなく、兵士を無力化した。
そんなわけで門の前へと歩み寄る。
烈先生と勇次郎のどちらがピクルの元に先に辿り着くのだろうか?
片や隠密行動の極み、片や正面突破の極みだ。
どちらも間違った方向に極まっているけど。

ここで刃牙ならどうするのだろうか?
寝ている場合じゃない。
さっさと起きてストライダムのコネを使って米軍基地に侵入しろ!
あるいは兵士の後ろについたまま歩く。


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