ピクル 第6話 最新VS最古



いきなり、チョビヒゲ+黒人の不吉な軍人が登場だ!
バキ世界において、チョビヒゲは基本的に弱者でありヘタれの証だ。
それに黒人が上乗せされると不吉度は急上昇する。
最近の例ではMr.サマンとか。
チョビヒゲ+黒人で強いのはオリバくらいだ。
というか、一瞬オリバと勘違いしてしまった。どうしてくれる。

「核施設への武装テロ進入という虚偽の通報」
「許されるものではない」
「――――が しかしこの状況を見る限り たしかに―――――」
「自爆テロ並みの破壊力と言えますな…」


もはや負けるために現場に出向いたチョビヒゲ軍人は通報の嘘に不満を感じつつも、その場の惨状を見て嘘に納得しつつもあった。
警官は全員瀕死だしパトカーは全て壊れていた。
ティラノサウルス超級の超暴力によって暴れたのだろうか。
警官に対して暴れるのはいいけど、パトカーを相手に暴れるのはどうかと思うぞピクル。
ガソリンが引火したらどうするんだ。
氷付けになりながらティラノサウルスに襲いかかるだけあり、行動が原始的だ。
いや、原始人だから当然だよ!

チョビヒゲ軍人はなぜピクルを射殺しないのかをペイン博士に聞く。
キングコング級の戦闘力といえど、人類の英知が詰まった武器GUNがあれば勝てる!
ああ、ダメダメだこいつ…
勝てるわけがない。
生身相手に銃で勝つとか、殴り勝つことの方がよっぽど容易だ。
バキ世界において、銃と生身では生身が圧倒的なことを知らないのかこいつ。

「それはあの男が全人類の宝だということッッ」

ジュラ紀の人間が現代に蘇った。
貴重だ。
でも、相手は柱の男みたいなものだ。
貴重以上に危険だ。
いっそ殺して標本扱いに方が良くないか?
まぁ、ピクル理論で凍死者の半数以上を救えるようになるかもしれないし、医学的な価値があるかもしれない。

ともあれ、ペイン博士とアレン君が生み出した奇跡がピクルだ。
簡単に殺すわけにはいかない。
そんなアレン君は今回は台詞なしでただ背景に立っているだけだった。
ああ…こんなに落ちぶれてしまって…
前回までのダメオーラはどこへやら。
今ではただのモブだ。
ネタキャラは板垣先生が気に入っている間は異常にもり立てられるけど、いざ興味がなくなれば悲しく捨てられる。
一山いくらの中年娼婦と変わらないのだ。
…アイアン・マイケルとか。

そのピクルは前回開けた穴を守るように座っていた。
補給のない籠城だ。
このままではいつか空腹で倒れる。
…いや、それを狙えばいいんじゃないか?
大人は物事を速く進めようとする。
籠城には籠城で対抗すればいいんだよ!
あ、ティラノサウルスを食べて栄養補給されるか。
塩っ辛いだろうけど。

「野人(かれ)を殺傷することなく捕獲!!!」

そして、自信満々にあのロボットを投入!
ま、負ける気だ!
殺傷されてしまう!
受け身だぞ、チョビヒゲ!

そのロボットはまずデモンストレーションをする。
アームで水の入ったペットボトルを掴む。
で、もうひとつのアームでキャップを力むことなくスムーズに開ける。
キャップを捨てたらその次はガラスのコップを差し出し、ペットボトルの中の水を入れる。
それも表面張力ギリギリまで入れる。
最後にそのコップを操縦者の目の前まで持っていき、ごくごくと飲み干す。
生身の手で行っているかのような繊細な操作だ。
パワーだけではないのだよ、パワーだけでは。
でも、キャップを捨てるのは良くないぞ。

このマシンは意外にも細かいことのできるようだ。
チョビヒゲ曰く多目的戦闘マシーンM.P.B.M.。
面倒なのでイジメテ君と呼称しよう。

「そのため彼は2年半もこのマシーンの中で日常生活を過ごさねばならなかった」

待てえええ!
2年半もイジメテ君の中に入っていたのかよ!
これじゃ操縦者がイジメテ君だよ!

うまいことを言ったと自賛しつつも、すごいのか馬鹿なのかよくわからない。
男塾に出てきた5年間馬から降りなかった男、搴兜稜萃(ケンタウロス)並みの所業だ。
最初の数ヶ月は物すらまともに食えなかったんだろうなぁ…

そんな拷問のような訓練の果てに、操縦者はイジメテ君の力を完全に発揮できるようになったらしい。
ライオン数頭を手玉に取り、軍用車両を破壊したらしい。
そして、パワーだけではないイジメテ君は大暴れしながらも、編み物までできる
パワーと器用さを完全に両立したパーフェクトマシン、イジメテ君!
でも、ここに至るまでに2年半なんだよなぁ…
ただ、数十年運転してもプロレーサーになれるわけじゃないし、2年半でここまで操れるのならパフォーマンスはいいのかもしれない。

で、イジメテ君とピクルが対峙する。
なんか葬送という言葉を思い出した
イジメテ君の中にアレン君が入ればよかったのに。
これがあれば俺にだってピクルを…!とか言えば、新たな死亡フラグゲットだ。

穴を守るようにして動かないピクルを、ペイン博士は守護(まも)っていると言う。
自分の時代を現代から守っているっぽい。
穴の向こう側にはジュラ紀の象徴であるティラノサウルスがあるし、自分の誇りを陵辱させないためにピクルは立っているのだろう。
ティラノサウルスは白亜紀だろという野暮なツッコミは今更しないでおく。

ともあれ、ピクルとイジメテ君は激突する
万力のようなパワーのアームでいきなりピクルの頭をチャッチだ!
どうみても殺す気だが、殺す気でいかないと殺されるのでしょうがない。
ピクルの原始パンチとイジメテ君のドリルパンチがぶつかろうというところで次回へと続く。

そして、次回がピクル最終回だ。
連載の半分をアレン君で引っ張ったが、どういうオチになるのだろう?
とりあえず、イジメテ君大破は確実だ。
あれでピクルに勝ちでもしたら、あまりの空気読まずっぷりにペイン博士とアレン君がブチ切れるのは間違いない。

イジメテ君が倒されて軍隊でも抑えられないと、いよいよもって勇次郎の出番だろう。
流れも自然だ。
相手としても相応しい。
そして、範馬刃牙は完全に忘れ去られる。
連載再開した時にはタイトルが範馬勇次郎に変わっている可能性もある。


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