刃牙道感想 第194話「送る」



武蔵が昇天した!
まさかのオチである。
いや、本当にオチなのか?
これでいいのか?
それなら刃牙は魔封波を撃てるようになれば良かったのでは?


東京ドーム付近に展開していた機動隊の元に武蔵の死亡が伝えられる。
死亡!? 本当に死んだのか!? そして、地下闘技場では武蔵が倒れ伏せていた。
死んでる!? 本当に死んでる!?

寒子は武蔵を降ろすに当たって思慮が足りなかったことを悔いる。
烈はまだ望んだ死合いで死んだのだからまだしも、機動隊の面々は完全にとばっちりである。
現代と武蔵の摩擦は時を経るごとに大きくなっていった。 現代人も武蔵もお互いの落とし所を見付けられなかった形だ。
……漫画的にも。

同時に残虐非道でもある武蔵の剣を見てみたかった。 町中に怪獣を解き放ったらその暴れっぷりを見てみたいものである。
だが、その好奇心が災厄を起こした。
特に徳川光成にはまったくの自制心がなかったことが数多の不幸を起こした。 みっちゃんはちゃんとしていれば……というか、何でTVに出演させた……
根本的な部分がふわふわしているのでやはり徳川光成は邪悪。

「この国家くにはこの国らしく振る舞い」「武蔵さんは武蔵さんらしく振る舞うしかなかった」

武蔵は同じ時代の違う存在であるピクルと違って知識や文化を持っていた。
それだけに現代に馴染むことができなかった。
お互いの齟齬が幾多もの悲劇を生み出している。
そこで緩衝材となるはずの徳川光成はむしろ火に油をぶっかけていた。 うん、みっちゃんが悪い。

ともあれ、武蔵は時代の悲しい被害者だったのかもしれない。
武蔵を担架に乗せて刃牙、独歩、渋川先生、ジャックの4人がかりで運んでいく。
何でそこでジャックぅ?
他の3人は武蔵と手合わせしている。
だが、ジャックは武蔵と手合わせどころかそれ以前の本部に負けている。
本部に負けている。
ともあれ、格闘家たちは武蔵は不動の姿勢で見送る。
オリバまで直立しているのが何だか面白い。 最後の最後でやっと滑り込んだのにレギュラー顔している。
あと千春も格闘家の仲間入りをしているのが何かムカつく。

こうして武蔵の死体はスカイツリーへと運ばれていく。
そこで一体何をするのか。
というか、本当にこのまま終わってしまうのか。 刃牙さんは自動回避の出番があるといいっすね……
次回へ続く。