バキ道感想 第14話「三角形の強み」



スモウパワーにはまいったな!
そんなわけでオリバは相撲では完敗だ。
だが、このままでいいのか?
持ち前の頭脳でいろいろ言い訳しておけ!


角力すもうとは三角形が制する世界」

相撲で挑んだオリバは宿禰に惨敗した。
ここでみっちゃん、宿禰の言葉からインスピレーションを受ける。
あの筋肉の塊のオリバもマワシ姿では力士としては痩せた印象だった。
それは安定感に欠ける逆三角形の体型だからだ!
そこまで印象を変えるなんてマワシすげえな!

みっちゃんはオリバの筋肉を語るのだが、肝心のオリバの戦っている姿を見たことがない。
精々、大擂台賽の時くらいだろうか。
あの時、みっちゃんが観戦している様子はなかったけど。
少なくとも2人に直接的な繋がりがない。武蔵の封印儀式にも呼ばなかった。
……ホント、何でオリバを呼べたんだろうか。

140kgは越えるオリバの突進を止める。(ゲバル的には160kg)
デッドリフトなら半トンは越える背筋力を無効化する技量。
三角形畏怖おそるべし!
相撲畏怖おそるべし!
野見宿禰畏怖おそるべし!

ここで宿禰のパワー以上に体型や技量に注視する辺り、オリバへの気遣いが感じられる。 前回の惨敗はオリバのパワーが通じなかったというよりも相撲ルールでやり合ったのが不味かった。
如何に飛び抜けた力があろうと、競技のために洗練化された技術には敵わないのだ!
そう、伝説の剣豪の宮本武蔵だって剣道相手には分が悪い!
剣道相手に圧勝してましたね、宮本武蔵。

オリバは相撲では惨敗を喫した。
さらに力自慢なのに持ち上げられた。
相撲において三角形に逆三角形が勝てないことを認めた。
惨敗すぎて現実をあっさりと認めている。

「殊シンプルナ闘争タタカイ」
「止メマデヲ決着トスルフリーファイトナラ――」「話ハ別ダ」


しかし、心は折れない。
相撲なら負けたが何でもありなら負けん!
ともあれ、あっさりと相撲の負けは認めるのだった。
オリバとしてもこだわるポイントはそこにはないようだ。
犯罪者の逮捕勝負をしてみたらどうだ? 多分、勝てるぞ!

オリバは語る。
自然界には太いウエストの動物を細いウエストの動物が仕留める。
昆虫の世界でもハチのような捕食者のウエストは細い。
カマキリの顔形だって逆三角形だ。
何でもありなら三角形より逆三角形なのだ!
相撲において三角形が有利な理由と比べると説得力が欠けますな。
怪力無双ビスケット・オリバ、論調もまた怪力無双!(力押しとも言う)

この何でもあり、フリーファイトの申し込みを宿禰は承諾する。
相撲しか知らぬ身ではあるが受ける辺り、宿禰の強さの自信が窺える。
ここでオリバは相撲には開始の合図がないことを質問をする。
つまりはお互いの呼吸が合えば始まるのが相撲である。
それはもう始まっているということなのだ。
「コンナ感ジカイ……?」

オリバが不意打ちの顔面パンチだ!
宿禰が認める剛力で放たれる豪腕である。
顔が歪み鼻血が流れる。
神話を受け継ぐ最強の力士だがわりとあっさりと出血した。 殴られても殴られても鼻血を流さなかったピクルと比べると出血耐性がない。
閉鎖された環境で強さを磨いてきたようだし、宿禰は殴られて慣れていないのかも。 宿禰は力士としては完成しているが闘士としては未だ未完成か。

そんなわけでオリバはただの噛ませ犬ではなかったのだ!
まだ宿禰と戦う気でいる。
フィジカル自慢が大分増えただけに元祖フィジカルとしてもうちょっと眼張って欲しいところだ。
せっかくだから地下闘技場で戦わせて本部に解説させてあげればいいのに。
次回へ続く。

ただし、次週は休載だ!
喧嘩稼業ほどではないけど休載多いですな。
バキ道はゆっくり書いていくスタンスなのだろうか。