刃牙道感想 第130話「斬った…」



烈と同じ傷で本部が死んだ!
失礼、先走りました。
まだ生きているかもしれません。
金竜山からもらった腹の脂肪で防ぐとか……


「斬った……!!!」

本部が腹を斬られグラップラーたちは戦慄する。
ピクルの時は散々斬られたけどそこまで驚かなかった。
だが、今回は本部だ。
ピクルは斬られても痛いで済んだが、本部は斬られれば死ぬ。
そりゃ戦慄しますよ。
本部だって生きているんだ!
本部はオモチャじゃないんだぞ!

「派手に切り裂かれたが」「むしろ「気付け」になった」
「「鉄拳」ではなく素手だったら」「今も昏倒したままだったかもな」


本部のメリケンワイルドパンチは武蔵の顔面の肉をえぐっていた。
だが、その激痛が皮肉にも武蔵の意識を保たせたようだ。
その理屈はわかる。
幻惑剤を食らったオリバも、顔面の肉をえぐられたことで意識を戻したし。

でも、素手ならダメージもなかったと思います。
金竜山の時のデータとはいえ本部さんの打撃なんていまいちですよ。
描写的にはまだ猪狩のナックルアローの方が強かった。
本部のパンチで昏倒ならピクルのパンチは即死ですよ。
いや、ピクルのパンチの時は本気で気絶していたかも。
金重に興味を持ってもらって助かったな、武蔵。
いや、ホント。

「「鎖帷子」か」

ここで武蔵は唐突に鎖帷子と言い出す。
鎖帷子を装備した侍たちは死闘を演じながらも生還することがあるのだ!
斬撃に対しては相当に強いのだろう。
シグルイでも鎖帷子を着込むことで急所への一撃を逃れている描写があった。

「俺のときも…」
「「特殊繊維」で作らせた上着を噛ませて――」
「根こそぎ俺の歯を………ッッ」


ここでジャックは歯を根こそぎ持って行かれた苦い経験を思い出す。
噛ませたというか迂闊に噛んだと思うのだけど……
ともあれ、一見隙を見せながらもそれが罠なのが本部流だとジャックは身を以て知っている。
蹴ったらクナイで足を貫かれて、踵落としをしても短刀でアキレス腱をやられましたからな。
つまり、こうして斬られたのも罠に違いないのだ!

だが、鎖帷子と言えど斬ることは防いでも衝撃は防げない。
防弾チョッキは弾丸を通さないかもしれないが、弾丸の衝撃までは防げないのだ。
なので、本部は膝を付く。
これでは反撃不能だ。
残念でしたー!

って、擬態を見切った上でわざと斬られたんじゃなかったのかよ、以蔵ォ!!
擬態に擬態返しをしたかと思ったら致命傷こそ避けたものの普通にダメージを受けている。
どうやらこの人、チャンスだと思って本気で油断していたようだ。
お互いに油断するとダメージを受けている感じですな。
先に致命的な油断をした方が負けるぞ!

しかし、武蔵は羽もマシンガンも斬るのが本部の談だったのに鎖帷子は斬れないようだ。
いや、鎖帷子だけじゃなくアラミド繊維の上着があってこそかもしれないけど。
しかし、それならそれでもうちょっと近代的な防具を用意すればいいのに……
本部の武は戦国に通じるのは認めるけど、ちと戦国にこだわりすぎではなかろうか。
現代の武器はあまり効果がなかったけど現代の防具なら通用するだろうて。

さらに武蔵は本部が鎖帷子だけではなく両手足に具足をしていることを見切る!
二の腕と二の足が具足で保護されていた。
それならいっそのことストライダムみたいに全身を防具で固めればいいのに……
守る部位が半端ですよ。
いっそのことピクルにやられたロボットに乗り込め!

危険から隣人を守るのが本部の武のようだ。
そして、危険は常日頃から襲いかかる可能性がある。
なので、普段着を崩さないように守りを固めるのが本部の流儀なのだろうか。
その主義はわからんでもないが、そこまで普段着にこだわらんでも……
死合いであり決戦なんだから重装備で闘技場にインすればいいのに。
そんなことされたら笑っていたけど。
「悪いかよ………」

防具を用意した本部のイメージ画像、大変C級戦士感がする。
すまん、やはり君には華がない。
こりゃ勝てんな。

決闘に鎖帷子を着込むのは卑怯に当たらない。
だが、その身一つと刀だけで死合いに挑んだ武蔵の堂々さには敵わない。
さらに言うなら武器も防具もなしに生身で挑んだピクルの勇猛さにも敵わない。
何か戦うほど本部のイメージが悪くなっているような……?
「恥じるな武士もののふ本部以蔵」「決着だ」

そう言いながら武蔵は本部の腕を斬る。
具足に守られているとはいえ大ピンチだ。
腕がぽろりと落ちればさすがに勝負ありだろう。
だが、武蔵は本部を武士だと認めた。
戦い方が武士どころか忍者だったけど、武士と認めてもらえたのならば悔いはあるまい。
……烈も武士って認めてもらっていたけど。
次回へ続く。


本部、防具を装備していた!
って、鎖帷子かよ。
前述したけどもうちょっと近代的な防具を装備できなかったものか。
ガイアの人脈があればそれくらい用意できそうなんだけど……

金か?
金なのか?
アラミド繊維の上着を用意して金が尽きたか?
鎖帷子はお手製なので安く仕上がっております。

バキシリーズ史上において本部ほど武装した男はいない。
死刑囚でさえ武器は使えど防具は使わなかった。
これほどの重装備を施したのはストライダムくらいだ。
並ぶのがストライダムかよ……

これで決着なのだろうか。
腕だけで済めば儲けものですよ。
みっちゃんが何とか繋いでくれるだろうて。
多分、本部は隻腕というオリジナルを見つけられなさそうだし……

あるいはこれこそが真の罠か?
切り離された手から突如ジェット噴射が……
本部流最終奥義! ロケットパンチ!
不意を突いている上に素手なので武蔵は昏倒!
死闘決着!
……やっぱり、素手だから昏倒したはないな。
それならもう刃牙に烈に勇次郎にピクルが武蔵に勝ってますよ……