世界観紹介
今日は社会の勉強をするわよー。
え?
あたしの社会はわかりにくい?
わかりにくいのはあなたたちがちゃんと勉強をしていないからよ。
とにかく始めるわね。
…えーと…
まずはこの広い宇宙の中に、あたしたち人類が住める惑星は2つあるの。
「地球」と、「火星」。
地球というのは緑と水に包まれた青い星――
文化面とか細かい部分は省いて説明するとそうなるわね。
火星――
あたしたちが住む惑星は地球とは正反対に荒野と砂の海が広がる惑星…
…何だか不公平って目をしてるわね…
実際、火星から地球に移住する人は多いんだけど…まぁ、それはそれね。
火星がこうなってしまったのには原因があるの。
今から2000年以上も前――
火星は人が住めるような惑星じゃなかった。
うーんと…そうねぇ。
酸素がまったくなくて、あらゆる生物が生殖することが不可能だった惑星…って言えばいいかな?
じゃあ、どうして、あたしたちが今火星に住んでいられるのか、って顔をしているわね。
それはね。
当時、地球の文明は隆盛を極めていたの。
そのオーバーテクノロジーの象徴であるナノマシンによって、火星環境を促進、人を住める地にしたの。
でも…火星にいろいろな人が移り住んだんだけど…ちょっといざこざがあってね。
ナノマシンによって身体を強化した人類――通称「怪人」ってのがいたの。
その人たちは火星に住む人たちを支配下において、圧政を強いて…
あ、難しい言葉使ってごめんなさいね。
要するには怪人は火星にいた人たちを苦しめていたということなの。
で、怒った火星人たちが武器を取り上げて、怪人たちに向かって…
戦争が始まったの。
戦争は長い間続いたけど、0年にある兵器が暴走して両陣営ともに大打撃を受け――
結局勝者のいないまま、戦争は終結したの。
で、その時、暴走した兵器が原因で――火星は荒廃した、というのが一般的な見方ね。
さて、では現代の話をするわ。
0年以降、何千年にも渡り、地球と火星の交流は途絶えていたけど、2000年頃にまた交信し始めたの。
その時、いろいろあったらしいけど…数十年経過した今では2つの惑星とも、仲良くやっているわ。
近代の火星史で起きた主な出来事といえば、2030年に起きたあの事件があげられるわねー。
あれはすごかったのよ。
火星全土を巻き込んだ近代火星史上最大の事件――いえ、災厄ね。
どんなのかって?
それは――
…って、もう時間みたいね。
2030年に起きた事件についてはまた次の時間にやりましょう。
それじゃあねぇ。
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