Prologue 前編 <冒頭イベント> 【大陸横断列車】 It was a dark   And stormynigt… [画面上部メッセージ] >ただ今《いま》、列車《れっしゃ》の速度《そくど》を落《お》として運転《うんてん》しています。  安全《あんぜん》の為《ため》、乗車席《じょうしゃせき》にお座《すわ》りになって、  しばらくお待《ま》ちください。 一等客室の少女 「あ痛《イタ》タタタ… トニー車掌 「も、申《もう》し訳《わけ》ありません。 トニー車掌 「僕《ぼく》も慌《あわ》てていたもので、つい…  おケガはありませんか? 一等客室の少女 「いったい何《なに》が起《お》こっているの? トニー車掌 「わかりません。  今《いま》、調《しら》べている最中《さいちゅう》なんです。 「詳《くわ》しい事《こと》がわかるまでは、  落《お》ち着《つ》いて席《せき》についていてください。 トニー車掌 「――ッ!?  そっちはダメです!  機密《きみつ》貨物《かもつ》の車両《しゃりょう》ですッ! 一等客室の少女 「ありがとう! (機密車両前に移動) トニー車掌 「だから言《い》ったじゃないですか。  こっちはダメだって… 一等客室の少女 「それって、ここに大事《だいじ》なものが  積《つ》み込《こ》まれているからですよね? トニー車掌 「そうです。 「だから機密《きみつ》貨物《かもつ》車両《しゃりょう》への、  一般《いっぱん》利用客《りようきゃく》の立《た》ち入《い》りは禁止《きんし》されているんです。 一等客室の少女 「…じゃあ、何《なに》かが起《お》こるとしたら  ここの可能性《かのうせい》って高《たか》いんじゃないかな?  だって、ほら―― トニー車掌 「そんな馬鹿《ばか》な…  こんな事、有《あ》り得《え》るはずが無《な》いんです… トニー車掌 「…事実《じじつ》、機密《きみつ》貨物《かもつ》室《しつ》の鍵《かぎ》は、  こうして僕《ぼく》が持《も》っているわけですし―― 一等客室の少女 「あなたが鍵《かぎ》を持《も》っているのも事実《じじつ》なら、  こうして扉《とびら》が開《あ》けられているのも、事実《じじつ》なのよ… 「…機密《きみつ》貨物《かもつ》室《しつ》を調《しら》べてみましょう…  事実《じじつ》の向《む》こう側《がわ》には、  真実《しんじつ》が息《いき》を殺《ころ》して潜《ひそ》んでいるに違《ちが》いないわ… (機密車両内に入る) トニー車掌 「よかった…  特《とく》に異常《いじょう》は見当《みあ》たらないようだ。  でも、念《ねん》の為《ため》に中身《なかみ》を確認《かくにん》しないと… 一等客室の少女 「窓《まど》が全部《ぜんぶ》板張《いたば》りされているなんて…  ずいぶんと物々《ものもの》しい車両《しゃりょう》ね。  いったい、何《なに》を運《はこ》んでいるの? 一等客室の少女 「――何《なに》…、この光《ひかり》…? (3人の渡り鳥の乱入) →エピソードセレクトへ