Prologue ギャロウズ編 <冒頭イベント> 【ティティーツイスター】 [画面中央テロップ] 運命《うんめい》の交差《こうさ》より、遡《さかのぼ》ること5日《か》―― [画面下部テロップ] ギャロウズ・キャラダイン。24歳《さい》。 見《み》えざる【血《ち》】と【宿命《しゅくめい》】に反発《はんぱつ》し、 ひとり飛《と》びたった渡《わた》り鳥《どり》。 自由《じゆう》を愛《あい》し、自由《じゆう》を求《もと》め、自由《じゆう》に生《い》きる。 そのために、自分《じぶん》に備《そな》わった【力《ちから》】を荒野《こうや》でふるってきた。 …だが、彼《かれ》はその行為《こうい》の持《も》つ矛盾《むじゅん》に 未《いま》だ気《き》づいてはいない。 その【力《ちから》】こそ、 他《ほか》ならぬ【血《ち》】と【宿命《しゅくめい》】がもたらしていることに… ギャロウズ 「――ンなアホな事があってたまるかよッ! (新聞を見る) [画面下部メッセージ] 大地《だいち》の民《たみ》バスカーの秘宝《ひほう》、搬送《はんそう》される。 (改ページ) 世界《せかい》を支《ささ》える力《ちから》との交信《こうしん》を可能《かのう》とするとされる、 秘宝《ひほう》【アークセプター】が大陸《たいりく》横断《おうだん》列車《れっしゃ》にて、 バスカーたちの集落《しゅうらく》へと搬送《はんそう》されることとなった。 (改ページ) 超自然《ちょうしぜん》の力《ちから》に干渉《かんしょう》するA-RANKの秘宝《ひほう》だけに、 それを狙《ねら》った列車《れっしゃ》強盗《ごうとう》なども充分《じゅうぶん》に予想《よそう》され―― ギャロウズ 「バスカーの秘宝《ひほう》?  アークセプター?  そいつが何《なん》と、列車《れっしゃ》での搬送《はんそう》ッ!? 「――だったらよ… ギャロウズ 「俺《おれ》のアークセプターは、  いったい何《なん》なんだよッ!? 「たまんねぇなぁ… (暗転) [画面中央テロップ] さらに、3ヶ月《げつ》ほど遡《さかのぼ》る―― 【バスカーコロニー】(場面転換) シェーン 「…兄上《あにうえ》、本当《ほんとう》に行《い》くのですか? ギャロウズ 「――ああ… 「神官《しんかん》の血《ち》をひきし者《もの》は、  神官職《しんかんしょく》に就《つ》け、だと? 「冗談《じょうだん》じゃねぇ。 「なんでこの俺が、  そんな黴臭《かびくさ》いしきたりに  従《したが》わなくちゃなんないんだよ。 「俺《おれ》は自由《じゆう》に生《い》きるぜ。  誰《だれ》の指図《さしず》も受《う》けるもんか。 シェーン 「だからって、  何《なに》もバスカーの秘宝《ひほう》を  勝手《かって》に持《も》ち出《だ》さなくたって… ギャロウズ 「――秘宝《ひほう》、アークセプター… 「世界《せかい》を支《ささ》える力《ちから》と交信《こうしん》し、  その力《ちから》を得《え》る事《こと》ができるという… 「スゲェじゃねぇか。  そいつを自分《じぶん》のものとして使《つか》いこなせれば、  荒野《こうや》で、これ以上《いじょう》ないくらいに頼《たよ》りになる。 「例《たと》え、うまくいかなかったとしても、  売《う》っ払《ぱら》っちまえば、  しばらくは不自由《ふじゆう》しない金《かね》になるはずだ。 「それに、何《なに》より――  ババァにひと泡《あわ》吹《ふ》かせてやることができる! シェーン 「はァ…  まったく、ついていけません… 「でも、わかりました。  ボクは手伝《てつだ》ったりしないかわりに、  兄上《あにうえ》の邪魔《じゃま》をすることもありませんから。 ギャロウズ 「さすがは我《わ》が弟《おとうと》!  俺《おれ》に似《に》てアタマの回転《かいてん》が速《はや》い!  俺《おれ》の望《のぞ》んだ答《こた》えが返《かえ》ってくる!! ギャロウズ 「……… 「…ところで、俺《おれ》と違《ちが》って、  アタマの回転《かいてん》が鈍《にぶ》いババァはどうした? シェーン 「朝《あさ》から見《み》かけませんね…  里《さと》の祭壇《さいだん》か、それとも… ギャロウズ 「――南《みなみ》の聖域《サンクチュアリ》かよッ!? ※「南の聖域」は赤文字  かーッ、タイミング悪《わる》すぎだ。 「よりにもよって、  これから向《む》かおうってトコロに  先回《さきまわ》りしてるんだもんな… 「あの、性悪《しょうわる》ババァ…ッ! シェーン 「…それは、カンケイ無《な》いと思《おも》うんですけど… 「……… 「…それでも、  決心《けっしん》は変《か》わらないんですよね? ギャロウズ 「…ああ、モチロンだ。 シェーン 「…ボクが、夢見《ゆめみ》の力《ちから》で、  兄上《あにうえ》の未来《みらい》を視《み》てあげましょうか?  うまくいくかどうか知《し》りたいですよね? ギャロウズ 「…いや、遠慮《えんりょ》しておくぜ。 「俺《おれ》の未来《みらい》が明《あか》るいのは  決《き》まっているようなもんだからな。 「どれだけ素《す》晴《ば》らしいのかなんて、  今《いま》知《し》ってしまったら、  先《さき》の楽《たの》しみが無《な》くなっちまわあ。 シェーン 「――兄上《あにうえ》ッ! ギャロウズ 「何《なに》も今生《こんじょう》の別《わか》れって訳《ワケ》じゃないんだ。  もっと、気楽《きらく》に行《い》こうぜ。 「ファルガイアの各地《かくち》で見《み》聞《き》きしてきたこと、  土産話《みやげばなし》にして、たまには帰《かえ》ってくるからよ、  そんなカオで見《み》送《おく》るなよ。 シェーン 「…はい…  じゃあ、気《き》をつけて… <バスカーコロニーでの会話イベント> シェーン(1回目) 「――早《はや》ッ! 「…兄上《あにうえ》に  堪《こら》え性《しょう》が無《な》いのは知《し》っていましたが、  まさか、こんなに早《はや》く帰《かえ》ってくるなんて… 「…ちょっと失望《しつぼう》しましたよ。 シェーン(2回目以降) 「…どうしましたか? ギャロウズ(選択肢) 1.いや、ちょっとな… 2.出発《しゅっぱつ》は明日《あした》だ。とりあえず今日《きょう》は寝《やす》むぞ。  (1.を選択)  シェーン  「里《さと》を飛《と》び出《だ》すなんて、考《かんが》え直《なお》して、   ボクたちは、ボクたちの使命《しめい》を果《は》たすべきです。  「…南《みなみ》の聖域《サンクチュアリ》といっても、 ※「南の聖域」は赤文字   今《いま》までろくに行《い》った事《こと》無《な》いんだから、   正確《せいかく》な場所《ばしょ》だって、あやしいモノなのでは?  (2.を選択)  シェーン  「…そうですか。   ベッドの用意《ようい》は出《で》来《き》てますから、   勝手《かって》に寝《ね》ていって下《くだ》さい。  「ついでにアタマを冷やして、   考えを変えてくれるとありがたいんですけど… エレン(1回目) 「おや、キャラダインさん家《ち》の悪《あく》たれじゃないか。  今日《きょう》は何《なに》を企《たくら》んでるのかい? ギャロウズ(選択肢) 1.おいおい、顔《かお》に出《で》ちゃってるのか? 2.悪《わる》いけど、おばちゃんには関係《かんけい》ない事《こと》だよ。  (1.を選択)  エレン  「今《いま》でこそ図体《ずうたい》のデカイあんただけど、   小便《しょうべん》ちびってた頃《ころ》から知《し》っているんだよ。   おばちゃんに隠《かく》し事《ごと》なんかできないからね。  ギャロウズ(選択肢)  1.そんな昔《むかし》の話《はなし》を出《だ》されたらかなわないな…  2.おばちゃんも協力《きょうりょく》してくれるのかい?   (1.を選択)   エレン   「昔《むかし》なんかじゃないさ。    現《げん》にあんたは、小《ちい》さい頃《ころ》と変《か》わらずに    今《いま》も何《なに》か楽《たの》しいことを探《さが》している…   「――違《ちが》うのかい?   ギャロウズ(選択肢)   1.そんなに俺《おれ》ってば、子供《こども》っぽいかな?   2.もう、子供《こども》扱《あつか》いするのはカンベンしてくれよ。    (1.を選択)    エレン    「ああ、子供《こども》っぽいさ。     …でも、それは悪《わる》い意味《いみ》ばかりじゃないさ。    「世《よ》慣《な》れちまったあたしらと違《ちが》って、     あんたたち子供《こども》には、何《なに》かを為《な》そうとする夢《ゆめ》がある。     夢《ゆめ》を目《め》指《ざ》すだけのムチャもできる。    「ほら、小遣《こづか》い代《が》わりさ。     どう使《つか》うかは、あんたが自由《じゆう》に考《かんが》えな。     (2.を選択)    エレン    「そういう態度《たいど》が子供《こども》っぽいというんだよ。     あんたが本当《ほんとう》に一人前《いちにんまえ》の大人《おとな》なら、     子供《こども》と扱《あつか》われても腹《はら》も立《た》たないはずさ。    「大人《おとな》ってのはね、     子供《こども》の時分《じぶん》からいろいろ失《な》くした代《か》わりに、     【余裕《よゆう》】ってのを備《そな》えたモンだからさ。   (2.を選択)   エレン   「おばちゃん仲間《なかま》にしてくれるってのかい?    ドキドキしてくるじゃないのさ。    いったい何《なに》をやるつもりなんだい?   ギャロウズ(選択肢)   1.…内緒《ないしょ》。みんなに知《し》られると困《こま》るからな。   2.里《さと》を出《で》て、自由《じゆう》に生《い》きてみたいんだ。    (1.を選択)    エレン    「へぇ、そうかい。     じゃあ、あたしも黙《だま》っておくとしよう。    「その代《か》わり、     あとで、何《なに》をやったのかくらいは     おばちゃんに報告《ほうこく》しなさいよ。    「はい、取《と》っときな。     軍資金《ぐんしきん》だよ。    (2.を選択)    エレン    「よく言《い》ったッ!     あんたはこんな小《ちい》さな里《さと》で     終《お》わるような器《うつわ》ではないと思《おも》っていたのさ。    「…出発《しゅっぱつ》はいつなのかい?     これを持《も》ってお行《い》き。     あんたのこれからには役《やく》に立《た》つ物《もの》だからね。  (2.を選択)  エレン  「おや、ご挨拶《あいさつ》だね。  「まあ、いいさ。   のんきに散歩《さんぽ》じゃないってことくらいは   あたしから見《み》てもわかるからね。  ギャロウズ(選択肢)  1.まいったな、バレバレかよ。  2.おばちゃんはカマかけるの巧《うま》いな。   (1.を選択)   エレン   「そう悲観《ひかん》することもないよ。    おばちゃんも半分《はんぶん》はカンだからね。    …で、今日《きょう》は何《なに》をする気《き》だい?   ギャロウズ(選択肢)   1.おばちゃんのために土産話《みやげばなし》の調達《ちょうたつ》に行《い》くんだ。   2.うちのババァに使《つか》いを頼《たの》まれてね。    (1.を選択)    エレン    「あら、気《き》の利《き》いたこと言《い》うじゃないのさ。     気《き》に入《い》ったわ。     みんなには黙《だま》っといてあげるよ。    「ついでだから、これを持《も》って行《い》きな。    (2.を選択)    エレン    「ウソおっしゃいな。     あんたン家《ち》のお婆《ばあ》ちゃんが、     あんたを信用《しんよう》して使《つか》いに出《だ》すはず無《な》いじゃないの。    「今日《きょう》のことは黙《だま》っといてあげるから、     何《なに》をやっても、     里《さと》のみんなに迷惑《めいわく》だけはかけるんじゃないよ。   (2.を選択)   エレン   「そうでもないさ。    ただ、あんたが悪戯《いたずら》する時《とき》の目《め》をしてたからね。    あたしが訊《き》かなくても、誰《だれ》かが訊《き》いてたさ。   ギャロウズ   1.…俺《おれ》って、ただの馬鹿《ばか》みたいだな。   2.これだから近所《きんじょ》付《づ》き合《あ》いってのは好《す》きになれねぇ。    (1.を選択)    エレン    「まあ、そのおかげで、     あんたがどんなに悪《あく》たれでも、     里《さと》のみんなは、どこか憎《にく》みきれないんだよ。    「何《なに》をやっても、無《ぶ》事《じ》ならいいさ。     はい、これを持《も》ってお行《い》き。    (2.を選択)    エレン    「…あきれたねぇ。     まあ、困《こま》った時《とき》は手《て》を差《さ》し伸《の》べてきな。     そうすりゃ、力《ちから》になれるかもね。 エレン(2回目以降) 「神官職《しんかんしょく》を継《つ》がなきゃいけないあんたが  こうしてフラフラ遊《あそ》んでいられるのは、  しっかり者《もの》の弟《おとうと》がいるおかげだよ。 「あの子《こ》は、大好《だいす》きな兄《あに》に、  好《す》きなことをやってもらいたいから、  望《のぞ》んで神官職《しんかんしょく》を継《つ》ごうとしているんだよ。 コーデル(1回目) 「アウトフィールドを旅《たび》するにあたって  重要《じゅうよう》なことは次《つぎ》の3つ。 「襲《おそ》ってくる魔獣《まじゅう》を退《しりぞ》けるだけの力と、  目的地《もくてきち》に関《かん》する正確《せいかく》な情報《じょうほう》。  ――そして、サーチシステムだ。 「アウトフィールドでの□操作《そうさ》によって、  サーチウェブは周囲《しゅうい》に展開《てんかい》される。 「サーチウェブ内《ない》に、  君《きみ》が情報《じょうほう》を掴《つか》んでいる目的地《もくてきち》が存在《そんざい》していれば、  そのマップシンボルが表示《ひょうじ》されるだろう。 「一度《いちど》発見《はっけん》したマップシンボルは、  目的地《もくてきち》のマップが存在《そんざい》する限《かぎ》り、  ずっと表示《ひょうじ》され、行《い》き来《き》も自由《じゆう》に出来《でき》る。 「逆《ぎゃく》に、マップシンボルを発見《はっけん》しないかぎり、  いつまでも目的地《もくてきち》に到達《とうたつ》できない。 「つまり、サーチを怠《おこた》る事《こと》は、  遠回《とおまわ》りするみたいなものなのだ。 コーデル(2回目) 「一度《いちど》、サーチシステムにて探索《たんさく》した地域《ちいき》も、  新《あたら》しい情報《じょうほう》が手《て》に入《はい》ったら、  もう一度《いちど》調《しら》べてみるべきだ。 「次《つぎ》なる目的地《もくてきち》の  マップシンボルが出現《しゅつげん》するかも知《し》れないし、  秘《ひ》められた謎《なぞ》に直面《ちょくめん》する事《こと》も考《かんが》えられるからな。 リレイナ(1回目) 「我《われ》らバスカーの民《たみ》の暮《く》らしを…  いいえ、世界《せかい》のすべてを支《ささ》えているのは、  守護獣《ガーディアン》と称《しょう》される意識体《いしきたい》なのです。 「バスカーの民《たみ》は、  守護獣《ガーディアン》を奉《ほう》じることで、  世界《せかい》と共《とも》に在《あ》り、共《とも》に生《い》きているのです。 「それは、あなたも知《し》っている、  我《われ》らにとってはアタリマエの認識《にんしき》。 「それでも、敢《あ》えて告《つ》げたのは、  神官《しんかん》の血《ち》をひくあなたに、  バスカーの誇《ほこ》りを忘《わす》れてほしくないから。 「最近《さいきん》のあなたには、  バスカーとしての誇《ほこ》りが希薄《きはく》に感《かん》じられます。 リレイナ(2回目以降) 「あなたの持《も》っているミーディアムは、  水《みず》の守護獣《ガーディアン》シトゥルダークの力《ちから》が具現《ぐげん》化《か》したもの。 「振《ふ》るう者《もの》の意《い》志《し》によって、  様々《さまざま》なカタチをとる、  流《なが》れる水《みず》のチカラそのもの… 「この素晴《すば》らしき守護獣《ガーディアン》の力《ちから》を感《かん》じ、  そして触《ふ》れることは、我《われ》らバスカーの、  喜《よろこ》びでもあり、誇《ほこ》りでもあるはず。 「なのに何故《なぜ》、あなたは、  バスカーとしての生《い》き方《かた》に不平《ふへい》を唱《とな》え、  背《そむ》こうとしているのですか? ヘロッド 「この星《ほし》に生《い》きる人《ひと》の歴史《れきし》と、  我《われ》らバスカーの歴史《れきし》は、密接《みっせつ》に関《かか》わっておる。 「おヌシも神官《しんかん》の血《ち》をひくのなら、  バスカーの成《な》り立《た》ちくらいは知っておろう? ギャロウズ(選択肢) 1.ああ、モチロンだぜ。 2.??? 聞《き》けば思《おも》い出《だ》すんじゃないかな…  (1.を選択)  ヘロッド  「…アヤシイもんだな。   まあ、知《し》っているというのなら、   とりたてて説教《せっきょう》するつもりもないわい。  「…だが、おヌシのいでたちは、   何《なん》とかならぬものなのか?   (2.を選択)  [画面上部メッセージ]  遥《はる》か、ずっと遥《はる》か…  遠《とお》い我《われ》らの祖《そ》は、この星《ほし》で大《おお》きな争《あらそ》いを起《お》こし、  数多《あまた》の生命《いのち》を奪《うば》ったという… (改ページ)  やがて、争《あらそ》いの刃《やいば》は、  星《ほし》の生命《いのち》そのものをも傷《きず》つけてしまい、  世界《せかい》を緩慢《かんまん》な滅《ほろ》びへと突《つ》き動《うご》かしてしまう。 (改ページ)  祖《そ》は、争《あらそ》いに疲《つか》れることで、  はじめて事《こと》の愚《おろ》かさに気《き》づいたという。 (改ページ)  …が、刃《やいば》を収《おさ》めし時《とき》既《すで》に、  生命《いのち》の大《おお》くが失《うしな》われていたのであった。 (改ページ) ※大くは多くの誤り?  やがて、争《あらそ》いを越《こ》えて生《い》き残《のこ》った者《もの》の中《なか》より、  星《ほし》の上《うえ》に生《い》きるのではなく、  星《ほし》の中《なか》に、星《ほし》と共《とも》に生《い》きることを唱《とな》えし者《もの》が現《あらわ》れる。 (改ページ)  彼《か》の者《もの》は、世界《せかい》を支《ささ》える力《ちから》と、  その力《ちから》と意《い》志《し》を交《か》わす亜人種《デミヒューマン》の生《い》き方《かた》こそが  星《ほし》の生命《いのち》を繋《つな》ぐ教《おし》えと信《しん》じるのであった。  ヘロッド  「この考《かんが》えに共鳴《きょうめい》した者《もの》がこの地《ち》に集落《しゅうらく》をつくり、   俗世間《ぞくせけん》から離《はな》れることで   自然《しぜん》と共存《きょうぞん》するという意志《いし》の体現《たいげん》をしてきたのだ。  「なのに、おヌシのいでたちは何《なん》だ!?   すっかり俗《ぞく》っぽくなってしまいおってッ!  「…神官《しんかん》の正《ただ》しき血筋《ちすじ》が嘆《なげ》いておるぞ。 ハル 「……… 「お前《まえ》が南《みなみ》の聖域《サンクチュアリ》で、 ※南の聖域は赤文字  何《なに》を企《たくら》んでおるのかわからんが、  彼《か》の地《ち》は別名《べつめい》【堕《お》ちた聖域《サンクチュアリ》】… 「中途《ちゅうと》半端《はんぱ》なお前《まえ》ごときの技量《ぎりょう》では、  侵入者《しんにゅうしゃ》防止《ぼうし》の仕《し》掛《か》けは越《こ》えられぬと  心《こころ》しておけい。 <ハルとのイベント前にバスカーから出ようとする> ギャロウズ 「…南《みなみ》の聖域《サンクチュアリ》で、 南の聖域は赤文字  とっとと用事《ようじ》を済《す》ませたいのは山々《やまやま》なんだが、  ババァが気《き》になるからな… 「もう少《すこ》し様子《ようす》見《み》だな… <祭壇でのイベント> ハル 「……… 「珍《めずら》しいこともあるもんじゃな。  お前《まえ》が里《さと》の祭壇《さいだん》を訪《おとず》れるとはな。 ギャロウズ 「そう言《い》うなよババァ。  ここに居《い》たのか… 「俺《おれ》はてっきり、  南《みなみ》の聖域《サンクチュアリ》にでも ※南の聖域は赤文字  行《い》っているものかと思《おも》っていたぜ。 ハル 「……… 「…お前《まえ》、南《みなみ》の聖域《サンクチュアリ》に、用事《ようじ》でもあるのかい? ※南の聖域は赤文字 ギャロウズ 「ま、まさかッ!?  俺《おれ》がそんなトコロに?  俺《おれ》が用事《ようじ》あるのはババァだよ。 ハル 「…フン、そうかい。  じゃあ、さっさと用事《ようじ》をお言《い》い。 ギャロウズ 「…ああ、そ、そうだな。  ――あれ?  用事《ようじ》って何《なん》だっけな… 「ババァの元気《げんき》そうな顔《かお》見《み》たら、  ド忘《わす》れしちまったぜ。 「後《あと》で思《おも》い出《だ》したら、また来《く》るよ。 【堕ちた聖域】 <堕ちた聖域に入る> ギャロウズ 「さて、と…  【アークセプター】を手《て》に入《い》れる為《ため》、  いっちょ、気合《きあい》でも入《い》れ直《なお》すとするか。 「…俺《おれ》には、ミーディアムに備《そな》わった、  アルカナの力《ちから》があるんだ… 「こいつを使《つか》えば、  聖域《サンクチュアリ》に巣《す》食《く》う魔獣《まじゅう》だって、  お茶《ちゃ》のコなんちゃらって寸法《すんぽう》よ…ッ! [画面上部メッセージ] *ギャロウズが装備《インストール》しているミーディアム…  【水《みず》のささやき】には、アルカナと呼《よ》ばれる、  バトル時《じ》に使用《しよう》可能《かのう》な力《コマンド》が備《そな》わっています。 *アルカナは、それぞれに規定《きてい》された  必要《ひつよう》FP以上《いじょう》のフォースを溜《た》めると、  使用《しよう》することができます ※文尾の句点はなし *アルカナを使《つか》っても、  FPは消費《しょうひ》される事《こと》はありません。 <フロア2の石碑(除くガーディアンロードの石碑)> (北の石碑を調べる) [画面上部メッセージ] *石碑《せきひ》には、  【水《みず》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  シトゥルダークを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 (西の石碑を調べる) [画面上部メッセージ] *石碑《せきひ》には、  【風《かぜ》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  フェンガロンを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 (南の石碑を調べる) [画面上部メッセージ] *石碑《せきひ》には、  【火《ひ》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  ムァ・ガルトを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 (南の石碑を調べる) [画面上部メッセージ] *石碑《せきひ》には、  【地《ち》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  グルジエフを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 <フロア3のブロックを掴む> [画面下部メッセージ] *ブロックに向《む》かって○を押《お》し続《つづ》けると、  プレイヤーキャラクターは、  ブロックを掴《つか》んだ状態《じょうたい》となります。 *ブロックを掴《つか》んだ状態《じょうたい》で方向《ほうこう》キーを  プレイヤーキャラクターの前《まえ》に入力《にゅうりょく》すると、  ブロックを押《お》すことができます。 *反対《はんたい》に、方向《ほうこう》キーを  プレイヤーキャラクターの後《うし》ろに入力《にゅうりょく》すると、  ブロックを引《ひ》くこともできます。 <フロア5でフリーザードール入手> *グッズ【フリーザードール】は、  □を押《お》すことで、氷《こおり》の精霊《せいれい》の力《ちから》を宿《やど》した人形《にんぎょう》から  冷凍《れいとう》光線《こうせん》を発射《はっしゃ》する効果《こうか》があります。 *精霊《せいれい》の生《う》み出《だ》す凍気《とうき》の力《ちから》は、  燃《も》えさかる燭台《しょくだい》の炎《ほのお》を  一瞬《いっしゅん》で吹《ふ》き消《け》す等《など》の行為《こうい》を可能《かのう》とします。 <フロア7で炎が復活> ギャロウズ 「一《いち》度《ど》消《け》した炎《ほのお》も、  時間《じかん》の経過《けいか》と共《とも》に、再燃《さいねん》する仕《し》組《く》みみたいだな… <フロア15を訪れる> ギャロウズ 「…待《ま》たせちまったな、カワイ子《コ》ちゃん。  いいオトコが、かっさらいに来《き》ましたよ。 ギャロウズ 「――ったく…  未来《みらい》の神官《しんかん》候補《こうほ》サマに対《たい》して、  この仕《し》打《う》ちかよ… {戦闘開始} {ケサランパサランが非常線を張るを使用} ギャロウズ 「――分裂しやがったッ!?  丸っちぃくせして、  びっくりさせるとはどういう了見だ! 「ならば、こっちは  とっておきたかった  とっておきをキメてやるぜッ!! [画面下部メッセージ] *ギャロウズは、FPを25消費《しょうひ》することで、  フォースアビリティ【エクステンション】を  発動《はつどう》させることができます。 *エクステンションとは、  アルカナの対象《たいしょう》範囲《はんい》を拡大《かくだい》して、  複数《ふくすう》に効果《こうか》を与《あた》える能力《のうりょく》です。 {戦闘終了} ギャロウズ 「さて、これで晴《は》れて、  アークセプターちゃんは俺《おれ》のモノとなるわけだ。  終《お》わり良《よ》ければ、すべて良《よ》し、と。 <アークセプター入手後、フロア13道中> ギャロウズ 「――あ痛《イタ》ッ! ギャロウズ 「カンベンしてくれよ…  こいつも盗《ぬす》っ人《と》撃退《げきたい》の仕《し》掛《か》けなのか? 「……… ギャロウズ 「おいコラ、開《あ》けやがれッ!  俺《おれ》を誰《だれ》だと思《おも》ってやがる! 「その輝《かがや》ける将来《しょうらい》を嘱望《しょくぼう》されている  若《わか》き神官《しんかん》候補《こうほ》サマだぞッ!  盗《ぬす》っ人《と》などと一緒《いっしょ》にしてくれるなよッ!! 遺跡に響く声 「そんなに大声《おおごえ》で喚《わめ》いていたら、  聖域《サンクチュアリ》の外《そと》まで聞《き》こえてしまいますよ。 ギャロウズ 「――誰《だれ》だッ!? シェーン 「『誰《だれ》だ』って…  じゃあ、いったい兄上《あにうえ》は  誰《だれ》に向《む》かって喚《わめ》きたてていたのですか… ギャロウズ 「シェーンッ!? 「さすがは俺《おれ》の弟《おとうと》!  兄《あに》の危難《きなん》を夢見《ゆめみ》して、  馳《は》せ参《さん》じてくれたのかッ!? シェーン 「そんなに都合《つごう》のいいモノじゃないですよ。  兄上《あにうえ》なら、  どこかで絶対《ぜったい》、ポカをすると思《おも》いましてね… ギャロウズ 「…何《なん》だか引《ひ》っかかる物《もの》言《い》いだが、  まあ、いいか。 「見《み》てのとおり、  にっちもさっちも、どうにもな状況《じょうきょう》なんだ。  何《なん》とかならないか? シェーン 「いきなり言《い》われても、  何《なん》ともしようがありませんよ。 「…とりあえず、  今《いま》出《で》来《き》ることから、  打開《だかい》策《さく》を考《かんが》えてみましょうよ。 <アークセプター使用前にシェーンと会話する> シェーン 「…そういえば、神官《しんかん》に就《つ》く為《ため》には、  アークセプターを手《て》にして戻《もど》る試練《しれん》が  課《か》せられると聞《き》いたことがあります。 「…つまり、どうにかして聖域《サンクチュアリ》の仕《し》掛《か》けに、  ボクたちを正式《せいしき》な神官《しんかん》と認識《にんしき》させることができれば、  あるいは… <アークセプターを使用する> [画面下部メッセージ] *ギャロウズは、  アークセプターに向《む》かって意識《いしき》を集中《しゅうちゅう》した。 *ギャロウズの心《こころ》に  大《おお》きな意《い》志《し》が直接《ちょくせつ》語《かた》りかけてくる。 [画面上部メッセージ] 己《おの》が力《ちから》をもってして 立《た》ちはだかる壁《かべ》を越《こ》えてみせよ。 (改ページ) 壁《かべ》は常《つね》に、己《おの》が力《ちから》を越《こ》える厚《あつ》さと高《たか》さを備《そな》えている。 それでも越《こ》えようと望《のぞ》むのならば、 まず、己《おの》が限界《げんかい》を越《こ》えてみせよ。 <アークセプター使用後にシェーンと会話する> ギャロウズ 「…つまりは、半人前《はんにんまえ》の神官《しんかん》候補《こうほ》が、  神官《しんかん》に匹敵《ひってき》するだけの力《ちから》を  この場《ば》で示《しめ》せばいいってことだな。 シェーン 「口《くち》にするのはカンタンだけど、  いったいどうやって…? 「――まさか、ボクの力《ちから》を  あてにしているんじゃないでしょうね? 「断《ことわ》っておきますけど無《む》理《り》ですから。  ピンチになったら実力以上《じつりょくいじょう》の力《ちから》を発揮《はっき》するなんて、  そんな都合《つごう》のいい事《こと》、ありえませんからね。 ギャロウズ 「そ、そ、そ…ッ!  そんなセコイ事《こと》、考《かんが》えているわけないだろう! 「俺《おれ》が描《か》いた絵《え》は、  もっと、こう…  理《り》に適《かな》っているというか、納得《なっとく》のいく作戦《さくせん》だ。 シェーン 「では、聞《き》かせてくださいよ。 ギャロウズ (…こいつ、時々《ときどき》スルドイな。) 「幸運《こううん》なことに、  この危機的状況《ききてきじょうきょう》に対《たい》して、  俺《おれ》たちはひとりじゃないってことさ。 シェーン 「――幸運《こううん》?  ボクにとっては充分《じゅうぶん》、不幸《ふこう》なんですけど。 ギャロウズ 「まあ、聞《き》けよ。 「俺《おれ》たちは、半人前《はんにんまえ》の神官《しんかん》候補《こうほ》。  それは間違《まちが》い無《な》いことだ。  そして―― 「その半人前《はんにんまえ》の神官《しんかん》サマが  ふたり揃《そろ》っているってのも間違《まちが》い無《な》いこと。  そうだよな? 「つまり、俺《おれ》たち、ひとりひとりは半人前《はんにんまえ》でも、  ふたりの力《ちから》を合《あ》わせれば、単純計算《たんじゅんけいさん》で2倍《ばい》?  充分《じゅうぶん》に一人前《いちにんまえ》に値《あたい》するって計算《けいさん》だ。 「待《ま》てよ、うまくいけば2倍《ばい》どころじゃないぞ。  兄弟《きょうだい》の絆《きずな》が奇跡《きせき》を起《お》こせば、その力《ちから》は無限大《むげんだい》?  たいへんだ! 俺《おれ》たち最強《さいきょう》コンビじゃねぇか!? シェーン 「…結局《けっきょく》、都合《つごう》のいいことを  考《かんが》えているじゃないですか… 「ともあれ、ボクたちの力《ちから》を合《あ》わせるというのは、  試《ため》してみる価《か》値《ち》がありそうです。  …頼《たよ》りない可能性《かのうせい》ですけど。 ギャロウズ 「それでも、選択肢《せんたくし》がそれしかないのなら、  そいつに賭《か》けるしかないだろう? 「力《ちから》を貸《か》してくれ、シェーン。  いっしょに、この壁《かべ》を越《こ》えるんだ。 シェーン 「――すごい…  まさか、こんな事《こと》って…  兄上《あにうえ》、もしかしたら、もしかしますよ! ギャロウズ 「…聞《き》いてくれ、シェーン。  俺《おれ》は、渡《わた》り鳥《どり》になる。 「自由《じゆう》を手《て》に入《い》れるために…  俺《おれ》の背《せ》負《お》った、血《ち》と宿命《しゅくめい》という名《な》の逆風《ぎゃくふう》に  抗《あらが》えるだけの翼《つばさ》持《も》つ渡《わた》り鳥《どり》になりたいんだ。 「…すまない。  あとに残《のこ》ったお前《まえ》に  面倒《めんどう》を全部《ぜんぶ》押《お》しつけてしまうことになる。 「そいつを許《ゆる》せないなら、  俺《おれ》に力《ちから》を貸《か》すのをやめるんだ。  そうすりゃ、俺《おれ》は… シェーン 「…兄上《あにうえ》、少《すこ》し黙《だま》っていてください。  あと少《すこ》しなんです… 「あと少《すこ》しで、  ボクが兄上《あにうえ》の手《て》助《だす》けができるんです。 「兄上《あにうえ》が、ボクの事《こと》を憂《うれ》うことなく、  自由《じゆう》に飛《と》びたつためには、  ボクが力《ちから》をつけなければいけないんです。 「…こんなカタチでしか、  兄上《あにうえ》の手《て》助《だす》けになれないから… ギャロウズ 「…シェーン…  お前《まえ》… 【ティティーツイスター】(場面転換) ギャロウズ 「麗《うるわ》しの兄弟愛《きょうだいあい》が力《ちから》となって、  ようやっと手《て》に入《い》れたアークセプター… 「なのに今度《こんど》、そのアークセプターが、  列車《れっしゃ》で搬送《はんそう》されるとは、  まったく、おかしな話《はなし》じゃねぇか… 「俺《おれ》の持《も》つのがホンモノなのか、  搬送《はんそう》されるのがホンモノなのか… 「まあ、どっちにせよ、  両方《りょうほう》とも俺《おれ》が手《て》にしていれば問題《もんだい》無《な》しだな。 [画面下部テロップ] 束縛《そくばく》からの解放《かいほう》を望《のぞ》み得《え》て、 荒野《こうや》に舞《ま》い上《あ》がった渡《わた》り鳥《どり》。 次《つぎ》なる標的《ひょうてき》は、この手《て》に在《あ》る秘宝《ひほう》アークセプター。 秘宝《ひほう》の真贋《しんがん》を確《たし》かめることは、 己《おのれ》の価《か》値《ち》を知《し》ることにも通《つう》じる―― それは、芽《め》生《ば》えはじめたケチな誇《ほこ》りかも知《し》れない。 割《わり》に合《あ》わない危険《きけん》を伴《ともな》うのは承知《しょうち》の上《うえ》。 それでも目《め》指《ざ》すは、己《おの》が血《ち》と宿命《しゅくめい》を断《た》ち切《き》るために… だが、定《さだ》められた宿命《しゅくめい》から外《はず》れてみても、 そこにまた、見《み》えざるレールが敷《し》かれている事《こと》を彼《かれ》は知《し》らない。 望《のぞ》み、欲《ほっ》して、手《て》にしたモノ。 それを【自由《じゆう》】と呼《よ》ぶことこそが自由《じゆう》。 【自由《じゆう》】を知《し》らぬまま行《い》く距離《きょり》の片道《かたみち》切符《きっぷ》は安《やす》い。 →全てのエピソードを終えている場合、プロローグ後編へ →セーブ画面へ →エピソードセレクトへ