Chapter1 ハルからの依頼〜ミーディアム取得 【バスカーコロニー】 <バスカーコロニーを訪れる> ヴァージニア 「…ここが、ギャロウズの故郷《ふるさと》なのね… クライヴ 「そして、世界《せかい》を支《ささ》える守護獣《ガーディアン》を信奉《しんほう》する、  バスカーの民《たみ》たちが住《す》まう里《さと》でもあるのです。 ヴァージニア 「…あなたってば  ホント、リアクションが薄《うす》いのね… クライヴ 「さて、僕《ぼく》は自分《じぶん》の仕事《しごと》を果《は》たさなくては。 「今回《こんかい》の一件《いっけん》、アークセプターの搬送《はんそう》と警護《けいご》は、  ハルという女性《じょせい》から  依頼《いらい》されたものなんです。 「その方《かた》の住《す》まいを  教《おし》えていただきたいのですが… ギャロウズ 「――俺《おれ》がッ!? ババァのところに? 「冗談《じょうだん》じゃねぇぜ。  俺《おれ》は3ヶ月前《げつまえ》に里《さと》を飛《と》び出《だ》したんだ!  身内《みうち》のトコには死《し》んだって―― シェーン 「――兄上《あにうえ》ッ!? 「戻《もど》ってきてくれたんですか?  夢《ゆめ》みたいです!  ううん、夢見《ゆめみ》にだって視《み》なかったのにッ! 「でも、おばあちゃんは言《い》ってたんです。  もうすぐ、兄上《あにうえ》が帰《かえ》ってくるって。  すごい、おばあちゃんの言《い》ったとおりですッ! クライヴ 「……… 「…御《ご》家族《かぞく》の方《かた》なんですよね?  彼《かれ》も、ハルさんも… ギャロウズ 「…最悪《さいあく》の展開《てんかい》だ。 (キャラダイン家に移動) ハル 「…はいな。  アークセプターは確《たし》かに受《う》け取《と》ったよ。 「約束《やくそく》の報酬《ほうしゅう》と、  あとは、わしからの気《き》持《も》ちを加《くわ》えた1200ギャラ。  遠慮《えんりょ》なく、取《と》っておいてほしい。 ハル 「手《て》間《ま》をかけさせたみたいだね。 「アークセプターの搬送《はんそう》だけじゃなく、  不肖《ふしょう》の孫《まご》までも  連《つ》れて帰《かえ》ってきてくれたんだからね。 ギャロウズ 「それとこれとは話《はなし》が別《べつ》だろ?  俺《おれ》が里《さと》に帰《かえ》ってきたのは偶然《ぐうぜん》だ。 クライヴ 「ところが、そうじゃないんです。 「アークセプター以外《いがい》に、  【面倒《めんどう》な荷物《にもつ》】を運《はこ》んでもらうかもしれないと、  あらかじめ告《つ》げられていたんですよ。 「その時《とき》は、  里《さと》を飛《と》び出《だ》したお孫《まご》さんの事《こと》とは  気《き》づく由《よし》も無《な》かったんですけどね。 ハル 「アークセプターを狙《ねら》って  悪漢《あっかん》が寄《よ》ってくるのは承知《しょうち》の上《うえ》で  意《い》図《と》的《てき》に【秘宝《ひほう》運搬《うんぱん》】の情報《じょうほう》を流《なが》したのさ。 「そうすれば、  この子《こ》が飛《と》びついてくるとにらんでね。 「まあ、それでも、  こんなに単純《たんじゅん》に事《こと》が進《すす》むとは思《おも》わなんだ。 ギャロウズ 「きったねぇ…  相変《あいか》わらずのヤリ手《て》ババァぶりだな。 「――でもよ… 「俺《おれ》を里《さと》に呼《よ》び戻《もど》すって事《こと》は、  俺《おれ》の持《も》っているアークセプターがホンモノで、  苦労《くろう》して搬送《はんそう》したのがニセモノってことなのか? ハル 「……… シェーン 「ただ今《いま》戻《もど》りました。 ハル 「まったく…  情《なさ》けないにもほどがある。 「よくお聞《き》き。  お前が持《も》ち出《だ》したのも、列車《れっしゃ》で搬送《はんそう》されたのも、  そこにあるふたつのアークセプターも… 「この場《ば》にあるアークセプターは、  4つすべてが本物《ほんもの》さ。 「ギャロウズや…  お前《まえ》、アークセプターはひとつきりだと、  どこかで勘違《かんちが》いしていたんじゃろう。 「不勉強《ふべんきょう》も甚《はなは》だしい。  お前《まえ》とシェーンには  わしが直々《じきじき》に教《おし》えたはずなんじゃがな… ギャロウズ 「そうなのか? ハル 「アークセプターとは、  【意《い》志《し》を受《う》ける錫杖《しゃくじょう》】の意《い》…  つまり、守護獣《ガーディアン》と交信《こうしん》するための秘宝《ひほう》である。 「現存《げんぞん》するアークセプターは4つ。  この里《さと》を含《ふく》め、今日《きょう》まで、  各地《かくち》の守護獣《ガーディアン》縁《ゆかり》の地《ち》に安置《あんち》・保管《ほかん》されてきたのじゃ。 「アークセプターの所有者《しょゆうしゃ》は、  意識体《いしきたい》となった守護獣《ガーディアン》の、  霊的《れいてき》な存在《そんざい》を感《かん》じとることを可能《かのう》とする。 「それは、守護獣《ガーディアン》の力《ちから》を  この世界《せかい》の上《うえ》で具現化《マテリアライズ》し、  さらに行使《こうし》することを意味《いみ》しているのじゃ。 ハル 「アークセプターの所有者《しょゆうしゃ》は、  守護獣《ガーディアン》の力《ちから》の代行者《だいこうしゃ》としての資格《しかく》を得《え》る。 「そして、もうひとつ――  アークセプターの所有者《しょゆうしゃ》は、  同時《どうじ》に大《おお》きな資格《しかく》も手《て》にすることとなる。 「……… 「それは、守護獣《ガーディアン》殺《ごろ》しの資格《しかく》。  アークセプターの所有者《しょゆうしゃ》は、  守護獣《ガーディアン》を手《て》にかける資格《しかく》をも手《て》に入《い》れるのさ。 ヴァージニア 「――え…? ハル 「…話《はなし》の続《つづ》きは、  散歩《さんぽ》でもしながらにしようかねぇ。 (祭壇へ移動) ハル 「アークセプターは、  悪漢《あっかん》の手《て》に渡《わた》ることもなく  無《ぶ》事《じ》に、この里《さと》まで届《とど》けられた… ハル 「それは、お前《まえ》さんたちのおかげだと思《おも》っておる。 「…そのお前《まえ》さんたちに、  新《あら》たな仕事《しごと》を依頼《いらい》したいのじゃ。 ヴァージニア 「…まさか、  守護獣《ガーディアン》殺《ごろ》しを…? ハル 「――厳密《げんみつ》には、違《ちが》うのじゃがな… シェーン 「神官職《しんかんしょく》に就《つ》く為《ため》、修行《しゅぎょう》していたボクに  ある、不《ふ》思《し》議《ぎ》な能力《ちから》が芽《め》生《ば》えたのは、  およそ一年前《いちねんまえ》の事《こと》です。 「その能力《ちから》とは、  これから起《お》こりうる未来《みらい》を  夢《ゆめ》のカタチで事前《じぜん》に感知《かんち》するというモノなのです。 「――【夢見《ゆめみ》】。  里《さと》にそう伝《つた》えられる異能力《いのうりょく》によって、  ボクは、ある啓示《けいじ》を告《つ》げられたのです。 シェーン 「ボクたちの住《す》むこの星《ほし》、  ファルガイアに  古《いにしえ》の亡者《もうじゃ》、蒼《あお》い影《かげ》が蘇《よみがえ》る、と… 「蘇《よみがえ》った蒼《あお》い影《かげ》は、  研《と》ぎ澄《す》まされた冷《つめ》たい輝《かがや》きを放《はな》ち、  ファルガイアを蝕《むしば》んでいくのです。 「人《ひと》も、動物《どうぶつ》も、  あらゆる命《いのち》が蝕《むしば》まれ、本来《ほんらい》の姿《すがた》を失《うしな》っていく、  やがて、ファルガイアそのものも… ヴァージニア 「…でもそれは、夢《ゆめ》…  保証《ほしょう》も確証《かくしょう》もない、ただの―― ギャロウズ 「――夢《ゆめ》だ。  だが、俺《おれ》の弟《おとうと》が視《み》ることに意《い》味《み》がある。  こいつの夢見《ゆめみ》は、俺《おれ》が保証《ほしょう》する。 シェーン 「…兄上《あにうえ》、ありがとうございます… ハル 「…【蒼《あお》の脅威《きょうい》】。  わしは、シェーンの視《み》た夢《ゆめ》をそう呼《よ》んでおる。 「じゃが、夢《ゆめ》は、  脅威《きょうい》を伝《つた》えるだけに終《お》わってはおらぬ。  蒼《あお》い影《かげ》を吹《ふ》き払《はら》う啓示《けいじ》も告《つ》げておるのじゃ。 シェーン 「大地《だいち》に鎖《くさり》で縛《しば》られた守護獣《ガーディアン》たちが  次々《つぎつぎ》と解《と》き放《はな》たれていくことで、  蒼《あお》い影《かげ》は駆逐《くちく》されるのです。 「やがて、ファルガイアは再生《さいせい》され、  ひとりの少女《しょうじょ》によって  以後《いご》の平穏《へいおん》を約束《やくそく》されるのです… ハル 「わしからの新《あら》たな依頼《いらい》とは、  守護獣《ガーディアン》を解放《かいほう》させること。 クライヴ 「…ですが、そのようなこと…  あなたのお孫《まご》さんならともかく、  バスカーの民《たみ》ですらない僕《ぼく》たちに… ハル 「――できる。 「アークセプターの所有《しょゆう》による、  守護獣《ガーディアン》殺《ごろ》しの資格《しかく》とは、すなわち… 「目《め》に見《み》えず、  触《ふ》れることかなわぬはずの存在《そんざい》と  戦《たたか》うことを許《ゆる》された証《あかし》でもあるのじゃ。 「戦《たたか》って、己《おのれ》の力《ちから》を示《しめ》すことで  守護獣《ガーディアン》は封《ふう》じられた地《ち》より解《と》き放《はな》たれ、  ミーディアムへと、その姿《すがた》をうつす。 ヴァージニア 「…ミーディアム、って…? ハル 「これがミーディアム。 「我《われ》ら人《ひと》が、  この星《ほし》を形作《かたちづく》る、様々《さまざま》な力《ちから》に干渉《かんしょう》するための  一種《いっしゅ》のパスポートといえるじゃろう。 「ただしこいつは、バスカーの技術《ぎじゅつ》によって  【水《みず》】や【風《かぜ》】、星《ほし》の息吹《いぶき》から抽出《ちゅうしゅつ》・生成《せいせい》した  模造品《イミテーション》ではあるがな。 「今回《こんかい》の依頼《いらい》を果《は》たすことで、  お前《まえ》さんらには、星《ほし》の息吹《いぶき》の根幹《こんかん》である  守護獣《ガーディアン》からミーディアムを… 「純種《オリジン》ともいえる  高密度《こうみつど》のミーディアムを作《つく》り出《だ》してほしいのじゃ。 ハル 「…デキの悪《わる》い孫《まご》を  今《いま》まで守《まも》ってくれて本当《ほんとう》にありがとうよ。 「お疲《つか》れ様《さま》ですじゃ。  星《ほし》へお還《かえ》りになってください。 ギャロウズ 「あにすんだよ、ババァ! ハル 「純種《オリジン》のミーディアムの方《ほう》が強力《きょうりょく》じゃ。  そちらを手《て》に入《い》れれば、  それで問題《もんだい》は無《な》かろう… 「まがりにも、  アークセプターの所有者《しょゆうしゃ》サマなんじゃろう?  その力、守護獣《ガーディアン》と老《お》いぼれに示《しめ》してほしいもんじゃて。 ギャロウズ 「…うぐぐぐぅ… クライヴ 「待ってください。 「僕《ぼく》たちは、縁《えん》あってこうして行動《こうどう》を共《とも》にしていますが、  別《べつ》に、チームを組《く》んでいるのでもなければ、  守護獣《ガーディアン》に力《ちから》を示《しめ》す理由《りゆう》も無《な》いのです。 「…先程《さきほど》、依頼《いらい》とおっしゃいましたね?  もしも、この依頼《いらい》を引《ひ》き受《う》けたのならば、  得《え》られる報酬《ほうしゅう》を説明《せつめい》していただけないでしょうか? ハル 「――報酬《ほうしゅう》?  そう、報酬《ほうしゅう》だね。 「報酬《ほうしゅう》は、  ミーディアム化《か》した守護獣《ガーディアン》じゃ。  それを持《も》ってお行《お》き。 クライヴ 「――は…? ハル 「シマリの悪《わる》い顔《かお》をしてんじゃないよ。  台無《だいな》しじゃないのさ。 「用意《ようい》したアークセプターは4つ。  お前《まえ》さんたちは4人《にん》。  ひとりひとりに、守護獣《ガーディアン》を手《て》にする資格《しかく》が行《い》き渡《わた》る。 「そこから先《さき》、  お前《まえ》さんたちがミーディアムをどう扱《あつか》うかは  我々《われわれ》は関知《かんち》しないよ。 ギャロウズ 「ちょ、ちょっと待《ま》てや、ババァ! 「守護獣《ガーディアン》もミーディアムも  バスカーの民《たみ》にとっては、お宝《たから》以上《いじょう》の価《か》値《ち》…  精神的《せいしんてき》な寄《よ》る辺《べ》といってもいいモンだろう!? 「それを、見《み》ず知《し》らずの渡《わた》り鳥《どり》にくれてやるとは、  いったい、どういうつもりなんだッ!? 「鈍《ニブ》い鈍《ニブ》い、とは思《おも》っていたが、  どうやらそのアタマ、  いつのまにやらボケちまったみたいだな! ハル 「おやおや…  こいつは驚《おどろ》きだね。 「古《ふる》い慣習《かんしゅう》をことさら嫌《きら》っておったお前《まえ》が、  そんな考《かんが》えを持《も》っておったとはのう…  意外《いがい》に保守《ほしゅ》的《てき》なんじゃな。 ハル 「我々《われわれ》、バスカーの民《たみ》が守護獣《ガーディアン》に対《たい》して力《ちから》を示《しめ》し、  ミーディアムを手《て》にしたところで、  いったい、どれほどの意《い》味《み》があろうか? 「おそらくは、里《さと》の秘宝《ひほう》として  この祭壇《さいだん》に奉《まつ》られて、それで終《お》わりじゃ。 「わしはな、この広《ひろ》い荒野《こうや》行《い》き交《か》う渡《わた》り鳥《どり》に  純種《オリジン》のミーディアムを託《たく》してこそ、  守護獣《ガーディアン》の解放《かいほう》といえるのではないかと考《かんが》えたのじゃ。 「…いうなれば、大博打《おおばくち》じゃよ。  じゃが、そんな博打《ばくち》を張《は》らなきゃいけないような不安《ふあん》を  あの子《こ》の視《み》た夢《ゆめ》に感《かん》じたのじゃ… 「突拍子《とっぴょうし》もない依頼《いらい》だとは  重々《じゅうじゅう》、承知《しょうち》しているつもりじゃ。  …考《かんが》えてはもらえぬか…? (外に移動) ギャロウズ 「…俺《おれ》はやるぜ。 「俺《おれ》は自分《じぶん》のミーディアムを取《と》り戻《もど》すんだ。  あとに引《ひ》き下《さ》がるわけにはいかない。 クライヴ 「…正直《しょうじき》なトコロ、実益《じつえき》よりも、  興味深《きょうみぶか》い話《はなし》に惹《ひ》かれましたね。 「世界《せかい》を支《ささ》える力《ちから》といわれる守護獣《ガーディアン》…  この神秘《しんぴ》の存在《そんざい》に近《ちか》づくことは  すなわち―― ジェット 「俺《おれ》は何《なん》だって構《かま》わない。  そいつが売《う》れれば金《かね》になるんだ。  まともな報酬《ほうしゅう》が期待《きたい》できるならそれでいい。 ヴァージニア 「わたしは…  わたしは、よくわからない… 「でも、何《なに》かわくわくしてくるのは確《たし》か…  まるで、渡《わた》り鳥《どり》の冒険《ぼうけん》そのものって感《かん》じじゃない。  わたしは、こういうのに憧《あこが》れていたんだ。 ハル 「まとまったようだね。 クライヴ 「僕《ぼく》たちは、それぞれ異《こと》なる理由《りゆう》ですが、  目的《もくてき》を同《おな》じくしています。 「守護獣《ガーディアン》の解放《かいほう》依頼《いらい》…  僕《ぼく》たち4人《にん》に引《ひ》き受《う》けさせてもらえますか? ハル 「ほう、それは賢明《けんめい》な判断《はんだん》だね。 「…いや、依頼《いらい》を引《ひ》き受《う》けたことにじゃない。  4人《にん》で一緒《いっしょ》に依頼《いらい》に臨《のぞ》むことを  賢明《けんめい》だと言《い》ったのさ。 「遥《はる》か時《と》間《き》の彼方《かなた》に、  肉体《にくたい》を置《お》き去《ざ》りにして現《い》在《ま》を生《い》きる意識体《いしきたい》…  それが守護獣《ガーディアン》じゃ。 「とはいえ、その力《ちから》は、  我《われ》ら人《ひと》の身《み》と比《くら》ぶるまでもない強大《きょうだい》なモノ。  手《て》を取《と》りあって臨《のぞ》むことが望《のぞ》ましいじゃろうな。 「急《せ》いてはおらぬ。  守護獣《ガーディアン》に力《ちから》を示《しめ》すために、  充分《じゅうぶん》な準備《じゅんび》をしていくがいい。 「己《おのれ》の腕《うで》と心《こころ》を鍛錬《たんれん》によって磨《みが》くも良《よ》し。  この里《さと》で、  守護獣《ガーディアン》についての知識《ちしき》を深《ふか》めるのも良《よ》いじゃろう。 [画面上部メッセージ] *メッセージ中《ちゅう》に重要《じゅうよう》な意《い》味《み》を持《も》つキーワードは  グリーンの文《も》字《じ》で表記《ひょうき》されます。 *グリーン文《も》字《じ》のキーワードが表示《ひょうじ》されている状態《じょうたい》で  □を入力《にゅうりょく》すると、  【ASK】システムが起動《きどう》します。 *Approach to  Selected  Keywords *略称《りゃくしょう》【ASK】システムとは、  選択《せんたく》したキーワードに関《かん》して、  相手《あいて》と対話《たいわ》するシステムです。 *キーワードを選択後《せんたくご》、  ○を入力《にゅうりょく》することで、  そこから情報《じょうほう》を引《ひ》き出《だ》す事《こと》ができます。 *キャンセルは×で行《おこ》ないます。  また、メッセージ中《ちゅう》にキーワードが存在《そんざい》しない場合《ばあい》に  □を入力《にゅうりょく》してもシステムは起動《きどう》しません。 ハル 「…長々《ながなが》と説明《せつめい》するよりも、  実際《じっさい》に試《ため》してみた方《ほう》が  分《わ》かりやすいじゃろうな… 「よし、守護獣《ガーディアン》を解放《かいほう》するべき封印《ふういん》の地《ち》…、  【聖域《サンクチュアリ》】の話《はなし》をして進《しん》ぜよう。  分《わ》からぬ箇所《かしょ》は、遠慮《えんりょ》なく聞《き》き返《かえ》すんじゃぞ。 (a) ハル 「…この里《さと》より、  最《もっと》も近《ちか》い守護獣《ガーディアン》封印《ふういん》の地《ち》は、  《南《みなみ》の山麓《さんろく》》に位《い》置《ち》しておる。 ※南の山麓は緑文字+ASK (ASK未実行時はbへ飛ぶ)  (ASK実行)  「古来《こらい》より霊峰《レイポイント》と称《たた》えられたゼノムの麓《ふもと》には、  《万物《ばんぶつ》の根幹《こんかん》》とされた守護獣《ガーディアン》など、  世界《せかい》に大《おお》きな意《い》味《み》を持《も》つ存在《そんざい》が封《ふう》じられたという。  (ASK未実行時はcへ飛ぶ)   (ASK実行)   「世界《せかい》を【世界《せかい》】として成《な》り立《た》たせるには、    様々《さまざま》な要素《ようそ》・要因《よういん》が不《ふ》可《か》欠《けつ》であるのじゃ。   「その中《なか》でも、万物《ばんぶつ》の根幹《こんかん》とされるのが、    【地《ち》】、【水《すい》】、【火《か》】、【風《ふう》】…    四《よっ》つのエレメントといわれておる。   「それらを司《つかさど》る四体《よんたい》の守護獣《ガーディアン》は、    基《き》礎《そ》にして基幹《きかん》であるゆえに、    四大《しだい》守護獣《ガーディアン》として、広《ひろ》く信仰《しんこう》されておるのじゃ。    (cへ飛ぶ) (b) 「封印《ふういん》の地《ち》は、いつしか聖域《サンクチュアリ》と呼《よ》ばれ、  我《われ》らバスカーの守護獣《ガーディアン》信仰《しんこう》においても  拠点《きょてん》のひとつとして数《かぞ》えられるようになったのじゃ… 「…詳《くわ》しい事《こと》を、聞《き》かなくともよいのか? (選択肢) 1.ASKの要領《ようりょう》は、既《すで》に掴《つか》んでいる。 2.もう一度《いちど》、聖域《サンクチュアリ》の話《はなし》を聞《き》きたい。 (1.を選択するとaまで戻る。2.を選択するとeへ飛ぶ) (c) ハル 「知識《ちしき》もまた、  力強《ちからづよ》い武《ぶ》器《き》に充分《じゅうぶん》なり得《う》る。  このことを忘《わす》れるでないぞ。 【堕ちた聖域】 <フロア2を訪れる> ヴァージニア 「……… 「…想像《そうぞう》していたのとは、少《すこ》し、違《ちが》う…  うまく言《い》えないけれど、もっと――… ギャロウズ 「『…もっと、きれいで、荘厳《そうごん》な雰囲気《ふんいき》で――』 「言《い》いたいのは、  さしずめ、そんなところだろうな。 クライヴ 「世界《せかい》を支《ささ》える力《ちから》…  守護獣《ガーディアン》が封《ふう》じられし聖域《サンクチュアリ》と聞《き》いたもんですから、  少々《しょうしょう》、ギャップを感《かん》じてしまいますね。 ジェット 「そうでもないぜ。 「何《なん》にも無《な》いところに  乾《かわ》いた風《かぜ》が吹《ふ》きぬけていく…  まるで、ファルガイアそのものじゃないか。 「守護獣《ガーディアン》がこうだから、世界《せかい》がこうなのか…  世界《せかい》がこうだから、守護獣《ガーディアン》がこうなのか…  ――ま、俺《おれ》には興味《きょうみ》の無《な》いことではあるけどな。 ヴァージニア 「…どうしたんだろう?  …まるで、  何《なに》かを訴《うった》えようとしているみたい… ジェット 「――おい、どうすればいいんだ? ギャロウズ 「俺《おれ》に訊《き》くなってッ! クライヴ 「あなただから訊《き》いているんじゃないですか。 「うかつでしたね。  もう少《すこ》し、詳《くわ》しい扱《あつか》い方《かた》を  知《し》っておくべきでした… ヴァージニア 「な、何《なに》かが膨張《ぼうちょう》して、弾《はじ》けそうだよ――  これ以上《いじょう》、支《ささ》えていられないッ!! ヴァージニア 「ア、アークセプターは… クライヴ 「おそらく、この燐光《りんこう》…  光《ひかり》と弾《はじ》け、僕《ぼく》たちと一体化《いったか》することが、  アークセプター所有《しょゆう》の儀式《ぎしき》とでもいうのでしょう… ギャロウズ 「…つまり、これで俺《おれ》たちは  晴《は》れて正式《せいしき》な所有者《しょゆうしゃ》となったというわけか? ジェット 「――ッつう、つつ…ッ! 「…何《なん》だ、今《いま》のは…? ギャロウズ 「…頭痛《ずつう》?  いや、瞬間的《しゅんかんてき》な宿酔《ふつかよ》い…?  …ちょっと違《ちが》うか… クライヴ 「頭《あたま》の中《なか》に、  鈍《にぶ》い圧力《あつりょく》が加《くわ》えられたみたいなところは、  似《に》ていなくもないですけどね… 「――ですが、これは… ヴァージニア 「…まるで、誰《だれ》かが、  心《こころ》の奥底《おくそこ》から呼《よ》びかけているみたい… 「静《しず》かだけど、  とても大《おお》きな呼《よ》び声《ごえ》… 「ここが、守護獣《ガーディアン》を奉《ほう》じている神殿《しんでん》なら、  この【声《こえ》】って、やっぱり――… ヴァージニア 「…行ってみようよ… <ガーディアンの試練> (北の石碑を調べる) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ以外) *石碑《せきひ》には、不《ふ》思《し》議《ぎ》な紋様《もんよう》が刻《きざ》まれている。  ――が、紋様《もんよう》の意味《いみ》するところまでは理解《りかい》できない。 (aへ飛ぶ) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ) *石碑《せきひ》には、  【水《みず》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  シトゥルダークを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 (a) *アークセプターと、  4人《にん》の意識《いしき》の力《ちから》を束《たば》ね合《あ》わせることで、  守護獣《ガーディアン》を実体化《マテリアライズ》させることができます。 *守護獣《ガーディアン》に己《おの》が力《ちから》を示《しめ》しますか? (選択肢はい・いいえが出現。はい選択時のみ以下のメッセージへ) [画面上部メッセージ] *4人《にん》の心《こころ》に幻像《ビジョン》が結《むす》ばれる。 *流水《りゅうすい》は穏《おだ》やかにして苛烈《かれつ》、絶間《たえま》なく移《うつ》ろっていく。  それは、何《なに》よりも優《やさ》しく、激《はげ》しき存《モ》在《ノ》。  ――【水《みず》】の力《ちから》が形《かたち》為《な》し、深《ふか》き脅威《きょうい》に引《ひ》きずり込《こ》む! *アークセプターの輝《かがや》きを纏《まと》うは、  カタチ無《な》き存《モ》在《ノ》と戦《たたか》う資格《しかく》を持《も》つ事《こと》ッ!  戦《たたか》って、水《みず》を司《つかさど》り守護獣《シトゥルダーク》に力《ちから》を示《しめ》すがよいッ! (西の石碑を調べる) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ以外) *石碑《せきひ》には、不《ふ》思《し》議《ぎ》な紋様《もんよう》が刻《きざ》まれている。  ――が、紋様《もんよう》の意味《いみ》するところまでは理解《りかい》できない。 (aへ飛ぶ) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ) *石碑《せきひ》には、  【風《かぜ》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  フェンガロンを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 (a) *アークセプターと、  4人《にん》の意識《いしき》の力《ちから》を束《たば》ね合《あ》わせることで、  守護獣《ガーディアン》を実体化《マテリアライズ》させることができます。 *守護獣《ガーディアン》に己《おの》が力《ちから》を示《しめ》しますか? (選択肢はい・いいえが出現。はい選択時のみ以下のメッセージへ) [画面上部メッセージ] *4人《にん》の心《こころ》に幻像《ビジョン》が結《むす》ばれる。 *旋風《かぜ》は刃《やいば》と化《かし》し、暗雲《あんうん》切《き》り裂《さ》き、吹《ふ》き払《はら》う  それは、何《なに》よりも迅《はや》く、鋭《するど》き存《モ》在《ノ》。  ――【風《かぜ》】の力《ちから》が形《かたち》為《な》し、広《ひろ》い荒野《こうや》を揺《ゆ》さぶる! *アークセプターの輝《かがや》きを纏《まと》うは、  カタチ無《な》き存《モ》在《ノ》と戦《たたか》う資格《しかく》を持《も》つ事《こと》ッ!  戦《たたか》って、風《かぜ》を司《つかさど》り守護獣《フェンガロン》に力《ちから》を示《しめ》すがよいッ! (南の石碑を調べる) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ以外) *石碑《せきひ》には、不《ふ》思《し》議《ぎ》な紋様《もんよう》が刻《きざ》まれている。  ――が、紋様《もんよう》の意味《いみ》するところまでは理解《りかい》できない。 (aへ飛ぶ) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ) *石碑《せきひ》には、  【火《ひ》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  ムァ・ガルトを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 (a) *アークセプターと、  4人《にん》の意識《いしき》の力《ちから》を束《たば》ね合《あ》わせることで、  守護獣《ガーディアン》を実体化《マテリアライズ》させることができます。 *守護獣《ガーディアン》に己《おの》が力《ちから》を示《しめ》しますか? (選択肢はい・いいえが出現。はい選択時のみ以下のメッセージへ) [画面上部メッセージ] *4人《にん》の心《こころ》に幻像《ビジョン》が結《むす》ばれる。 *逆巻《さかま》く炎《ほのお》は不浄《ふじょう》を滅《めっ》し、終《おわ》りから始《はじ》まりへと導《みちび》く。  それは、何《なに》よりも灼《あ》熱《つ》く、猛《たけ》き存モ在《ノ》。  ――【火《ひ》】の力《ちから》が形《かたち》為《な》し、紅蓮《ぐれん》の翼《つばさ》が翻《ひるがえ》る! *アークセプターの輝《かがや》きを纏《まと》うは、  カタチ無《な》き存《モ》在《ノ》と戦《たたか》う資格《しかく》を持《も》つ事《こと》ッ!  戦《たたか》って、火《ひ》を司《つかさど》り守護獣《ムァ−ガルト》に力《ちから》を示《しめ》すがよいッ! ※ムァ−ガルトの−(ハイフン)はおそらく・(中点)の代用か誤り (南の石碑を調べる) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ以外) *石碑《せきひ》には、不《ふ》思《し》議《ぎ》な紋様《もんよう》が刻《きざ》まれている。  ――が、紋様《もんよう》の意味《いみ》するところまでは理解《りかい》できない。 (aへ飛ぶ) [画面上部メッセージ](先頭がギャロウズ) *石碑《せきひ》には、  【地《ち》】の力《ちから》を司《つかさど》りし守護獣《ガーディアン》、  グルジエフを意匠化《シンボライズ》した文様《もんよう》が刻《きざ》まれている。 (a) *アークセプターと、  4人《にん》の意識《いしき》の力《ちから》を束《たば》ね合《あ》わせることで、  守護獣《ガーディアン》を実体化《マテリアライズ》させることができます。 *守護獣《ガーディアン》に己《おの》が力《ちから》を示《しめ》しますか? (選択肢はい・いいえが出現。はい選択時のみ以下のメッセージへ) [画面上部メッセージ] *4人《にん》の心《こころ》に幻像《ビジョン》が結《むす》ばれる。 *鳴動《めいどう》は響《ひび》き渡《わた》り、大地《だいち》は波打《なみう》つ。  それは、何《なに》よりも大《おお》きく、重《おも》き存《モ》在《ノ》。  ――【地《ち》】の力《ちから》が形《かたち》為《な》し、咆哮《ほうこう》が全《すべ》てを押《お》しつぶす! *アークセプターの輝《かがや》きを纏《まと》うは、  カタチ無《な》き存《モ》在《ノ》と戦《たたか》う資格《しかく》を持《も》つ事《こと》ッ!  戦《たたか》って、地《ち》を司《つかさど》り守護獣《グルジエフ》に力《ちから》を示《しめ》すがよいッ! <ミーディアム初入手時> ギャロウズ 「ミーディアムってのは、  ただ、持《も》っているだけじゃ  効果《チカラ》は発揮《はっき》しないんだ。 「メニューのインストールコマンドで、  ミーディアムになった守護獣《ガーディアン》の力《ちから》を  俺《おれ》たちに取《と》り込《こ》み、一体化《いったいか》させるんだ。 「なお、インストールできるミーディアムは、  ひとりにつき、最大《さいだい》三枚《さんまい》…  それ以上《いじょう》は、意識《いしき》の許容量《キャパシティ》を越《こ》えてしまい危険《きけん》だ。 「ミーティアムをインストールすると、  バトル時《じ》にアルカナコマンドが使用《しよう》可能《かのう》となる。 「アルカナってのは―― 「守護獣《ガーディアン》の振《ふ》るう力《ちから》の一端《いったん》…  まあ、魔法《まほう》みたいなモンだと思《おも》ってくれれば、  間《ま》違《ちが》いは無《な》いかな…? 「積極的《せっきょくてき》にアルカナを活用《かつよう》する事《こと》が、  バトルを制《せい》するといっても過言《かごん》では無《な》いだろうな… 「たったひとつ、気《き》をつけるとすれば、  それは、相手《あいて》との属性《ぞくせい》の関係《かんけい》だ。 「攻撃《こうげき》系《けい》のアルカナを使用《しよう》する場合《ばあい》、  相手《あいて》との属性《ぞくせい》によって。  大《おお》きく威力《いりょく》が増減《ぞうげん》するから、気《き》をつけなきゃな。 <ミーディアム全入手後、フロア2から出ようとする> ギャロウズ 「【地《ち》】、【水《すい》】、【火《か》】、そして【風《ふう》】…  四大《しだい》と称《しょう》される守護獣《ガーディアン》の  純種《じゅんしゅ》ミーディアムがここに揃《そろ》ったわけだ。 「…そして、純種《オリジン》ミーディアムには、  特別《とくべつ》な力《ちから》がいくつか込《こ》められているという。  その中《なか》のひとつが、マテリアルだ。 「フォースアビリティに区分《くぶん》されるマテリアルは、  コマンド発動時《はつどうじ》のFPを全《すべ》て消費《しょうひ》して、  守護獣《ガーディアン》の力《ちから》を一時的《いちじてき》に具現《ぐげん》化《か》するコマンドだ。 「その威力《いりょく》は、  消費《しょうひ》されるFP量《りょう》に応《おう》じて上昇《じょうしょう》するうえ、  対象《たいしょう》全《すべ》てに発揮《はっき》するスグレモノでもある。 「気《き》をつけなければいけないのは、  アルカナと同様《どうよう》、属性《ぞくせい》効果《こうか》によって威力《いりょく》が増減《ぞうげん》する事《こと》と、  MTCの分《ぶん》だけ、使用《しよう》できる事《こと》―― 「何《なに》よりも、一度《いちど》マテリアルを実行《じっこう》すると、  使用者《しようしゃ》のFPが、  全《すべ》て消費《しょうひ》されるところにある。 「FPが0になれば、  アルカナやフォースアビリティなど、  選択《せんたく》・実行《じっこう》できる行動《こうどう》にも制限《せいげん》がつく。 「攻撃力《こうげきりょく》や防御力《ぼうぎょりょく》に現《あらわ》れる影響《えいきょう》も無《む》視《し》できない…  単《たん》に強力《きょうりょく》な攻撃《こうげき》手段《しゅだん》と括《くく》ることなく、  むしろ、慎重《しんちょう》な扱《あつか》いを要求《ようきゅう》されると考《かんが》えてくれ。 クライヴ 「――さて、これからどうしましょうか…? 「正式《せいしき》な依頼《いらい》ですから、  黙《だま》って帰《かえ》るわけにはいかないでしょうね。 「依頼主《いらいぬし》である、  おハルさんのところに  戻《もど》るのがスジだと思《おも》うのですが… ヴァージニア 「世界《せかい》を支《ささ》える力《ちから》が、  こんな小《ちい》さなプレートに詰《つ》まっているなんて、  まだ信《しん》じられないよ… 「何《なに》より、そんなすごいモノを  わたしが手《て》にしているなんて――… ダリオ 「いいんですかい、アニキ?  アイツらをこのままにしておいても。 ジェイナス 「いいんじゃないの?  ――今《いま》のうちは、だけどよ… ロメロ 「――アニキ、あれ… ジェイナス 「…監視役《おめつけやく》のお出《で》ましかよ。  まあ、しゃあねぇだろ…  アークセプターの強奪《ごうだつ》に失敗《しっぱい》したからな… 「そろそろ連中《れんちゅう》に  いいトコロを見《み》せないと、  こっちの尻《ケツ》に火《ひ》が点《つ》きかねないな… 【バスカーコロニー】 <ミーディアム入手後にバスカーコロニーに入る> ハル 「ごくろうだったね。  きっと、依頼《いらい》を果《は》たすと信《しん》じておったぞ。 ハル 「さあ、四《よっ》つのミーディアムを渡《わた》しておくれ。 ギャロウズ 「ちょっと待《ま》ちな、ババァ。 「…まさか、ホンモノを抜《ぬ》いて、  模造品《イミテーション》と  すりかえるハラじゃないだろうな。   ハル 「莫《ば》迦《か》をお言《い》い。  誰《だれ》がそんなさもしい真《ま》似《ね》を!  ――お前《まえ》じゃあるまいし。 「いいかい、よっくお聞《き》き! 「純種《オリジン》のミーディアムには、  所有者《しょゆうしゃ》の身《み》を護《まも》るための特殊《とくしゅ》効果《こうか》が、  それぞれに秘《ひ》められておる。 「まずは、ATPやDEFなど、  それぞれに定《さだ》められたポイントを  一定《いってい》割合《わりあい》引《ひ》き上《あ》げる効果《こうか》じゃ。 「文《も》字《じ》通《どお》り、  守護獣《ガーディアン》にその身《み》を守護《しゅご》してもらうことで、  魔獣《まじゅう》と渡《わた》り合《あ》える身体《しんたい》能力《のうりょく》が備《そな》わるのじゃ。 「――そして… ギャロウズ 「――おわぁッ!! ハル 「いちいちうろたえるんじゃないよ。  …まったく、みっともない。 ギャロウズ 「だけど、ミーディアムがよ… ハル 「安心《あんしん》せい。  ほれ、ミーディアムはここにある。 ハル 「それぞれのミーディアムに秘《ひ》められた、  所有者《しょゆうしゃ》を守護《しゅご》するもうひとつの能力《のうりょく》…  それは、パーソナルスキルじゃ。 「パーソナルスキルは  お前《まえ》さんたちのレベルに応《おう》じた  PSポイントの消費《しょうひ》によって発動《はつどう》する能力《のうりょく》。 「その用途《ようと》は  攻撃《こうげき》から防御《ぼうぎょ》まで、種々《しゅじゅ》に渡《わた》っており、  魔獣《まじゅう》との戦《たたか》いを支《ささ》えてくれるはずじゃ。 「ミーディアムに秘《ひ》められし力《ちから》は、  今、わしが覚醒《めざめ》させた。 「忘《わす》れることなく、この場《ば》でインストールし、  その力《ちから》を身《み》に宿《やど》すがよい。