Princess Saviour(プリンセスセイバー)

メインキャラクター

マリスティア・エリクシル

封王森国フェルアルナに迷い込んだ男性。19歳。
過去に犯したある過ちから、正義の味方を目指しており、そのために未踏の地と言われるフェルアルナへと訪れた。
基本的に真っ直ぐな性格をしているが、ややひねくれている。自称不良。
一歩引いた視点で状況を判断することに長けており、パーティのブレーキ的な存在となっている。

パーティ中でもっとも高いMP・魔力・抵抗を誇っている生粋の魔術攻撃型。
AFF(後述)の性能が非常に高く、HPも高いため打たれ強さも備える。
ただし、攻撃・防御が低く、MPが尽きた時の打たれ弱さはパーティ随一である。
得意武器は短剣。

ユーカ・フジワラ

フェルアルナにいる『10人の王と姫』の一人、『吸血姫』を名乗る女性。21歳。
ある事情からミゾカを守ろうとしており、その過程でマリスと出逢う。
パーティでもっとも年齢が高く、その端麗な容姿から冷静さや聡明さを感じさせるが、
非常に熱くなりやすく激情に己の身を任せることが多い。
同時に繊細で脆い内面を抱えているが、それでもなお前に進む意志も持っている。

特に秀でた能力はないが、全ての能力が高めでバランスが良い。
物理攻撃にも魔力攻撃にも対応することが可能な扱いやすいステータスを持っている。
物理攻撃と魔力攻撃の使い分けが重要な本作においては、その対応力は大きなプラスになる。
得意武器は長剣。

ミゾカ・フォルティア

フェルアルナ南部に位置する村、アルジェンテに住んでいる少女。14歳。
ある事件がきっかけでマリスたちと出逢い、王と姫の戦いに身を投じていくことになる。
年齢や雰囲気とは裏腹に洞察力に優れている。
頭の回転も速くパーティ中でもっとも思考で物事と向き合っていくタイプ。
それ故に必要以上に悩んでしまう側面を持っている。

攻撃が非常に高く物理攻撃に関してはもっとも優れており、HPダメージを与えやすい。
加えて反応も高く先手を取ってイニシアチブを握っていくことができる。
ただし、HP・MP・抵抗のどれもが低く、防御面には不安要素を抱えている。
防御が非常に高くHPダメージを抑えやすいため、AFFにあまり依存しないのも特徴。
得意武器は大剣。

戦闘システム

AFF
Anti Formula Fieldの略称で魔力で形成された衝撃歪曲力場のことを指す。
戦闘中ではAFFは自動で発生し、相手の攻撃の衝撃を緩和、ダメージを軽減することができる。
ただし、AFFが展開されるごとにMPが減少していき(減少量は受けたダメージに比例する)、MPが尽きるとAFFは破壊されてしまう。
尽きたMPは数ターン後に回復するが、その間は当然AFFは展開されない。
その状態で攻撃を受けると大ダメージを受けることになるため、注意とMPの管理が必要となる。
また、MPの回復量はAFFが破壊された回数に伴って減少していくため、長期戦は防御面に不安を抱えてしまうことになる。
AFFへのダメージは物理攻撃と魔力攻撃で異なっている。
物理攻撃はAFFの影響を受けにくく、ある程度安定したHPダメージを与えられるが、MPダメージに劣る。
魔力攻撃はAFFで大きくHPダメージを軽減されるが、MPダメージが大きくAFFの破壊を狙いやすい。
また、MPが尽きた状態では魔力攻撃のダメージを大きく上がるため、AFF破壊時の恩恵が大きい。
味方だけではなく敵もAFFを展開するため、状況と相手に応じた物理攻撃と魔力攻撃が必要とされる。
スキルセレクト
本作のスキルは全て魔術というカタチで行われる(物理攻撃スキルも魔術の一環となる)。
魔術(スキル)は使用者の肉体に発動言語を直接書き込むことで発動を行えるが、キャパシティを超えると魔力の暴走を引き起こしてしまう。
そのため、キャパシティを超えないようにスキルを選択していくこととなる。
基本的に強力なスキルほどキャパシティを多く使うため、無計画にスキルを選択すればキャパシティはすぐに限界に達する。
加えてどのスキルも1種類につきパーティ全体でひとつまでしか扱うことができないため、計画的なスキルセレクトが必要とされる。
セットしたスキルは戦闘中に溜まっていくLvというパラメーターを用いることで使うことができる。
また、スキルの中には常時発動するスキルも存在しており、こちらは使用にLvを必要としない。
大きな効力を発揮するものは少ないが、常時効力を発揮することから扱いやすい。
キャパシティの余ったキャラに選択させると無駄が生じにくい。
スキル成長
スキルは戦闘で入手できるSPを得ることで新たなスキルを入手できる。
入手できるスキルはスキルの成長種別によって異なり、それは数パターン仁分かれている。
成長種別はキャラ一人につきひとつを選択していき、選択された成長種別にSPが加算、レベルアップが行われる。
複数のキャラで同一の成長種別を選択することが可能で、その場合の成長パターンに加算されるSPは選択したキャラの数に応じて増えていく。
欲しいスキルがある場合は同一の成長パターンを選択することで、手早く入手することが可能である。
ただし、選択されない成長種別のスキルは当然入手できないため、スキルの偏りを生じさせる可能性があることに注意しなければならない。
ゾーン
戦闘には場の属性を表すゾーンが設定されており、ゾーンは火・水・風・地の4種類が存在する(無属性は存在しない)。
ゾーンは2ターン先まで表示され、現在ゾーンに応じて魔術の属性が変化する。
本作の属性攻撃は全て現在ゾーン依存のため、属性攻撃を行う際にはゾーンを注視する必要がある。
敵の属性攻撃はゾーンに関わらず固定だが、ゾーンによってダメージが増加あるいは軽減される。
ゾーンは攻守の両面に関わってくると言える。
また、ゾーン属性に応じて敵味方共に特定の能力値が上昇する。
上昇する能力値は少ないが、次のゾーンに現在ゾーンと同属性ならば増加量は上がる。
3つのゾーンが全て同属性の場合は能力値増加量は非常に大きくなる。
ただし、前述したように敵の能力値も上がるため、リターンのみでなくリスクも上がっていることは留意する必要がある。
Rate
戦闘中に増加していくパーティ全体で共有されるパラメーター。
この数値が高ければ高いほど、敵に与えるダメージが増加していく。
攻撃行動を行うことでRateは上昇する。
特にAFF破壊時はRateが大きく上昇するため、大ダメージを与えるチャンスになる。
ただし、Rateは回復行動を行うことで減退してしまう。
Rateを上昇させようとすると防御がおろそかになると言える。
アイテム
本作のアイテムは各キャラに備わっているアイテムスロットに装備して使用する。
一人につき3つまでアイテムを装備することができる。
アイテムはHP回復と言ったオーソドックスなものから、MP回復のようにアイテムでしかできない行為も行える。
また、アイテムのもっとも大きな特徴はターン開始前に使用できる点で、緊急時の立て直しや攻撃に専念したい時に効力を発揮する。
アイテムは町やダンジョン内にいるキャットカンパニーから入手できる。。
特徴としてはキャットカンパニーから基本的に無料でアイテムが一定数支給される。
アイテム数を一定に保つことは容易である反面、支給される以上のアイテムを保持することは不可能である。
支給されるアイテムは肉キュースタンプの所持数によって変化し、多く持っているほどアイテムの量も質も上がっていく。
なお、ダンジョン内では使い捨てアイテムを入手することができ、こちらは支給される以上の数を持てるが、ダンジョンの脱出と共に消滅する。
武器
入手した武器は武器スロットにひとつまで装備できる。
短剣・長剣・大剣の3種類が存在するが、どのキャラも全ての武器を装備できる。
武器には攻撃と魔力の数値が設定されており、武器によってその数値は異なる。
大別すると短剣は魔力重視、大剣は攻撃重視、長剣はその中間となっている。
一部武器には特殊能力が備わっており、数値以上の性能を誇る。
逆に数値的には優れているが、デメリットを持つ特殊能力を持つ武器も存在する。
カスタマイズ
武器のカスタマイズを行うことでキャラクターの能力をプレイヤーの意図した方向へ強化することができる。
攻撃・魔力・特殊・Rateの4種類からカスタマイズアイテム、アルターパーツの数に応じて好きな項目を最大20レベルまで伸ばせる。
アルターパーツはパーティで共有して扱うため、ひとつ手に入れれば全てのキャラを1段階カスタマイズすることができる。
武器屋でアルターパーツを購入することが可能。
上位武器を入手すると基本的に以前の武器は使わなくなることから、アルターパーツに資金を回す方が効率が良さそうだが、
カスタマイズで上昇するステータスはパーセンテージかつ上昇値が低めのため、早急な強化をカスタマイズで行うことが難しい。
加えてアルターパーツ自体、武器の数倍の値段のため、コストパフォーマンスが悪い。
あくまでも補助的な強化要素としてカスタマイズは存在する。

設定用語

フェルアルナ
本作の舞台となる山脈に囲まれ、他国との交流を断絶した国。
通称封王森国(ふうおうしんこく)フェルアルナ。
ここ100年はフェルアルナに向かった人間の全てが行方をくらましており、フェルアルナから戻ってきた人間は存在しないと言われる。
通称の通り、自然に富んだ国で森林から鉱山まで、多くの自然資源に恵まれている。
その資源とそれを加工する技術に優れており、技術水準は高い。
先史文明の遺産を多く残しているのも特徴で、遺跡がフェルアルナ各地で見受けられる。
エリクシル
フェルアルナにおける忌み名。
詳細不明。
10人の王と姫
フェルアルナに存在する特殊な力を持った10人の人間の総称。
王と姫の名の通り、公的な身分を持っている者から、その名にそぐわぬ日陰の生活をしている者まで多種多様である。
いずれの王と姫も大きな力を持っており、その力は普通人よりも圧倒的に大きい。
フェルアルナという国は大体王と姫が動かしてきたと言える。
吸血姫
ナイトプリンセス。
10人の王と姫の一人。
吸血行為を行うことで自分の細胞を活性化、細胞の若さを保つ力を持つ。
また、自分の血を他者に与えることで、ある程度ではあるが自分の体質を相手に遺伝させる力も持っている。
吸血行為を行わずとも生命活動は可能だが、その場合は能力的にはほとんど変わらない。
アルジェンテ
フェルアルナ南部の村。
かつては近くにあった鉱山から鉱石を採掘することで、富を得ていた。
しかし、廃山されてから、収入は絶えてしまい、多くの村人が別の町や村へと旅立っていった。
5年前に起きた『真紅の白日夢』から避難してきた者が多く訪れたことで、一時は人を取り戻すがそれを維持できず現在は過疎化が進んでいる。
魔術
フォーミュラ。
魔言という特殊な言語を使うことで、体内にある魔力を具現化、世界にその効力を発揮するシステム。
魔言は主に呪符と呼ばれるモノに刻み込むことでその効力を発揮するが、パーティキャラは肉体に直接書き込むことで魔術の発動を行っている。
この発動方法はタイムラグのない素早い詠唱を行うことができ実戦における期待値が高い反面、
書き込める魔言にはキャパシティが存在するため、扱える魔術の種類に限度がある。
何よりも一部の適正のある人間にしか行えないのが最大の弱点と言える。
ゾーン
正式名称 Zillion Organic Native Effect。
フェルアルナの豊富な資源が多種多様な魔力の流れを形成し、分刻みでその場を支配する属性を変える現象。
大別して火・水・風・地の4つのゾーンが存在し、その影響は無視できないほどに大きい。
その属性の変化は流動的かつ不規則だが、ある程度魔術の心得があるものなら、数分先までならゾーンの変化を予測することができる。
フェルアルナの魔術はゾーンを利用すること前提で発展しており、ゾーンの加護を受けることを魔力の効力を上げている。
逆にゾーンに逆らうような属性を展開する魔術を行うことは難しく、ゾーンの加護を受けない場合は魔術の効力は数分の一にまで落ち込むと言われている。
Rate
正式名称 Raid Assist Triangle Equipment。
フェルアルナ王国騎士団発祥の3人で行う連携システムの総称。
攻撃に特化した連携システムで、攻撃を連続で行うことで攻撃力を高めることができる。
反面、回復を含む防御行動を行うと、足並みに狂いが生じ連携システムの効力が落ち込んでしまう。
攻撃に特化しているが連携の仕組み自体は単純で足並みが乱れた時の立て直しも容易のため、その実戦値は高い。
騎士団だけではなく冒険者もこの連携システムを採用していることが見られる。
なお、ゲーム中に表示されるパーセンテージはこの連携のシンクロ率を示しており、この数値が高いほどパーティの連携が緻密に行われていることを示している。
キャットカンパニー
異世界から来たと自称する猫になった魔法使い、ネコルリが作り上げたアイテム配給会社。
契約さえ行っていれば良質なアイテムを無料で配給する。
サービスはいいのだが喋る猫が店主という胡散臭さからか、その利用者はあまり多くない。
統一刀剣規格
フェルアルナで製造される刀剣の刀身部は武器の柄、通称グリップに適応する規格のものに作られている。
そのため、グリップに簡単な調整を行うだけで、あらゆる刀身を入れ替えて使うことができる。
グリップは使用者の体型や戦い方に沿って個別に設計されることが多く、刀身は変えてもグリップの使用感を落としたくない人間は多い。
武器の換装を簡便に行うことができるため、冒険者からの評価が高く、ほぼ全ての刀剣がこの規格に添って作られている。
なお、カスタマイズはグリップに対して行っている(そのことがこの規格の価値を上げることに貢献している)。