漫画版シンフォギア #.07



・あらすじ
クリスはフィーネに裏切られた時のことを夢で思い出す。
カ・ディンギルの完成したと告げるフィーネの意図をクリスは知る由もなく、ただただ逃げることしかできなかった。
夢から目覚めたクリスの目の前に広がるのは、見慣れぬ風景、リディアンの寮の一室だった。
困惑するクリスを部屋の主である響と未来は笑顔で迎えるのだった。

クリスは響が先日相対した敵対者であると気付き、一方響はクリスが敵対者であることに気付かぬまま、憩いの一時を迎える。
そして、為す術もなくと言うべきか、あったかいものを、お風呂を受け取る。
あったかいのはその湯加減だけではなく、響と未来の優しさもであった。
それにほだされたのか、クリスは伸ばされた手を振り解くこともなく、その愛撫を受け入れるのだった。

クリスは自身が負った傷について何も訊かないことを2人に訊く。
それを傷なんて誰も持っているものだと、自分の負った傷にも何か意味があり意味があるなら特別でも何でもないと響は言う。
だから、クリスの傷について詮索はしなかった。
もうクリスとは友達だったから。

裸で自分と向き合った2人に対し、クリスもまた裸の自身を、雪音クリスの名を告げる。
その名に響は動揺する。
それはネフシュタンの鎧を纏った敵対者が叫んだ名前と同じだったからだった。

混乱する中でノイズ出現警報が響き渡る。
それはクリスをいぶり出すためにフィーネが仕組んだことは明白であった。
自身の行動が戦果を拡大する結果に、望まぬ結果にクリスは涙しながらも戦場へと単身踏み出す。
それを響と未来は追いかけようとする。友達だから、見捨てることなどできなかった。

ノイズの大軍を前にネフシュタンを鎧おうとするクリスだが、既にフィーネがそれを纏っている今では拒絶されてしまう。
フィーネがクリスに引導を渡そうとその力を振るった時――クリスの危機を巨大な盾が両断する。
否、それは剣だった。
今、戦場に天羽々斬が、風鳴翼が咲き誇らんとしていた――……


・キーポイント
-あったかいもの
漫画版のあったかいものどうぞ&あったか いものどうもはお風呂だ!
シンフォギアらしからぬサービスシーンである。
第1期でもシンフォギアGでもお風呂とシャワーシーンはあったんですけどね……
そして、それを拒絶できない辺り、雪音クリスらしさが出ている。ヘタレズ。

-クリスの傷を詮索しない理由
これは響自身がガングニールの傷を負っていることもあるし、響がライブから生き残った後の誹謗中傷で負った心の傷のこともあるのだろう。
それを響と未来の2人で乗り越えたことは想像に難くない。
傷を負った2人だからこそ、クリスの傷を気安く詮索しなかったのだろう。

-クリスと響たちの交流
漫画版では弦十郎との交流がなくなった代わりに響たちとの交流が増えている。
それに伴いアニメ版では両親への想いが強調されているのに対し、漫画版は響たちとの友情が強調されている。
クリスの心中の描き方が異なっており、仲間となる流れも変化している。
なお、漫画版におけるクリスの描写はシンフォギアGで新たな形で行われている。
雪音クリスの抱えた葛藤は両親と仲間の双方が揃ってやっと乗り越えることができるのだ。

-聖遺物のペンダント
クリスは聖遺物のペンダントを隠さずに見せている。
が、響はまったく気付いていない。
その辺の知識はまだ備わっていないのだろうか。
そんな響だが3ヶ月後にはLiNKERについての知識も持つに至っている。すっかり防人ですね。

-アオリ
ラストのアオリはニコニコ静画では「翼キター!」だった(雑誌掲載版は不明)。
よくわからんテンションですね。
実にシンフォギア。


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