漫画版シンフォギア #.09



・あらすじ
未来とのすれ違いを厭わずシンフォギアを纏った響は戦場へと駆け出していく。
しかし、身は鎧えどその心は大きく揺らいでいた。
未来にシンフォギアのことがバレたこと以上に隠していたことに心を痛め涙する。

それは未来も同じだった。
友人でありながら響のことを何も知らなかった事実に涙する。
そして、未来が涙する現実を作ったことにクリスもまた涙する。
何も守れない自分に、何かを壊すことしかできない自分に――……

一方、フィーネに不意を突かれた翼は窮地に陥る。
間一髪のところで響が駆けつけるものの劣勢に変わりはなく、数の有利を得ても押され続ける。
覆すべく翼はかつて奏と力を束ねた一撃を放つことを提案する。
だが、未来の心を裏切った自分にできないと響は可能性に蓋をしてしまう。

戦場でありながら逡巡する響をフィーネを攻める。
それを翼は身を挺してかばう。
翼は響を責めることもなく響に教えられたことを、振り返っていては前に踏み込めないことを呟く。
その言葉で響は迷いを振り払い、翼と力を重ねることを決意する。

「やり方など知らなくてもわかる! わかるはずだッ!」
「その胸に聞け! 問いかけろッ!」

「言ってること全然わかりませんッ! でもやってみますッ!!」

気持ち重なった一撃、響と翼による「双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-」はフィーネに致命的な一撃を加える。
しかし、逃走を許してしまったことから、敵に回ったとはいえ了子を討つことへの迷いを感じる。
そして、フィーネはその身をあえてネフシュタンの鎧に喰わせる。
自身を融合症例と化し再び響たちに相対するために――……


・キーポイント
-クリスの葛藤
漫画版では響と未来の仲違いにより関わったため、2人のことで悩む描写が追加されている。
雪音クリスは自分の痛みではなく誰かの痛みに涙する繊細な心を持つ少女なのだ。

-フィーネの踵落とし
全裸で踵落とし!
フィーネさんの特技のひとつである全裸を存分に活かしている。
なお、色気ゼロ。
金子のおっさんはいつもこうだよ。

-たくらんけ
フィーネは「たくらんけどもが…」と発言している。
北海道の方言で馬鹿という意味に相応するようで。
元より変な言葉使いをしていたけど、何でよくわからん方向での個性を強化しているんだろう。
これが先史文明流?

-双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-
第1話で炸裂した双星ノ鉄槌が蘇った!
漫画版を代表する名場面である。
アニメ版でやって欲しいくらいだ。
そして、翼の問いかけに風鳴の血を感じざるを得ない。
考えるな感じろが弦十郎の教えに違いあるまい。


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