EPISODE11 ディスティニーアーク



フロンティアは浮上しクリスは裏切り、話は佳境でありながら急展開に急展開を迎える。
響と未来の体調も気に掛かる。
すれ違う切歌と調の行く末もどうなるのか。
フィーネさんは覚醒するのか。
マリアさんはどこまで落ちぶれるのか。
翼さんは大丈夫でしょう。後ろから撃たれたからってどうにかなる人じゃない。
チクショウ、誰も防人のことを心配していねえ!
あと立花響、誕生日おめでとうございます。
劇中時間では本編開始時には既に誕生日を迎え終わったようで。



さて、ニンジャこと緒川さんに確保された調は手錠をかけられて聖遺物のペンダントも没収されていた。
因縁浅からぬ2人だがそこについては触れられなかった。
もっとも、調にしてみれば「そこら辺でちゃちゃっとトイレを済ませる人」と緒川さんに思われていたわけだ。
女の子として致命的なので触れられなくて正解かもしれない。
緒川さんの気の利かせ方は異常だから、そこをわかってあえて触れなかった可能性も十分にある。



「お願い……みんなを止めて……」
「助けて……」


調はF.I.S.を止めることを願う。
助けては自分に向けての言葉なのか、それともF.I.S.に向けての言葉なのか。
ウェル博士を除いてF.I.S.の皆は追い詰められている。
というか、ウェル博士が追い詰めている。
結果、本懐を果たせていない。
ウェル博士が悪いとなるのだが、ウェル博士がいなければとっくの昔にF.I.S.は空中分解している。



ここでフロンティアの姿が明らかになる。
デカい(確信)。
大陸が浮くという展開はラピュタを初めとして様々な作品で用いられている。
だが、WAシリーズにおいて宙に浮く大陸はあれど、実は物語の途中で大陸が浮く展開はなかった。
そういう意味で今までの金子彰史には見られなかった展開でもある。



「まさかアンクルサムは落下する月を避けるため、
フロンティアに移住する肚じゃあるめえなぁ」


久し振りに現れた柴田事務次官はフロンティア近海に集まる米国艦隊をこうコメントする。
米国との十分な協力体制が築けていないことが伺える。
決戦を前にしても世情は一筋縄ではいかない。
ファルガイアもといシンフォギアの世界は世知辛いのだ。
荒野に一輪の花が咲いただけでも僥倖ですよ。



さて、前回大暴れした薄幸の美少女(あまり誇張なし)、小日向未来はレイプ目を止めていた。
頭に穴を空けられたかと不安になったものだが、無事に何ともなかったようだ。
そりゃあ頭に穴を空けると戦闘どころじゃありませんよね。
あの端末もただくっつけているだけで脳と直結とか危険なことをしているわけがないのですよ。
狼狽えるな!




「未来ぅッ!」

無事、元通りになった親友に響は抱きつく。
LiNKERの洗浄は完了、後遺症もなしと未来は健康に戻れたようだ。
洗脳改造を一切引っ張らない! まさにシンフォギアだ!
ともあれ、快復しそれを喜ぶ響を見て翼も笑みを浮かべる。
未来のLiNKERが洗浄されたように、翼の面倒臭さも洗浄されたらしい。
こうなった時の翼は頼れるぞ。
LiNKER洗浄装置だけじゃなく、面倒臭さ洗浄装置があればいいのに。




「私の……私のせいだよね……」

「うんッ! 未来のおかげだよッ!」
「ありがとう、未来ッ!」
「わたしが未来を助けたんじゃない」
「未来がわたしを助けたんだよッ!」


未来には強制的にとはいえギアを纏っていた時の記憶はあるらしく、響を傷付けた後悔に涙する。
公式が大喜びの美少女爆発である。
が、響は笑う。
笑うどころか未来のおかげで助かったと言った。
思えば身体中をガングニールに貫かれたはずの響が普通に立って歩いている。



「あのギアが放つ輝きには聖遺物由来の力を分解し無力化する効果があったの」
「その結果、2人のギアのみならず
響ちゃんを蝕んでいたガングニールの欠片も除去されたのよ」


そんなわけで神獣鏡(シェンショウジン)ビームによって響の体内のガングニールが消え去り、健康体に戻ったようだ。
響を苦しませていたガングニールはここになくなった。
喪失(さようなら)――融合症例第1号(ガングニール)。
未来と同様にこっちも治るのが早い。
なお、あのビームを束ねて照射できたのはマリアの絶技あってのことだ。
つまり、これはマリアのお手柄でもある! 疑るなァ!



「小日向の強い想いが死に向かって疾走するばかりの立花を救ってくれたのだ」

「わたしがホントに困った時、やっぱり未来は助けてくれたッ!」
「ありがとうッ!」

「私が……響を……」


響を死から救った事実を教えられ、やっと未来は笑う。
波乱こそあったものの2人はお互いの窮地を救い合う結果となった。
そりゃあ翼の面倒臭さが洗浄されるほどの僥倖だ。
これで最悪の結果になったら開幕即絶唱するほどに面倒臭くなっていたな。



(でも……それって……)

しかし、未来の表情はすぐに陰りを帯びる。
響の命を蝕んでいたガングニールを失ったということは、響の戦う力を失ったことも意味する。
響のもっとも側にいて、響をもっとも理解していた未来としては、命の危険に晒され戦えなくなった響の悩みも知っていただろう。
戦えなくなったこと、それは響の存在理由を揺るがすことになるのではないか。
響を戦わせたくないと願った未来だが、戦ってでも誰かを助けたい響の心も理解していることが伺える。




「F.I.S.の企みなど私1人で払ってみせる」
「心配は無用だ」

「1人?」
「そういえば、クリスは?」


響と未来が助かった一方でF.I.S.の計画は着々と進行している。
1人でも戦うと防人は猛る。
面倒臭さがなくなったから、今の翼は頼れる。存外、何とかなるかもしれない。
クリスがどうなったのかと未来は心配すると沈黙が流れる。
同級生もさん付けするのが未来だったのに、2年生であるはずのクリスは呼び捨てであった。
未来はレズ度でその辺を判断しているのか?



そのクリスはウェル博士と共にいた。
やはり、前回の防人クレー射撃はF.I.S.の側につくためだった。
クリスは無傷で裏切った側なのに、傷を負って裏切られた側の翼よりも今後が心配だ。
理不尽だ。




「仲間を裏切ってアタシたちにつくというのデスか」

「こいつが証明書代わりだ」

「力を叩き潰せるのはさらに大きな力だけ」
「あたしの望みはこれ以上戦果を広げないこと」
「無駄に散る命を少しでも少なくしたい」


生け贄カード! サキモリツルギ!
こうしてF.I.S.の側についたのだった。
力で力を叩き潰すのは既にクリスが捨てた流儀だ。
それを今時持ち出すなんて建前丸出しだ。
ここまで嘘がわかりやすい人もなかなかいない。
でも、こんな状況でも面倒臭いと感じさせないのはある意味凄いな。
翼の面倒臭さが突出しているだけか?



というわけでみんなでフロンティアの内部を散策だ。
さりげなくナスターシャ教授の車いすからライトが出ているのがポイントだ。
多彩な機能を持つだけにライト機能も備わっているようだ。
というよりも、普通に生きている。
御役御免と言いながらもウェル博士はちゃんと治療していたようだ。



「本当に私たちと一緒に戦うことが戦火の拡大を防げると信じているの」

「信用されてねえんだな」
「気に入らなければ鉄火場の最前線で戦うあたしを後ろから撃てばいい」


絶望的な状況下でフロンティアを起動させるという偉業を成し遂げただけあり、マリアの視線は鋭い。
貴重な純正適合者が仲間になったと喜ぶばかりではない。
今のマリアに弱気はなさそうだ。
活躍に期待できるぞ!
できるぞ! できるます!

なお、マリアがフィーネではないという情報は二課にはない。
一応、クリスは未だにマリアをフィーネだと思っているのだ。
その辺の真偽を確かめるためにもクリスはF.I.S.に接近したのだろうか。
判別は「逆鱗」をどう読むかで行います。
一発でわかります。



「もちろんそのつもりですよ」

この人、特に理由がなくてもクリスを撃ちそうだ。
特に理由がなくてもひどいことをするのがウェル博士の流儀である。
クリスの流儀とは正反対に戦火を無駄に過剰に広げることを旨としている。
もうクリスは嘘丸出しですね。わかりやすいったらありゃしない。




さて、回収したものの出番がちっともなかったネフィリムの心臓は動力部と合体、エネルギーをフロンティアに行き渡らせる。
その輝きにウェル博士も大満足である。
相も変わらず嬉しそうで楽しそうだ。
しかし、ネフィリムが心臓だけになってずいぶん起動が簡単そうだが、もしネフィリムが健在ならどうしていたのだろうか。
みんなで変身して強引に動力部に押しつけて合体させたのか?



「そうじゃないデス……ッ!」
「フロンティアの力じゃないと誰も助けられないデスッ!」
「調だって助けられないんデスッ!!」


最近、情緒不安定でオールディ笑顔ゴキゲンな遺書を歌う切歌は、弱い人を救えないという調の言葉を否定する。
いきなり叫ばれるとみんな困るだろうに。
情緒不安定だからこそクリスの言葉を疑うことなく受けてしまったのだろうか。
少なくともウェル博士の言葉を疑うことなく受けてしまっている。
ある意味で未来と似た立ち位置だ。



「助けて欲しい――そう言ったのか」

「目的を見失って暴走する仲間たちを止めて欲しいと」


弦十郎は緒川さんから調の言葉を聞く。
思えばF.I.S.の内部事情が危ういことを知るのはこれが初めてだ。
それはただF.I.S.がただ相争うだけの敵ではないことを知ることとなる。
道は違えど求めるモノは一緒なのだ。
みんないい子なんです。除くウェル博士。



ここで病み上がりの未来もブリッジに訪れる。
未来が戦場に近付くとそれだけで決戦が迫っているのが伝わってくる。
ギアを失い戦えなくなったが、戦いから遠ざかるわけではない。
響もそんな未来を止めないことから、その覚悟を認めていることが伺える。
お互いを戦いから遠ざけようとするばかりでなく、お互いの意志を尊重し合う関係になったことが伺える。



(かわした……?)
(あの状況で雪音の射撃をかわせるものか……)


致命傷を全てかわしたと友里さんから賞賛されるが、翼はそのことに半信半疑であった。
というか、アンタ、モロに食らってましたよね?
かわすことは不可能、直撃したというのに、翼は頭に包帯を巻く程度で済んでいる。
そこからクリスの裏切りに何らかの含みを感じる翼であった。
これが面倒臭い時期だったら間違いなく激おこぷんぷん防人だ。
今は面倒臭くないのでその意図を考える余裕が生まれている。

クリスの裏切りに何らかの意味があるとしたら、その意図を汲んでくれると信じていたとしたら……
でも、翼が面倒臭くならない保証はなかったのでわりと賭けだ。
これが信頼というものか……




「それは?」

「LiNKERですよ」
「聖遺物を取り込むネフィリムの細胞サンプルから生成したLiNKERです」


さて、ウェル博士はネフィリムLiNKERであっという間に左腕をネフィリム化、それによってフロンティアをコントロールする。
LiNKER超便利だな、オイ!
もうLiNKERが十徳ナイフだよ。何でもできる。
第1期では奏周りにしか出番がなかったが、シンフォギアGではありとあらゆる場面で活用されている。
そして、このためにウェル博士はLiNKERの研究をしていたのかもしれない。
用意周到というか何というか。



「早く動かしたいなぁ」
「ちょっとくらい動かしてもいいと思いませんか?」
「ねえ、マリア」


左腕だけでも人間を捨てたのにウェル博士は相変わらずノリノリだ。
そして、マリアはビビる。
あかん……この人ら、あかん……どっちもあかん……



(フロンティアが先史文明期に飛来した
カストディアンの遺産ならばそれは異端技術の集積体)
(月の落下に対抗する手段もきっと――)


一方、ナスターシャ教授はフロンティアを通して月の落下を防ぐ方法を探していた。
ナスターシャ教授の専門は異端技術であり、ウェル博士の専門は生化学だ。
似ているようで違う。
計画の立案や組織の運営の才能はなかったナスターシャ教授だが、ここに来て専門家らしいところ、見せ場を得るのか。
意外と私生活では生活力のないダメな人だったりして。
だから、調が料理を覚えられなかったり……



「ひとつに繋がることでフロンティアのエネルギー状況が伝わってくる……」
「これだけあれば十分にいきり立つぅ……」


あ、すんごい嬉しそう!
ナスターシャ教授が必死に方法を探している中でこの人だけすっごい楽しそう!
この日のために顔芸をし続けたのだから当然か。
やりたいことをやりたいようにやれる楽しさを体現している。
まるで社長だ。



というわけでウェル博士は早速フロンティアの機能を発動させる。
エネルギーが集まって手に!
しかも、月と並べられるくらい大きいぞ。
思えばカ・ディンギルくらいの大きさでも月を破壊できる見込みがあった。
この世界の月は案外脆いのかもしれない。

これだけの手を出せるならもう月を掴んでポイ捨てしてしまえばいいんじゃないだろうか。
重力変動で困りそうだが月が降るよりは何倍もマシだろう。
月が降れば人類どころか地球が滅ぶ。粉々になる。
そう考えていた時期が俺にもありました。



「どっこいしょぉおおおおおおおおッ!!」

そして、月を支えにフロンティアを持ち上げた!
って、フロンティアは自分の力で浮けないのか?
何年間も地の底に眠っていたから初期浮上が大変なのか?
そもそも、こうすれば浮上できるものなのか?
あと一本背負いといい月をいいように使いすぎじゃないか?
とにかく、何でも良し! この無闇矢鱈な物理こそがシンフォギアだ!
あとホントウェル博士ノリノリですね。どっこいしょと来ましたよ。
アンタ、絶対に日本人だろ。



「加速するドクターの欲望――」
「手遅れになる前に私の信じた異端技術で阻止してみせるッ!」


この事態にはナスターシャ教授も悠々としていられない。
そして、ウェル博士に対して対立の意志を初めて見せた。
ついにナスターシャ教授の本気が見られるか? 80km出しちゃうか?
しかし、F.I.S.を牽引する2人の意思疎通がこれっぽっちも図られていないというのが困りものだ。
そりゃあ内部分裂するよ。




月を支えにすることでフロンティア、浮上!
幸か不幸か、フロンティアの直上にいた二課の潜水艦も持ち上げられることとなった。
自律浮上はできるようなので、初動のために月を使ったのだろうか。
あんだけ大がかりなことができるなら自分の力で浮くようにした方がいいような……
カストディアンの考えることはよくわからん。
金子彰史の考えることもよくわからん。



「楽しすぎてメガネがズリ落ちてしまいそうだぁ……ッ!!」

ついに出た! メガネがズリ落ちる!
10年来の金子信者には言うまでもなく、これはWA2の外道メガネジュデッカの癖である。
やはり、ズリ落ちる人だった。外道メガネ同士のシンパシーである。
第5話でメガネがズリ落ちると予想しておいた甲斐がありました。
やはり、ウェル博士はその手の人だった。あとやっぱり楽しすぎるようだ。




「制御できる重力はこれくらいが限度のようですね」

(果たしてこれが人類を救済する力なのか……?)


さらにフロンティアの重力操作装置で米国艦隊を持ち上げて圧縮、次々に破壊していく。
もうアンタ、楽しみ10割ですよね。
相次ぐウェル博士の暴挙にマリアも狼狽える。
やっぱり、狼狽えられない人のようだ。
ああ……株価がストップ安に……



「手に入れたぞッ! 蹂躙する力ッ!!」
「これで僕も英雄になれるッ!」
「この星のラスト・アクション・ヒーローだァアッ!」
「いっやったああああぁぁぁぁッッ!!!」


ついに英雄マニアのウェル博士は自分自身が英雄になった。
悪人でも大業を為す力があれば十分に英雄だ。
そういう意味ではウェル博士も英雄か。
英雄と英雄の対立が行われるのがシンフォギアGなのだろうか。

なお、ラスト・アクション・ヒーローは同名の映画がある(Wikipedia)。
こういうところは外人っぽさをアピールしやがって。
中身日本人のくせに……
あと左腕は見ないで差し上げろ。



「テラジ、こういう事件って……」

「まさか、立花さんも……」

「関係してたりして……」


この事態をクラスメイト3人も見ていた。
創世が詩織に付けたニックネームが「テラジ」だとわかる。
アニメさんは何なのだろうか。
元ネタ通り、「バキュラ」トカ。

この3人は第1期の最終決戦を盛り上げた。
「アニメを真に受けて何が悪いッ!」はアニメ史上に残る名言である。
ならば、ここからの出番に目が離せない。



さて、浮き上がった地球連邦の戦艦もとい二課の潜水艦である。
これ、空を飛んでも誰も文句を言わないな。
そんな形をしている。
機動力は失われてしまったが、米軍艦隊のように落とされるよりは状況は遙かにいい。



「直下からの地殻上昇は奴らが月にアンカーを打ち込むことで――」

「フロンティアを引き上げたッ!?」


あ、やっぱり、浮かせるためにアレをやったんだ!?
無駄に大がかりだ!
あれで月を押し出すことはできなかったのか。
引き上げた瞬間にフロンティアームは消えていたからエネルギーが足りないのか。
まぁ、膨大な質量の月を押し出すよりは、フロンティアを引き上げる方がエネルギーが不要なのは道理だが……
シンフォギアの物理学は難しい。




「行きがけの駄賃に月を引き寄せちゃいましたよッ!」

「月をッ!?」
「落下を早めたのかッ!?」
「救済の準備は何もできていないッ!」
「これでは本当に人類は絶滅してしまうッ!!」


だが、フロンティアを引き上げた作用によって月が近付いてしまった。
近付くんだ!?
冷静に考えるとフロンティアの質量及び周辺海域の水量分、月に負荷がかかったことになる。
それで近付くものなのだろうか。
でも、カ・ディンギルでぶっ壊せるほど月は脆いのでこれだけでも十分だろう。
あと一本背負いで隕石落下できましたからね。行けます行けます。

当然、ただの優しいマリアとしてはこんな結末は望んでいない。
即刻、止めようとする。
だが、ダメ!
ヘリは操縦できてもフロンティアは操縦できないのか。
これもシンフォギアで多用される対比のひとつなのだろうか。
多分、違う。




「LiNKERが作用している限り、制御権は僕にあるのです」
「人類は絶滅なんてしませんよ」
「僕が生きている限りはね」
「これが僕の提唱する一番確実な人類の救済方法です」

「そんなことのために私は悪を背負ってきたわけではないッ!!」


そして、ついにウェル博士の狙いが判明する。
自分1人が生きていればオールOKどころか、自分1人を生き残らせるために人類を絶滅させる気だった。
完全にヤバい人だ。
ヤバい人にF.I.S.の手綱を握らせてしまった。
ネフィリムの時に見せた顔芸で気付いておけば……

そして、これにはマリアも怒りを露わにする。
人類のために悪を背負ってきたのだ。
それは人類を救うために他ならない。
悪を背負い切れていないのは別として、マリアにだって正義と大義はあるのだ。
ついに輝く時が来たか? 第4話以来の見せ場が来るか?




「ここで僕に手をかけても地球の余命があと僅かなのは変わらない事実だろッ!」
「ダメな女だなぁッ!!」


が、ダメ! ダメ! ダメ!
ビンタ一閃! それで転倒-KO-!
何というか飲んだくれの亭主に殴られた妻の風情だ。
要するにどっちもダメ。



「フィーネを気取ってた頃でも思い出してぇ、そこで恥ずかしさに悶えてな」

つまり、中二病時代の黒歴史を思い出していろということである。
これはキツい。ものっそいキツい。
それこそマリアはフィーネぶるためにいろいろな演技をしたわけだろう。
そんな空回りを思い出して悶えろという。
もう拷問である。
そして、こういう台詞回しをできるのが金子彰史である。
何というかどっこいしょもそうだけど地元密着型の言動ですよね。



「セレナ……セレナぁ……私は……」

そして、あっさりと折れました。
もう完全にダメな男に目を付けてしまったダメな女ですね。
まさかここに来て株価を下げてくるというのが恐ろしい。
あんまりにもあんまりで思わず笑ってしまった。
あ、マリアさんはすっごい好きデスよ? すっごい可愛いと思いマース。



「気の済むまで泣いてなさい」
「帰ったらぁ僅かに残った地球人類をどう増やしていくか一緒に考えましょ」


これは、つまり、ああいうことなのだろうか。
まぁ、マリアさん、身体は凄いっすからね。
ボンキュッボンだし、性格があれだから落ちるところに行けばずるずる堕ちそうだし、というか現に落ちている。
もはや何も言うまい。
逆に言えばここまで落ちたのだからあとは持ち上げるだけですよ。
狼狽えそうだけど。というか、狼狽える。
マリア・カデンツァヴナ・イヴは裏の響であり、つまり、ヘボい部分を総結集させたということでもあるのだ。



「翼、行けるか」

「無論です」


そして、二課も動き出す。
響とクリスが離脱した今、戦える装者は翼だけだ。
ただ独りである。
奏を失った頃に逆戻りだ。



「案ずるな」
「独りでステージに立つことにも慣れた身だ」


だが、今の翼にあの頃の自棄っぱちは感じられない。
今の翼は1人だがそれを支えてくれるみんながいることを知っている。
だから、笑って戦場に赴けるのだろう。
それはファンであり、二課のみんなでもある。
やはり、漂白した時の翼の言動は痺れるほどの格好良さがある。
ライバルのマリアさん? 誰でしたっけ?



                       \/
         \/            ||
       __||__        / ̄  ̄\
       /___ \      /  ___ ヽ 翼さ〜ん
    /  | ###| \    /  |###|  \
    / へ   ̄ ̄ ̄  へ ヽ  /へ   ̄ ̄ ̄  へ\
   |. i ゚ .i.        i ゚ .i .|  i ゚ .i.       i ゚ .i丿
  └└ ┘      └ ┘┘ └ ┘      └ ┘
     |   ,、___,    ノ    |    ,、   |
     ヽ_二コ/   /     ヽ  / \  /
   _____/__/´     __ヽノ____`´

そして、バイクに乗って出撃だ。
道を塞ぐノイズは4体――想像を絶するほどの緊張感(のなさ)である。
とことことかてくてくという擬音が似合う。
だが、あえて言おう。
これこそが我々の望んだノイズさんであると。

シンフォギアGになってからのノイズさんはウェル博士が操っているからか、大分ワルになった。
おかげで第1期のほのぼの感が薄れたと言える。
だが、今こうしてとぼとぼと歩いて翼さんに向かっていく。
その量も実に4体でどうしようもない。
そう、これだよ、これ! この絶妙な緊張感のなさ!



こんな感じの懐かしさである。
空気を読みすぎなノイズさんが帰ってきた!
祭りだ!



だが、懐かしいとはいえノイズは所詮雑魚。
騎刃ノ一閃で両断されていく。
あちゃー、ノイズさん、とうとう死んじゃったかー。




「こちらの装者はただ1人」
「この先、どう立ち回れば――」

「いえ、シンフォギア装者は1人じゃありません」

「ギアのない響君を戦わせるつもりはないからな」

「戦うのはわたしじゃありません」


だが、戦力で劣っているのは間違いない。
形勢は不利に違いない。
そこで響が装者は1人ではないと言う。
響はガングニールを失った。
未来の神獣鏡も分解されただろうし、そもそも、LiNKERが洗浄されたので変身もできない。



「捕虜に出撃要請ってどこまで本気なの」

「もちろん全部」


調に出撃要請だとぉ!?
現状、動ける装者ではあるがF.I.S.の人間だ。
それに響を偽善と切り捨てている。
だが、響は力を貸してくれると信じていた。
それは二課の皆も同じで調が了承する前から手錠を解いている。




「あなたのそういうところ、好きじゃない」
「正しさを振りかざす偽善者のあなたが」

「わたし、自分のやってることが正しいだなんて思ってないよ」
「以前大きな怪我をした時、家族が喜んでくれると思ってリハビリを頑張ったんだけどね」
「わたしが家に帰ってからお母さんもお婆ちゃんも暗い顔ばかりしてた」
「それでもわたしは自分の気持ちだけは偽りたくない」
「偽ってしまったら誰とも手を繋げなくなる」


響を偽善と言う調に響は自分の本心を返す。
自分を偽りたくないというのが響の答えなのだろう。
そして、未来とのすれ違いを経て、偽らなくていいだけの強さを手に入れた。
自分の気持ちを貫く強さを手に入れたのだ。
これは調以上に自分の気持ちを貫けず偽った結果、最悪を招いているマリアさんに言い聞かせてあげたい。
響とマリアの対比は根本的な部分に及んでいる。
そりゃあダメになる。




「だから、調ちゃんにもやりたいことをやり遂げて欲しい」
「もし、それがわたしたちと同じ目的なら――」
「少しだけ力を貸して欲しいんだ」

「わたしの――やりたいこと」


道に迷い暴走する仲間を止めたい。助けたいという調の願いを叶えることを響は望む。
ついに手を繋いだ。
これには調の気持ちも動かざるを得ない。
響たちは正義や悪ではなく、自分の気持ちを偽らずやりたいことを真っ直ぐに目指しているのだ。
それに縛られていた自分の考えが何と狭量なことか。



「みんなを助けるためなら、手伝ってもいい」

はい、陥落! 手ぇ繋いで陥落!
相変わらずの響の破壊力である。
クリスの時のように見事に陥落させた。
もう響そのものが媚薬ですね。
それもこれも響がどこまでも真っ直ぐで、だからこそ言葉と心が真っ直ぐに突き刺さるからか。
そして、調も根はいい子で真っ直ぐなのだ。響と波長が合うのは道理か。
ところで媚薬入りLiNKERというのを思いついたので誰か使ってください。



「だけど、信じるの?」
「敵だったのよ?」

「敵とか味方とか言う前に子供のやりたいことを支えてやれない大人なんて
格好悪くて敵わないんだよ」


ここで弦十郎からもお墨を付けてもらった。
子供のやりたいことを支える大人が二課の大人なのだろう。
自分のやりたいことのために子供を騙すウェル博士とは大違いだ。
だからこそ、二課の大人は格好良く、ウェル博士は外道なのだ。




「相変わらずなのね」

「甘いのはわかっている」
「性分だ」


聖遺物のペンダントを手渡す弦十郎に調はこの言葉を返す。
弦十郎と顔見知り?
いや、そんなわけはない。
現に思わず答えた弦十郎が驚いてしまっている。

ならば、何故、調が弦十郎のことを知っているのか。
フィーネの魂は切歌だけではなく調にも……?
そういえば、前回の唐突な神獣鏡の説明も不思議だった。
もしかして、あれはフィーネの魂もとい了子の魂からにじみ出た解説なのか?



真偽は明らかにならぬまま、調はゲドラフになって出撃する。
その背には響もいる。
戦えなくなった響が戦場へと向かっている。




「響ッ!?」

「何をやってるッ!」
「響君を戦わせるつもりはないと言ったはずだッ!」

「戦いじゃありませんッ!」
「人助けですッ!」

「減らず口の上手い映画など見せた覚えはないだろッ!」


当然、怒られるが反省する気なし。
戦えない自分に価値はないのではないかと響は自分の存在理由に悩んだ。
その答えがこれだ。
戦えなくても人助けしたい自分がいる。その想いを偽らないために戦場に赴いた。
もう響が自分の在処に悩むことはないだろう。
ついにやっと答えを見つけたのだ。



「行かせてあげてくださいッ!」
「人助けは――一番響らしいことですからッ!」


戦えないのに戦場へ向かう響を未来は笑って見送った。
信じている。あと愛している。
だから、笑って見送る道を選んだ。
そんな未来がいるからこそ、響も笑って戦場へ行けたに違いない。



「子供ばかりにいい格好させてたまるか」

自分のやりたいことを支えるのが大人である。
だから、笑って響を見送りできる限りサポートすると決意する。
そして、弦十郎は指の骨を鳴らし備える。
ついに……ついにOTONAがシンフォギアGの戦場に立つ時が……
弦十郎は生きとし生ける者の中で最強の存在である(公式設定)
今まではノイズがいたり水上が舞台となったり、弦十郎の能力を活かせない戦場ばかりだった。
だが、今はフロンティアという万全の足場を得て十全の力で戦うことができる。
これは今から興奮が止まらない。
調の加入といい胸の響きが止まらない!



(想像の斜め上すぎる)

響と調の出撃を聞いて翼も笑顔だ。
そんな魅力を持つのが響であり、翼はそれに魅入られた1人なのだ。
ならば、ただ響に感服するのみだろう。



「そろそろだと思っていたぞ、雪音ッ!!」

そして、翼とクリスは対峙する。
クリスの首には謎の首輪が巻かれている。
WAシリーズ恒例の爆弾「ギアス」に間違いない。
もし裏切ろうものなら即爆破。裏切らずともその場のノリで即爆破。
クリスとしては命令に従わざるを得ない状況になったわけだ。

だが、爆発の衝撃は発勁で打ち消せるのがシンフォギア世界の物理法則である。
弦十郎が出撃に備えたということはそういうことである。
ギアスの爆発を発勁で打ち消して救い出すのだ。
多分、そうなると思うヨー。賭けてもいいヨー。
あと衝撃を発勁でかき消せるのは風鳴一族の翼も同じだろうから翼の活躍にも期待できるぞ!




「切歌ちゃんッ!?」

一方、響と調の前には切歌が立ち塞がる。
そして、ついに調も変身シーンが登場だ!
フードを被って祈る姿がちょっとフィーネさんっぽいのがポイントである。
あと色気がない。
調の色気は一体何だったのか。



「デースッ!!」

荒ぶるデスのポーズで締めだ。
とことんデスの人だ。
これだけで伝えたいことがわかる! 便利デース!



「調ッ! どうしてもデスかッ!」

「ドクターのやり方では何も残らないッ!」

「ドクターのやり方でないと何も遺せないデスッ!」
「間に合わないデスッ!!」


とんでもないことになったウェル博士の流儀を知ってるのか知らないのか、いずれにせよ切歌はウェル博士の流儀に命を賭ける気だ。
対して調は誰かのやりたいことではなく、自分のやりたいことに命を賭ける気だ。
必然的にすれ違う。
だが、調にすれ違うことに迷いはない。
すれ違うことを恐れず自分の意志を貫いた響を見たからだろうか。



「2人、落ち着いて話し合おうよッ!」

「「戦場(いくさば)で何を莫迦なことをッ!!」」


第1期に続いて出た! 戦場で何を莫迦なことを!
これは熱い。相も変わらず吹いたけど熱い。
戦場に言葉は不要。ぶつかり合うのみということなのだ。
これには響だってたじろぐよな。
そして、戦場を「せんじょう」と読むか、「いくさば」と読むかが常識人の分かれ目である(公式設定)
何が言いたいかと言うと切歌は常識人じゃないことが設定で保証された。



「あなたは先に行って」
「あなたならきっとマリアを止められる」
「手を繋いでくれる」


響は偽らない者だが、マリアは偽る者だ。
それでも調は本当のマリアを知っている。
優しくて真っ直ぐなマリアを知っているのだ。
調は響と手を繋ぐことで自分に嘘を付かない道を選んだ。
なら、マリアも同じように……



「胸の歌を、信じなさい」

調は了子の最期の言葉を響にかけた。
フィーネさんの魂は調にあるのか?
切歌がフィーネさんの力を使ったから半分こなのか?
だから、2人とも塗り潰されることなく、自分を保っているのか?
いずれにせよかつての響の気持ちを押した言葉である。
それを今再び響を押すためにかけた。



ガングニールを失った今となれば胸のガングニールではなく、胸の歌というのが大きな意味を持つ台詞だ。
聖遺物を信じるのではなく、歌を信じる。
響自身を信じろということだろうか。
決意した響は調に託して前へと走り出す。



「あいつは調の嫌った偽善者じゃないデスかッ!」

「でも、あいつは自分を偽って動いてるんじゃない」
「動きたいことに動くあいつがまぶしくてうらやましくて――」
「少しだけ信じてみたい」


マリアは自分を偽り、切歌は自分を見失っている。
2人をよく知るだけに止めたいと調は止めたいと願った。
自分を偽らないために戦う覚悟だ。
響イズムが調にも伝染している。
そして、響を信じるのはフィーネさんの魂や記憶に関係なく、調が自分を偽らない結果なのだろう。



「さいデスか……」
「でも、あたしだって引き下がれないんデス」
「あたしがあたしでいられるうちに何かをカタチに遺したいんデス」

「きりちゃんがいられるうちに……?」


切歌も調の主張は痛いほどわかるのだろう。
だって、マリアさん、やせ我慢しすぎだし。
我慢しきれずに顔からダウンしたし。
でも、オールディ笑顔ゴキゲンな遺書を書いたくらいだから、覚悟は完了している。
あとフィーネさんに侵食されているのはむしろ調の方なんデスけど……




「調やマリア、マムが暮らす世界を、あたしがここにいたって証を遺したいんデスッ!」

「それが理由――」

「これが理由デス」


2人はどうしようもなくすれ違う。
だが、すれ違うことを恐れず自分をぶつけ合う覚悟だ。
互いに覚悟はできたのならあとはぶつかるしかない。
だが、シンフォギアはわかり合えないからぶつかるだけでなく、ぶつかることでわかり合えることも何度も描かれている。
敵と味方に分かれただけでなく、よりわかり合えるチャンスでもあるのだ。
腹パンしろ!




そして、2組のわかり合えない、けれど根元では通じ合っている装者たちがぶつかり合う。
ここで「獄鎌・イガリマ」と「鏖鋸・シュルシャガナ」のデュエット、
「Edge Works of Goddess ZABABA」だ!

イガリマとシュルシャガナのデュエットはキャラソンCDを買った人間なら誰だってやる。本編でのデュエットに期待する。
そして、完璧なタイミングでデュエット!
これはバトルと合わせて興奮が止まらない最高の展開だ。




「この胸にッ!」

「ぶつかる理由がッ!」

「「あるのなら――ッ!!」」


新技「裏γ式・滅多卍切」を解放し、切歌も二刀鎌を出す。
全力のぶつかり合いだ。手加減なし。
だが、手加減がなければないほどわかり合えるのは響と未来の戦いで証明されている。
(あれは未来が心配になるほど手加減がなかったがそれはそれ)




翼とクリスも戦場で火花を散らす。
対装者戦に不安が見られたクリスだったが、今は翼と互角に渡り合っている。
それも接近戦で取り回しの効くハンドガンで戦っているからだろう。
今までのクリスは近距離戦が得意な相手にガトリングやボウガンで戦っていた。
そりゃあすぐに後ろを取られたり近付かれたり腹を打たれたりする。

だが、今はハンドガンによる小回りで対等に渡り合っている。
また、総弾数の多いマガジンにすることで手数を増やしている。
防人対策は完璧だ!
あとリロードが大変格好良いのですが、いわゆるおっぱいリロードはやってくれませんでした。
剣さんが発狂するからかな?



翼とクリスの戦いを見てウェル博士は笑う。
左腕をネフィリムにしたくせに双眼鏡とはローテクな……
もう全身をネフィリムにしたらどうだ?
遠慮なく殺してもらえるぞ?
チャンスを見てギアス(仮)を起動させる気満々ですね。
衝撃を発勁でかき消されろ。



「どうして……」
「仲の良かった調と切歌までが……」
「私の選択はこんなものを見たいがためではなかったのに……ッ!」


戦場を見て落涙するマリアさんでしたとさ。
このヘタれが! ポンコツが! ダメ女が!
なら私が止めると無心で駆け出せないのがマリア・カデンツァヴナ・イヴである。どうしようもないですね。
まったく、金子のおっさんはマリアイジメが大好きだ。
もうここまで下げたんだからこの先の復活がヤバいことになりますよ。
それこそ伝説になるくらいに――



「マリア」

「マムッ!?」


落ち込んでいるマリアは突如のナスターシャ教授にマジビックリする。
もうビックリする。
もう落ち目だよ。どうしようもない落ち目だよ。
誰か何とかしてください。
その筋の人がマリアを愛でちゃうじゃないですか。
私はたまらないポンコツなマリアさんが愛おしい。



「フロンティアの情報を解析して月の落下を止められるかもしれない手立てを見つけました」
「最後に残された希望――それにはあなたの歌が必要ですッ!」

「私の、歌――」


マリアと違って事態に怖じることなく、打開策を探していたナスターシャ教授はついに希望を見つける。
そして、そのために必要なのはマリアの歌!
うわぁ……この人、間違いなく狼狽えそうだ……
何かビビって私には無理、セレナを継げないとか言いそうですね。間違いなく言う。
だって、マリア†カデンツァヴナ†イヴはそんな女性です。これでも二十歳越えているはずなんです。
だが、それに何の問題があるのか。金子彰史は人が絶望から立ち上がる姿を描き続けてきた。
そう、マリアが蘇るのはここからなのだ。
そこに至るまでに何回か凹むけど気にするなよ! 絶対に気にするなよ!



「胸の歌が、ある限りィ――ッ!!」

一方、響は迷いなく走って行く。
この時の響は息が上がっている。
融合症例の響は弦十郎の映画トレーニングをこなせるほどの体力があったのに、だ。
今までの身体能力は失われていることがわかる。
だが、それでも走る。諦めない。
胸の歌を信じて走る!

最後の最後でやっとガングニール(元)とガングニール(笑)は邂逅を迎えようとしている。
まさにクライマックスだ。
そして、ここから先は間違いなく感動の連発だ!
次回へ続く。


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