刃牙道 第12話 霊媒師



ついに武蔵の復活に霊能力が必要となった。
大海原にこぎ出してから雨乞いをするような無茶なプランだが、元々が無茶なプランなので致し方あるまい。
そもそも科学ではどうにもならんことをやろうとしているのだから、科学以外に頼るのも道理か。
人類の全てを注ぎ込んで今武蔵が蘇る! ……よね?


徳川光成は霊媒師の姉、徳川寒子(さぶこ)を招聘することを打診する。
困った時の神頼みというか、霊頼みというか、科学ではどうにもならんからオカルトに全てを託した感だ。
パチンコをやる人みたいですね。

当然ながら科学者たちの反応は冷ややかなものだ。
科学に科学を重ねて武蔵の肉体を復元したというのに、今になってオカルト頼りというのも馬鹿馬鹿しい。
徳川光成は姉、寒子を科学者たちの想像の100倍胡散臭いと語る。
うーむ、この胡散臭い爺さんにこんなことを言われるのだから、相当な胡散臭さだな。
うん、徳川光成っていろいろと胡散臭いよね。徳川財閥はどんな財閥なのかとか。

さて、徳川寒子の元には多くの若者で行列が作られていた。
若者の願いに応じて徳川信長やジョン・F・ケネディを降ろしていた。
これだけではただの面白くてモノマネの上手い人だし、事実そう見られているようだった。
霊媒師だとはまったく思われていないのだった。

そんな中で一石を投じる大学生、安本隆が現れる。
安本隆は一昨年に死んだ父親を降ろして欲しいと頼む。
信長やケネディと違って依頼者しか知らない情報を持つ人間だ。
誤魔化しようがない。

それに対する寒子の第一の答えが本当に死んでいるのかだった。
気配が見つからないとのことであった。
安本隆は自分の言葉が疑われたとなるとたまらない。
改めて降霊を行い、おそらくは安本隆の父を降ろした寒子は名前を呼び怒鳴りつける。
典型的な日本の父親の姿である。

これに対して安本隆は実は父が生きていると告白する。
寒子は動じなかったが、安本隆はペテンを暴いたような心持ちなのだろう。
安本隆と寒子のやりとりはこれで終わる。
だが、肝要なのは安本隆が帰宅した後だった。

安本隆は父に今日あった出来事を話す。
すると降霊が行われた時刻に父が意識を失っており、その時に見た夢が寒子が行った説教と完全に一致していた。
あの場に父は存在していたのだ。
これには寒子を小馬鹿にしていた安本隆も戦慄せざるを得なかった。

「あのママは…」
「徳川寒子さんは生きた人の霊すらも降ろすんです!!!」


徳川寒子は本物だった!
勇一郎を呼び寄せたのも実は寒子だったりして。
そんな寒子はスカイツリーへ向かって歩く。
武蔵復活も近いか? それとも一波乱あるのか?
次回へ続く。


徳川寒子は本物!
いや、これで偽物だとそっちの方が凄いよ。

しかし、弟の光成と比べると珍しい名前というか、ロイヤル感があまりない。
光子とかではダメだったのだろうか。
女子の寒子は出生時点から徳川の後継者として嘱望されていなかったのだろうか。
だから、捻くれてこんな生き方をするようになったのか。
光成と寒子にはけっこうな因縁があるようなないような。

しかし、貴重な女性キャラがこんな婆さんである。
困ったものである。
やはり、ここは梢江に萌え成分を補ってもらおう!
梢江を降霊させようとして死んだ扱いになっていたらちょっと笑う。ちょっとだけ。




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