刃牙道 第32話 動揺



武蔵が脱走した!
ピクルといい古代人共は現代文明に触れたがるな。(正確には古代人じゃないけど)
気持ちはわからんでもないが案内人がいればもっと楽しめるだろうに……
観光ツアーだって案内人が必須ですよ。


とりあえず、武蔵が驚くのはオーロラビジョンだ。
絵が動く!
現代人には見慣れた光景だが400年前の人間にとってはこれだけでも珍事だ。
加えてそれに何の関心も払わない通行人にも驚く。
この当たり前を技術水準の高さを物語っているとまたまた驚く。

この辺に意識を巡らせる辺りはさすが文明人か。
当たり前のように普及した技術には誰も驚かないのだ。
3DSだって立体に慣れたので3D機能を切るようになったのだ。

「人間(ひと)の手でこんなものが創作(つく)れるものなのか!!?」

次には電車に高層ビルとどんどんと驚いていく。
それ自体はもちろん、人間が作ったことに驚いている。
現代文明に驚くのはピクルと同じだが驚き方がちょっと違う。
そこに文明人らしさが表れている。

さて、胴着+素足+童貞を捨てた面構えという不審者丸出しな武蔵にそろそろ好奇の視線が集まる。
さすがに草履くらいは履くべきだったと反省するのだった。
原始人のピクルの方がまだ現代に馴染めている。
400年前とはいえ文明人としての常識が壁となっている。

「立ち合う相手は建造物(たてもの)ではない」
「相手は人間(ひと)なのだ」
「人間(ひと)への勝ち方なら心得る」
「否――――――――人間(ひと)への勝ち方しか知らない!」


動揺する武蔵であったがここで自身が武人であることを思い出し調子を戻そうとする。
高層ビルの作り方などその専門に任せればいい。
武人ならば試合に勝てればそれでいいのだ。
その相手が今のところいないけどな!

相手が欲しいなら徳川邸か地下闘技場が一番ですよ。
外出すると遠のきますよ。
武蔵さん、案外天然なのか?

さて、そんな不審人物丸出しな武蔵に警察2人が事情聴取を行う。
そりゃそうだ。素足だし。
童貞を捨てた面構えをしてるし。

警察はいろいろと聞く。
それに対してうっかり忘れて素足のまま外出した。
身分証明できるものなし。
1584年×月×日生まれの宮本武蔵。(武蔵の詳細な生年月日は不明なので×月×日表記が正しい)
うむ、どうみても不審人物です。どう考えても不審人物です。
正直に言っちゃう辺り、やっぱりこの人は天然気味なのだろうか。
勇次郎だってちょっとは弁えた返答をするだろう。阿呆とか。

さすがに怪しすぎるので警察は武蔵の身体を調べようとする。
それを避けて首に手刀! 喉に平拳!
一瞬で2人の警察を制圧した。
相手を無駄なく制圧する無駄のない一撃であった。
動揺しつつも次回へ続く。


武蔵が野に放たれ早速悪いことをやってのけた。
これは早急にみっちゃんの保護か格闘家の挑戦が必要だ。
特に格闘家である。
そろそろいい加減戦いたまえ。

武蔵は常在戦場の人だ。
事実、今でも戦うことを考えている。
戦うことしか考えていないとも言える。
つまり、今すぐ挑まれても対応できるのだ。

ならば、ここは実戦派の出番だ。
というわけで死刑囚なんかが出てくればなかなかの盛り上がりを見せるんじゃないだろうか。
あいつらはいい味を出していたのだが、死刑囚編後の出番が絶無だ。
意外と再登場を待たれているのではないか。

というわけで武蔵に挑んで本当に最後の花を咲かせるのだ、死刑囚。
スペックは……よぼよぼで戦えんな。
ドリアンは……もう再起不能だ。
ドイルは……もう目が見えない。
柳は……勇次郎が葬った。
動けるのはシコルスキーだけだが……いや、強かった頃のシコルスキーが戻れば……

警察関係者で渋川先生が釣れれば大手柄だ。
2人の警官はいい贄となってくれたと言えよう。
オリバでもいいよ。
あの人、警察関係者丸出しだけど囚人という設定を忘れてはなりません。

なかなか火の付かない武蔵だから、無理矢理着火させるような戦士もとい命知らずが求められる。
加藤とかどうよ。
テグスなんてあの時代にはなかった武器だからイケる!
なお、武蔵がそっちも武器ならこっちも武器と刀を持ちだしたら、まぁ、諦めよう……




サイトTOPに戻る Weekly BAKIのTOPに戻る