バキSAGA感想前編
7年前の惨劇が今ここに蘇る。
バキ史上最大級の大事変、バキSAGAの感想だ!
ぬう…フォントカラーが黒だとバキSAGAの良さが伝わってこないな。
バキSAGA
どうだ。ピンク色で愛らしさアップだ!
にしても、バキSAGA掲載からもう7年経過したんですね。時の流れは速いものです。
当時の私は高校生でエロに貪欲な年頃でした。
でしたが、バキSAGAには一切欲情を煽られることはありませんでした。
幼心にもそれほどのインパクトがあったらしい。
なお、私はバキSAGAを3冊持っているほどお気に入りだ。
実際にはプレゼントしたりでもう2冊くらいは持っていたのですが。
ただ3冊じゃ足りない感じがする。もっとSAGAが欲しいぜ。
SAGA色の机とかどうよ。
さて、本編の感想に入る前に短いですが前書きを。
感想は単行本版のバキSAGA準拠で書き、
今週行う前編でプロローグ・第1話・第2話を、来週の後編で第3話・第4話・エピローグの感想を行います。
では、早速開始だ!
トラウマを呼び起こしたくない方はこちらへどうぞ。
プロローグ
学ランを羽織って刃牙は登校開始だ。
出た場所は悪名高き刃牙ハウスではなく、梢江宅の傍の下宿先だ。
昔の刃牙はこんなところに住んでいたのだ。懐かしい。
刃牙ハウス一人暮らしになったのは何とも侘びしいものがある。
でも、ルミナや烈が来ているし環境としては問題ないか?
刃牙は下宿先から出ると同時に足元に紙切れを見つける。
早速、手に取ってみてみる。
[会いたい‥‥
わたしを見つけて‥‥。]
梢江からの挑戦状だ!
いや、それだけかよッッッ。
どうしろというのだ。雄度もとい牝度の高い挑戦であった。
字は丸くてちょっと可愛らしいが、漂う獣臭はこんなのじゃかき消せませんよ。
無茶な挑戦だ。どこにいるんだよ、お前。どうやって捜せというのだ。
名探偵ですらサジを投げてしまいそうな唐突な挑戦だ。
だが、刃牙はすぐに決意する。
もうカバンを持っていませんよ。梢江を捜すことを決意した。
ついでに学校をサボることも決意した。
…オリバ刑務所の件もあるしダブってんだろうなぁ…きっと…
[急ぐのだからこそ奔るッッ]
刃牙は梢江の捜索もとい狩りを開始した!
生身で!
乗り物をあえて使わずに走るのが刃牙流だ。
明日じゃない。今日、走る。
ピクルとの戦いを明日に回した男と同一人物とは思えない。
やっぱり、性欲の優先順位は高いのか?
一方で梢江は電車に揺られている。
肉体を駆使して走り回る刃牙とは対照的に座ったままだった。
だが、胸の高鳴りは同じなのか。
速まる鼓動を感じながら頬を朱に染める。
…染めんでいい。
梢江は電車を降り、街中を歩き、食料を買う。
マイペースな女であった。
でも、その先を想像しているのか。
やっぱり、ほんのり頬を染めています。
梢江も猛っているのだ。
でも、刃牙が見つけられなかったらどうするんだよ、おい。
しかし、梢江には確信があった。
刃牙が自分を見つけられないことも。
その果てにどこに辿り着くのかも。
…わかっていて刃牙を踊らせるわけか。
小悪魔ガールだな。いや、ただの悪魔か。むしろ、獣というか。
さて、刃牙が最後に戻ってくる場所と予想したのは刃牙ハウスだ。
まぁ、実家みたいなものですからね。やたらと汚れた実家ですが。
…いや、実家でヤリたいって気持ちはちょっとわからないな…
梢江は2年前にこの場所を教えてもらったらしい。
どういう経緯なのだろうか。普通、ガン引きする。
梢江は刃牙ハウスに入る。すると、思わず買い込んだ食料を落としてしまう。
既に刃牙が着いていたのだ。
汗まみれでハァハァと息を切らしている。
準備運動は十分だ。これなら最初から全開でイケるぜ!
いや、本当に全開で行っちゃうんですけどね。
刃牙はとにかく走り回ったらしいが疲れ果てて刃牙ハウスに辿り着いたのではなく、
梢江の意図は汲み取った結果ここに来たらしい。
じゃあ、疲れ果てるまで走るなよと言いたいが、やっぱり準備体操なのであろうか。
「2人は……… ここでするの……?…………セックス」
「世界一強い男になりたいものね 強くなるにはそれがいいんだものね」
勇次郎の演説のおかげでセックス=強くなるための鍛錬と梢江の深層心理に根付いてしまったようだ。
いや、それはねーよ。むしろ、疑問に思えよ。
でも、バキ世界最強格の刃牙・勇次郎・ピクルは3人とも性行為体験済みだ。
やっぱり、セックスと強さは関わっているのかな…
ピクルに負けた三人は三人揃って何か童貞臭いし。烈に限って言えば非処女なのかもしれませんが。
恋する雌豹…あいや、乙女としては、愛は強くなるための道程というのは喜ばしくないのだろう。
地上最強を越える地上最愛を掲げただけになおさらだ。
刃牙とのSAGAに一抹の不安を抱いているのかもしれない。
「俺は今まで一度だって……」
「世界最強なんて夢見たことないぜ」
「親父より…………」
「範馬勇次郎より少しだけ強けりゃいい あとはいらない」
と、ここで範馬刃牙の公約が飛び出した。
範馬勇次郎より強ければいい…範馬勇次郎が世界で一番弱いのなら、二番目に弱ければいい…
後に何度も使われることになる刃牙の生き様である。
特にやる気を出していない時に使われる。
バキという作品のラスボスが勇次郎であり、勇次郎の後には何も存在しないことを証明するような言葉だ。
俺たちの戦いはこれからだ、とは相成らないのだ。
で、結局、何のためにセックスをするのか。
そんな疑問をすっ飛ばす。
すっ飛ばして無理矢理キスだ!
もう理屈じゃないんですよ。
ここからが本当のSAGAの始まりだ。
覚悟はいいか?俺は出来ている。
#01鼓動
キス!濃厚なキス!
舌をねっとりと絡ませるほどに濃厚だ。
ファーストキスすっ飛ばしてセックスとかってのもあるんですけどね。
鬼畜系エロでは。
あまりにも濃厚すぎて刃牙と梢江の人体断面図が浮かび上がる。
何というか…キモい。うん…これは、キモい。
単行本でもカラーになるほどのキモさ。
家宝にできるほどのキモさに往年の刃牙ファンは大満足間違いなし。
濃厚なキスに相応しく絡み合う舌もまた濃厚に描かれる。
脂肪分だけを抽出した肉を食わされる感じだ。
ぐちゃぐちゃした歯ごたえでとにかくくどいぜ!
(彼女もヤル気だッ)
挑んだ雄に対し雌もやる気を出している!
野生度高っけ〜〜〜〜〜。
ピクルとはいい友達になれるかもしれない。
ピクルがこの場にいたら梢江を喜んで食っていたことだろう。
あるいは底知れぬ野生に逃げ出すかも。
絡んだ舌を離し唇も離す。
無呼吸運動と言っても差し支えのないキスでしたからね。
さすがに小休止だ。
ちょっとだけ落ち着いた刃牙は潤んだ瞳をさせる梢江を見る。
(なんて……)
(可愛いッッ)
可愛くねえ!!
思わず全力で突っ込んだ。それほどまで梢江は可愛くない!
可愛いは正義とか言って単行本の帯に梢江を飾ってみろ。
破かれるぞ!
まぁ、梢江が可愛かった(棒読み)のですぐにキスを再開しちゃう刃牙であった。
さらには唇だけじゃなく首筋とかも責めちゃうぜ。
もう全てを舐め取りたい心持ちです。
(アア〜〜スゴいッッ)
(スゴくいい芳(にお)いだッッ)
刃牙はものすごく頭が悪そうに梢江の獣臭に魅了される。
読者としては臭そうな匂いしか連想できないのが不思議だ。
生肉…いや、生魚かな…腐ったネギとまで言えば言いすぎだろうか。
ともあれ、やたらと生臭そうだよね、梢江。
肉の味がする女って雰囲気がする。
刃牙の怒濤のインファイトを梢江に待ってと制止の言葉を投げかける。
その時の刃牙の驚きようはすごい。
いや、マジ何言ってンすか。盛りまくってるンすけど。今更、止めるとかマジありえねェッすよ!
何かそんなことを一気に噴出させそうだ。噴出するどころか思考停止してますが。
それほど梢江の一言は強力だったのだ。
でも、まぁ、真面目に考えれば、オリンピック選手以上の身体能力を刃牙は持っている。
そんな相手に付き合わされると梢江も溜まったもんじゃあるまい。
梢江と言えど霊長類の女性。非人類にはあとちょっとくらいなので、まだまだ人間ですよ。
「服……」
「脱ご…」
刃牙は一瞬で脱いだ。ダイナミックに脱いだ。
一瞬でパンツ一丁だ。
オリンピック選手以上の身体能力を豪快に無駄遣いしている。
この力をセックス以外に用いれば…惜しむ声が上がりそうだ。
で、パンツ一丁だ。
パンツは遠慮なく盛り上がっています。
自重という言葉を知らない刃牙は梢江にも脱ぐように言う。
ここまで盛っているとは…もう誰にも止められない。
今の刃牙ならきっとピクルともいい勝負をするに違いない。
梢江は焦る刃牙を焦らすようにゆらりと脱ぐ。
/  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ /〃/,/ i、ヽヽ\ヾヽ\ヽ ヽ ヾヽ ヽ ヽ
| し ゆ. │ //〃/ ヾヽヽヽ \ヽ ヽ
l i l i :.| | i |l
| て. っ. | |' / / ヾミ、ヽヽ l | | | | | | | | ||
| い く. │ |/l,イー=、 _ ヽヽヾ l | | | | l:| | | | ||
| っ. り │ ||ハ{ニ二_ヽ f─- ニニ..‐-ミ、ヽl | | | li| | | |i. ||
| て
| || i ljフテ`ミ! ,.ィt:テ:if=ェ;,.ji| || | | | ll| | |i|| l||
ヽ ね
/ | l |´´ ̄ } ゞ=:',.,.,._シiji. |:l| |i. | i | | |||| i||
\___,.へゝ j| | !i / //i| | | | || || .:| | ll /|
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j.:l.| |
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||川 /
こんな感じです。
焦らしますよ。とにかく焦らす。ズボンだってちゃんと畳むぜ。
その一挙動一挙動に刃牙は狼狽え、パンツにはじわりと染みがにじむ。
お前、どれだけ盛っているんだよ。
さて、梢江もパンツ一丁になり、その乳房を晒す。
盛りに盛った刃牙はすぐにでも貪りつこうと歩を進める。
が、またも梢江は止める。刃牙は止まる。
もう完全に犬状態だ。
な、情けねえ…
梢江はもっとお互いを見せ合うことを提案し、そのためにパンツを脱ぐ。
(バ…………ッ)
(バカ
俺も…………ッッ)
太極拳のようにゆっくりとパンツを脱いだ梢江とは対称的に、刃牙は力任せにパンツを引き破る。
もはや脱ぐという選択肢すらないのだ。
急ぐのだからこそ破る!
土壇場で用いるのは理性や文明ではなく筋力が範馬一族なのだ。
そして、全裸になった二人が見開きで向き合う。
電撃が走った。
それほどまでに衝撃的カットであった。
おそらく、刃牙と勇次郎が鬼の貌を出し合えば、同じような電撃が走ることは間違いない。
これはトラウマ見開きの5本指に入ることだろう。
俺は不良界でも結構有名でケンカとかでもたいしてビビる事はまず無かったが生まれて初めてほんの少しビビった。
お互いに数歩離れた距離で、お互いの身体を見せ合う。
梢江の身体は…まぁ、弱そうですね。女性だから仕方がないか。
でも、地上最強の一角、刃牙と数日に渡る性行為に耐えうるのだから、見た目以上に完成された肉体なのだろう。
それとも地上最愛を以て地上最強の肉体に挑んだのか?
ぬう…バキSAGAは考察のしがいがありそうだ。ごめん、けっこう嘘。
梢江は刃牙の逸物に目が行く。
我が生涯に一片の悔いなしと言わんばかりに、その銃口を天へと向けている。
そのまま、悔いなく逝ってもらいたいところであるが、悔いはあるので(主に情事)逝かない。
(想像とずいぶん違う………… けど……)
(愛しい…)
うげっ。愛しいのかよ!
何ですか、この烈女。チンポ見て愛しいとか何ですか。
そもそも、想像とかなんだ。年頃の女がチンポとかどうして想像してたわけ?
とんでもない雌豚だよ!
二人は歩み寄り…お互いの胸に手を当てる。
梢江の胸には手がめり込むのに対し、刃牙の胸は鍛えられているがゆえにそういった感触はない。
擬音も梢江の胸が「ぴた」で刃牙の胸が「ピタ」だ。
肉体の質の違いが事細かに表現されている。
いや、そこまでやらんでも。おかげで生臭さがアップしてる。
お互いに全裸になった。
いわば全ての武器を見せた状態だ。
ここからが本番である。
既に40km全力で走ったような疲れがあるが、ここからもっと疲れるぜ!
#02感触
[密着が始まるその前に お互いを確かめ合おう]
陽光が射す中、二人は全ライでお互いに触れ合う。
二人とも異常であることは既に確かめ尽くしている。
これ以上、何を確かめると言うのだ。
と、陽光が射しているという状況もおかしい。
刃牙ハウスにはカーテンが閉じられていない。
つまり、刃牙ハウスの状況は外から丸見えなのだ。
好きでこの場所に近付く人はいないだろうけど、万が一にでも近付けば大変なことになります。
柳はうっかり見ちゃったから、こいつのチンポは腐らせないとダメだと決意したのだろう。
まだ触れ合っていないのに二人はお互いの体温を感じていた。
心情的に熱いのではなく本気で体温が上がっていそうだ。
多分、80度くらいまでは上がっている。
さて、お互いの身体に手で触れ合う。
序盤のような湿っぽい接触ではない。あくまで触れる程度に収めている。
(今のうちに――――――――― しっかり触れておかなければ――――――)
(こっちがヤラれるッッ)
(立っていられなくなる‥…ッッ)
(まるで闘いッッ)
たったそれだけの接触なのに刃牙は膝が震えるほどのダメージを感じていた。
タフネスに関しては超一流の刃牙すら、性行為のダメージを耐えるのは楽なことではないのだ。
でも、戦いは言い過ぎだ、刃牙。
グラップラー脳はかなりおかしいぞ。
初めての経験に戸惑いながら、刃牙の指先は梢江の乳首へと向かう。
それに触れると同時に梢江がのけぞる。
ダメージありだ。
梢江だって刃牙と同じようにダメージを抱えているのだ。
…あれ?ダメージとか何を言っているんだ、俺は。
さて、仕切り直しだ。刃牙は再び乳首を狙う。
さっきは触れただけでダメージ十分だった。
今度はさらなる刺激を与えるべく乳首をつまむ。
関節技のような快感に梢江はガクガクと震える。
だが、耐えている。覚悟の差だ!
しかし、これだけで済まさないのが地下闘技場王者である。
もう片方の手で乳首をつまんだ!
二つの関節技を同時にかけるようなエゲツない責めだ。
これには覚悟をした梢江も耐えきれない。
梢江の手が刃牙の胸を走り、刃牙の乳首に触れる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
乳首責めはクロスカウンターの形と相成り、二人の腰は同時に砕けた。
梢江は押されつつも最高のタイミングで刃牙に反撃した。
恐ろしいまでに研ぎ澄まされた性に対する本能だ。
だが、刃牙も乳首から手を離していない。この期に及んで責めを放棄していないのだ。
恐ろしくレベルの高いバトルが繰り広げられている。
(セックスが始まったらどうなってしまうんだ?!!)
もうどうかしてるよ、アンタらと思いながらも、刃牙はダメージに屈せず再び梢江に寄る。
その手は梢江の股間へと伸びる。
刃牙の十八番、急所攻撃だッッッ。
十分にエゲツない攻撃でダメージを与えておきながら、さらなる責めを敢行する…
夜叉猿の耳や鼻に打撃を加えた男のやることは半端ではない。
柔…
(まるでッ)
(熱く溶けた泥の海ッ)
刃牙は熱く湿っている梢江の秘所に対し怒濤の表現を行う。
褒めてるのかどうか果てしなく怪しい表現だが、熱く溶けた泥の海らしいですよ?
梢江はあまりの刺激に自ら立っていられなくなる。
だから、刃牙に寄りかかり…キスをする。
梢江も萌え上がって…あいや、燃え上がっていたのだ。
危
(いきなりッッ)
今度は俺の番だと言わんばかりに刃牙の剛直に手を伸ばす。
急所攻撃が大好きな刃牙だが、同時に急所攻撃を何度も受けてきた男だ。
やはり、因果が巡ったのか?
(ヤラれるッッ)
陥落早ッッ。
急所攻撃のダメージに一瞬でも耐えることが出来ない刃牙であった。
いつものタフネスはどうしたんだよ。
セックスにおいては梢江の方がタフということだろうか。
何となく、顔もねちっこい気がするし。
刃牙は梢江にディープキスを敢行する。
急所攻撃をなかったことにした。
しかし、これは梢江と同じパターンの対処方だ。
焦りのあまり、刃牙は相手と同じ行動を取ることしか出来ないでいる。
これに梢江が気付いたら危ういぞ。
先手を取ってはいるもののその行動にまったく余裕が感じられない。
梢江は首筋に舌を這わせ、刃牙は耳に舌を伸ばす。
両者共にグラウンドでの舌責めに移行した。
マウントポジション中の駆け引きのような妙がそこにはあった。
(これって
これってもう…………ッッ)
(開始(はじ)まってんじゃん 性行為!!!)
だが、これでも戦いは始まったばかりなのだ。
既に刃牙VSジャック戦のような全力疾走だが、まだ序盤戦に過ぎない。
本当の戦いはこれからだ。
多分、逃げ出したい人が多数。
次回へ続く。
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