範馬刃牙 第173話 Like a butterfly
復ッ活ッ。
妖術師刃牙復活!
結局数話しか妖術師を止めなかった。
ホモサピエンスだけど妖術を使っていくよ!
ゆっくりしていってね!!!
さて、ピクルの幼少期の話である。
ピクルは遊び半分で蝶を追いかけていた。
蜂は食えるものと判断したが、蝶はそういうわけでもないようだ。
うーん、餌かどうかを判断する基準がわからない。
その蝶を捕まえようとピクルは全力で四肢を振る。
が、捕まえられない。
確実に捕ったと思っても手の平には何もなかった。
蝶は肉体を透り抜けられる生物なのだ!
そうピクルは感じ入るのであった。
…いや、ピクルさん…あんたなら普通に捕まえられると思うのですが…
白亜紀の蝶はそれほどまでに動きが速かったのだろうか。
あるいは幼少期だからまだ未熟だったのか?
回想のピクルは二足歩行をしている。この頃はまだ四足歩行時代だった気がする。
もしかして、二足歩行に慣れていなかったのか?
[実戦空手の父と云われる高名な空手家 晩年このように語っている]
さらにとある空手家のエピソードが挟まれる。
ハゲだ。独歩に似ている。愚地独歩がよく見せた天地上下の構えを取っているから、なおさら似ている。
最大の相違点は後頭部に毛があることだ。
毛って、大事ですね。
容姿とエピソードから察するに大山倍達であろうか。
さて、その空手家は素手による攻撃から刃物といった武器まで、ギリギリで捌くことを経験してきた。
ギリギリで、最小限の動きで攻撃を見切れば反撃に転じやすい。
攻撃を活かすための技術として、ギリギリで捌く鍛錬を積んでいたのだろうか。
[――とある日常の稽古 驚愕の境地を体験する]
[“透り抜けたのだ”…と]
[相手の身体をすり抜けたのだ―――と]
日頃の鍛錬の賜物か。
技術はいつしか神技の境地に達し、相手をすり抜けたかのような動きを実現した。
すり抜けるということは物理的にはありえない。
受け、体捌き、足運びの無駄が極限まで削ぎ落とされることで、回り込むのではなく通り抜ける境地に達したらしい。
というわけで、刃牙のマヌーサも同様の原理なのだろう。
極限まで無駄を省いたことで、ピクルの攻撃をかわし、あまつさえ後ろに回り込むことが出来る。
…実戦空手の父と言われた人物が晩年やっと到達した境地に18歳の分際で踏み込めるのかよ。
何かどうしようもない天才だ。
チート生物であるピクルに勝つためには、チート天才が必要ということか?
さて、闘技場の大魔法閲覧会…もとい死闘へと場面は戻る。
ピクルはかつて刃牙を観客席に吹っ飛ばした蹴りと同じものを放つ。
因縁の蹴りだ。この蹴り一発で刃牙のダメっぽさは加速した。
ここで受ければもう一度ダメになれるぜ。相変わらずダメな気はするが。
しかし、超天才刃牙は同じ轍を踏まない。
蹴りをかわしてのける。
身体が吹っ飛んでしまったと錯覚してしまうようなギリギリの回避だ。
ピクルはすぐさま腕を横に振ってなぎ払おうとするが、それも刃牙はかわす。
同時にピクルの背中に立っていた。
透り抜け回避はまぐれではないようだ。
すっかりダブルオーバキである。
これでまだ鬼の貌は出していないんですよね。
刃牙のギアがもう一段あると思うと…
[いったいこの雄は]
[いったいいくつの妖術(あやかし)を駆使(つか)うのか!!?]
ピクルから妖術判定が出た!
やっぱり、妖術の類ですよね、これ。
霊長類として扱いに困る。
そして、やっぱり冷や汗のピクルだ。
おお、こわいこわい。
ピクルは後ろに下がる。
後ろに下がらせるだけの迫力…というか気持ち悪さが刃牙にあるようだ。
恐怖ではなく気持ち悪さで下がらせる男、刃牙。
今の刃牙はピクルの苦手とする未知の存在そのものだ。
UMAの類である。UMAだよね、刃牙。
「ここまでのレベルに達していたのか… 刃牙さんの武は……ッッ」
刃牙の神技に烈はやっぱり大驚きだ。
いつの間に達していたんだよ、本当。
年配の達人が多く存在するバキ世界において、刃牙の才能は犯罪級だ。
バキ世界において深く大きい武の領域に入っているくらいだ。
刃牙のような技術を自分も行えるのか。
烈は自分に問いかける。
その答えは…否のようだ。
拳雄烈海王ですら刃牙のような回避は不可能らしい。
あれはきっと見えないところでインチキをしているんだ。
リアルシャドーを出したり。リアルマヌーサ。
「武神の称号を冠する あの愚地独歩」
「歩く姿が武 ―とまで言われる渋川剛気」
「そして中国武術現役最強にして最高峰 我師―――郭
海皇」
「この3名にして あの真似ができるか!!?」
烈曰く刃牙は達人3名よりも上らしい。
郭海皇がサムワンの後ろに回りこんでパンツ下ろしたことは無視ですか!?
郭海皇も出来ます!相手がムエタイだったけど出来ます!
独歩だってバキ世界の実戦空手の父だ。透り抜け回避もやれてもおかしくなさそうだ。
というか、天内悠の後ろにいつの間にか立っていたし。
あと烈の師は郭海皇じゃなく劉海王だったと思うのだが…刃牙の妖術に頭を冒されてしまったか?
烈は歯噛みする。
さすがに圧倒的な才能を見せつけられては悔しいらしい。
刃牙は自分よりも若く、そして最大トーナメントで戦ってからさほど年月が経っていない。
しかも、刃牙はニート生活を満喫していた。
なのに、まるで別次元の強さに到達している。
そりゃあ悔しい。武道家止めたくなる。
そろそろ、ピクル寄りの応援をしてみてはいかがか。
克巳の時はけっこうピクル寄りだったじゃん。
ピクルは獰猛なラッシュを繰り広げる。
一発でも当たれば刃牙は致命的な致命傷だろう。
が、当たらない。
これが刃牙の空蝉か…
ピクルは攻撃を空蝉で避けられると「これはヒキョウ技なので仕方がない」と言う事になる。
三度刃牙はピクルを透り抜ける。
3度目となるとピクルも冷や汗ばかりではいられない。
すぐさま振り返る。
が、その瞬間、ピクルは戦慄する。
[捉えきれぬ相手がいた場所――――]
[それは正に―― 己が懐………]
さっきまで回避に専念していた刃牙がいつの間にやら零距離に位置取っていた。
しかも、ピクルの股間の目の前だ。
刃牙はふりかぶる。
まさか…この間合いは…
金的せずにはいられないな。
[その左拳には見えないサーベルが握られ]
[猛牛
元へ恐龍ピクルの急所を深々と抉った]
股間にアッパーを決めた!
刃牙の十八番、金的がついに火を吹いた。
アッパーでベストヒットになる金的だった。
刃牙とピクルのサイズ差がどれだけあるのかがよくわかる。
刃牙は見えないサーベルを握っているらしい。
刃牙のパンチの危険度の高さを示した比喩だろう。
そう考えていた時期が俺にもありました。
刃牙のことだからリアルシャドーでサーベルを生み出してそれを股間に突き立てた可能性がある。
妖術を用いれば、それくらい出来る!
股間にアッパー…
今までで最大級の金的だけあり、インパクトの際には局部がアップになっている。
ピクルの逸物が見事に歪んでいる。
しかも、フンドシだから金的の防御は薄い。生金的じゃないのがせめてもの救いだったか。
もしも、生だったらアップに出来ません。
…もしかして、この金的を描写するためにピクルにフンドシを履かせたのか?
これでピクルは3度目の金的を体験した。
烈に叩かれ、克巳に蹴られ、そして刃牙に刺され…殴られた。
金的率、実に4戦中3戦。75%だ。
ここまで高い確率で金的されたキャラはいない。
ピクルは金的の女神に愛されている。
しかし、これほどまでに金的を食らっておいて、ピクルの逸物は未だ健在である。
加藤(如き)のパンチ一発で砕けた花田のとはまるで違う。
鋼鉄の睾丸を持っているのがピクルなのである。
伊達に四六時中外気に晒していたわけじゃないぜ。
そのため、刃牙の金的を受けてもそれが致命打にはなりえないだろう。
いや、痛がるだろうけど。
もしかしたら、Jr.のように悶絶するかもしれない。
でも、袋からはみ出るようなダメージはいくら何でも負わないだろう。
なら、ピクルはすぐに回復できる。脅威の回復力を持っているのがピクルなのだ。
長所を悉く封印されてきたが、タフネスという長所をまだピクルは隠し持っている。
それにしても、烈といい、克巳といい、刃牙といい、金的をぶちかますなんて文化遺産に対するリスペクトがないにもほどがある。
唯一、金的をしていないジャックも左耳を噛みちぎっている。
…ペイン博士がピクルを戦わせたがらない気持ちがわかった気がする。
次回へ続く。
刃牙の技術はいつの間にやら(ポイント)武神の域に達していた。
過程がごっそり省かれているからいまいち応援する気になれないが。
ともあれ、ピクルの前にあらゆる技術が通用しないと思われていたが、武神レベルに高まった技術は通用するらしい。
格闘技はピクルに通用するのだ。
…まぁ、刃牙の嘘臭い天才性があってこそかも知れないが。
そして、蝶のように舞い、蜂のように刺す。
Jr.のような戦法を刃牙は実現してのけたのだ。
う、美しい…かもしれない。
蜂のように刺す部分は金的だけど。
うーむ…金的なんだよな、金的。
もしかしたら、金的もただの金的じゃないのかもしれない。
実は高度な技術を交えた超一級の金的なのだ。
大地を垂直に捉える、地球金的だ!
地球の核の硬さがピクルの睾丸を襲うぜ。
それにしても真っ向勝負を誓ってから最初に当てた打撃が金的というのが非常に板垣的だ。
普通の漫画だったら、ここからが本番だ!と言わんばかりに金的しません。
宿敵との対決で金的なんてしません。
透り抜け回避は対勇次郎を想定したものらしいから、この金的も対勇次郎を想定したものなのか?
刃牙なら対勇次郎戦のカードに金的を用意していてもおかしくはない。
刃牙の金的は一発だけで終わるのだろうか。
この際、睾丸が骨になるまで殴り続けそうだ。
透り抜け回避を応用した歩法で延々と張り付いて金的金的金的!
…うん、汚ェ。
刃牙は技術でピクルの攻撃をかわした。
だが、ピクルには運動能力で攻撃をかわす白亜紀闘法がある。
一見刃牙優勢に見えて、実は同じ土俵に立っただけなのかもしれない。
白亜紀闘法はジャックですら捉えきれない。
妖術師刃牙にとっても効果を発揮するだろう。
実は刃牙が尿フィールドを張ったのは白亜紀闘法を封じるためだったりして。
柵には刃牙の尿がかかっている。
つまり、ばっちい。
ばっちいから足場にしにくい。
尿を振り撒いたことが刃牙の白亜紀闘法攻略法なのだ!
この3名にして真似できるか!?と烈は悔しがる。普通、真似しません。
しかし、ピクルもさっさと白亜紀闘法使っちゃえばいいのに。
白亜紀闘法を使えば刃牙の金的もかわせたに違いない。
妙にもったいぶるピクルであった。野生らしくもない。
それとも白亜紀闘法はピクルとしても思わずやっちゃった的な無意識によるものなのだろうか。
ジャックに白亜紀闘法をやった時は怒りに我を忘れているようだった。
で、耳を噛みちぎられて怒った。
つまり、刃牙もどこかを噛みちぎればピクルはキレる!白亜紀闘法!
どこを噛みちぎるってなるとやっぱりあそこだな。
ちょうど殴ったところだしちょうどいい。
間違いなくピクルはキレる。あと大ダメージでもある。
言葉どおりに刃牙はすばらしいテクニシャンだった。
ピクルはというと性器に与えられる快感の波に身をふるわせてもだえていた。
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