範馬刃牙 第202話 家族団欒



勇次郎が刃牙の言葉にキレた。
ストライダムはどんなことを伝えたのだろうか。
とりあえず、リアルシャドーのことではないようだ。


「野郎の口からそんな言葉がッッ」

「落ち着きたまえオーガ サービスマンが近寄れない」


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_   /  ノ  ! ! -=ニ=- ノ! ト-、 \_``ー-、   ゙   ノ <落ち着きたまえ。
  \/..''"L \ \`ニニ´//_|   ゙` ]    ( `ー''"ー'

とナイフとフォークを飴細工のように曲げた勇次郎をストライダムが諭す。
これにはすごく落ち着いたのか、勇次郎も平静さを取り戻し、詳細を聞かせるように言う。
果たして、刃牙は何を言っていたのだろうか…

時は遡って刃牙ハウス。
ここで刃牙とストライダムが会話をしていた。
ストライダムは刃牙の言葉に驚いていた。
どうやら異常な言動をしたらしい。

「俺が今口にした言葉に耳を疑っている そっちのほうが遥かに異常だぜ」

刃牙は「セックスは格闘技に似ている」と言った男だ。
自分の言っていることは間違っていないと自信満々だ。
この自負心と盲信力がリアルシャドーを生み出すのだろう。

「俺の言葉のどこがオカシイんだい」
「親子でゆっくり食事をしたい そのどこがオカシイんだい!!?」
「息子の俺が父親と飯を喰うッ 真っ当じゃないかッッ」


刃牙の望みは勇次郎と食事をすることだった。
無理だろ、それは…
いきなり何を言っているんだ、こいつは。
エイプリルフールだからって無茶を言いすぎだ。

刃牙よ、お前の方が異常だ。ストライダムは至極真っ当なことを言っている。
梢江とのセックスを掲載したいというくらいに異常だ。
ヒロインと寝るッ真っ当じゃないかッッッ。

「範馬刃牙と範馬勇次郎が食卓を囲む異常さ」
「想像してみるがいいッッ」
「その不自然さを!!!」


そして、勇次郎と刃牙の団欒の様子が描き出される。
…ベストオブベスト似合わない光景だな。
エイプリルフールにしか許されないくらいの嘘くささである。
何というか、キモい。

その光景を刃牙も想像したのか、黙り込む。
エイプリルフールだからと言い過ぎたと反省したのかも。
そう考えていた時期が俺にもありました。
むしろ、充電期間だったようで勇次郎との食事の様子を妄想し出す

飯を炊く。味噌汁も温める。デザートだってあるよ。ハーゲンダッツなんかどうだ。
たまに世代の食い違いから喧嘩だって起きる。
その光景も妄想する。
…ダメだ、こいつ早く何とかしないと…

何かもう刃牙の頭の中がお花畑だ。
もう春休みは終わるぞ。いつまで春を引っ張る気だ。
一体刃牙の身に何が起きたんだ?
この調子だと勇次郎に未来の嫁とか言って梢江を紹介しかねない
それどころか勇次郎との食事に梢江を付き添わせる勢いだ。
頼む!梢江だけは出さないでくれ!
梢江がガリ痩せ刃牙に出したスープは心底不味そうだった。

「そんな範馬勇次郎が――――― いったいどこにいると云うのだ」

刃牙と家族団欒を楽しむ勇次郎…
そんなモノがいるはずがない。
都市伝説で妖怪の類だ。
今度こそ刃牙は黙り込む…と思ったら立ち上がってまた語り出す。
まだ妄想が続くんですか?
妄想の無呼吸連打だな、これは。

「俺ばかりが―――」
「炊飯係ってのもオカシなハナシだ」
「たまには親父にも 飯ィ炊いてもらわなきゃなァ………」


一緒に食事だけでも無理なのに、さらに勇次郎に炊飯をやらせる気だ
どうしたんだろう、この男は。
春に脳を冒されすぎだ。
毒手の毒が今更になって脳に到達してしまったのか?

もうこいつは誰にも止められない。
妄想が暴走している。
今ならリアルシャドーで勇次郎と食事をしかねない。
ついにあっちの方に行っちゃったのね…と周りから哀れみの目を向けられる。

「世の中何が起こるかワカらない」
「――――がそれだけはないッッッ


妄想の止まらない刃牙に対し、ストライダムはトドメの一言を言う。
もっとも勇次郎の近くにいる男の言うことだ。説得力がある。
傍若無人の勇次郎が炊飯という誰かのために奉仕するようなことはしない。
するはずがない。

こうして刃牙の妄想を全て勇次郎に伝えた。
ストライダムがとばっちりで殴られかねないほどに、勇次郎が震えている。
いや、勇次郎の味方をしたので許してあげてください。

勇次郎は髪を逆立たせたまま、レストランを一人出ていく。
極太ステーキは残されたままだ。
ついでにナイフとフォークは新調されているので、勇気のあるウェイターが新品を届けたらしい
さて、刃牙の妄想に勇次郎は何を思うのであろうか。

「飯炊きかァ…」

ゲエ!まんざらでもないのか!
親馬鹿だから内心超嬉しかったのかも。
ツンデレの娘が実は好きな子にしょうがないからとデートに誘われた心持ちなのかも。
何でこんなのに付き合わなければいけないのよ。知らないわよ。そんなの。…まぁ、別に今週は暇だから付き合ってあげてもいいわ…
みたいな感じに親馬鹿溢れ出す。

勇次郎は刃牙と食事することになるのだろうか。
烈の今後並みに気になる展開だ。
何かもうハチャメチャな展開ばかりだ。
こりゃもう徳川光成の夢は忘れ去られちゃうな。
…本当にあれは回収されるのかな。
次回へ続く。


今回はエイプリルフールに相応しい話だった。
何かエイプリルフールネタを考えた私が馬鹿になるような内容である。
この内容は本物です、本当です。
タチの悪い本当だ。

しかし、一緒に食事か…
食事して二人に語ることはあるのだろうか。
まったく想像出来ないから会話の内容が何も思い浮かばない。
これは普通に戦うよりも困難な道のりだ。

刃牙は一体何を考えているのだろうか。
自分の戦う理由が勇次郎への復讐ではないとわかったから、今まで溜めていた親父大好きの気持ちが溢れ出しちゃったのか?
何をやるにしても極端な奴だ。

果たして勇次郎との食事は実現するのだろうか。
勇次郎と戦った後にやれば話として美しいかもしれない。
戦いでは負けたけど料理では勝った!となれば刃牙だって救われる。
救われるのか?

最近、バトルがない。
あっても烈のフルボッコくらいだ。
その代わりに話の流れがいちいち飛躍するので油断出来ない。
多分、GW付近の2話同時掲載で徳川光成の夢が語られて新展開になると思う。
思うがそれまでに時間があまりないというのに、どんどん危険な展開が溢れ出ている。
一体どうやって収拾を付けるんだ?

あ、もしかして徳川光成の夢は刃牙と勇次郎の食事なのかもしれない。
あれを死ぬ前に見たかった!
鎬紅葉に話した内容は綺麗さっぱり忘れておく。

そんなわけで徳川光成の手配により刃牙と勇次郎の食卓が完成する。
とりあえず、メフンを出しておけ。勇次郎の好物だ。
ちゃんと箸を使って食べてくれるぞ!
…箸を使って食べること自体、想像も出来なかったのが勇次郎なんだよな…
やっぱり、食事とか無理だ。

ただ実際に食事が行われるとしたらこれほど見たいものはない。
是非にやって欲しい。
鬼のいる食卓…もうハプニングに事欠かせない。
梢江も付き添えばさらに危険度は加速する。
繰り返すようだけど梢江だけは出さないでくださいね。お願いします。



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