範馬刃牙 第237話 報告
クレーザーの本気を見られると思ったら千春が出てくるぞ!
いや、見せようよ。
合併号を挟むのかよ。
花山組本部で千春は花山に刃牙との戦いを報告する。
本部ということは支部もあるのだろうか。
花山組の規模は大きそうだけど、実際どうなっているんだろう。
それは置いておいて、千春は全てを出し尽くしたと言う。
千春には似合わない言葉だ。
何せ頑張らないことには定評があるから。
花山はそのことに対し特に責めるような言動はない。
相当な無茶振りを千春は忠実にこなした。
骨を砕いてまでも戦い続けたのだ。
ここでお前全然ダメなんて言ったら千春は普通に泣いてもおかしくない。
花山は千春がどう負けたのか…
というよりも、どう心を折られたのかを聞いた。
千春はありのままに話す。
眼球を指にぶつける…常軌を逸したHENTAI行為だ。
さすがに花山もそれをそうかと素直に納得できなかった。
眼球をぶつけて相手の骨を砕くなんて、普通ならというか人間ならやらない。
やらないというか、無理だ。
眼が潰れます。
「眼じゃねェんじゃねェか…?」
「いえ…眼です」
静寂の果てにある種当然とも言える問答を行う。
ちょうど4コマで構成されているからまるで4コマ漫画だ。
同じコマが何度も続いたものだから、華と修羅かと勘違いしてしまったぞ。
同じことが千春にできるのか。
できぬ、できぬのだ。
千春は無理発言を即行う。
さすがの千春の自分から失明するのは躊躇われた。
まぁ、SSS級のHENTAIと比べるのは酷だ。
「あれはもう ワカっててやったっつーか 潰れねェこと知ってたんじゃねェかと」
千春は刃牙が眼球が潰れないという勝算の元に突っ込んだと言い出す。
本部曰く眼球は普通に考えられているものよりはるかに堅いものらしい。
そう、頭蓋骨を砕いてしまうほどに…
そして、その解説を刃牙は間近でしてもらった。
もしも、刃牙が本部のことを覚えていたら…
いや、本部の解説を覚えていたら、その知識を利用して突っ込んだのかもしれない。
それでもかなりの博打であることは疑いようもない。
本部の知識に乗ること自体がある種の博打だ。
でも、花山は訝しげだ。
眼球に指を突き刺しても潰れないどころか、指が折られてしまう。
やっぱり、人間の所行じゃない。
「例えば超ォ〜〜〜〜〜…… 〜〜……すっごいスピードで」
「眼玉を指に向かって 超ォ〜〜〜〜〜〜〜〜ぶつけたとしたらですよ?」
「まァ………………… 指くらいなら……………………ねェ……」
「イケ……………る……… ……………か……なと」
すごいスピードでぶつければ、指が壊れる!
物質がぶつかった時の衝撃は質量と速度に比例する。
質量が小さくとも、速度が上がれば衝撃は自然と増す。
懐かしの割り箸を紙で砕く理論だ。
でも、あれって紙もただじゃ済まない。
自説を立証するはずが墓穴を掘っていないか?
じゃあどれほどのスピードを出したのか。
花山は当然そこに触れてくる。
千春は苦し紛れに新幹線と答える。ゴキブリとは言わなかった。
ゴキブリダッシュじゃなくのぞみダッシュとかにしておけば良かったのに。
「新幹線かァ〜〜〜」
(……………………信じるんだ…)
かなりの暴論だったが刃牙の妖術師っぷりを知る花山はあっさりと納得した。
まぁ、刃牙なら新幹線になってもおかしくはない。
トリケラトプスになるよりはずっと簡単だ。
こうして刃牙と千春の戦いの後日談は終わった。
千春は報告するだけでなく、刃牙と戦わせた真意を問いただせば良かったのに。
両手にギプスをして物も食べられないくらいだから、これくらいは聞く権利がある。
一方、刃牙は自宅は眼をアイスノンで冷やしていた。
冷やすだけかよ!?
そこは病院だよォ!
知り合いに紅葉がいるんだから見せておこうよ。
範馬脳の再検査をされちゃうかもしれないけど。
刃牙は鏡で自分の眼を見る。
充血こそしているものの潰れてはいない。
それを確認できるということは視力を失ったわけでもない。
さすがに刃牙もほっとする。
けっこうな博打だったようだ。
その博打を堂々と行って無事なのが刃牙が刃牙たる所以か。
その時、刃牙は後ろに気配を感じる。
気配の正体を察した瞬間、頭を垂れて平伏するぞ。
そう、師匠ことゴキブリに対して!
謝りたいと感じているから感謝。
ゴキブリに頭を下げる主人公って…むしろ、普通にゴキブリがいる家って…
しかし、ゴキブリにこれほど感謝するなんて、千春よりもずっと尊敬している。
身体を張った千春をガン無視だ。
ゴキブリの方が大切なんですと言わんばかりである。
このゴキブリが!
「御老公の恢復を祈願する 極上のマッチメークを………」
そんな中で栗谷川は徳川光成にある提案を持ちかけていた。
ついに第2回最大トーナメントが動くのか?
それとも、その前哨戦か?
いずれにせよクレーザーとの試合が終わっていないというのに新展開の予感だ。
…無茶だろ…
栗谷川はどんな試合を持ちかけたのだろうか。
今の徳川光成は格闘家が再起不能になるくらいの凄惨な試合を幾度も見てきた。
そして、それを望んできた。
破滅願望があるのかと思ってしまうほどであり、身体が病に食い尽くされるのも自業自得としか言いようがない。
並大抵の刺激では満足しないだろう。
既存のキャラ同士のバトルとなるのだろうか。
あるいは新キャラが出るのだろうか。
しかし、栗谷川はこんなキャラだったか?
そして、けっこう格闘技眼は今ひとつだった気がした。
…大丈夫か?
ムエタイとテコンドーの蹴り技対決なんて持ちかけたら殴られるぞ。
あ、でも、意外と面白いかも…
再来週の次回へ続く。
超高速でぶつかれば指も折れる!
そんな無茶な。
あまりに無茶すぎたから千春の心も折れるというものだ。
結局、花山が千春をぶつけた理由がよくわかっていない。
刃牙が学んだ教訓は相手の心を折るために誇りを陵辱しろだ。
…主人公としてどうなんだろう。
範馬刃牙としてはストロングスタイルだけど。
まぁ、ゴキブリダッシュには開眼した。
勇次郎戦前の戦力アップとしては大きな収穫だ。
それを雑兵のような千春で行えたのだからなおさらだ。
史上最強と名高いピクルをぶつけても、刃牙は妖術に目覚める程度で終わった。
千春は頑張った…もう森へ帰ろう…
そして、栗谷川が組んだ試合はいかなるものか。
今の徳川光成を満足させるのは並大抵のことではない。
食人が起こるくらいじゃないと満足しそうにないぞ。
格闘というか残虐ショーだな…
ここに来てまさかの新展開の予感だ。
何か展開が一区切りつく前に新展開が行われる流ればかりだ。
おかげで烈ボクシング編が終わっていない。
オチが思いつかないから新しいネタをぶち込むような無茶な展開ばかりだ。
それはオチにはなりません。
まぁ、烈がボクシングやること自体相当な無茶振りだからな。
第2回最大トーナメント(仮)の前哨戦となるのだろうか。
そうなるとそっちではやりにくいカードをやれるのが強味だ。
むしろ、そっちで烈とボクシングを戦わせて良かったような…
栗谷川の決断は遅かったのかもしれない。
とりあえず、年明けがどうなることやら。
モンハンとのコラボが賑わしいし、バキどもえもモンハンネタだったし、もしかしたら人間相手じゃないのかも。
モンハンに影響されて巨大モンスターとのマッチメークだ!
勇次郎やピクルは一人で倒しかねないので、加藤・花田・本部・末堂の4人でチームを組ませます。
…無駄に盛り上がりそうだ。
サイトTOPに戻る Weekly
BAKIのTOPに戻る