範馬刃牙 第26話 次世代



ボッシュ大ピンチだ!!!
でも、存命して大統領としての地位にいるということは、あの窮地から大逆転したのだろう。
オリバ招聘か?それとも勇次郎か?
ゲバル過去編の盛り上がりどころだ。

「だけどさ…」
「それほどの実力者が刑務所入りってのはいったい………」


刃牙はいいタイミングで合いの手を入れる。
ゲバルは大統領官邸を守るガードを一人で、しかも素手で全滅させるほどの腕を持つのだ。
まぁ、前回ガード全滅はグラップラーにとって当然のことで強さの指標にはならないと書いたけど。
とはいえ、一人でハイジャックや原子力発電所の占領できると部下が豪語するなど、ガード全滅以上の実力は持つことは間違いない。

独立を企て大統領に矢を向けたゲバルが刑務所に入ったということは、当然計画が失敗したことになる。
ここで重要となるのは計画が失敗した要因だ。
アメリカ全土に散らばった一騎当千のゲバル軍団を一網打尽のに手っ取り早い策は頭を叩くことだ。
とはいっても、ゲバルの戦闘力は非常に高い。
力士の田仁志君にパワー勝負で負けないくらいだ(とどめはパワー勝負じゃなかったけど)。
やはり、ここはオリバの出撃
か。

「カンタンなことさ」

わかったような表情と口調で長老が切り出す。
これは解説役のみが持つ空気だ。
古くは本部、最近では烈海王がまとっている。
本格派解説役の本格的な解説が独房の中で開始されるか!?

「ここには誰がいる……?」
「そう」
「アメリカで一番喧嘩が強ぇ男 ビスケット・オリバがいるのさ」
「兵器を持たずG・ボッシュと対等な男――――――」
「ボッシュにとっては目の上のタンコブだ」
「そんなオリバを素手で仕留めて見せる」
「ゲバルにとって魅力ある喧嘩だろう」


その間実に2ページ。
反撃を許さない見事な解説だ。
………
って、あれ?
ゲバルが刑務所にいる理由はどうした?
オリバとの戦いが魅力的だとしても、綿密に練られた計画、厳しい訓練に耐えてきた部下、そして前回の話はどうなるんだ?

「オリバと喧嘩してェ………」
「そんな野郎が刑務所(ここ)には何人もいる」
「アンタといっしょだよ バキ」


オリバ刑務所はオリバと戦いたい人がいっぱいだ。
刃牙は異端児じゃなくむしろ普通らしい。
大統領をさらって投獄されたのも、これらの囚人を牽制する意味があったのだろう。
…多分。

「素手の時代だ………」

突然つぶやいたのは刃牙。
…電波に当てられましたか?
いきなり素手の時代だと言われても困る。

長老が言うにはとことんまで強くした肉体は天下無敵らしい。
その根拠は喧嘩が強いから反応するセンサーはないということで、どこでも通れるのが根拠らしい。

「武器を持たぬ限り あらゆる機関への潜入が可能だッッ」

何だかすごい結論が来た。
たしかにセンサーには反応しないけど、ガードなどには反応されると思う。
もっともそこは隠密スキルを磨くことでカバー、か?
長老理論だと、おそらく素手の戦闘能力を持つ同時に厳しい監視の目を抜けることのできる人物こそが天下無敵になるのだろう。

「鈍いアメリカさんもやっとそのことに気付いたのだろう」
「監視すべき3名の男を選出した」
「君の父 オーガことユージロー・ハンマ」
「アンチェイン(繋ぎ止められぬ男)ことビスケット・オリバ」
「そしてミスター2(セカン)ことJ・ゲバル」


どいつもこいつも目立ちすぎてる奴らだ!
戦闘能力は一級品だが、とてもじゃないが監視の目を抜けられる連中じゃない。
勇次郎なんて立っているだけで半径20mを威圧するし、オリバも肉成分が多すぎて隠密性に欠けている。
ゲバルは…比較的目立たないと思うので何とかなりそうだけど。
まぁ、勇次郎もオリバも見つかっても関係なしで突貫するから問題なさそうだが。

何にせよゲバルは勇次郎・オリバクラスの危険度を持つ人物らしい。
実力はともかくにせよ、ゲバルはアメリカに弓を引いているため、危険人物判定しているのだろう。
これらの3人は人工衛星によって動向を探られているようだ。
何でも知ってるなぁ、長老。

そんなわけで勇次郎もオリバも神出鬼没にして危険人物だ。
衛生による監視も致し方ないだろう。
そして、この3人が時速4km以上で動くと、カーナビが70mズレるらしい。
…これっていつものことじゃないだろうか?
大擂台賽の時は全世界のカーナビが乱れ放題だな。
衛生監視を止めるべきだと思うがどうだろう?

「なんの相談かな……?」

長老が調子に乗って解説していたら看守がやってきてしまった。
囚人同士の雑談は厳禁だ。
看守の逆鱗に触れてしまった長老は警棒で親指の爪を剥ぎ取られてしまう

看守は警棒の使い方に長けているようだ。
警棒で爪を剥ぐなんて相当イレギュラーな使い方だし。
囚人への体罰に磨きをかけた職人キャラか。
…嫌な職人だなぁ…
と思っていたら、看守の帽子が突如吹き飛んだ

「厳罰はテメェだよ」

刃牙の目が変わった。
これは弱い奴をぶちのめせる顔だ。
主人公がする顔じゃない。

「感謝するよ…………」
「わたしがこの仕事を続けてきたのは」
「心からこういうシチュエーションに出会いたかったからだ」


両手を封じられた刃牙と警棒使いが上手い看守との対決が今始まろうとしているッッッ。
…随分脱線していますがどうだろう?
そして、ゲバルが刑務所にいる理由は投げっぱなしになっている。

もしかして、チャンピオンを1号買い忘れたのかもしれない。
でも、他の漫画はちゃんと話が繋がっているんだよなぁ。
もしかして、板垣ワールドに歪みが発生したのか?
そのうち刑務所内にムエタイが現れるかもしれない。
獄中でのムエタイトーナメントが今始まる!!!!!!


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