範馬刃牙 第32話 滅多



アイアン・マイケルの逆転に期待したいところだが、絶対無理だ。
失うものを全て失ったのに、冒頭から蹴られまくる。
どこまで堕ちれば気が済むんだ。
刃牙は責任を取るため、速く救助してやってください。

[女・子供の手によって―――――――――]
[大の男を倒す技術(わざ)があるとするなら]
[まずは金的]
[次いで目突きの2つが挙げられよう]
[しかしもう一つ―――――――――技術(わざ)とは言えない必殺の方法(わざ)が存在する]
[踵である]


金的に次ぐ必殺性を持つ踵による顔面踏みつけでマウスたちをアイアン・マイケルを執拗に責める。
アイアン・マイケルは踏み絵のように何度も何度も踏みつけられる。
常人ならKOだ。
だが、我らのアイアン・マイケルは砕けはしないッッッ。
立ち上がれアイアン・マイケルッ!

意外にモロかったな
イヤ… 手こずったと言うべきだろう

見事にKOされていました。
なんかここ十年は意識が戻りそうにないくらい、見事に倒れている。
助けてジョン・L・サリバンッ!
アイアン・マイケルの意識を取り戻すんだッ!

「いいかいぼうや。ヘヴィ級チャンピオンってのは世界で一番強い男のことを言うんだぜ?」
でも、今のアイアン・マイケルは刑務所内じゃ最弱の部類に入るだろうな。

優れたチームファイトの前には 一個人の闘争技術など無力であるという真実
それを証明する 絶好の実験結果(サンプル)と言えるだろう

ボロ雑巾のように倒れているアイアン・マイケルに向かって勝利宣言だ。
とりあえず、ヘヴィ級チャンピオンですら、チームワークの前には無力であることは証明された。
でも、アイアン・マイケルをサンプルにしちゃいかんだろ
落ち目すぎる。20年前の中古F1カーとレースするようなものだ。
もっと新鮮な相手をサンプルにしてください。負けてしまいそうだけど。

拳を握る腱を切断しとこうか

マウスの一人はナイフを取り出す
ボクサーの命である拳を握れないようにするつもりだ。
残虐な仕打ちだ。いくらアイアン・マイケルとはいえ、これだと可哀想すぎる。
Help me BAKI!!

でも、バキ世界の住民なら、これくらいのダメージをものともしそうにない。
アキレス腱を丸ごと噛み切られた渋川先生も、数ヶ月後には普通に戦っていた。
刃牙だって腕の腱を紐切りされても、普通に直っていたぞ。
これくらいグラップラーにはダメージでも何でもないんだ!
ハラショーグラップラー!ウラーご都合主義!
まぁ、アイアン・マイケル程度になら致命傷っぽいが。

アイアン・マイケル絶体絶命のピンチだ。
今まさに腱が切られようとしている中、マウスたちはの意識が一瞬アイアン・マイケルから外れる。
次の瞬間、勢いよく風車が飛んできた
柄の部分がコンクリートの壁に突き刺さる。
誰が投げたのかはわからないが、恐ろしい力の持ち主だ。
そして、なんと硬い風車だ。
なんだこれ。自転車のスポークとかその類の武器じゃないだろうか。

リップッ
あれ…

突然の出来事に前回まで勝ち組臭を漂わせていたマウスたちも呆然とする。
一気に負け組に近づいた気がする。
ついに刃牙が助けに来たのかッ!
きた!
刃牙きた!
主人公刃牙きた!
これで勝つる!

闇の彼方から誰かが前転しながらやってくる。
…なぜ、前転しているんだ?
かなり、謎だが、まぁ奇行は刃牙らしいところだ。許容してあげよう。

前転しながらやってくる男にただならぬ何かを感じたのか、マウスたちは思わず離れてしまう。
前転している男の頭を見てみると、バンダナを…
って、あれ?
この人、刃牙じゃありませんよ。どこの誰ですか?

ゲ……
ゲバル…


アイアン・マイケルのピンチに(かなり遅めの)前転で駆けつけたのは
自称2代目アンチェインのゲバルだ!!
刃牙はどうした!?
せっかくの見せ場、せっかくの株のあげどころを見事に奪われてしまったッッ。
最近、上がってきた好感度が間接的にダウンしてしまった。
当の刃牙は寝ているんだろうか?寝ているんだろうなぁ…

「滅多に見られねェマウスの揃い踏み」
「寝ちゃいられねェ………」


アイアン・マイケルはあまり関係ないかもしれないが、ゲバルとマウスたちが対峙するッッッ
仇打ちを刃牙がすると思ったら、ゲバルが見事に割りこんでしまった。
そうですよ。
アイアン・マイケルのピンチに寝ちゃいられないンスよッッ。
そんなわけで次号へ続くのだ。


予想外なことにゲバルの乱入した。
これでアイアン・マイケルも一安心だ。
来るのが遅かった気もするし、「あ、こいつの腱切ってから戦おうな」となれば終わりだ。
というか、ゲバルの登場タイミングが良すぎるように感じる。
今まで壁の裏でアイアン・マイケルがやられるのを見ていたのだろうか。
アイアン・マイケルはそんな役なのだ。引き立て役なのだ。

ゲバルとマウスたちが戦うことになったら、ゲバルが圧勝しそうな予感だ。
何せ対爆薬戦の訓練をする男だ。
3人がかりで襲われることくらい何てことないだろう。

もしくはゲバルがマウスたちにボコボコにされたところに刃牙が助けに来るとか。

「ゲバルも所詮この程度か」「まぁ一人だし」
「ちょ…3人がかりは汚いって…!」
「助けに来たぜゲバル!」
「サンキュー刃牙!」
「友情タッグ結成だぜ!!」


こんな展開になったらチャンピオン引き裂きそうだ。
そして、アイアン・マイケルは忘れ去られる。


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