範馬刃牙 第50話 自由の国(アメリカ)
とりあえず、勇次郎が出てきたので勇次郎の話になる。
ボッシュ大統領の運転する車に乗って、どこぞへと向かう。
オリバー刑務所へ行くのかと思ったら違うようだ。
あそこへ行ったら超絶親馬鹿が炸裂する。
常人は死ぬ。
大統領の車だけあり、前後に警護車両、歩道には警備員が何人もいる。
万が一が起きないよう、入念な警備態勢が敷かれている。
まぁ、勇次郎と同車している時点で何かが起きているようなものだけど。
ちょっとした路地にすら曲がることを許さない厳重な警備態勢を、勇次郎は息が詰まるという。
まったくの自由が許されないドライブは超わがままの勇次郎にとって不快なものなんだろう。
そりゃあ、いつもの胴着で息子をストーキングしますよ。
尾行用の服を着るなんて息が詰まる。
それでも息子に一切気付かれないのが勇次郎が勇次郎たる証だけど。
ボッシュはとある家に車を止める。
そこが目的地のようだ。
勇次郎が招かれた家は廃屋なのだろうか。家具が一切なかった。
そこで待っていたのは25話に出てきたゲバルの部下であり、かつてボッシュの命を脅かした男、カモミール・レッセンだった。
レッセンはボッシュにとっては反逆者であるのに、なぜ未だシークレットサービスとして置いているのだろうか。
能力が優秀であるのは間違いないので、その辺を買って部下として雇っているのかもしれない。
だとしたら、ボッシュの懐は想像以上に広い。
ともあれ、レッセンは登場していきなり冷や汗を流す。
「あー俺これから死ぬのかなぁ」ってくらい深刻な冷や汗だ。
勇次郎の姿は見たことはなくとも、その噂を知っているだろうし、何より本人が目の前にいる。
サムワン海王5000人分(推定)の戦闘能力を雰囲気だけで悟っていたのだろう。
「ここにいるMr.ハンマが私を襲うというのだ」
「助けてくれんか(はぁと)」
ボッシュの狙いはレッセンと勇次郎の戦いだった。
勇次郎がボッシュを襲う、それからレッセンが守る。
そんな筋書きなのだろう。
…やっぱり、ボッシュの懐は狭い。
自分の目の前で処刑するために、レッセンをそのままシークレットサービスにしていたのか。
本人は相当考えた作戦っぽいが、勇次郎をこんな扱いにすると金玉を潰されて殺される。
死亡フラグですよ。
「俺に対する大統領任期最後の願いとは――――
よもやこの事ではあるまいな」
当然キレた。
キレられるだけでゲバルの下で相当の修羅場を潜り抜けているであろうレッセンですら、大量の冷や汗を流す。
その場の危険数値が飛躍的に上昇してしまった。
「ならばこれはもうゲームじゃねェぜ」
「エーーーーッ」
相手は地上最強の生物ですよ。
女だろうと子供だろうとムエタイだろうと、遠慮なく叩き潰す。
ゲームなんて受け付けず、遠慮なくボッシュ殺す。
ボッシュにしてみればレッセンへのちょっとした仕返しのつもりであったとだろうに、いつのまにか命を賭けることになってしまった。
「あなたのやろうとしていることは自殺です」
「自殺を実行する者を護ること
これはもうわたしの任務の枠外です」
「そして…」
「彼の攻撃から貴方を警護(まも)ることは 不可能です」
「わたしがどんな手段を使おうが
彼はそれを叩き潰すでしょう」
もう無理宣言をした。
一流のシークレットサービスであろうレッセンがすぐにさじを投げた。
なら、どうやってシークレットサービスの任務を果たすのか。
勇次郎に勝つ以外で勝てないならボッシュを守る手段を、ボッシュを逃がせばいい。
ドキュッ
というわけで、レッセンは渾身のドロップキックをボッシュに食らわせた。
2階の窓を突き破って、外へと飛んでいく。
空飛ぶボッシュの姿を警備の人たちは確認する。
すぐさま確保、そして逃亡、というか高さ的に治療をするため、病院に駆けつけるだろう。
レッセンの作戦は成功だ。
だが、相手は地上最強の生物だから、すぐに追いかければ追いつかれるかもしれない。
レッセンは構える。
勝てないなら時間稼ぎくらいはできるだろう、と。
だが、既に勇次郎はいなかった。
「見事だったぜボウヤ」
,.
-‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{
j} /,,ィ//| 『おれはボッシュを吹っ飛ばしたと思ったら
i|:!ヾ、_ノ/ u
{:}//ヘ いつのまにか勇次郎がボッシュをチャッチしていた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/
|<ヽトiゝ おれも 何をされたのか わからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __
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/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 催眠術だとか超スピードだとか
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广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/::::://
ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ
もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
「取った行動にミスはねェ」
勇次郎はレッセンを評価する。
最良の選択だったが、人外のスピードでそれを上回った。
勇次郎相手には何をしても無意味の典型例だ。
「おめェには興味ねェが」
「おめェの師匠を喰ってみてェ」
強い奴は食いたくなるオーガイズムの炸裂だ。
オリバー刑務所の戦いに勇次郎が絡むのだろうか。
ますます刃牙が置いてけぼりにされてしまう。
それとも置いてけぼりにされている刃牙に逢いたいがための方便か?
まぁ、刑務所に着けば親馬鹿炸裂は確実だろうな。
さて、場面は刑務所に戻る。
オリバの一撃を食らったゲバルは朦朧としていた。
なんかもう魂抜けちゃった雰囲気だ。
せっかく覚醒したのにそれはないだろう。
だが、ゲバルの闘志はまだ尽きてはいないようで、ヤイサホーやら出航の刻などつぶやく。
第2覚醒が来るのだろうか?
まだ、勝負は二転三転しそうだ。
刃牙は解説しきれるのだろうか?
もう解説くらいしか刃牙の出番はない。
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