範馬刃牙 第61話 規律
とりあえず、前回の内容は忘れよう。
前回、完全に忘れられていた刃牙は懲罰房に入れられていた。
これで2回目だ。
前回は半ばゲバルに入れられたようなものだが、今回はオリバの差し金だろう。
…ゲバル何やってんのかなぁ…
相変わらずの苦しい拘束に加え、サウナのような熱気が追加されていた。
他の受刑者もこの二つに苦しむ。
後者は以前はなかったから、刃牙を苦しめるために追加したんだろうな。
刃牙以外の連中はいいとばっちりだ。
だが、刃牙はマゾだからか。
こんな劣悪な環境でもすやすやと眠っている。
…看守に助けを求める他受刑者が本当に不憫だ。
ところで4000人がオリバを狙っている、オリンピック級の身体能力の持ち主がごろごろいるという設定はどこへ行ったのだろうか。
刃牙がいる房にオリバがやってくる。
同時に刃牙も目を覚ます。
オリバの自由を笑った刃牙だったが、その報いとして今極限まで不自由だ。
オリバはこれから始まる10万カロリーの食事の自慢をする。
和洋中が入り混じった豪華なメインディッシュに、食前酒の最高級ワイン。
デザートにはコニャックを注いだマスクメロン、食後酒にシェリー酒だ。
もう全然戦うための食事じゃねえ。
でも、バキ世界における戦うための食事は14リットルの砂糖水なんだよなぁ…
で、オリバは刃牙に尿をかける。
もう一切の手加減がありませんよ。
さも自然にスマートに尿をぶちまける。
ヘタすればギャグになりかねないが、刃牙は一切動じない。
さすが、失禁主人公だ。
汚物プレイも平気である。
「噛みしめることだ…」
「わたしと君との境遇の差」
「アリゾナ州立刑務所――――ここはわたしの国なのだッ」
噛みしめるって尿の味をか?
いや、尿はいい。
刃牙とオリバには尿をかける者とかけられる者の差がある。
いや、尿はいい。
なんか、オリバのやり口はちとセコい。
おとなしく殴って実力の差を教えればいいのに。
どうにもケチがついてしまっている。
「オリバよ 誓ってもいい」
「ごく近い将来」
「アンタは俺に平伏する」
「どうか戦ってくれとッッ」
「俺の挑戦を受けてくれとッッ」
「ハハハハハハハハ」
で、なんであんたはそんなに偉そうなんですか。
「オリバよ」とかお前は勇次郎か。
態度のデカさだけは勇次郎に近づいている気がする。
うん、デカさだけは。
器はどうなのかは知らん。
結局、刃牙の減らず口は何一つ減っていなかった。
「ハハハハハハハハ」という高笑いで大切な何か――主人公らしさ――を失ってしまった気もする。
…いや、まぁ…それは前からの気もするが。
そして、刃牙の予告は本当に実行されるのであろうか。
…ハッタリっぽいなぁ…
しかし、本来挑戦者であるはずなのに、なんで挑戦されるような言い方をするのだろうか。
ゲバル相手には挑戦者としての態度で向き合っていたのに。
刃牙は急に増強し始めてしまった。
何が原因なのだろうか?
アイアン・マイケルか?
アイアン・マイケルなんだな!(何がだ)
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