範馬刃牙 第73話 恐怖



筋肉SAGAにより刃牙は瀕死だ。
筋肉ボールは寂海王並みのハッタリかと思ったら、脅威恐怖のカウンター技だった。
きっと、刃牙の尻穴は今まで受けたことのない痛みを訴えているはずだ(まだホモネタを引っ張るか)。

オリバは筋肉ボールを解き、満足げな顔で起き上がる。
バージンの尻穴を味わって満足なのだろうか?
鬼の括約筋は伸縮性に富む上、万力のような締まりを実現しているのだ。
これにはオリバも大満足だ。
うん、何書いているんだ俺。

おそらく、刃牙最大必殺技のひとつ、剛体術を受けたのだがオリバにこれといったダメージは見られない。
鬼の貌の加護を受け、必殺級の威力を持つはずなのにである。
やっぱりタイミング忘れてしまったのか?
せっかく出てきた剛体術はまともなダメージを与えられないまま、筋肉SAGAの引き立て役に終わってしまった。
さようなら、剛体術。
きっと、もう二度と出番ないんだろうな、剛体術。
出番ないのはいいけど、鬼の貌の価値を著しく下げたのはどうにかしてもらいたい。

「子供のころを思い出していた……」

ここでボブ・マッカーシーが回想開始ィィィ!
って、またか、お前はァッ!
68話以来、冒頭にボブの回想やら解説が毎回入っている
ボブが出るということは冒頭に解説が入る。
水戸黄門が出てきたら印籠を見せるくらいのお決まりなのだ。

さて、少年時代のボブはトンボを捕まえる。
刃牙ならリアルシャドーの材料に使って、100キロのトンボを生み出すんだろうな。
ヘリコプターよりも速いとか何とかルミナに言う。
ヘリコプターよりも速くてどうすると読者は突っ込む。

ボブが捕らえたトンボは元気たくさんだった。
虫かごを持たないボブはトンボを手の中に閉じこめて、急いで自宅に帰った。
そうしていざ机の中でトンボを開放したらトンボは衰弱していた。
羽を掴めよ、お前ェ!
トンボを手の中に入れるなんてわりと気持ち悪いと思うがどうだろうか?
足とかが皮膚を引っ掻くぞ。
それともそれがいいのか、ボブ。

「閉じこめるという行為のもたらす 生体へのストレス 生命への影響力」
「ましてやバキはオリバという万力に全力で締めつけられたのだ」


まぁ、男が男に抱きつかれると嫌だよねって話だ。
そっち系の人以外だと生理的なストレスが伴う。
いくら刃牙だってそっちの趣味はないんだ。
女の子に抱きつかれたいですよ。
女の趣味はすげえ悪いと思うけど。

さて、余裕のオリバに対し、刃牙は放心したままだ。
近年で一番のダメージを受けている。
尿をぶっかけられた時よりもダメージが大きい。

「仮にこの闘いがルールのあるリング上の試合ならわたしの”一本勝ち”といったところだろう」

オリバは勝ち誇る。
リング上で筋肉SAGAが炸裂するのはどうよ?って気がするが一本勝ちのようだ。
そもそも、あれ、一本になるのか?
一本の判定が下されるのに3分はかかりそうだ。
カップラーメンがちょうど出来上がる。

ともあれ、試合ならこれで決着。刃牙は医務室行きだ。
しかし、この戦いに審判はいない。
大ダメージを受けた程度では決着にならないのだ。

「ならばこの喧嘩 終了を誰が告げよう」
「バキ…… 君の口からだ」
「許してほしいと―――― カンベンしてくれと―――」
「君の口から告げるのだ」


オリバは刃牙に降伏を要求する。
いや、刃牙は降伏することに躊躇わないと思うから逆効果じゃないか?
なんかもう、ドリアン並みに敗北を偽って、マリアさんを拉致することも厭わないだろう。
そして、血が上ったオリバに不意打ちの0.5秒パンチ!勝負あり!
うむ、いい主人公だ。負ける…

だが、オリバは今の刃牙にさらに筋肉SAGAをやることを躊躇しない人間のはずだ。
掘るよ掘るよ遠慮なく掘るよー。
それなのに、なぜ、こんなことを言い出したのだろうか?
おそらくは刃牙を完全に屈服させるためなのだろう。
試合開始前にオリバは散々コケにされた。
刃牙を気絶させる程度では気が晴れないはずだ。
それこそシコルスキー並みに情けなく敗北を認めてもらわないとダメだ。
筋肉の恨みは深いのだ!

「俺たちは… 深く関わりすぎた」

刃牙は虚ろな視線ながらも、まだ気を失ってはいなかった。
戦意を喪失してはいないようだ。
あとこの言い方がなんかホモっぽい。
筋肉SAGAの後だからなおさらだ。

刃牙とオリバはあまりに憎みあったらしいので、ルールやレフェリーでは決着を着けられないらしい。
オリバが刃牙を憎んでいたのはわかるが、刃牙のそれはただの逆恨みにしか見えない。
そんなわけで死ぬか負けを認めるより決着は存在しないようだ。
さすがダメ押し大王の言うことは違う
相手が気を失ってもハイキックしますよ。チョークしますよ。
もう負けを認めさせるというよりも、負けを押しつける勢いだ。

「アンタは今ハッキリと弱みを見せた」

「俺の口から敗北を認めてほしいと願う心…………」
「今こうして動けぬ俺より―――― 確実に敗北に近い」


敵に勝利を哀願するのは軟弱が範馬家の家訓(仮)だ。
天内悠あたり、ついついやっちゃって範馬の逆鱗に触れている。
パパの真似をできて刃牙は大満足なんだろうな。
死に体のくせに威張るのはどうかと思うが。

で、オリバが再点火する
刃牙の顔面を踏みつけようとする。
刃牙は冷や汗ながらにかわす。
しかし、オリバの足がコンクリートの地面に埋まる。
殺す気の一撃だ。
さすがの刃牙といえど、この踏みつけを受けては危ないのかもしれない。

2度踏みつけるがどちらも刃牙にかわされる。
踏みつけでは埒があかないと判断したのか、オリバは刃牙を蹴り上げて宙に浮かせる。

(パックマンッッッ)


浮いたところに筋肉SAGAだ!
筋肉SAGAは相手へのカウンターだけでなく、連続技にも使えるのか。
実は多用途だ。
今度はただ締め付けるだけでない。
零距離で放尿してさらにダメージを与えるだろう。
尿を笑った報いがここで来る。
さすがの刃牙といえど、それは勘弁だろう。
いや、逆に失禁して対抗するかもしれないけど。

「ガアッ」

だが、悲鳴をあげたのはオリバだった
なんと鼻の穴に人差し指と中指を入れられる
しかも、根本まで指は入っている。
これはさすがのオリバも痛い。
思わず筋肉SAGAを解いてしまう。

「なめたらイカンぜよ」
「一流に二度も同じ手を使うなんてよォ」


同じ手は二度通用しないなんてお前はどこの聖闘士だ。
とにかく筋肉SAGAを破ってちょっとご機嫌の刃牙だ。
イカンぜよなんて言ってるし、自分を一流呼ばわりだ。
「グラップラー刃牙」時代の謙虚な刃牙だったら死んでも言わない台詞だ。
でも、ちょっとかっこいいから許すッッ。

鼻の穴に指を入れるのは、範馬らしいエゲツない攻撃だ。
刃牙が鼻の穴を攻めたのは夜叉猿以来なので、さりげなく懐かしい技だ。
でも、これ一つ間違えたらギャグだ。
バキという漫画自体がギャグと紙一重なのは秘密。

[永き決闘(たび)の終焉(フィナーレ)]
[刻来る]


オリバは声にならない悲鳴をあげながら刃牙を殴り返す。
そして、次号決着ゥゥゥ!
筋肉SAGAという超一流のトンデモ技が出た今、どうやって勝負を決めるのだろうか?
なんか決め手がまったく予想できない。
ここらで超必殺技地球剛体術が炸裂するか?
人は地球になれる!
もしくは鼻の穴を攻めた=夜叉猿繋がりで、オリバの呼吸器を塞いでパンチするかも。
そして、アイアン・マイケルがここぞとばかりに「自ら拳で呼吸器を塞ぎよったかァッッッ」と驚く。


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