範馬刃牙 第83話 大統領命令
烈先生と勇次郎の同時米軍基地侵入が行われている。
片や正面から堂々と、片や兵士の後ろにくっついてコソコソと侵入している。
普通なら烈先生の方が小物と写るのだが、やっていることがイロモノすぎるのでそういった印象を抱くことはない。
今の烈先生は十分なネタキャラだ。
あれ?烈先生ってネタキャラだったかなぁ…
範馬オーラに毒された兵士たちは殴り合う。
もう全力で殴り合って、顔は腫れ上がって歯は折れている状態だ。
でも、止めない。範馬オーラの力は偉大だ。
「やめい」
「大統領ですよ あれじゃ 止まりましたもん
ピタって」
勇次郎の一声で兵士たちの動きは止まる。
範馬オーラだけで人を操れるのだ。
範馬声をかけても人を操れるに決まっている。
なんかワケわからないことを書いているが本編の流れがワケわからなくなってきたので問題ない。
あと解説しているのは前回出てきたデモ参加者の石塚保(34)だ。
こんなことを解説していることから、後にインタビューされたらしい。
…誰にだ?
「貴様らの選択は正しい」
「仮に…」
「戦おうともせず―――一人でも逃走(にげ)だしたなら」
「その場で屠り去っていた」
「かと言って俺に向かってきても同じ運命」
「ならば苦肉の策 自らを殺傷し合う……………………自らを殺傷する」
「それでいい それがいい」
「許してやろう」
勇次郎の演説が始まった。
勇次郎の口ぶりから察するに範馬オーラで操ったのではなく、範馬オーラにビビった兵士は自らを傷つけ合う手段に出たらしい。
そして、それが見事に勇次郎のお目にかなった。
兵士たちの博打は成功した。
なんで殴り合えば大丈夫なのかが一切説明されていないが。
…やっぱり範馬オーラで操ったんじゃないのか?
なお、一連の勇次郎の台詞はデモ参加者の石塚保(34)が言うには英語らしい。
グラップラー同士は気合いで話している印象があるバキ世界だが、ちゃんと言語という概念もあるらしい。
勇次郎は傭兵として世界の戦場を駆け巡ったことがあるだけに語学堪能のようだ。
傭兵は現地の言葉を使えないと騙されてしまう可能性があるとかで、
ちゃんと言葉を学ぶ必要があるらしく、その経験から勇次郎は英語くらいならペラペラなのだろう。
頭脳明晰でもあるのが勇次郎だ。
言葉すら話せないピクルと最低でも日本語と英語を使いこなせる勇次郎の差はどうなることやら。
勇次郎は兵士たちに今度こそ背を向け、正門へと行く。
地球上でもっとも危険な男から見逃してもらえた兵士たちの安堵は半端ではなく、傍目から見て十分にわかるくらいにホッとしている。
職務放棄しているがまぁ命の方が大事だ。
今ならデモ隊が侵入できそうだが、そんなことをすれば勇次郎に殺されかねないし、じっとしているしかできない。
勇次郎は正門の錠を手刀で切り裂く。
さも当然のごとく、金属製の錠はスパッと切れる。
筋力とタイミングが完全に合致したのか、恐ろしいまでの切れ味だ。
勇次郎は力だけでなく技術も備えている。消力(シャオリー)だってあっさりラーニングするほどだ。
ピクルと戦う折にはこの辺りの一面も垣間見れるのだろうか。
さて、完全にネタキャラになった烈先生の事情だ。
相変わらずチョビヒゲ兵士にくっついている。
そういえば、チョビヒゲは不吉の象徴だ。
烈先生に気付きでもしたらひどい目に遭う。
気付くな!多少生暖かくても後ろを振り向く!
(こうして呼吸を合わせている限りは この兵士がわたしに気付くことはない)
天然ボケの中国人は相変わらず自信満々だ。
呼吸が合う合わないの問題ではないのが明白だが、ここまで断言されると問題ないんじゃないか?と思ってしまう。
そう、問題はそこではない。
どこにピクルがいるか、だ。
完全な隠密術を実現した烈先生もそこについては悩んでいた。
目的地がわからないとどうにもならないし、米軍基地は徒歩で探せるほど狭いわけでもない。
が、そんなことを思っていたら、正面からもう一人の兵士が歩いてきた。
こ、これはまずい!
バレる!これだけは普通にバレる!
「ハァイ」
「ハァイ」
だが、全然バレていない。
だって、影になっているんだもん。
そりゃあ見えないよ。
チョビヒゲが手を挙げたらそれに合わせて烈先生も手を挙げる。
これじゃあ気付きようがない。
板垣先生は本気なのか?
いや、作者本気だけど何かがずれているのがバキという漫画だ。
油断はできない。
常に心はツッコミを入れる気持ちでゴーゴーゴー。
烈先生はもう一人の兵士をやり過ごした上に、その兵士がピクルの警備をしている情報を掴む。
そして、尾行対象が変わった。
絶対楽しんでる!絶対楽しんでるよこの人!
こんな調子で中国男児にくっついていたに違いない。
そんなわけでピクルのいる施設の目の前まで来る。
よくここまでバレなかったものだ。
でも、兵士はサーチライトを浴びる。
当然、後ろにいる弁髪の中国人の影も写る。
バレた!
だが、烈先生は格闘家だ。バレても問題ない。
素早く首筋の頸動脈がある辺りを親指の付け根で叩いて気絶させる。
最初からそうしろ。
烈先生は兵士を物陰に隠す。
犯罪行為が激化してきた。だが、中国四千年だから些細な問題だ。多分。
あと、さりげなく兵士が持っていたライフルまで奪っている。
…今度は変装する気か?
そして、烈先生は高所に上り、ピクル収容施設を発見する。
厳重に警備された基地内基地だった。
基地内基地を1文字変えるとアレな単語になるがそれは置いておこう。
今の烈先生にはアレな単語が似合っている気がする。
兵士の後ろにくっつくなんて気が狂っておるわい…ギギギ。
なんか半分どころか8割方ギャグなノリで話が展開されていく。
いったいピクルと出会うのは何話先になるのだろうか?
そして、刃牙とピクルが出会うのは何ヶ月先だろうか?
いや、刃牙が出てくること自体、何ヶ月先になるんだ?
梢江がピクルに公開レイプされれば、キレてさっさと出てくるかもしれない。
今こそ梢江の出番、再びだ!
でも、ピクルは梢江を見ると真っ先に逃げ出すかもしれない。
野生度高っけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
Weekly BAKIのTOPに戻る