範馬刀牙 第155話 範馬の血



刃牙VSピクル、世紀の決戦だ!
俺は範馬の血を持つぜ〜。
史上最強なんて怖くないぜ〜。
範馬の血があるようにピクルの血もあると思うのですが…


早速、刃牙が居座ってから1ヶ月が経過した
って、経過するの、早ッッ。
ピクルの体重がまた200kgから130kgに減った。
けっこう瀕死だ。
その間に干しジャックを食べに行ったようだが時既に遅し。
ピクルは珍しく普通に凹んでいたようだった。

[だが 飢餓に苛まれるのは 刃牙も同様であった]

刃牙だって1ヶ月飲まず食わずで激やせだ。
毒状態以来に激やせしている。
いや、それは痩せすぎじゃないか?
痩せすぎて倒れたまま、動かない。
ずっと地下闘技場のライトを浴びていたおかげで日焼けしているし、何か別人みたいだ。
例えるなら痩せた花田かな。

瀕死の刃牙は目を覚ます。
何かやたらと弱々しいぞ。
でも、ツバを吐いた。なんだろう、この傍若無人な気配は。

[刃牙は今――――目の前の雄に失望していた]
[絶対の飢餓による生命の危機を前にしても
 十分な餌を前にしても襲撃(うご)こうともしないこの雄にッッ]


アンタが言うかッ!?
刃牙は妙に偉そうに失望した目線をピクルに向けている。
いや、ピクルは挑みかかる者しか食わないのですが…

「ピクル…俺を嘗めてンのかッッッ」

何言ってんだ、この人ッ!?
もうわけがわかりません。
思わずピクルだって唖然としていますよ。
え?俺、何か悪いことした?って顔だ。

「もう止めだッッ」
「帰るッッッ」


帰るのかよッ!?
何かものすごい逆ギレっぷりだ。
いや、勝手に始めたのはあなた様なのですが…
怒濤の突っ込み乱舞だよ。

地下闘技場を離れた刃牙は携帯を取り出して連絡を取る。
携帯持ってきてたんだ…というか、地下だから電波届くのか?
携帯をかけながら選手控え室に入ると、そこには烈海王が携帯を持っていた。

「ここは地下 電波は届かないぞ」

何だこのにこやかな烈。いや、お前も携帯を…
何だかもうわけがわからないけど、恋人のお茶目を見たって感じだ。
その烈を見て刃牙は笑う。妙にさわやかだ。
さっきまでものすごい逆ギレしてたのに。

「でも用意してくれているんだね烈さん」

烈が持っていたもの…それはデカい壺だ。
ナンですか、それ。
いや…想像はつくけど…

「20リットル用意してある」
「君の身体を修復するには――――これくらいが妥当だ」


やっぱり、砂糖水だ!
いや、20リットルって…もう何が何だかわからないぞ。
というか、刃牙の身体を治すというか直すのは砂糖水なのね。

刃牙は微笑みながら飲む。
後半涙ぐみながらも飲む。
そして、全身から蒸気を噴き出して範馬刃牙復活ッッ。
勝手に弱って勝手に復活したぞ。
というか、砂糖水だけで身体って膨らむのか?

元通りになった刃牙は再び地下闘技場へと赴く。
何かベストの状態で叩きのめすとか言っています。
いや、最初からそうしろ。
というか、ピクルだけが割り食っていないか?

「やったァアアッッ 勝ったぞオオオォオオオッッッ」

刃牙が地下闘技場に辿り着いたその瞬間、寂海王が勝利宣言していた!
お腹いっぱいになるほどに怒濤の展開だ。
一体何が起きたんだ?

[突如の勝利宣言]
[だがその意味は原始の心にとっても理解出来た]
[この雄は―――戦いもせずに勝ったと主張しているッッ]
[屈辱ッッ 何という屈辱ッッッ]


どうやら、寂海王は勝手に現れて勝手に勝利宣言をしたらしい。
思わずピクルも激怒ですよ。
そして、寂海王に襲い掛かる。

さりげなく、ピクルが能動的に襲い掛かったのは初めてだ。
餌がいるからではなく敵がいるから戦いを選択したのだ
寂海王がピクルにとって初めての敵となった。
…寂海王がかよ。
何かやるせないな。

[史上最強の男が選択した初の挑戦]
[だがそれが策略(わな)だと理解(わか)ることはないまま――]
[空拳道と白亜紀の激突が始まった]


刃牙VSピクルを差し置いて寂海王VSピクルの開戦だ!
いや、どうみても勝負にならんしょこれは…
あもりにも戦力差が絶望的すぎるでしょう?
汚いなさすがピクルきたない。

だが、寂海王は罠を持っているようだ
寂海王と言ったら策略だ。とにかくセコい。
そして、それは白亜紀にはなかったものだ

現代人の年長者ならではの戦いを見せるのだろうか。
いや、見せてもどうにもならないと思うけど。
何か絶望的ですよ。

そして、後半刃牙は完全に無視されていた
何かもうモブ扱いだ。
作画ミスで刃牙がJr.になっているのも見逃せない。
その次のコマにはまた激やせしているから怒濤の作画ミスだ。
いや、わざとだろ、これ。
次回へ続け。



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