真・範馬刀牙 第1話 復活



ついに連載再開だ!
これでチャンピオンは真餓狼伝と合わせて格闘漫画二本立てだ。
さらに来週からはガイア外伝と烈外伝と梢江外伝も連載開始!
もうヤケクソだ。
なお、梢江外伝の作画はみさくらなんこつ氏だ。


刃牙が目覚めるとそこは病院だった。
勇次郎との激戦の後遺症が残っているのか。
そう思ったらどうやら今までのは丸ごと夢だったらしい。
さすがに刃牙も困惑する。傍らにいる烈は復活復活連呼している。
夢オチだったのかよ。

「君は梢江さんと性交(たたか)ってからずっと寝ていた」

「そこからかよッッッ」


どうやらSAGAの後、ずっと寝込んでいたようだ。
梢江汁の毒性の高さが伺える。
烈がペプチド・アコニチン・アチシン・スコポラミンと梢江汁の成分を述べていく。
それ、毒手の成分と同じですがな。
そういえば、刃牙が激やせしている。梢江の危険度の高さが伺える。

あの時点で眠っているとなると、今までの展開がどうなるのか。
刃牙は恐る恐る訪ねる。
好奇心が梢江への恐怖心を凌駕した瞬間であった。

「烈さん 146歳の武術家がいたり白亜紀から原始人が蘇ると思う?」

「刃牙さん……記憶に混乱があるのはわかる」
「だがそんな漫画のようなことがあるわけないだろう」


郭海皇とピクルが否定された!
そりゃあいるわけがないですよね、146歳と原始人。
さすがに無理のある理論だったか。

「正直我が師劉海王の時点で相当無理があると思っている」

そこまで突っ込む烈であった。
失礼な男だな。
勇次郎と戦えばどうなるかを刃牙が聞いたら、「あの高齢で立っていることが奇跡なのだ」とバキ世界の住民らしからぬことを口走った。
どうやら連載再開からはリアル路線で行くらしい。
キャプテン翼みたいだな。

「はは……たしかに烈さんがボクシングやるくらいおかしいや」

「貴様は中国武術を嘗めたッッッ」
「最強の男が服役するような格闘技だぞッッッ」


烈×ボクシングを言い出したら本気で怒られた!
どうやら刃牙×千春並みにあり得ないカップリングらしい。
刃牙はそういう夢を見たことを覚えていたが、あえて口に出さないことにした。
あの一戦、何だったんでしょうね。
夢と消えて良かったのかもしれない。
でも、アイアン・マイケルは夢じゃなかったようだ。悲しい未来が待っている。

「それよりも緊急事態だ 刃牙さん」

夢か現か、わからぬ中でやっと烈は現実に触れる。
その顔は真剣そのものだ。
真剣すぎて素足になっている。
両の脚があることに刃牙はほっとする。
現実を理解できていないようだが、理解できる現実の暖かさと言ったら。

「武を志す者ならば一度や二度くらいは聞く本部以蔵氏が柳龍光に敗北した」

「負けたのかよッッ」

「本部以蔵氏と柳龍光の差は海王と加藤ほどあるからな」


本部敗北!
この事実に刃牙は驚愕する。
でも、そもそも勝ったことがおかしい。
そう思い至ると刃牙は平静を取り戻す。

どうやら本部は刀と鎖分銅を使った結果、敗れてしまったようだ。
「己以外に武器を求める時技は曇る」と烈は呆れる。
アンタ、人のこと言えませんよね。
そのことを突っ込んだら夢だと誤魔化された。
SAGAの前にドイルをいじめていたような……

「本題はこれからだ」
「本部以蔵氏の仇を取るために本部軍団が結成された」


本部軍団が結成されていた!
何というか、厄い。厄さ以外ない。
なお、メンバーは花田・加藤にやられたふしゅるの人・本部の弟子たち4人だ。
本部軍団、計6人!
無理!

だが、本部軍団の長、花田は一人笑みを浮かべている。
花田は本部に計算力と殺意は想像を絶するものがあると評価されていた。
加えて本部流唯一の免許皆伝だ。
その実力を証明するように伝統派の地下闘技場戦士とプロレスラーを圧倒している。
秘められた実力は侮れない。
なお、その実力を証明するように斗羽と加藤に負けているのは忘れろ。

だが、自信満々だからこそ、策がある。
花田は恐るべし助っ人を呼んでいた。
まずはかつて花田が争った5人の地下闘技場戦士だ。
レスリングフリースタイルの内藤、中国拳法の張、柔道130kg級の佐藤、格闘空手の高田、バトルサンボの黒川である。
いずれも勝らぬ弱者どもである。

無論、これだけでは11人、神心会とは比べものにならない。
さらなる本命がいた。
花田と縁深い加藤と末堂だ。
ドリアンとの戦いで負った傷は治ったらしい。
互いにドリアン相手に善戦している。
案外、強いんじゃないだろうか。案外。

ともあれ、これにて本部軍団の結成だ。
13対1。
戦力差は13倍である。
そのうち、半数が地下闘技場戦士だ。心強い。
そういえば、末堂はあれで地下闘技場戦士じゃない。
つまり、その他大勢と同じ扱いを受けている。

その話を聞いている刃牙は複雑な表情だ。
知りたくなかったことを知っちゃった感じだ。
いや、無理だろうと。

「たしかに如何に本部軍団といえど柳龍光に勝てるとは私も思わない」
「だが本部軍団には彼も協力している」


ここで加藤と末堂が連れてきていたのは克巳だった。
空手界のリーサルウェポンが本部のために動いた。
本部のためかよ。止めておけ。

克巳は演舞を行う。
流れるようなステップ、リンゴを切り裂く蹴り、脚の筋力を活かした立ち回り……
まるで別人である。
というか、範海王である。
みんな、騙されている。克巳は株式会社神心会の社長だから、なりすましたがるのも道理か。

これで範海王VS柳龍光というドリームマッチが成立した。
範海王は弟の毒手使い、李海王との戦いを視野に入れた鍛錬を行ってきた。
ならば、柳が毒手を用いているとしても対策は既にできている。
連載再開一発目から意外なカードだが盛り上がりそうだ。盛り上がれ。
次回へ続け。



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