第1章 主要キャラクター性格分析
ここからが悪夢の始まりだ!
いや、始まるなよ。
むしろ、始まるの早いよ。
・はじめに
この章ではキャラクターの軽い説明→格闘技の説明→キャラの性格についてと3つの流れで書いているが、
中間にある格闘技の説明が異常に長い。
その格闘技の歴史から始まり、技の解説、ご丁寧に防御法なども書かれている。
場合によっては創始者のドラマが延々と綴られることがある。
こういった事柄が本文、つまりバキのキャラクターの解説に結びつけられていれば問題はないのだが、
格闘技の説明とバキキャラはまったく絡まない。
例えば、Jr.と勇次郎が対峙した時のアライ猪狩状態について述べるとする。
それに当たって実在のアリ猪狩状態について述べた後に――
このように立ち技のみでアリ猪狩状態を攻略するのは難しく、
なおかつ相手が勇次郎とあっては攻略の糸口も何も見えないことからJr.は逃げ出したのだろう。
――といったように、バキと比較参照したことを書いていれば(よほど筋違いの考察を行っていない限り)文句はないのだが…
大沼氏の恐ろしいところは、上記の例だとアリ猪狩状態を解説したら解説したままで話が終わってしまうことである。
解説がバキ本編のための解説ではなく、大沼氏が書きたいから書いた解説としか思えないのだ。
むしろ、思うなんて推測どころか、どうみても書きたいから書いた解説も見受けられる。
とにかく無駄なセンテンスが多いのだ。
そのため、こうした無駄なセンテンスについての解説は省いていくし、バキ本体と関わりがないので特に突っ込みもしない。
(まぁ、この辺は格闘技の知識があまりないというのもあるが)
あくまで述べていくのはバキ本体と関係あるものだけに絞っていく。
範馬バキ
まずはと解説されるのは主人公である。
「範馬バキ」とバキがカタカナで表記されている。
本来なら「範馬刃牙」と本来の表記するべきだが、まぁこの書籍は「バキ」連載開始からあまり間がない時に書かれたらしく、
その当時は公式に「範馬バキ」と表記されており、大擂台賽編に以降してから再び「範馬刃牙」と表記されるようになった。
なので、この辺は察するとしよう。
で、問題の内容だ。
・二重生活
まず、刃牙が落書きだらけの家で生活していることが述べられ、
次に朱沢江珠が管理しているであろうビルをトレーニングジムにしていると書かれている。
この直後に、
「この二重生活は、子供にとって最悪の環境であると言わざるを得ない。
常に現実から逃げて暮らしていけるのだから。それは子供の情操教育に、悪い影響を及ぼす」
と辛辣な評価ってちょっと待てよお前。
なんかこれだけで最悪の環境などと言われる刃牙はちょっとかわいそうだ。
幸福な生活であるとは言えないが、現実から逃げて暮らしていけるというのは何か違わないだろうか。
作中を見る限り、より強くなろうとユリーや夜叉猿に勝負を挑んだりする姿は現実から逃げているようにはとても思えない。
いやまぁ情操教育に悪い影響を及ぼすという点については賛成できなくもない。
まともな教育がされていたらあんな問題児には…いや、でも、範馬だからなぁ…
ともかく、こうして読者の疑問と不満を煽っておいて、次に出るのは裕福な資産家の息子が起こした事件に関することだ。
簡単にまとめると資産家の息子はサディストでその人物と刃牙には共通点が多いということだ。
そして、サディストと格闘技者は違うものらしい。
これも簡単にまとめるとサディストは自分より弱い相手よりも戦いたく自分が攻撃されるのは嫌な人間。
対して格闘技者は自分より強い相手に立ち向かうハングリー精神の強い人間としている。
そして、
「幼児期から充分過ぎる環境を与えられ、わがままに二重生活を送る事のできる過保護な環境では、格闘技に命を懸ける精神を養う事はできない」
と刃牙は格闘技者になれないと結論付けている。
幼年期初期の刃牙は自分の強さを誇示して優越感に浸っていた節があるが、純粋に強くなりたい気持ちも存在していた。
ハングリー精神は十分に備わっているだろう。
・性格は変わる
二重生活との間にサディストと格闘技者の違いが書かれていたが関係ないので略。
「不良だったバキはケンカを通じて、やがて格闘技に目覚め、その世界に本格的に足を踏み入れていく」
と始まるが刃牙は最初から格闘技を学んでいた。
中学以前は勇次郎の指導を受けていたし、ちゃんと身体作りのトレーニングも行っていた。
不良の喧嘩から始まったのではなく、勇次郎から格闘技の英才教育を受けていたからこそ刃牙は格闘技者になったのだ。
本編読めよと言いたい。
さて、刃牙の性格が変わったと大沼氏は言っているがそれも疑問だ。
夜叉猿に敗北したことで心根はたしかに変わったが性格まで変わったかとなると…
ついでにルソーの言葉を引き合いに出したりしたが限りなくどうでもいい。
・格闘技に情熱を注ぐ高校生が”母親以外に初めて心を許した女性”
ここで格闘技に情熱を注いでいる人間は大多数が女性に縁がないと超理論を展開する。
格闘技者が女性に縁がないのはおかしい。どうみても偏見だ。
そんな刃牙が梢江との初デートをうまくやれたことが大沼氏は疑問らしい。
ある程度の社交性を持っている人間ならデートくらいやれるだろ。
というか、隣の家に梢江がいるんだ。
お互いに気心が知れているし、デートだからと特別緊張することもなかったことに違いない。
女性に縁がないのは2次元にしか目を向けない人間とかだよ!
ついでに母親から親離れすることが自立のステップなどとの論を展開するが、その話題がバキに着陸することなくこのセンテンスは終わる。
・キーワード・理想
大沼氏曰く板垣先生は刃牙に自分を理想を投影しているらしい。
強い!金持ち!女にモテる!
いや、刃牙は金持ちキャラじゃねえよ。
作中一度も自分の財力を誇示したことはない。
となると強くて女にモテるとなるが、それは大抵の漫画の主人公に当てはまるだろう。
これらの部分に板垣先生の理想はあまり感じられない。
もし、板垣先生の理想が投影されている部分があるとすれば、それはすさまじく傍若無人な部分だろう。
・高校生
刃牙は高校生だが読者に合わせたものなのだろう→化粧のCMの話→読者に親近感を持たせるために高校生にした、と論が展開される。
化粧のCMの話はどうみてもいらない。
まぁ、化粧のCMの話を省いたら刃牙が高校生であることは特に語るような内容でなくなるため、無理矢理用意したんだろうけど。
・17歳の格闘技者
長年技を鍛え続けた達人や磨き上げられた天才たちが並ぶバキという作品の中で、17歳の刃牙が最強クラスというのは疑問だが、
このセンテンスではこうして疑問に立ち向かわないバキと関係のない話題が延々と繰り広げられる。
そして、バキに着陸しないまま話題は終わる。
刃牙が強い理由はまぁ範馬という先天的な理由だろうけど、後天的な理由を挙げるなら勇次郎の英才教育と多くの猛者との出逢いだろう。
13歳にして夜叉猿という異常生物や花山やユリーのような一流格闘家と拳を交えている。
この異常に濃い戦いが刃牙を17歳にして最強にしたのだろう。
それでも刃牙が強いというのには疑問だが。
・技の解説・上段回し蹴り
素晴らしい。刃牙の名前が一切出てこない。
おかげでなんで上段回し蹴りを解説したのかも謎のままだ。
・結論
刃牙は社会性があり感情的で直観的であるらしい。
まぁ、当たっているのではないだろうか。
刃牙の行動パターンは一筋縄ではいかない部分が多々あるけど。
ただ思考的内向でなければ一人で黙々とトレーニングはできない、というのには疑問符を掲げてしまうが。
その理由が述べられない辺りが大沼氏の本領が発揮されている。
ついでに思考的内向とかいきなり言われても困るのだが、ちゃんとフォローもされている。
第2章で。
花山薫
延々と花山と関係のない話が続く。
喧嘩に関する文化について語るのだが、当然のごとくバキの話題に着陸しない。
ただ自分の知識を見せたいだけなのかと疑ってしまう。
唯一、花山を解析した内容が、
「社会的外向性が高いか低いか、愛想が良いのか悪いのか、格闘マンガに登場してくる人物の性格の違いとは、その程度のもので良い。結局、この花山薫にしても社会的外向性が低く、愛想が悪いだけで、他のキャラクターと同じである。」
という性格解析であるが突っ込みどころたくさんだ。
大沼氏は格闘漫画におけるキャラの性格の違いをさほど重要視していないらしい。
その理由を一切説明していない。
むしろ、性格の違いがさほど重要視されないのなら、わざわざ性格分析するなといったところだ。
烈海王
まず、少林寺拳法の達人扱いにされている。
烈海王が少林寺拳法の使い手だと作中では一度も明言されていない。
烈の流派は中国武術で一括りにされており、また実在の中国武術とは似ても似つかない板垣中国武術といえるものである。
大沼氏の強いフィルターを感じ取れる。
要するに原作読め。
本文ではこれまた中国武術の話がバキの話題に着陸しないまま続けられる。
これは刃牙の内容がまだ優しかったと実感せざるを得ない。
性格分析の方では、
「烈は極端に口数が少ない。実に寡黙な男である」
と述べられているが、口数が少なくて寡黙な男がいきなり克己に喧嘩を売ったりドラゴン・ロードについて長々と語るか?
烈はよく喋る人間ではないが、必要十分には喋る人間だろう。
「日本語が喋れないのかもしれないが」などと考察しているが、
克己(日本人)と話した直後にタクタロフ(ロシア人)と話していることからそれはない。
むしろ、バキにおいて言語なんてあってないようなものだ。
ネタにする時だけ使われる。ダヴァイとか救命阿とか。
やはり、的外れな分析を行う大沼氏であったが、
「彼は友情を裏切るタイプではない。友人にするならば、彼のような人物を選びたいものだ。」
と締めくくっている。
これだけは諸手を挙げて賛同したい。
烈先生はバキ世界でもトップクラスにいい人だ。
そして、いいツンデレだッッッ。
愚地独歩
独歩のモデルとなったであろうのは有名な極真会館館長の大山倍達(故人)だ。
そういうわけで大山倍達の話がやっぱりバキの話題に着陸しないまま繰り広げられる。
いや、このネタはもういい。
「顔が異なるだけで、性格は全員が同じ類型に属している。」
とだけ分析している。
その間、実に2行。
実に嘗めた分析だ。
大沼氏はバキの登場人物の性格がそんなに似通って見えているのだろうか。
独歩はお茶目な部分など語れる部分がたくさんあるとは思うが。
渋川剛気
延々とグレイシー柔術の話が続く。
これはひどい。
バキの話題に着陸しないどころか、バキとの関連性すらも見受けられない。
「渋川柔術」と流派を述べているが正しくは渋川流合気柔術だ。
柔術がメインではなく合気がメインになっている。
このところにすさまじい勘違いが見受けられる。
例の性格分析は、
「この渋川老人は、”よく喋る”人ではない。」
と本編のどこを見て判断したのか悩みかねることを平然と述べる。
渋川先生は戦いの最中にもよく喋っている。
口数はバキキャラの中でも特に多い方だろう。
なんでこの人はバキキャラを喋らないことにしたがるのだ?
「かつて彼はトーナメント戦において鎬という空手家と相対した時に「ベエロ〜ウ」などと相手をからかうような言葉を使うシーンがあるが、これには違和感がある。これは渋川老人とは、”別の人”だ。」
おまけにこんなことを言うが、あの言葉は違和感どころかベストマッチであり、
相手よりも目上で年上で格上の渋川先生の個性がよく表れた言葉だろう。
これで違和感が生じるなら「舐めンじゃねェ空手屋ァァッッッ」なんて別人どころの話ではない。
そして、バキはキャラが一人歩きしていないと批評する。
いや…バキほどキャラが一人歩きしている漫画もないだろう。
作者が話を作るのではなく、キャラが話を作っているのがバキという作品だ。
春成やJr.だって話のために瞬殺されたんじゃなく、登場させたもののやっぱり弱かったから瞬殺されたんだ。
これは自分の推測だけどあれはどうみてもそうとしか思えない。
ドリアン
やっぱり関係のない話が続く。
バキに関係ないどころか唯一の考察部分である性格分析にすら絡んでいない。
何のための話だよ。
そんな中、ドリアンに拘束服を着せられた描写を不可解に感じている一文がある。
異常者でないドリアンに拘束服は着せないらしい。
ドリアンに拘束服を着せたのは素手で人間を簡単に殺害できるほど高い身体能力を保持しており、
何らかの形で強く拘束しなければ抵抗され死刑執行を行えなくなる可能性があったからだろう。
「バキ」を2話まで読めばわかることなのに…
そして、性格分析はどうでもいい俺ドリアン人生が創作される。
ああ、どうでもいい。
どうでもいい話がよくわからない目的のためだけに行われるなんて、すごくどうでもいい本だ。
スペック
猪狩と同じ性格らしいデスヨ?
ドイル
猪狩と同じ性格らしいデスヨ?
シコルスキー
猪狩と同じ性格らしいデスヨ?
柳龍光
「もし柳がバキをボコボコにしてしまったとしたら、そして完膚無きまでにバキをやっつけてしまったら、このマンガは終わってしまう。」
残念!完膚無きとはいかずとも低酸素の毒で刃牙をKOしました!
まぁ、SAGA後の足腰立たなくなるまでボコボコにされたけど。
愚地克己
冒頭に「20歳前半といった風貌」と記述されている。
いや…克己は20歳って記述されてるから…
「バキに人生とは何かを教わるのであった」とも書かれているが、刃牙と克己にそんな絡みは一切ない。
どこを見たんだよ。どこを。
本文に入るとお約束のバキに着陸しない、格闘技解説が行われる。
次の性格分析もお約束のように他のキャラとの違いが見られないで締めている。
大沼氏はお約束が好きだ。
ついでに何を血迷ったのか、俺式克己を想像してそのストーリーを書いている。
おかげで1行で済む内容が5ページにも膨れあがってしまった。
金返せ。1円で買ったんだけど1円返せ。
あと3代目館長アルセーヌって誰だよ。
ジャック・ハンマー
「このキャラクターも性格は他と同じである。顔が違って、名前も変えれば入れ替わってしまうだろう」
だったら解析なんかするんじゃねえ!
くそ!何度書いたんだよ、このツッコミ!
ついでにジャック・ハンマーは勝てるのならば死んでもいいという、他のキャラと一線を画する異常なまでの強さへの執念を持っている。
それに関しての分析などをやるべきじゃないんだろうか。
猪狩完至
卑怯!卑劣!卑怯!卑劣!卑怯!卑劣!
とにかくボッコボコに卑劣だと大沼氏は叩く。
猪狩が卑怯であることは否定できないが、金竜山との友情や斗羽との真っ当なプロレスなど、卑怯だけではくくれない魅力もある。
むしろ、ただのレスラーなだけではなく、卑怯ともいえるほどの人間力が猪狩の魅力を高めているといえるだろう。
卑怯だったからこそ、刃牙へのシンプルなヘッドロックが映えたのだ。
まぁ、原作を読んでいない大沼氏には余計な口出しかもしれないが。
本文では嫌になるくらい、怒濤のプロレスの歴史の解説とアントニオ猪木の話が繰り返される。
その間実に15ページ。
いや、もう、待ってくださいよ。
なんで15ページもバキと関連性のない話をするんですか。
お前、そんなに猪木が好きなのか?
「「バキ」の作者とは異なり、私は猪木信者である」
テメエ、言ってはいけないことを易々と言うなァ!
仮にも分析ですよ。
私情混ぜちゃいけないんですよ。
私情はあくまでアクセント程度のもので、私情を本論に混ぜてはいけない。
大沼氏はレポートなり論文なりを書いたことがあるのだろうか?
読書感想文しか書いていない気がする。
そして、猪狩批判と猪木万歳が延々と繰り広げられる。
猪狩が嫌いでもいいし、猪木信者でも構わないが、分析だけはしてもらいたいものだ。
猪木信者としての話は本気でどうでもいい。
ついでに板垣先生も相当に猪木が好きだと思う。
好きだからこそ、外伝で斗羽と猪狩を戦わせたのだろう。
マウント斗羽
予想通りというか、期待通りというか、ワンパターンというか、ジャイアント馬場の話が繰り広げられる。
その間実に8ページ。
アントニオ猪木の話の約1/2だ。
好きなレスラーとそれ以外の差の隔たりは大きいらしい。
でも、斗羽の性格分析を放っておいて、馬場の性格分析を始めることから、馬場のこともけっこう好きらしい。
大沼氏はプロレスが好きなのか?
好きなのはわかったがアクセント程度にしろ。
この本はプロレス好きが読む本じゃないんだ。
物好きが読む本ではあるけれど。
徳川光成
さすがに内容のないテキストに突っ込むのには限界というものがありますよ。
範馬勇次郎
「吊り上がって裂けた大きな口元」と冒頭にあるって、裂けてねえよ。
大沼氏のノールックっぷりはここまで来ると芸術だ。
デビルマンに似ているらしいが、勇次郎=デビルマンは初めて見たぞ。
なので勇次郎とデビルマンをgoogleイメージ検索で比較してみた。
に、似てねえ…
勇次郎は刃牙と双璧を為すバキシリーズの中核を担う人物だけあり、大沼氏も多少分析をしようとする心構えが見れる。
・無責任
勇次郎は刃牙を放っておいて、世界中を巡り巡っている。
幼年編では3年間刃牙と逢っていなかったようだ。
それが無責任らしい。
…言われてみればその通りだ。
普通ならどうだよ?と言った子育てプランだがまぁ勇次郎だからと納得してしまっていた。
原作を読んでいない大沼氏ならではのツッコミである。
ただ、勇次郎の前には責任感もだからどうしたと言ったものだが。
勇次郎はあまりの強さゆえに他人に依存する部分が少ない。
孤独なのだ。
一人で生きることができれば、他人から責任を負う必要はない。
だから、そもそも責任という概念が存在しないのだろう。
「しかし、そこには人間としての幸福はない」
そう大沼氏は突っ込む。
勇次郎の生態系は人間じゃないから、そんなことを言っても…
逆に勇次郎としての幸福を分析して欲しかったところだ。
大沼氏は自分の理解できないものは徹底的に理解しようとしないようだ。
・家庭内における父親と息子の対立
大沼氏は刃牙にとって勇次郎は尊敬すべき格闘家としての側面と憎むべき父親の側面のふたつがあると分析している。
外しまくった大沼氏にとって、珍しく当たっている分析だ。
刃牙は何だかんだ言って勇次郎が大好きだ。勇次郎も親馬鹿炸裂で刃牙が大好きだ。
しかし、大沼氏の余計な文のせいで内容がこんがらがる。
お前、文章書くな。
・トーナメントに乱入
「出場権のない勇次郎は、しかし突如としてトーナメント戦に乱入し、大暴れしてしまう。相当に情緒不安定である。まさに精神病者である。」
情緒不安定?
勇次郎をこういう言い方もできたんだ…って何か違う気が。
単純に天内の軟弱な言葉に完全にキレてしまったからだ。
最大トーナメントぶち壊しかけたが、情緒不安定や精神病ではなく、あれは勇次郎が単にワガママなだけだ。
まぁ、勇次郎には常人には理解できない部分もあるけど。
・結論
勇次郎は人間としての幸福を掴めないって、勇次郎は悪鬼だから。
人間、違うから。
DNA的には人間に近いかもしれないけど、精神性は人間じゃないから。
無理矢理勇次郎を人間の枠に押し込めて考えている気がする。
勇次郎には極限まで強い人間はあらゆる権力を掌握することができる、という板垣先生の理想が描かれている気がする。
あらゆる問題すらも腕一つで解決できる存在が勇次郎だ。
こうしたキャラクターを現実的に考えてもなんかあら探ししているようにしか…
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