次の展開を思いつかなかった時間稼ぎとかじゃなく、刃牙らへんはこういう漫画だと言わんばかりだ。
受け入れよう。
でも、勇次郎スゲえな回って範馬刃牙辺りから普通にやってたような……?
さて、山の中、体長2.3m体重310kgの猪が歩いていた。
猪の標準的なサイズは体長1.1~1.7m体重60~150kgのようだ。
おおよそ2倍くらいの巨大な猪であった。
つまり、猪界の噛ませ犬である。
「飢」「渇」「餌」「食」「飲」「餌」「喰」「餌」「噛」「牝」
猪は餓えていた。
とにかく餌を食べたいらしい。
なお、その中に牝も入っているから性欲も滾っているようだ。
食欲も性欲もギラつく猪であった。
ますます噛ませ犬としての格を高めている。
猪は山道を歩く人影を見つける。
さらに人間と認識、即座に襲いかかる。
この行動の速さは常日頃から登山客を初めとした人間を襲っていそうな勢いである。
だが、今回は相手が悪かった。
獲物として目を付けてしまったのは範馬勇次郎だった。
「猪突急旋回!!!」

猪、華麗なUターンを決める。
目の前の相手が危険な存在だと即座に悟ったのだった。
突撃した時の勢いのまま、今度は逃げていく。
猪突猛進から猪突急旋回して猪突逃亡である。
だが、自分に襲いかかる人間なら赤ん坊さえ叩きのめすとまで言われたのが勇次郎である。
当然、猪を追いかける。全力ダッシュで追いかける。
常人を遙かに上回る身体能力で猪との追いかけっこを始めるのだった。
「彼は砂浜やぬかるみでも9秒切るハズだから」
この逸話を誰かから聞いたのか、ストライダムは笑うのだった。
猪に追いつくのは勇次郎だから当然だが、意外なのは9秒を切ると具体的な数値を出してきたことか。
100m走の世界記録は9秒58、それも整えられたグラウンドでの話だ。
未舗装路かつ9秒切るとなれば桁が違う……けど、まぁ、勇次郎というかグラップラーですからな。
勇次郎が世界記録を上回ることが当たり前だが具体的に語ることは珍しい。
勇次郎は猪に追いつくと締め上げる。
その後、手足は折れ、頭部と背中には拳を打ち込んだような穴が開き、腰も捻れていた。
勇次郎、メチャクチャにやったらしい。
熊と同じく昨今の人格者路線では人間相手にはもうできない暴虐である。
その後、勇次郎は一礼と共に左後ろ脚に齧り付く。
猪と同じように勇次郎も餓えていたらしい。
7kgの肉を生でたいらげる。
量よりも生であることの方が問題だ。
野生動物を生で食うとお腹を壊すし場合によっては命に関わる。
だが、範馬勇次郎なので問題ない。だって範馬勇次郎なんだもん。
その後、一礼と共に去って行くのだった。
刃牙に教育したようにいただきますとごちそうさまの一礼は欠かさない勇次郎であった。
雑に食い散らかした格闘家たちにも一礼はしているのだろうか?
いや、別に食べたわけじゃないから一礼しないか……
今回も勇次郎がスゴかった。
最近、ずっとスゴいな、お前。
刃牙らへんは格闘家たちのスゴいところを描く路線になったらしい。
それならそれでもうちょっと他の人も……
特に本部。お前は刃牙道で持ち上げられたのに、刃牙道が過ぎたら急に持ち上げられなくなって……!
それにしても勇次郎に熊や猪が襲いかかるのなら、ピクルも山に行かせたら餌問題は解決できたのでは……
都内で無理に狩りをするよりは良さそうなものだが。
ジャックに負けたのは危険のない狩猟生活に慣れきってなまった感があるし、みっちゃんとペイン博士は山に投げ捨てて鍛え直してみてはいかがか。
生態系が変わる恐れがあるけど……
勇次郎スゲえ編は最初に性を示し、次に暴を見せつけ、今回は食を見せつけた。
どれも桁が違う。
今回は生で7kgの猪を食べると言う桁の違いが別ベクトルだけど。
「範馬刃牙」で野生の水牛を仕留めた時はちゃんと焼いていたんですけどね……
前回も今回も勇次郎は山でサバイバル生活をしている。
今回は7kgの肉を食べるくらいだからけっこう餓えていたらしい。
いや、7kgを常食していてもおかしくないけど。
ともあれ、野性度を高めている。
同じく野性のピクルを鍛え直すために野性度を高めている!
……いや、前後とまったく繋がりのないエピソードでもおかしくないけど。
蹴速の対戦中に捕鯨砲と戦った男ですよ。流れをまったく読まない。
それはそれとしてピクルさんを鍛え直してほしいところはありますが。
次回、また勇次郎スゲえ編をやってももう驚かない。
生で食べるのはどうかと思うけど面白かったし。
これに影響を受けた全国の少年たちが真似しようと山に行って猪を倒して生で食べないといいな……
お腹壊しますよ、絶対に。
1週休んで次回へ続く。
最近は完全隔週ペースで休載がない。まぁ、無理のない連載をできているならそれはそれで。