漫画版シンフォギア #.02



・あらすじ
ライブ直前を控えて奏と翼はリハーサルに行っていた。
いつも通りに仲睦まじい2人だったが、弦十郎と了子の表情は硬い。
ライブはProject:N、ネフシュタンの起動実験を兼ねており、それはノイズに対抗できる数少ない手段のひとつと見られていた。

そのために奏はLiNKERを断っており、ライブ直前には吐血するほどに消耗していた。
翼は戦場に立とうとする奏を止めようとするが、人類の未来のために歌おうとする決意と覚悟を止めることはできなかった。
その甲斐もあって実験は順調に進むのだが、ネフシュタンは突如暴走。
それと同時にノイズも出現する。

真の戦場と化したライブ会場を前に、奏は満身創痍の肉体に構わず戦う覚悟を固める。
翼は奏の覚悟を受け止め、共に戦場に立つ。
惨状と化したライブ会場の中で戦姫となった2人の姿をこの頃はただの少女であった響は目撃するのだった……


・キーポイント
-ライブの裏側
第2話は第1期第1話の舞台裏が語られる形となっている。
第1期第1話放映当時はLiNKERなどの設定が語られなかったため、奏が絶唱に至った理由がわからなかった。
同時期に掲載された第2話はその疑問を補完する形となっている。

-奏と翼
第1話に引き続き実に仲がよろしい。
こんな感じにイチャイチャする相手がいなくなれば防人になりますよ。

-未来のツヴァイウィングへの思い入れ
未来は怒濤の勢いで響にツヴァイウィングをオススメしている。
だが、本編では未来のツヴァイウィングに対する思い入れはまったく語られない。
ファンだったわりには本物の翼と逢ってもいつも通りである。
響のように喜ぶなり驚くなりの反応はして然るべきだとは思うが……
響と仲良くなった事件や陸上部を止めた理由といい、過去の未来には謎が多い。

こうした未来のツヴァイウィングの想いへの変化は漫画版でも語られない。
だが、漫画版でも名シーン、漫画版シ・ン・フォ・ギィィッ――ヴウゥワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!では、
「逆光のフリューゲル」を未来は歌っている。
見えないなれど未来がツヴァイウィングから影響は小さいものではないのだ。
余談ながらアメリカ暮らしの調と切歌が「ORBITAL BEAT」を歌っていたし、
この世界におけるツヴァイウィングの影響力の大きさが伺える。

-LiNKERの副作用
LiNKERの服用を止めたことで奏は吐血するに至っている。
戦闘をしたのならまだしも、奏は歌う走るといった常識的な運動に留まっている。
それでも肉体に及ぶダメージが大きい。
使用を控えただけでこれなのだから、了子式LiNKERはかなりの副作用と依存性があることが伺える。
第1期第4話の冒頭からもそれがわかる。

だからこそ、過剰摂取からの絶唱をしてもさほどダメージのないウェル博士式LiNKERの優秀さがわかるというものである。
了子式LiNKERならF.I.S.の装者全員が大変なことになっていたところだ。
ウェル博士は研究者としては優秀なのだ。
研究者としてはな……


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