漫画版シンフォギア #.05



・あらすじ
デュランダルを手にした響は暴走状態に陥り、それと同時に励起したデュランダルは振り下ろされる。
その膨大なエネルギーはネフシュタンの少女のみならず、周辺設備諸共に吹き飛ばす。
傍らで見守っていた了子は響とデュランダルを見て恍惚とした嗤いを浮かべる。
了子の正体を、フィーネであることを知るクリスは歯がみする。
そして、響を確保するという命令の真意を悟るのだった。

正気に戻った響はデュランダルを下ろす。
それを見てネフシュタンの少女は侮辱されたと感じたのか、まだ戦えると叫び雪音クリスという自分の名も叫ぶ。
対する響は戦うのではなく話し合おうと歩み寄る。
だが、頑ななクリスの心を溶かすことはできず、必殺の「NIRVERN GEDON」が響に放たれる。

窮地に陥る響を救ったのは意外にも了子だった。
生身でありながら障壁を展開する絶技――
それを目の当たりにした響は驚愕を隠せず、クリスもまた響を守ったことと冷たい瞳を向ける了子に困惑する。
混乱するクリスが取った行動は逃走する。
また、デュランダル輸送任務は励起状態に達したこともあり中断されるのだった。

診察を受けた響は自身の身体に何かを感じつつも、了子の言葉を受けて日常へ帰っていく。
夜中の帰宅だったがルームメイトの未来は涙を浮かべながらも待っていた。
そのことに響は申し訳なく思いながらも心から喜び、小日向未来は立花響の陽だまりであることを改めて感じる。
そして、未来の元に帰ってくることを「絶対に絶対」誓うのだった。

一方で融合症例第一号である立花響の存在によって、さらなるパラダイムシフトが期待できるとを悟った了子もといフィーネは月の下で独り嗤う。
月を穿つ日を間近に感じながら――


・キーポイント
-第5話との相違点
デュランダルを放つまでは第5話と同様だが、そこからのクリスとのやりとりは第6話と第7話のものとなっている。
また、未来とのやりとりは漫画版では省かれた第2話を彷彿とさせる。
アニメ版の展開を省略するだけではなく、必要な描写は改めて組み込まれている。

-クリスの心情
デュランダルを起動させた響に対する嫉妬などがアニメ版よりも明確に描写されている。
漫画版では奏同様にクリスの描写が増えており、その心情がわかりやすくなっている。
それに伴って響と未来との触れ合いも増えている。
その真骨頂は第2巻で爆発するのだ。
代わりに弦十郎との絡みはなくなった。OTONAにあまり優しくない漫画版。

-絶対に絶対
シンフォギアGが初出かと思われた「絶対に絶対」だが、漫画版で既に出ている。
やはり、シンフォギアもとい金子作品を語る上で欠かせない台詞のようで。

-ここまで第1巻
第1巻はアニメ版の描写を概ねなぞる形になっている。
漫画版ならではの展開は少なめと言える。
第2巻からは漫画版オリジナルの展開が多くなり、漫画版ならではのシンフォギアになっていく。

-単行本のおまけ
シンフォギア図鑑ッ!
これは適合者のみならず金子信者ならとにかく見ていただきたい完成度である。
そして、金子のおっさんの頭の悪さが出ている。


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