漫画版シンフォギア #.13
・あらすじ
翼の特攻によってついにカ・ディンギルは打ち砕かれ、フィーネの野望も途絶える。
けれど、それは命を犠牲にして為したことであり、日常に生きる未来はそこまで戦う決意を理解することはできなかった。
防人たちの戦いを知る津山陸士長は「誰も生きるのを諦めていないから」と語る。
命を繋ぐことが生物だとすると、誰かを守るために一生懸命になることもまた必然。
そして、それは響が日常で見せてきた人助けの姿であり、未来も日常で見続けてきたことであった。
やっと響たちの戦いを理解した未来は響を助けるため、津山陸士長と共に戦場へ向かう決意をするのだった。
野望を砕かれたフィーネは『あのお方』への恋慕にも執念にも似た想いを一人語る。
響には理解できない告白であったが、その激情は突如響に向けられる。
その時、呆然とする響を身を挺してかばい救ったのは未来だった。
すかさず援護に入る津山陸士長によって、一時とはいえフィーネから響を引き離すことに成功するのだった。
未来は響に自身の抱えていた想いを語る。
秘密を隠していたことではなく、響が辛さと苦しさを抱えようとしていたことに何もできなかった自分に腹を立てていたこと――
そして、響を支えると決意したことを。
「だけど私もう迷わない!!」
「響だけを見ていたい! ずっとそばで支えたい!!」
「だから響は戦って!!」
未来は裸の心をぶつけるが絶望した響は歌えないと言う。
未来は抱き締めてかつて共に聞くはずだった歌を、「逆光のフリューゲル」を歌う。
響が歌えないのなら私が代わりに歌う……
いつだって一緒にいたい。私だって力になりたい……ッ!
危険を覚悟で未来は歌い続ける。
津山陸士長も圧倒的な戦力を持つフィーネ相手に引かず歌を守ろうとする。
いつしか、2人の歌は重なりひとつになる。
そして、光の奔流が放たれフィーネを困惑させる。
「馬鹿なッ!? この歌の仕業か!」
「心は確かに砕けたはず! なのに何を支えに立ち上がる?」
「お前が纏おうとしているのは何だ?」
「それは私がカ・ディンギル建造の副次技術で造った玩具なのかっ!?」
「お前達は…お前達の纏うそれは何だ?」
「何なのだ―――!?」
「シ・ン・フォ・ギ・ヴゥワアァアアアァアー!!」
・キーポイント
-響と未来のエピソード
アニメ版第8話のエピソードが土壇場に輸入される形となっている。
濃厚なひびみくはラストにこそ相応しいということか。
正妻の面目躍如である。
-津山陸士長の勇姿
常人ながらフィーネに果敢に挑んでいる。
アニメ版の緒川さんの役割を担っていると言えよう。
まぁ、緒川さんは常人ではないのだが。
なお、ここで弦十郎が出撃しなかった理由は不明である。
アニメ版通りならフィーネを全力でボコって試合終了なのだが、女子力の高い漫画版でそれをやるのは躊躇われたか。
-シ・ン・フォ・ギィィッ――ヴウゥワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
名台詞中の名台詞だけあり漫画版でも再現されている。
当然であり必然である。
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