範馬刃牙 第207話 家庭料理
烈渡米!だが、今回は出番なし!
…出番ないのかよ!?
まさかの放置プレイだ。
最近は流れが一本に固まらなくて困るな。
そして、サブタイに一抹の不安を感じずにはいられないのだった。
烈の代わりに出てきたのが我らが妖術師にして主人公、範馬刃牙だ。
早朝から地下室でトレーニングに励んでいた。
相当に消耗したのか大の字に倒れているし、それを物語るように汗と血が散乱している。
尿が飛び散っているように見えたのは私だけか?
何か特殊なプレイをしたみたいでいやらしい。
(さすがだね…………… 親父………)
どうやら、刃牙はまだ勇次郎とのリアルシャドーを続けているらしい。
…続けているのかよ。
こんなんだから妖術師と呼ばれるんだ。
いっそのこと、リアルシャドー勇次郎を出して、勇次郎と戦えばいいじゃん。
とりあえず、刃牙の朝はリアルシャドーから始まる。
いきなり、自慰をするような妄想力盛んな朝だ。
リアルシャドーが終わったら、今度は朝食を作る。
「グラップラー刃牙」は刃牙の高度な栄養管理から始まった。
料理や栄養管理が得意なのが刃牙なのだ。
刃牙と食の付き合いは長い。
刃牙が作った朝食はご飯、ベーコンエッグ、ワカメの味噌汁、サンマの塩焼き、山盛りのキャベツ…
変哲もない普通の朝食だ。
何か梢江よりも料理が上手そうなんですけど。
だが、量が違う。
ご飯は山盛り、ベーコンエッグは卵が4個も使用されており、何よりもキャベツがメガ盛りだ。
キャベツがボール一つ分あるよ。多すぎるだろ。
刃牙のキャベツに対する熱い想いが伝わってくる。
このキャベツマニアめ。
刃牙は朝食を食べ終わる。
大量にあったキャベツは跡形もなく消えている。
キャベツを全て食しやがった。
もう朝食と言うよりもキャベツだったな。
キャベツが妖術の源になるのだろうか。
「なんかさ…」
「しょっぱくね……? このみそ汁」
「いや……なんで――……って」
「聞きたいのはこっちだよ」
食べ終わったら突如つぶやき始める。
しょっぱくね?って作ったのはお前だ。
一瞬、刃牙の頭が本気でおかしくなったのかと心配したが、既におかしいので心配無用だった。
廃墟が廃墟になることを心配するくらいに愚かしい行為だった。
反省している。
「これ作ったの――――」
「親父なんだからさ」
ギャー!勇次郎だ!
刃牙の目の前には勇次郎が座っている。
だが、本物ではない。リアルシャドーで生み出した虚構の勇次郎だ。
食前のリアルシャドー。食後のリアルシャドー。
リアルシャドーばっかりだな、こいつ。
しかも、食事のリアルシャドーだ。リアルシャドーの新たな境地に踏み込みやがった。
ここで梢江とのSAGAもリアルシャドーしているという考えに至るのは至極当然のことだ。
刃牙としては勇次郎はみそ汁を作った設定らしい。
てっきりキャベツの大盛りかと…
勇次郎のことだ。
素手でキャベツを千切りにしても何の不思議もない。
「作ってもらったことには感謝してるさ どうだって聞くから…」
「味がワカるもワカらないも家庭料理だぜ
ウマいマズいは家族が決めていいことだろ」
刃牙は妄想勇次郎に対してダメ出ししていく。
海原雄山の料理に文句を言うような行為だ。
このみそ汁は出来損ないだ。食べられないよ。
母の想いを理解してからというもの、刃牙の勇次郎への感情は裏返りすぎだ。
刃牙のダメ出しに勇次郎は当然キレる。
そこでちゃぶ台返しだ!
って、ちゃぶ台返しした!?
ついにリアルシャドーが実世界に影響をもたらしたのか?
そう思ったが、それはどうやらイメージ中の出来事らしく、ちゃぶ台は微動だにしていなかった。
でも、ちゃぶ台返しが成功してもおかしくないな。
だって、地震起こしているし(第193話)。
刃牙が本気を出せばちゃぶ台返しくらい余裕だ。
やっぱり、リアルシャドー勇次郎で戦った方が良くないか?
刃牙としては勇次郎との食事は既に決定事項らしい。
これをおめでたいと言わずして何という。
勇次郎が承諾したわけではないというのに…
しかし、ここまでやられると食事をしない方がおかしいと思ってきてしまうから不思議だ。
もしかして、リアルシャドーに洗脳されちゃってるのか?
朝の営みを終えた刃牙は学校に登校しようとする。
…いや、まだ学校に通っていたんだ…
勇次郎との対決を目前(仮)に迫っておいて、学校とは余裕がある。
そうして刃牙ハウスを出た時にある人物が待ち伏せしていた。
般若…いや、梢江だ。
で、出やがったよ…
今まで出なかっただけにその反動がデカい。
周知の通り、刃牙ハウスには膨大な落書きが書かれている。
一般人なら近づきたくない場所だ。
だが、梢江は躊躇なく刃牙ハウスを訪れている。
梢江の雄度がわかるというものだ。
「誰
泊めてンの………」
梢江はお兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!って感じに刃牙に迫る。
ヒロインが嫉妬する…ツンデレカルタにだってあるシチュエーションだ。
だが、梢江のそれは一線を画す。
だって、「泊めてンの」だよ。「ン」がカタカナとかお前はどこぞのヤンキー漫画のキャラか?
それは誤解だよ、梢江さん。
刃牙は一人頭がおかしくなっただけなんです。
梢江さんはヒロインとしては顔がおかしいからお似合いのカップルだよね。
ともあれ、刃牙は刃牙ハウスに入ってみろという。
誰もいないよ。だって、リアルシャドーしていただけなんだから。
もし、リアルシャドーで梢江以外の相手とSAGAったら、それは不倫になるのかな。
納得したのか、しないのか、梢江は般若のような顔のまま、刃牙と登校する。
初めてバキを読んだ人は梢江が刃牙に対して、憎しみを抱いていると勘違いしてもおかしくはない展開だ。
本当にヒロインとしてダメだ。
「そんなに心配ならさ」
「もっと泊まりにくれば…?」
「……………………そうする」
それだけは止めろォ!
ここに来てSAGA2とかやっちゃう?
またヤンチャンに悪魔が降り立っちゃう?
いや、今はヤンチャン烈があるか。そっちに行っちゃうか?
頼むから良識を忘れないでいただきたい…
さて、早朝からカタストロフィが起こる中、その時地下闘技場では徳川光成と栗谷川の二人がたたずんでいた。
珍しい取り合わせだ。
栗谷川を地下闘技場で見たのは初めての気がする。
一体どういった要件なのだろうか。
徳川光成は地下闘技場の砂を手に取る。
地下闘技場名物、爪と歯の混ざった砂である。
歯はともかく、爪がはがれた例は天内悠の一線だけなのは秘密だ。
かつては爪はぎは地下闘技場で多用された攻撃なのか?
ついでに尿やゲロが幾分か混ざっているのでちょっと汚い。
尿は全て刃牙のものだ。
ピクル戦では自ら進んで闘技場を尿で汚したよ。
お前それで良いのか?
「兵どもが夢の跡……」
「ある意味」
「人類(ヒト)という種の側面――――」
「否…… 本質かも知れんの」
徳川光成は中二病に発症したようなことを口走る。
そんなことを言うために病室を抜け出し、栗谷川を連れてきたのか?
いや、さすがにそれはないだろう…
徳川光成だって中身のあることを言ってくれるさ…
徳川光成は栗谷川を睨む。
ここから大事なことを話すのだろうか。
もしや、徳川光成の夢は朱沢家の資産が必要なくらい大がかりなものなのか?
「戦士(もののふ)どもは今――――――餓えに餓えとるッッ」
って、全然話が繋がっていねえ!
やっぱり、戯言を言いたいだけだったようだ。
それに付き合わされた栗谷川には同情する。
そんなわけで餓えている。
餓えていることにされちゃった。
夜の繁華街を歩く渋川先生も餓えていることにされちゃった。
ただ歩いているだけなのかもしれないのに、餓えていることにされちゃった。
どういうことなの…
次回は渋川先生の出番なのだろうか。
烈の話がまとまらないうちにまた新展開か?
最近、なかなか話がまとまらないなー。
次回へ続く。
刃牙は家族団らんの予行練習をしている。
準備万端だ。
そんな準備しなくていい。
そう思ったのは秘密だ。
本気でやっちゃうのか?
やったら連載史上最高の親馬鹿を勇次郎が見せそうだな。
ダメだ、ネタ回にしかなりそうにない。
ここで梢江が出てきたことは何かの伏線だろうか。
例えば、刃牙と勇次郎の食事を相伴するとか。
普通ならそんな食事に近づきたくもない。
だが、梢江なら自ら踏み込むことだろう。
もうやだ、梢江。
一方で次回以降、渋川先生に出番がありそうだ。
渋川先生は米軍基地に出向いたのに、結局ピクルと関わることなくフェードアウトしてしまった。
ピクル編での出番は米軍基地の1回だけだ。あと烈が脚を食われた時の連絡くらいか。
そりゃあ餓えていてもおかしくないか。
一番フェードアウトしたのは寂海王だけど。
しかし、夜の繁華街を歩いたところで、餓えを満たすような相手と出逢えるのだろうか。
…無理っぽいな。
いや、ここで密かに現代社会に溶け込んだピクルが出てきたら面白いかも。
出ないんだろうなぁ…
渋川先生は最大トーナメント以降、あまり出番がない。
死刑囚編ではまともなバトルを一度もしなかったし、Jr.との戦いもやや消化不良だった感は否めない。
実力が試されるような戦いがないのだ。
ちょっとこの辺で本気出してみようか…
相手いないけど。
郭海皇がまだ帰国していないことを祈っておくか?
ここに来て話が整理されるかと思いきや、むしろさらに分岐しやがった。
最近、どこへ行こうとしているんだ。
バトルの気配がなさそうなのも寂しい。
でも、政治家は話しに絡まなくなりそうなのが救いか。
ここからさらにオズマが出てきたら困るよ。
とりあえず、格闘家一同のほとんどが目的不在なのが良くない。
ピクルという大きな目的は刃牙が奪ってしまった。
…ん?もしかして、刃牙が良くないのか?
こいつが家族団らんとか言い出さなければ梢江も出てこなかったのに…
呪われし範馬の血はストーリーにも多大な影響を及ぼすのだ!
仕事のない格闘家が頼るのはやっぱり徳川光成かな。
結婚相談所というよりも職業安定所だ。
仕事のない格闘家がたくさんいるから、徳川の光明で照らしてやってほしいものだ。
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