10周年記念プレイ日記10thNight





難度自体は低いが衝撃的な展開と衝撃的なレースが続く夜。
レーラグ本編で唯一SnowRoadを走れる夜でもある。
レーラグは市街地・サーキット・市街地サーキット・ダートコース・ゼロヨン・チキンレース・
ダートコース・ウェットコンディション・峠・首都高・スノーロード・ビルからの脱出とコースのバリエーションが非常に多い
ここまでの種類を用意しているレースゲームは今現在もなかなかない。
車の関わるレースのほぼ全てを網羅していると言っても過言ではないボリュームは、さりげなくすごいと思う。さりげなく。



さて、この夜はレーラグ屈指の突っ込みどころ満載の夜でもある。
何せまず雪が降っていたり、山の名前がFORGETHILLだったりと一発一発が致命傷に値する。
開発者はここまで来ると完全に割り切っている。
そして、割り切った故の強さが見える。

ここのチューンショップは非常に品揃えが良く、ツインターボを初めとした高性能PARTSを購入できる。
既に所持している場合は用済みとはいえ、売られているだけでもありがたい。
とりあえず、666ステッカーを購入。
ステッカーは典型的なコレクションアイテムさ…
なお、スタッドレスタイヤなども売っているが、FinalWeaponの方が速く走れる
ダートタイヤやスタッドレスタイヤは走りにくくするだけだったりする。

その後、BATTLEを数戦行ったら川志摩サトルに逢いに行くことにする。
SnowOvalはコーナーの最初から最後までドリフトで流し続けることを楽しめるコースとなっている。
単純ながらも楽しいコースである。
慣れればコーナーの進入にだけハンドルを当てて、
以後はサイドブレーキをポンポンと押すことでステア操作なしでドリフトを維持することが出来る。
ここで対戦すれば存外面白いオススメコース。




神とかミスディレクションってレベルじゃねーぞ!
神と称えておきながら実際に逢ってみれば髭もじゃなのが、ちょっと残念と言うべきか。
それにしても山奥でひっそりと暮らしているわりには、機材が非常に豪華だ。
どうして、ここまで豪華なのだろうか。謎だ。

BATTLEは先行逃げ切りするのみ。
注意するところはコースに2箇所存在する落下ポイントのみ。
初プレイの時は間違いなく引っかかる。私は引っかかった。…10年経過した今も引っかかった。
落ちたらダメなのではなく、少しでもコース外にタイヤを引っかけたらアウトと判定が厳しい。
2回目のチャレンジではちゃんと曲がりきり勝利。
なお、ゴール後に落ちてもアウトになる。
初プレイの時はゴール後なら落ちても大丈夫だろうと突っ込んだら、ゲームオーバーになって驚いた記憶がある。

ついでにForgetHillは落下ポイントの関係上イロモノコースに見えてしまうが、
造形自体は広く緩やかなコーナーがほとんどの走りやすい高速コースである。
同じWindingでもHAKONEの癖のあるコースと比べるとかなり走りやすい。
けっこうな面白いCOURSEだと思うが、無念なことに一度しか走れない。
…レーラグは面白いのに一度しか走れないコースが多いのが残念だ。




そして、衝撃的な銃殺シーンである。
いよいよもって走り屋から逸脱してきた。
初めて見た時はあまりの展開に思考が停止して、逆に笑いが浮かんできた。
…今も浮かんでしまう。
やっぱり、この展開はすげえよ。



あとはイベントを見てこの夜は無事終了と相成る。
この時のトゥルースとラッシュの動きはFLASHアニメかと思ってしまうほどに滑らかである。
特にトゥルースのポーズを取る時の動きは一見の価値がある。
…何故にこんなに力を入れていたんだろう。

余談
登場したキャラ
・川志摩サトル
川志摩葵の兄。多くの走り屋の人生を狂わせた悲劇の発端となった人物にして、青崎の命を救った人物でもある。
川志摩サトルがいなければDiabloは生まれず、走り屋たちが実験体になることはなかった。
それを鑑みるとレーラグ最大の罪人と言っても過言ではない
この人物がいなければレーラグのシナリオは成り立たないくらい重要な位置にいる。
…が、あっさりと射殺される。
山奥で誰にも死を悼まれることなく死んでしまったのは、多くの走り屋を闇に葬ってきた報いなのかもしれない。
その報いを同じく罪人のシュナイダーに与えられるというのも皮肉ではあるが…

WON-TECの元を離れ、今日まで一体何をしていたのか…
本編中では一切解き明かされないが、ファンブックによるとD-Projectの検証を行っていたようだ。
…が、検証する要素もあったのだろうか。
唯一の成功体と思われた青崎がただの走り屋だと川志摩サトルは10年前の時点で知っている。
Diabloはそもそもの欠陥を背負った失敗作なのだと気付いていたはずだ。
であるのに、失敗について何年にも渡り検証するほどの意味は存在するのか。
進展のない検証が川志摩サトルの選んだ贖罪であると同時に、己が犯した罪からの逃避だったのかもしれない。

・フォルツァ・ラッシュ
何かすごい髪型の人。言動もすごい。
冷静に考えると大した役割を与えられているわけでもないし、見せ場があるわけでもないが、
見た目と言動のインパクトで忘れられないキャラになった
とりあえず、出ておけばネタになる。そんな便利なキャラ。
外国版石川兄と言ったところであろうか。

そんなラッシュだが、実は東洋生薬の造詣が深いようだ。
人は見かけによらないとはこのことか。

・ジョン・トゥルース
ラッシュとコンビを組んでいる40歳の中年。青山奈々子と何らかの関係があったようだ。
ラッシュと比べると見た目も言動もおとなしい。おとなしいがやっぱり何かがおかしい人
右手を左肘に当て、左手で頬杖をつくようなポーズを取るのが特徴。
一体、これは何なのだろうか。よくわからないので、興味のある人は日常で取ってみるといいかもしれない。
なお、ファンブックの書き下ろしCGでは、左手を右肘に当て右手で頬杖をつくというゲーム中とは正反対のポーズを取っている
…左右どちらでもいいらしい。けっこう適当なポーズだ。

なお、ラッシュ及びトゥルースはレーラグの前身とも言うべきバハラグにも名前だけ登場している。
もちろん、中身は別物。
同一人物でも困る。


この夜の謎

・川志摩サトルと織田の関係
川志摩サトルの所在はWON-TECにも知られていなかった。
だから、赤碕を尾行することでやっと川志摩サトルを見つけられたのだろう。
そんな極秘中の情報をなぜ織田が知っていたのだろうか。
9thNightでも言及したのだが、それをほのめかす描写は本編中には一切存在しない。

さて、以下は全て推測である。
一番先に思いつき、かつ妥当な可能性は川志摩サトルと織田に何らかの繋がりがあったことだ。
川志摩サトル32歳…織田真学33歳…両者の年齢はほど近い。
ならばかつての学友という可能性が思い浮かぶ。学友でなくとも、二人は何らかの形で知り合った友人同士という間柄でも問題はない。
もしもそうだとすると川志摩サトルと織田は度々連絡を取り合っていてもおかしくはない。
「おまえが来ることは知ってた。伝えるのが俺の役目…」…織田はそう赤碕に言っている。
川志摩サトルは織田に赤碕が来たら、自分の所在を伝えるように頼んだのかもしれない。

・川志摩サトルと青崎の関係
川志摩サトルと青崎はどこで出逢ったのだろうか。
青崎は川志摩サトルが泣いていた、自分を閉じ込めたと言っている。
この2つはほぼ同時期に起こったことのようだ。
おそらくはD-Sleep直後に二人は出逢ったのだろう。

何が起きたのか、わけのわからぬままにD-Sleepのために束縛される青崎…
それを泣きながらも(本当は青崎の延命のためではあるが)閉じ込める川志摩サトル…
青崎が川志摩サトルに恨みを持ってもしょうがないと言えよう。


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