刃牙道 第10話 最強という言葉
ついに武蔵が生まれた!
とりあえず、科学者たちは逃げろ!
そこは爆心地だ!
まぁ、死亡フラグを立てたわけじゃないから安心か。
安心?
さて、武蔵が生まれたがそれは置いておいて。
バーで花山と千春が酒を呑んでいる。
何かもう千春が花山の付き人って感じである。
一時期はこれっぽっちも出番がなかったのに今ではすっかり立ち位置を得た感じだ。(ただし、付き人としての)
逆に木崎の出番が減って困ったことになっている。
ピクルに腕を潰されてどうなったのだろうか。千切れていないといいんだけど。(範馬刃牙第110話)
うーむ、前々から思っていたんだけど柴千春は個性的ではあれど人気キャラだったか?
「範馬刃牙」から妙によいしょされているような。
ほとんど戦っていないしキャラの繋がりも花山くらいなのに……
チャンピオンはヤンキー漫画が多めだからその影響なのか?
そう思って過去の人気投票を見てみると「グラップラー刃牙」時代は第10位でしたな。なかなかの好成績だ。
でも、今じゃ実績がなさすぎてただの3枚目ですよ。
とはいえ、刃牙と戦えたんだから加藤よりは扱いがいいか。
刃牙のライバルとなりそうでこれっぽっちもなれなかった加藤よりはな……
さて、千春は不良の憧れ、花山と一緒に呑んでいる。
その花山はあくびをしている。
鍛錬こそしていないものの格闘家一同を悩ませるあくび現象は花山にも起きているようである。
本部だって何かを感じて山籠りをしたのだ。花山だってそりゃ感じる。
「自分が退屈させてんなら消えちまいましょうかッッ」
何回もあくびをしたようで同席している千春としてはたまらない。
思わず不満を露わにしてしまう。
って、女々しいなこの男!?
うーむ、すっかりこの路線に入ってしまったらしい。
刃牙と戦った男なのにな……あと今でも刃牙と戦った(戦わされた)理由はよくわからん。
そんな千春に花山は一昨日の話をする。
拳銃を持つ男に狙われたという話だった。
さすがのヤクザ者である。トラブルには事欠かせない。
しかし、花山は拳銃くらいじゃどうにもならんぞ?
ボストロールにひのきのぼうで挑む心許なさだ。
ともあれ、相手が拳銃なら万が一だってある。
花山だって頭を撃たれれば困りますよ。(でも、頭以外ならいくら撃たれても平気だった疵面は何かおかしかった)
一応は生死の境目で戦場(いくさば)である。
だが、ここであくびだ。
緊急事態だというのに襲いかかるあくびに花山も困っているようである。
なお、襲ってきた男は拳銃ごと手をメキョッと潰されました。
退屈は千春のせいではないと花山は慰める。
花山はこれでけっこう気を遣う人間なのだ。
この花山の気遣いに千春は落涙する。
落涙するんだ!?
うーむ、この男はよくわからんな。花山に気を遣わせたことが嬉しいのか、申し訳ないのか。
花山はこのあくびを退屈だと捉えていた。
あくびは退屈を表しているのか。
未だにその真相は明らかにならない。
「この退屈……」
「あの人の前だと…」
「どうなるんだ…………」
ここで花山は勇次郎と対峙すればどうなるのかと思いを巡らせる。
花山さん、それ、無理!
もとい無茶!
でも、本部が前線復帰(予定)しようとしているという最大限の無茶を行っているのだ。
ならば、勇次郎と対峙することもチャメシインシデントだ。
あと本部だって勇次郎に喧嘩を売ったことがある。
あの本部が勇次郎に挑んで生きているんだから、案外無事に済むかもしれない。
無茶ではあるが無謀ではないかもしれない。
なお、本部は無謀以外の何でもありません。
さて、スカイツリー地下では武蔵が生まれる。
こういう時に被害に遭うのは科学者である。
であるが、意外と言うべきか、特に何も起きず武蔵も目も覚まさない。
何事もなかったように運んで、ぐにょぐにょに伸びた爪を切るのだった。
武蔵の全身が明らかになった。
思ったよりも普通の体型だ。
体つきだけなら現代の戦士たちより劣っているかもしれない。
身体能力よりも古代の武術の人なのか?
生まれたばっかりで身体が未発達ということだろうか。
あとポイントはすね毛だ。
武蔵は身嗜みに気を遣う余裕なんてない時代に生まれた人間だ。
そのワイルドさが現れていると言えよう。
ワイルド代表どころかワイルドそのもののピクルだってすね毛を生やしていたぞ!
まぁ、ピクルは研究室に運ばれた時点で剃られたようですが。
武蔵の姿を見て強さの世界とは門外漢であるはずのジョン・ホナーは強さが一目でわかると感想を漏らす。
見た目だけならさほど強そうではない。
体つきは特筆すべきものではないし、すね毛生やしているし(関係ない)、ちんぽ丸出しだし(もっと関係ない)。
武蔵を見た者にだけわかる漂う空気があるのか。
「最強という言葉はこの男から始まったんじゃ」
ここで徳川光成はまた役に立たないトリビアを披露する。
スカイツリーの語源が宮本武蔵にあるように!
武蔵=最強という認識はたしかにある。
でも、武蔵以前にも最強の名に相応しい人間はいた。呂布とか。
だが、ここで思い当たるのが徳川光成の先祖である。
「グラップラー刃牙」第2巻で言及されたのだが、地下闘技場の母体となった闘技場を作ったのが徳川光圀である。
徳川光圀は1628年に生まれ、1701年に没している。
対して武蔵は1584年に生まれ、1645年に没している。
この2人が生きている年代は被っているのだ。
これが示すことはただひとつ。
宮本武蔵は初代チャンピオン! つまり、初代最強だったんだよ!
よもや20年以上も前に語られた設定がこうして実を結ぶ(可能性がある)とは……
うーむ、ちょっと感心してしまうな。
なお、闘技場が作られたのは大坂の陣が終わった1615年以降だ。
そりゃあ大坂の陣終結から闘技場を作るまでに多少のズレがあるだろうけれども、これじゃ徳川光圀、生まれてさえいませんがな。
まぁ、そこは正確な記録がなかったということで矛盾が生じるのも仕方ないことにしましょう。
それに2人は同じ時代に生きていることからギリギリ辻褄は合うのだ。ギリギリな。
そんな一方で花山は徳川光成邸へ向かっていた。
そこで徳川光成にあることを打診する。
「オーガと試合いたいと………」
花山が勇次郎に挑む、のか!?
いや、無理とは言わんがキツいだろう。無茶振りですよ。
でも、元々勇次郎と戦いたがっていたのが花山だ。(グラップラー刃牙第13巻)
ならば望んでもおかしくはない。
あくびの原因を探るべく勇次郎に挑む。
花山さん、随分と無鉄砲ですな。
何か格ゲーでゲージが溜まった瞬間に超必殺技をぶっ放すくらいに無茶だ。
作中時間で1年くらい悩まされているのだから、ちょっとくらいは挑戦してみようと思うのか。
こうなると花山は徳川光成にしては絶好の生け贄だ。
烈をピクルに捧げたように花山を武蔵に捧げるのだろうか。
ともあれ、久し振りの花山の出番か。
花山は実力者で人気者だがスペック戦以降目立った出番がない。
代わりに外伝には恵まれているのだが、それでも本編で活躍していないのは寂しい。
刃牙道初の大勝負は花山VS武蔵で始まるのか。
最新の喧嘩VS太古の武術である。
10年の時を経てヤクザもんの喧嘩が見られることに期待したい。
次回へ続く。
まずは花山が武蔵に挑むのか。
花山の戦い方はパワーとタフネスに任せて殴り合うと極めてシンプルだ。
それだけに武蔵の試し割りとして格好の素材とも言える。
ピクルの第1戦に高い技術を持った烈をぶつけることでピクルの高い身体能力を示した。
ならば、今度はその逆に高いフィジカルを持つ花山をぶつけることで武蔵の武術を示すのだろうか。
花山を実力者と表現したがその実力にはややムラがある。
まず、強い部分だけを見ると刃牙と激闘を繰り広げた。
克巳に負けたものの3度勝つチャンスがあったと言わしめている。
スペックにも死闘の果てに勝利を収めている。
その精神力が生み出す力はピクルからの評価も高い。(範馬刃牙第111話)
だが、いまいちな部分に目を向けるとまず幼年編のウェイトのハンデ付きの刃牙にユリーと2人がかりでもまったく敵わなかった。
克巳とのダメージが残っていたにせよ、ガーレンにダメージを与えられなかった上に一発で倒れている。
そして、梢江の投石を受けて「痛ェ」と呟いてる。
情けない時は情けないのだ。
とはいえ、今なら強い部分だけを見られることに違いない。
でも、武蔵がそんな黒歴史を引き出す能力があったら不味いな。
そうなると勇次郎だって敵わない。
紅葉にドアノブ力比べで負けた時を引き出せば楽勝だ!
なお、本部の黒歴史は間違いなく最初のやたら強そうな雰囲気なので逆効果になるか。
とりあえず、花山が名乗りをあげたことであくびの開祖っぽい刃牙はあくびをしている隙に
他の格闘家にどんどん出番を奪われることは間違いない。
毎度のことながら火付きの悪い男よ。
最近は挑戦をけっこう受けているから、火付き自体はよくなっているのか?
ただ燃料ダダ漏れだから火が付いているって感じだから今時燃料が尽きているかも……
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