刃牙道 第16話 変貌
ついに宮本武蔵の恒例に成功した! 寒子の身体にだけど!
お婆ちゃん、自分に降ろしちゃあかんでしょ。
そこにいるチンモロの人に降ろさなきゃあかんでしょ。
あと今更なツッコミですけど武蔵さんにふんどしくらいは着けてあげてください。
ピクルだってふんどしになったというのに……
寒子の佇まいに科学者たちは宮本武蔵を感じる。
鋭い眼光と脱力した手は武蔵の象徴ということか。
刑務所の看守も一目でわかるほどの雰囲気ですからね。(範馬刃牙第69話)
ん? それなら刃牙がそれっぽい立ち方をすればみんな刃牙のことを武蔵だと勘違いしてしまうのか?
まぁ、トリケラトプスだと勘違いさせたから、それと比べたら武蔵と勘違いさせることなんてイージーモードか。(範馬刃牙第266話)
さて、主任の野々村仁は巧妙な物真似かもしれないと訝しむ。
うーむ、こりゃ真っ当な疑問だな。
何か妙に飛んでいましたがそれも物真似ということで。
武蔵立ちできれば武蔵になれるわけでもない。
それができれば刃牙はもう武蔵だ。
ここで職務放棄をしていた徳川光成が舞い戻ってくる。
お、勇次郎と花山より武蔵を優先したぞ、このジジイ。
ちゃんと大事を忘れていなかったんですね。
何か散々バカにしてすみませんでした。
ちょっとだけ見直しました。ちょっとだけ。
でも、放置されたであろう寒子は怒っていいよ。
寒子は何かを呟きながら武蔵の肉体へと歩いて行く。
この世やらあの世やら森羅万象やら天よりやら、なかなか迫力のある言葉が多い。
そのただならぬ様子に徳川光成に瞳目(みは)っておけと言われた科学者たちは注目する。
一方、科学者たちに出した指示とは裏腹にみっちゃんは背中を向ける。
理由は何度も見ているからだった。
そんな中で寒子は口を開けて武蔵に近付く。
こ、これはもしかして……!
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ズキュウウウン!!
や、やった!
寒子が武蔵にディープキスをした!
さすが寒子!
俺たちにできないことを平然とやってのける!
そこにシビれる憧れるぅ!
というわけでババアのキスです。
うーむ、萎えるな。萎えますわな。
こりゃキツいっすわ。
しかも、香水の匂いがぷんぷんしていそうな婆さんだからなおさらだ。
いや、線香の匂いがぷんぷんしていても困りますが。
だが、狼狽えないでいただきたい。
我々はバキSAGAというオリンポス山を乗り越えたのだ。
むしろ、梢江のセックスとババアのキスのどちらがいいかとなると、わりとマジでガチで半端なく悩めるくらいだ。
ならば、ババアのキスくらいむしろ良し! いいネタになる!
で、寒子に懐柔されたはずの田中欽一さんがキレちゃいます。
まぁ、キレますわな。
貴重な文化遺産にババアキス……
いや、非公式で非合法だから文化遺産というのはどうなんでしょ。
あまりの慌てっぷりにベロチューなんか言っちゃって田中欽一の好感度アップだ。
そんな田中欽一を叱るみっちゃんだった。
うーむ、ここぞとばかりに仕事しているな。
アンタの役割ってこう偉そうに怒る役なんだよね。
普段何もしていないけど。普段何もしていないけど。
大事なことなので2回言いました。
ともあれ、ババアキスを見せつけられる。
うーむ、繰り返すが萎える。
男と男がキスするよりも萎えるかもしれない。
もうぶちゅーってくらいにキスっすよ。止めとくれ。
だが、そんなキスによってついに武蔵の脳波に変化が現れた。
さては嫌がったな?
いや、そういうわけじゃないんだろうけどそう思っちゃう迫力が寒子のキスにはあった。
幸い今週のチャンピオンでキスシーンのある漫画はない。
キスのイメージがババアキスで上書きされなくてホント良かった。
脳波に変化が生じると同時に武蔵の身体にも変化が現れる。
まずは身体中に傷跡が走った。
鋭利なその傷跡は言うまでもなく刀疵だ。
さらに眉毛が抜け落ち眉間にも皺が寄っていく。
科学では到底説明できない変化が武蔵の身体に起きていた。
しかし、眉毛が抜け落ちるついでにすね毛も抜け落ちておけば良かったのに。もったいない。
すね毛は強者度を下げるファクターですよ。
克巳も花山もかつてはすね毛を生やしていたが今ではすっかり剃っている。
大人の階段を上るのにすね毛は不要なのだ。
まぁ、武蔵も知らぬ間にすね毛がなくなっているかもしれませんが。
「こ……!!? この風貌(かお)!!?」
そして、キスを終えるとついに武蔵が目覚める。
薄い眉に見開かれた目はたしかに今までの武蔵の顔が大人しいものだと思い知らされる。
けっこうヤバい人の顔だ。
ヤクザとかそっち方面の顔なのはある種暴力の世界で生きてきたことの証明なのだろうか。
これならたしかに童貞を捨てていそうだ。
武蔵が目覚めた。
しかし、大変なのはこれからだ。
どうやって武蔵を説得するのか。
でも、よくよく考えれば文化も言葉も何もかもが通じないピクルを東京まで運んで来れたんだよな。
それと比べたら武蔵なんて言葉が通じるどころか同じ日本人ですよ。いくらでもコミュニケーションが取れる。
そうなればアイツの出番だな。
そう、ストライダムだ!
ストライダムがいれば武蔵もあっさりと乗り気になってくれることでしょう。
今必要とされているのはみっちゃんよりストライダムかもしれない。
次回へ続く。
ババアキス!
恐怖の一コマである。
いや、何コマも見せられましたが。
ジャックとピクルのキス(正確には噛み合い)は笑って見られたけど、こっちは逸物へのダメージがデカいですな。
ダメージを回復しようとバキSAGAを見ると不能になる可能性があるので止めておきましょう。
いや、毒が裏返るかも……?
真武蔵は大分イカつい顔だ。
旧武蔵は顔形がけっこう整っていたけど、今は大分ヤバい人ですね。
顔がヤバいと強いかとなると違うのが難しいところだ。
ピクルだって顔だけ見るとイケメンだし。
郭海皇みたいにヤバそうな顔だったら本当にヤバかった人もいるんだけどね。
そんなわけで顔で強い弱いはわからない。
だが、強い弱いをハッキリさせるために生け贄を捧げておきたいところだ。
今一番ヤバいのは花山ですね。
前門の勇次郎、後門の武蔵だ。どうあっても悲惨なことになる。
近年の未知の強者と言えばピクルだ。
ピクルは第1戦から烈という超大物と戦った。
ならば武蔵も花山という超大物と戦ってもおかしくはない。
お互いに傷だらけだから相性もいいかも。
まぁ、問題は武蔵がどう戦うかだ。
戦い方というよりも、武器を使うかどうかですね。
武蔵復活すげえとかゲラゲラ笑っていたけど、よくよく考えると剣豪だし刀持って戦うのが本業だ。
体術も当然体得しているだろうが、あくまでも本業ではないだろう。
いや、武蔵は実は稀代の体術家であり、
剣豪というのは素手に敗北した時の武芸者が負けた理由を作るために生み出した虚像というオチがあってもいいんですけどね。
その点でも花山は相性がいいかもしれない。
だって斬られ慣れているから、最悪武蔵が刀を持ちだしても何とかなるかも……
武蔵の復活を祝うよりも花山の無事を願った方がいいかな、これ。
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