刃牙道 第20話 現代



武蔵が現代に驚いているぞ!
まぁ、勇次郎だっていきなり多数の観客がいれば驚く。(範馬刃牙第260話
観客でこれなのだから時代が違うとなれば如何な猛者と言えど驚きますわな。
しかし、寒子さん、何度か呼んで慣れさせていたんじゃなかったのか?
というか、寒子さんはどうした? キスしたのが不味くて実は斬られているのか?


さて、車を降り夜の街に立つ武蔵さんである。
とにかく驚く。ピクルより驚く。
ビルの大きさ、街の明るさ、ピアスやスマホなどの見慣れぬものを付けた人……
さらにエレベーター、自動ドア、ガラス、車、スカイツリーにも驚いていた。
あ、ガラスに驚くんだ。
なお、ガラスが実用化されたのは1700年からのようだから武蔵が生きていた時代には実質的になかったものだ。

ここまで12ページ。
あんまりツッコミどころがないのでざっくりとまとめた。
なので今回の感想は短めです。ちと困るな。

「“居場所”が欲しい」

変わり果てた街並みを見て武蔵が出した結論がこれだった。
まったくの異次元だからこうなるのも道理か。
徳川光成はこう言わせたことを詫びながら、武蔵を地下闘技場へ招く。
まぁ、驚かせるために復活させたわけじゃないからな。
あくまでも武蔵を戦わせるためですよ。
戦わせるためだけに人間一人を作り出した辺り、こ の爺さんの狂人っぷりはなかなか極まってる。

地下闘技場を寛永期から続くものだと徳川光成は説明する。
以前も解説しましたが地下闘技場の母体となる闘技場を作った徳 川光圀は1628〜1701年の間に生きている。
闘技場もまたその間に作られたこととなる。

寛永期は1624〜1645年の短い間ながら、ちゃんとその期間は徳川光圀の存命中だ。
徳川光成の言葉に誤りはない。
年 号だけで考えると意 外にも設定に矛盾がないのだ。
もっ とも1645年でさえ徳川光圀は17歳と若輩のため、大分若い頃に闘技場を作ったとなりますが。

「通りで………」

地下闘技場名物、歯と爪が混じった砂を手に取り武蔵は呟く。
武蔵は闘技場の存在を知っているようだ。
やはり、武蔵が闘技場の初代チャンピオンなのだろうか。
以前、私が推測したことがホントに現実に……(第10話

ただそれならそれで問題は出てくる。
武蔵は1645年に61歳で没している。
年代の辻褄を合わせるのなら老いてる時に闘技場で戦ったことになる。
まぁ、50代くらいならバキ世界では現役も同然ですがね。
本部だって現役だ。

戦いにのみ彩られた場所のためか、戦場で生きた武蔵は落ち着くと口にする。
戦いの聖地ですからね。
なお、刃牙はその聖地は幾度も尿で穢した。
武蔵は怒っていい。
むしろ、関係者一同は怒っていい。

さて、そんな時に徳川光成に招かれたであろう初老の男が地下闘技場に入ってくる。
服装は袴だ。
そして、2本の剣を手にしている。
これほど生業としているものがわかりやすいものもない。
そして、バキ世界だとこういう人はやられ役にしかなれない。
そんな中で本部は唯一活躍している。やはり、本部 は凄いんじゃないだろうか。

「佐部京一郎」
「今現在の日本では並ぶ者なき剣法家です」


〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ。ここで佐部京一郎が登場だ!
「誰それ?」となったバキ読者もいるかもしれない。
何せ佐部京一郎は本編のキャラではない。
独歩外伝の拳刃に登場したキャラだ。



佐部京一郎は拳刃第2話に登場している。
14人を斬殺しておりその中には拳銃の使い手もいたという手練れだ。
若き独歩は佐部京一郎との立ち合いを制したものの薄氷の勝利であった。

こうして時代と作品を越えて独歩が認めた強者が武蔵と立ち会うことになった。
ううむ、これは興奮するシチュエーションだな。
剣術は武蔵を語る上では絶対に欠かせない。
そして、剣術の使い手として佐部を出してきた辺り、刃牙道の展開は拳刃の時点で考えられていたのか。

前述した通り、剣術の使い手はやられ役になるのが恒例だ。
消化試合である。
だが、佐部なら……佐部ならきっと……
いや、佐部も独歩にあっさり負けましたがね。
拳刃は1話完結のエピソードだけで構成されているから仕方ないと言えば仕方ないのですが。

しかし、剣豪なら居合いの黒川さんを忘れないで欲しいですな。
バキ世界剣豪四天王に入るぞ、あの人。
そもそも日本刀を使って戦ったのが4人もいるのかとなりますが。
えーと、黒川さん、柳、本部、そして佐部のちょうど4人揃っているか。烈は青竜刀なので除外で。
よし、この四天王をどんどん武蔵にぶつけろ! 尻切れトンボだがな!
次回へ続く。


佐部京一郎登場!
まさかの外伝とのリンクである。
疵面とはこれっぽっちもリンクする気配を見せないのに……
まぁ、疵面は正史にするにはちとアレだというのもあるかもしれませんが。
どうも疵面の世界観はバキ本編とは異なる気がする。

佐部は2本の刀を持っている。
武蔵との斬り合いが所望だろうか。
武蔵と言ったら伝説の剣豪だ。刀による勝負は欠かせない。

でも、武蔵がいざ刀を持って格闘家と戦うと言い出したら困る。
立派な人斬り、佐部との戦いでさえけっこう危うい予感がするのに……
これが剣豪宮本武蔵の卒業式になりかねないし、なってもらわないと困る。
実は武蔵は体術を主体とした武術の使い手だった! となれば話は簡単なのですが。

ともあれ、緒戦は予想外のものとなった。
本部でさえ戦うかもしれないと期待させてからの外伝キャラである。
これは緒戦ながら期待だ。
そして、こんな人が出てきたんじゃ主要格闘家の中では唯一刀を使った経験のある本部がいらなくなるっすね……
悲しいね、モトーベ……




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