範馬刃牙 第210話 液化現象
今回は刃牙のトレーニングの話だ!
こいつ、本当にトレーニングしているのかよ。びっくりだよ。
そして、忘れられる烈のボクシング事情だ。
もしかして、米国の道に迷っちゃったか?
刃牙は刃牙ハウスの地下でトレーニングに励んでいた。
刃牙と言えばリアルシャドー。リアルシャドーと言えば刃牙のトレーニング。
刃牙は毎日リアルシャドーをやって己を鍛えているのだ!
今更ながらそれはすっげえどうかと思う。
だが、今回はリアルシャドーをしていないらしい。
刃牙は目を閉じ、一歩も動いていない。
新技脳内リアルシャドーをやっている可能性がなきにしもあらずだが(ただの妄想です)、どうやら違うようだ。
一歩も動いていないとはいえ、刃牙の身体中に汗が流れている。
何やら大変な妄想をしているようだ。
やっぱり、勇次郎との食事を妄想しているのか?
地下室で汗だくになっている理由は問うな。
(だめだ…………)
(硬い………… まるで硬い…………)
(筋肉(にく)が残っている……)
(筋肉(にく)が……溶けていない………………)
(液化…………)
(筋肉(にく)を……… 液化する……)
この人は筋肉を液化するとか、一体何を仰っているのだろう。
また頭がヒットしたか?
むしろ、液化だけなら第68話で実現していなかったか?
まぁ、あれはイメージ上における液化だった。
今は本気で液化を企んでいてもおかしくない。
水になれば勇次郎の打撃とて無力化出来る。
激流を制するのは静水!これで勝つる!
でも、勇次郎は雨をも切り裂く打撃を持っていたよね。
その時、刃牙は梯子を見る。
そこにいたのはゴキブリだ。
何と不衛生な…刃牙ハウスには梢江との交わりによる不純物が充ち満ちているだろう。
これがゴキブリを繁殖させたのか?
いや、梢江汁を浴びればゴキブリとて即死しそうだな…
(お久しぶりです………)
(師匠…………)
刃牙がゴキブリを師匠と呼んだ!
ついに人外まで師匠にしやがった。
もしかして、100kgのカマキリも師匠にしているのか?
事実、あれで刃牙は蟷螂拳に目覚めた。
あの後、一度も蟷螂拳を使っていないけど。
ゴキブリと言えば一般人にとっては嫌悪の対象以外の何でもない。
だが、刃牙にとっては違うようだ。
刃牙はゴキブリを見習おうとしているらしい。
もしかして、ゴキブリとリアルシャドーして負けたのか?
もしかして、刃牙は普通人から嫌われる存在が好きなのだろうか。
はい、梢江のことです。
あえてマイノリティの道に走ることを旨とする。
この中二病め。
(速度(スピード)を旨とする地球上の生物で…)
(その中で唯一無二 最高速度でスタートダッシュ出来る希有な存在!)
(加速の必要がない………ッッ いきなり最高速度(マックス)!!)
刃牙はゴキブリの瞬発力を高く評価していた。
どうやらその瞬発力を参考にしたいらしい。
白亜紀闘法に理由なしでついていけた人が参考にする部分などないと思うが、とにかく師匠なのだ。
そもそも、人類と身体構造がまるで違う生物をどう参考にするんだといった感じだが、そこは範馬刃牙だからNP。
カマキリといい、昆虫に対する執念はどこから来ているのやら。
刃牙曰く、ゴキブリの体長が人間と同じだったら、その速度は時速270km!
カマキリの頃から刃牙の論調がまったく変わっていない(第8話)。
体長が大きくなれば体重も増える。その体重を支える必要が出てくる。
ゴキブリの身体構造では増えた体重を支えられないだろうし、270kmもの速度を出せるはずがない。
でも、刃牙はそういうことなんだよと納得して実現しちゃうんだよな。
妄想力って大事かも知れない。
バキ世界の妄想力の力はすごいしなー。
これは板垣先生の妄想力が凄まじいからか?
もしも、人間が270kmでスタートしようとすれば…
後ろから新幹線にでもぶつかってもらうしかない。
と刃牙は想像する。
ギャグにしか思えない構図だが、当然死ぬ。
え?死ぬんだ?
グラップラー一同ならこれくらいじゃ死なない気もするんだけどなー。
時速270km。筋繊維では届かぬ高みだった。
ピクルタックルがどれくらいのスピードを出しているのか気になるところだが、とにかく新幹線の速度は人間には出せない。
当たり前だ。
白亜紀闘法がどれだけの速度で動いているのかも気になるが、それはそれ。
だが、刃牙は路上でゴキブリの死骸を見かけた。
ゴキブリの肉体は砕けている。
そこから流れ出るのは液体だ。
(筋肉じゃない…… 繊維じゃない……)
(中身は――――乳白色の液体……ッッ)
(270キロの初速を支えていたのは――丈夫な筋繊維ではなく――)
(液体)
ゴキブリの瞬発力は筋肉から成っているものではない。
液体によって支えられていたのだ!
待て、ゴキブリにだって筋肉はある。
それにゴキブリが素早く動く理由はその歩行方法らしい(参考。こちらのページでも人間にすると時速270kmと語られている)。
刃牙が見たのは明らかに体液の間違いだろう…
そもそも、昆虫がそんなに水分に溢れているものか。
もっとも、そんなことは刃牙にとって何ら問題ではない。
ゴキブリの筋肉は液体で形成されている。
それが刃牙にとって真実ならば何の問題もない。
そりゃあ270km出していることにされますよ。
人間サイズだと出ていることになるけど、現実では270kmも出していません。
また、この理屈自体は関節を多重化させる真マッハ理論と酷似している。
関節と筋肉の違いはあるものの、柔軟性を求める発想は同様だ。
刃牙のことだから関節も液体化しちゃうだろう。
そう考えるとなおさら差異はない。
ゴキブリの瞬発力の秘密は液体にある。
普通ならここで諦める。
当たり前のことだが人間の筋肉は液体じゃない。
ゴキブリから学ぼうとしたら、前提からして破綻していた状態なのだ。
瞬発力の鍵が液体筋肉にあるのなら人間は何をやっても真似出来ないのだ。
腕が2本しかないんじゃ阿修羅バスターは使えませんよ。
だが、刃牙はひと味違う。
ゴキブリは液体!
ならば、俺も液体になる!
いやいや、それはない。それ、無理だから。
さすが、変態は考えることが違う。この発想はなかった。
というわけで、刃牙は溶ける。本当に溶ける。
溶けるのかよ!?
ぐにゃりと熱された飴細工のように刃牙の身体は溶けていく。
たれぱんだに対抗したたればきになったのか?
本当に液体になっちゃったよ…
まぁ、さすがに刃牙は範馬脳の持ち主といえど、形ある霊長類だ。
さすがにイメージの出来事でした。
いや、実際に溶けても不思議じゃないけど。
溶けて勇次郎の身体の中に入って爆発するとか魔人ブウっぽいことをやりそうだけど。
それはそれ。
その時、刃牙は踏み込む。
あまりの踏み込みに床が砕ける。
一見、ただ踏み込んだだけに見える。
だが、違った。
汗を置き去りにするほどの速度だった。
刃牙が踏み込んだ後に汗は床に落ちる。
液体の反応が遅れるほどの凄まじい速度である。
「足元には」
「届いたか……………」
こうして、五体を液体化したことで新必殺技ゴキブリダッシュが完成した。
字面は最悪だが超高速で動くぞ。
これを打撃に応用すれば破壊力満点…って、液体になっているからダメージは下がっちゃうかも。
難しいところだな。
ゴキブリダッシュ理論は過程こそ異なるものの真マッハ理論そのものだ。
今の刃牙は真マッハ突きも撃てる!
この才能を克巳が嫉妬するのは至極当然のことだな。
でも、刃牙のことだから本当に五体を液体にしていそうだ。
ファイナルマッハ突きを行うと骨すら残らないぞ。
また、真マッハ理論はあくまでも四肢の加速しか行えなかったが、ゴキブリダッシュ理論では肉体全体の加速に成功している。
速度は真マッハ理論並みには出ていないようだが、真マッハ理論はその速度故に自らの身体を傷付ける諸刃の剣だ。
ゴキブリダッシュ理論はその点で安全性が保たれるギリギリの速度を出しているのだろうか。
実戦値はゴキブリダッシュ理論の方が上か。
…ゴキブリに負ける中国四千年と空手のコラボレーションって…
このゴキブリダッシュは勇次郎との戦いで使うのだろうか。
宿敵との対決にゴキブリをモチーフにした技を使うのはどうなんだろう。
勇次郎が刃牙の液化現象を見て、ほうゴキブリか…なんて言ったらもうヤバい。
バキシリーズの最後を彩るバトルをギャグで染めてしまう気か。
しかし、こんな技を考えていたのなら、せめてピクル戦で披露してもらいたかった。
ゴキブリダッシュが完成していたら、白亜紀闘法についていけたのも納得出来る。…かもしれない。
いや、それでも史上最強の男の動きにゴキブリがついていくというのは激しく絵にならない。
…やっぱり、ゴキブリは良くないな。
もう何かもがゴキブリなのが良くないな。
ゴキブリをモチーフにした技を使う主人公なんて初めてではないだろうか。
例え強くなったとしても主人公としてダメだ。
そのうち、刃牙はゴキブリとリアルシャドーしてしまうのだろうか。
ピクルより速い!とか言われるともうダメだ。
ついでに理屈が理屈として成り立っていないことに関しては無視しておく。
液体になればどうして素早く動けるのか、まったく説明されていない。
だが、それは関節を多重化すればマッハを出せる理屈の時点で通過した道だ。
むしろ、良し!
こうして、ゴキブリだけが印象に残るのであった…
次回へ続く。
勇次郎への道は意外!ゴキブリにあった!
おいやめろばか早くもこの新技は終了ですね。
さすがにゴキブリは主人公としてマズイだろう。
ゴキブリを参考にするくらいなら、克巳に弟子入りして欲しいものだ。
刃牙はゴキブリの速さを身につけた。
カマキリの闘法を覚えるし、昆虫から学ぶことが多い。
この調子で刃牙は昆虫の力を身につけていくのだろうか。
ノミのようなジャンプ力を身につけたり、アメンボのように水の上を走ったりする。
…ただの珍生物になるか…今更だが。
しかし、勇次郎に所詮は虫けらとか言われちゃいそうだなぁ、ゴキブリダッシュ。
あっさり破られてしまいそうだ。
傍らで解説している烈が「ゴキブリが通用しないッッッ」と悲痛な叫び声をあげる。
ゴキブリダッシュってギャグにしかならないんじゃないか?
ゴキブリは現存している生物でも最古のものだと言われる。
その辺で話を膨らませていくのだろうか。
ピクルの生きていた時代にもゴキブリがいた。その動きはピクルは参考にしていてもおかしくはない。
つまり、ピクルの動きはゴキブリ同様!
それを身につけた刃牙の身体能力はピクルにも匹敵する。
…うん、これはダメだな。
さて、ゴキブリであろうと何だろうと、いずれにせよ刃牙は技を身につけてパワーアップしている。
ピクル戦だって妖術で圧倒したくらいだ。
筋肉に傾倒していくのが範馬一族かと思いきや、最近の刃牙は技を重視している。
勇次郎にも技で対抗するつもりなのだろうか。
刃牙はピクルとの対決で埋めがたい筋力差を感じたのかもしれない。
あの戦いは妖術では勝ったが、筋力では負けた。
勇次郎の筋力はピクルとおそらく同等…筋力に頼っては勇次郎に勝てない。
そこで技を磨くことにした。
刃牙は勇次郎と違った道を歩もうとしていることがわかる。
これだけならいいことだ。ゴキブリで台無しだけど。
周りがボクシングだ、殺傷本能(キラーインスティンクト)だと騒いでいる間に、
刃牙は一人だけ勇次郎と食事だのゴキブリだのと、恐ろしく空気を読んでいない。
このゴキブリ野郎め。
さらなる加速を生むために四足歩行したりして。
真ゴキブリダッシュ完成!
もう好きなだけ汚れるといいだろう。
しかし、ゴキブリという発想はなかったなぁ…
ゴキブリを闘争に絡めるなんて予想外すぎる。
これなら新キャラに心配する必要もなさそうだ。
きっと、予想外なキャラに違いない。
ゴキブリ格闘家とかは勘弁だけど。
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