EPISODE7 君でいられなくなるキミに
響そのものがシンフォギアとなった。
なったというよりも、なってしまった。
ヒトとしての命と未来が危うい。
でも、ウェル博士としては大喜びだよね。ものっそいサンプルだもんね。
顔芸することに精一杯でそんな余裕はないのかもしれないけど。
「ガン……グニール……だと……」
戦場に降り立つガングニールに弦十郎は驚愕する。
本来は戦えるコンディションではない。
でも、響自身には戦ってはいけないことを教えていない。
ふとした拍子に変身してもおかしくはない。
翼に通告しておいたから大丈夫とでも思ったのだろうか。
翼に任せるとロクなことがない。特に力んでいる時の翼は。
弦十郎は身内の評価は相当に甘いのかもしれない。
(力が……漲るッ!)
体調が慮られる響だが本人は至って絶好調だった。
黄金の輝きを放っている。
黄金の槍の塊でできた響がノイズに遅れを取ることはにい。
ヒビキブレイザーを経てオーバーヒビキブレイザーに変化したのだろうか。
その熱気によって葉っぱが燃える。
何という熱量か。
熱ければ燃えるというものなのかはわからないが、響の力の凄まじさがわかる。
「なッ!? 何だとッ!?」
こんな小道具にもしっかりと反応してくれるウェル博士だ。
うーん、いい人だ。
やはり、いいリアクションをする人は必要だ。
スピードワゴン、雷電、海のリハク、本部以蔵……
過去の漫画を見てもいいリアクションをするキャラがいる作品は総じて笑いを誘……もとい味を出している。
もっとも、驚いたのは生身でノイズに触れた響に対してかもしれないが。
なお、今回、そのことについては一切触れられない。
この身がシンフォギアとなった!
それだけあれば解説不要!
そんな意気込みが伝わってくる。
「いつもいつもッ!」
「都合のいいところでこっちの都合をしっちゃかめっちゃかにしてくれるッ!」
「お前はァッ!!」
(面白い言葉と顔で)激怒するウェル博士はぽんぽんぽんとノイズを呼び出していく。
シンフォギアGになってノイズは大分便利な存在になってしまった。
ソロモンの杖、様々である。
しかし、雑兵ノイズばかりだ。
ソロモンの杖は72種類のコマンドを組み合わせてノイズを操作する。
つまり、高度なノイズを使うためにはレバー3回転のような高度な操作が必要となり、落ち着いていなければ扱いきれないのかもしれない。
追い詰められた時のウェル博士はノイズの扱いが雑だ。
落ち着いて操作ができない人なのだろうか。
響が歌うのは「正義を信じて、握り締めて」の2番だ。
「ヒーローになんてなりたくない」の出だしが印象的な2番である。
英雄否定は金子彰史の十八番なのだ。
だが、歌詞とは裏腹に響はヒトではない何かに近付いている。
それは聖遺物か、英雄か、その果てにあるのは。
ともあれ、絶好調の響はドンドンガンガンとノイズを倒していく。
だが、未来の表情は暗い。
シンフォギアGになってからの未来は響を心配してばかりだ。
響のメンタルが不安定になりがちだから、それが戦いにあると感じているのか。
「いつもいつもッ!」
「いつもッ!」
「いつもッ!」
「いつもッ!」
「いつもッ!」
「いつもッ!!」
「もッ! もッ!
もッ! もッ! もッ! もッ! もォオオオオッ!!」
ウェル博士、怒濤のいつも連呼だ!
ホント、ウェル博士を書いている金子のおっさんは楽しそうですね。
可愛いキャラが増えたことで生じたバックファイアをウェル博士で軽減していることが伺える。
女の子におかしなことを喋らせれば可愛くならないことは翼さんで証明されていますからね。
だが、男におかしなことを喋らせれば可愛さなど気にする必要なし!
金子彰史も手加減なし!
「行けェエエエエッ!!」
ここで解放するのが第1話で用いたジェットパーツである。
取り回しを重視しているであろうハンマーパーツと比較して破壊力を重視していると思われる。
動きが読めないネフィリム相手には取り回しに優れたハンマーパーツを、
大体の戦力を把握しているノイズ相手には破壊力に優れたジェットパーツを用いるということか。
しかし、相手は雑魚ノイズで人間ですよ。
もう一振りのガングニールとは比べものにならない容赦のなさだ。
「もももももももももォオオオッ!?」
当然、物凄く面白いリアクションをするウェル博士である。
あんなので殴られれば問答無用で死ぬ。
余裕で吐瀉る。食べ物というよりも内臓を吐瀉る。
そりゃあビビるよ。
それにしてもこの人の面白さは天井知らずか。
いや、ここはあえて底知らずと言うべきか?
第1話ではこんな顔をしていたんですけどね。
ここまで面白い人になると誰が予想した。
第1話の時点でこんな顔もしていたけど。
間一髪か、響のワイルドバンチ(仮)はウェル博士に届くことはなかった。
だが、壁となるノイズは全て破壊した。
狼狽するウェル博士と凜々しさを見せる響……
格の違いが表れている。
ウェル博士はまたもノイズを出してくる。
今度はスプリングパーツも展開する。
特徴的な使い方がされながらも、いまいち使い方がわからないこのパーツだったが、今回はちゃんと使い方が提示される。
引っ張ってその反動で脚力を向上させるパーツでいいようだ。
バーニアがあるのにスプリングという原始的な機構を用いるのが実によろしい。
というわけで、スプリングで勢いを増したワイルドバンチ(仮)だ!
やっぱり、この人はウェル博士を殺す気なんじゃないだろうか。
相手は顔と台詞がやたらと面白いだけで常人ですよ。
ノイズを殲滅するだけの破壊力は必要とはいえ、それ以上の火力なんて少しあるだけで殺しかねないからやりすぎですよ。
もっとも、ウェル博士はこんなこともあろうかと鍛えた身体を見せつける可能性は否定できないが。
やっぱり、面白い顔を見せる。
今度は勢いがついている。
ノイズでは止められない。
死ぬか?
死んじゃうか?
「盾……ッ!?」
だが、響の拳は何かによって止められる。
盾……こ、この反応はもしや……
「――何とノコギリ」
ここで伝説のシーンのセルフオマージュだ!
金子彰史はWAシリーズにおいて前作の単語を用いる表現を多用している。
シンフォギアにおいて散見される比較もその一端と言える。
そして、今回は第7話。
ならば、第1期のシーンのオマージュを用いるのも必然!
しかし、止められなければ響の拳は間違いなくウェル博士に命中していた。
繰り返しますが余裕で死にますよ。
シンフォギアの攻撃を生身で受け止められるのなんて弦十郎くらいだよ。
人を殺すのは人を捨てるよりも軽いのか、あるいは人を捨てたから人を殺すことに躊躇いがなくなるのか。
「この身を鎧うシュルシャガナはおっかない見た目よりずっと汎用性に富んでる」
「防御性能だって不足なし」
「それでも全力の二人がかりでどうにかこうにか受け止めているんデスけどねッ!」
見た目がおっかないかは置いておいて、シュルシャガナの意外な用途が披露された。
盾にもなる!
金子彰史の愛すべき斬撃武器、ノコギリへの愛が伝わってきますね。
ノコギリは武器じゃなく工具だけど。
いや、工具だから使い道が多いのか?
調が盾となり、調を切歌が支えている。
調のヒールではこらえきれず、イガリマでは盾になり得ない。
見事な共同作業だと感心するがどこもおかしくない。
同時に今の響が相手では二人がかりでも防戦では精一杯らしい。
攻撃に専念して振り回さなければ不味い相手だ。
響の成長は加速していき、人間離れも加速していく。
ノイズの出現を感知できるのは武装組織フィーネも同様で、だからこそウェル博士の保護に動き出していた。
しかし、こういう立ち位置がハマり始めたマリアであった。
実に2番手ポジションである。
最初は格好良かったんだけど……いや、これがマリアの魅力であることは想像に難くないが。
ウェル博士を保護するのが切歌と調の主任務……ではあるが、響が相手では簡単なものではないと認識していた。
主人公サイドを恐れてばかりの悪役だ。
もっとも、S2CAトライバーストをぶっ放して、暴走したとはいえネフィリムを単騎で破壊して、今も二人がかりでやっとの力を見せている。
ジムが仲良くしていたらジオングがやってきたような心持ちなのだろう。
が、ここで響は膝を地面に付ける(ふとももは正義)。
胸の傷が疼く。
響のパワーアップには相応の対価もあるようだ。
オーバーヒビキブレイザー道は容易いものではない。
「頑張る2人にプレゼントですッ!」
この絶妙なタイミングで場を乱すのがウェル博士である。
恐ろしいまでの懲りなさだ。
さっきまでビビっていた人とは思えない。
この人、物凄いメンタルの持ち主なのかもしれない。
メンタルの方向性が強さに向いているのか、弱さに向いているのか、おかしさに向いているのかは言及いたしません。
2人は振り向くが時既に時間切れ。
悪人面で薬物を打ち込むウェル博士がいた。
こんなものを用意しているのもさすがというか何というか。
ネフィリムの一件以来、補給は途絶えたはずなのに……
まさにこんなこともあろうかとを地で行く人だ。
「何しやがるデスかッ!」
「LiNKER……ッ!?」
「効果時間にはまだ余裕があるデスッ!」
この2人もLiNKER使いの似非適合者だった。
武装組織フィーネの偽適合者率はこれにて100%達成だ。
二課は本物の適合者2人、適合者を越えた何か別のモノが1人……
最大戦力のシンフォギアでさえ世知辛い。
武装組織フィーネの事情の苦しさはこんなところにも及んでいた。
シンフォギア同士の戦いで早め早めに撤退を繰り返していたのも、LiNKER事情によるものか。
MPが少ないというのも困りものだ。
それでも戦闘では優勢を保つことには成功していた。
適合者としての適性は今ひとつだが立ち回りでは対抗できている。
誰か褒めてあげてください。
「だからこその連続投与ですッ!」
「あの化け物に対抗するには今以上の出力でねじ伏せるしかありません」
「そのためにはまず無理矢理にでも適合係数を引き上げる必要があります」
後先考えないウェル博士の無茶な策である。
死んでもいいからゴリ押ししろという知性ゼロの策だ。
それで勝てるならいいのだが、LiNKER、あんまり身体に優しくないぞ?
シンフォギアの有用性はアンタも認めていただろ?
人を食わせてまでネフィリムを成長させようとする男だけのことはある。
仲間を捨てるのも躊躇わないのか。
「でも、そんなことすればオーバードーズによる負荷で」
「ふざけんなッ!」
「何であたしたちがあんたを助けるためにそんなことをッ!」
当然、現場の2人からの評判は悪い。
そりゃ怒る。誰だって怒る。
ウェル博士の好感度、ホント低いですね。
だが、ウェル博士がいなければ武装組織フィーネはとっくの昔に崩壊している。
だからとて、やっていることがアレすぎて好感を持てという方が無理ではあるが。
「するデスよッ!」
「いいえ、せざるを得ないのでしょうッ!」
「あなたたちが連帯感や仲間意識などで
私の救出に向かうとはとうてい考えられないことをッ!」
「大方あのおばはんの容態が悪化したから
おっかなびっくり駆けつけたに違いありませーんッ!!」
アンタ、絶対に日本人だろ!?
おばはんと来ましたよ、おばはんと。
日本生まれ日本育ちとしか思えない語彙である。
でも、語尾を伸ばしたり外人っぽさをアピールしている。
もう何が何だかよくわからんが面白いから全部許す。
切歌の真似をしてコケにしているのをうっかりと忘れてしまうほどだ。
無論、この窮地に動かない二課ではない。
翼とクリスが急遽出動している。
クリスはヘリ、翼はバイクだ。
久し振りのツバイクである。
仮面ライダー防人である。もう金子のおっさんが仮面ライダーの脚本でいいんじゃないかな。
なお、翼の乗っているバイクはカタナとの説が出ている。(スズキ・カタナWikipedia)
カタナは名機である。
翼はバイクに対する思い入れは深く、特例で免許を早期取得し自分でメンテナンスをするほどである。
だからこそ、こだわりを持ってバイクを選んだに違いない。
決して名前で選んだとかそういうことはないに違いない。
……バイクに思い入れがあるのはわかるが、けっこう乗り捨てているんだよなぁ、この人(第1期第2話・第1期第10話)。
響は胸の傷に、切歌と調はLiNKERのオーバードーズに苦しむ。
お互いにパワーそのものは上がったはずだが、身体に不調を抱えている。
戦局は一筋縄にいかない。
「やろう切ちゃんッ!」
「マムのところにドクターを連れ帰るのがわたしたちの使命だッ!」
「絶唱、デスか」
ここで絶唱!
それも掟破りの敵の絶唱か!
絶唱は使うものであり使われるものでなかった。
だが、此度の敵はLiNKER使用者で適合者ではないと言えど装者。
(LiNKER使用者は適合者ではない。適合者とひとくくりにすれば金子彰史に怒られる)
ならば、絶唱を奥の手にしていてもおかしくはない。
だが、LiNKER使用者の絶唱ほど厄いものはない。
奏が絶唱を使って死んでいる。
血涙を流すのが軽いと思えるほどのダメージだ。
絶唱は適合者と融合症例のみに許された奥の手である。
「そう、Youたち歌っちゃえよッ!」
「適合係数がてっぺんに届くほどギアからの
バックファイアを軽減できることは過去の臨床データが実証済みッ!」
「だったらLiNKERぶっ込んだばかりの今なら絶唱歌い放題のやりたいほうだーいッ!!」
卓越した語彙センスを次々に披露していく金子彰史、あいやウェル博士である。
適合係数が高ければ絶唱のバックファイアは軽減できる。
それでも吐血するくらいのダメージはあるし歌い放題ではない。
わかってて言ってるな、この人。
そのために状況を整えることで切歌と調を巧みに追い詰めている。
ひでえ男だ。外道だ。キテレツだ。
「やらいでか――デェスッ!!」
WAシリーズ伝統の「やらいでか」だ!
WAシリーズで幾度も使われた「やらいでか」を、随所に非常識的な語彙センスを見せる切歌が使った。
多大な危険を伴う非適合者による絶唱だが覚悟を決めたようだ。
ナスターシャ教授のためなら自分の命も捧げる覚悟だ。
ナスターシャ教授、大好きですね。
おばはんという言葉にキレてもいいのよ?
「まさか……この歌って……絶唱ッ!?」
雄々しい侠客立ちで絶唱を開始する。
当然、響は驚愕する。
使うことはあっても使われることは初めての絶唱だ。
絶唱対策もしていないだろう。
XDの絶唱を見る限り、絶唱のパターンは豊富だ。
絶唱はただ攻撃力が高いだけではないのだ。
「ダメだよ……ッ!」
「LiNKER頼りの絶唱は装者の命をボロボロにしてしまうんだッ!」
響が思い出すのは奏の絶唱だ。
非適合者+LiNKERなしの一番危険な絶唱の果てに奏は命を落とした。
響は奏の死因を聞いたのだろうし、LiNKERについても聞いたのだろう。
だから、LiNKER使用者の絶唱の危険性を知っていることとなる。
でも、奏の死は奏自身の適合係数の低さとLiNKERの効果低下が原因となっている。
LiNKER使用者の絶唱=死ではない。
無論、危険なことには違いないが、響はそこのところを知ってはいるものの整理できていないことが伺える。
頭か。頭だな。
「女神ザババの絶唱2連構えッ!」
「この場の見事な攻略法ッ!」
「これさえあればこいつを持ち帰ることだってッ!!」
実に不穏なことを言うウェル博士である。
ネフィリムの心臓を持ち帰ることを狙っているのか?
持ち帰って何をする気なんだ?
ともあれ、その狙いは響ときりしらの共倒れか?
悪い顔で悪いことを考えていて大変厄介である。
「シュルシャガナの絶唱は無限軌道から繰り出される果てしなき斬撃ッ!」
「これでナマスに刻めなくとも動きさえ封殺できればッ!」
知っているのかシュルシャガナ!
まずはシュルシャガナの絶唱の解説から仕る。
無限軌道からの斬撃!
無限軌道ということは足のノコギリで縦横無尽に動き回るのだろうか?
通常時のヒールによるホバーダッシュ、あるいはローラーダッシュよりも退化しているような……
だが、これこそが絶唱である。故に異論なし。
「続き刃の一閃で対象の魂を両断するのがイガリマの絶唱ッ!」
「そこに物質的な防御手段などあり得ないッ!」
「まさに絶対に絶対デェスッ!!」
知っているのかイガリマ!
魂を両断するというバレちゃいけないネタバレをあっさりとしちゃった。
常識人……アンタって奴は……
それは置いておいても魂を斬るというのは極めて強力そうだ。
いわばザキでデスでソウルブレイカーでデッドオアライブでアルカナ13でギロチンカイザーでアスフィクシエイションでバニッシュで禁手・武威六天舞でジェノサイドエッジである。
問答無用に全滅にされたらキレても許される。
なお、WAシリーズファンにはザキやデスだと直感的に理解できないと思われるので、全シリーズの即死オリジナルを記載しました。
WAファンへの細かな心遣い。
調の絶唱で最悪でも足止め、切歌の絶唱で必殺。
死角がない。
2人がかりの絶唱を食らうなんてフィーネさんだって体験したことのない初めてだ。
これは響が相手でもヤバそうだ。
ならば、響も絶唱開始だ!
絶唱VS絶唱!
怪獣VS怪獣クラスのインパクトだ。
月の破片を砕きかねない弩級の激突が行われようとしている。
負けじと2人も力む。
どっちが勝っても大惨事間違いなし。
響が勝っても暴走、切歌と調が勝ってもバックファイアで大ダメージと共倒れの可能性も大いにあり得る。
このままではウェル博士の思惑通りに事が進んでしまう。
「エネルギーレベルが絶唱発動まで高まらない……?」
「減圧……ッ!?」
が、激突を間近にして2人の絶唱が解けてしまう。
禍々しい(というよりも面白くなった)アームドギアも元の形に戻る。
ビックリだ。みんな、さっきからずっとビックリしまくりだ。
一番ビックリしているのはウェル博士だが。
「セットッ!
ハーモニクスッ!!」
何とのS2CAだ!
S2CAは手を繋がずともできるのか?
これが響が人間離れをした結果なのか?
何にせよS2CAの新たな使い道を見せられた。
ただの極大破壊力による攻撃ではないのだ。
「2人に……絶唱使わせない……ッ!」
禍々しい黒いオーラを放ちながら発射態勢に移る。
あまりの熱量に燃えている。
そのうち、響の全身が煤で黒くなるんじゃないかと不安になるくらい、燃えている。
ともあれ、響のアームドギアが1つに合わさる。
これを食らえば間違いなく切歌と調は死ぬ。余波でウェル博士も死ぬ。
イデオンガンを目の前に祈る言葉はあるか?
だが、響は真上にエネルギーを放出した!
当然、切歌と調、あとウェル博士は無事だ。
S2CAという必殺の技を必殺技としてではなく、絶唱の負担から守るために使った。
融合症例にしかできない方法で2人を救ってみせた。
今の響だからこそ、守れるものもあるのだ。
「嫌だ……響が遠くに行っちゃうなんてッ!」
不安を感じた未来は響の元へと走り出す。
シンフォギアGになって出番が随分と減ってしまった未来だ。
仲良くしているシーンも減ってしまった。
代わりにクリスがいろいろな人と仲良くしたり、切歌と調が仲良くしたり、マリアさんがへっぽこアピールしているシーンが増えました。
だが、それでも響の正妻にして陽だまりは小日向未来。
今走らずしていつ走る!
元陸上部の健脚だ!
「吹き荒れる破壊のエネルギーをその身に無理矢理抱え込んでッ!?」
「繋ぎ繋がることで絶唱をコントロールできる
あの子にとってこれくらい造作もないということですか」
近年、凄いところとヤバいところの双方をアピールし続けている響と違って、ダメなところのアピールに余念がないマリアはビックリだ。
武装組織フィーネにとっても切り札である絶唱も打ち破られてしまった。
心臓こそ残ったもののネフィリムを破壊されてしまうなど、武装組織フィーネへの逆風が凄まじい。
まだ何もやっていないのに。
……まだ何もやっていないんデスよね。
またも死にかけなナスターシャ教授であった。
マリアさんの応急処置は本当に応急処置止まりだった。
技術はなくとも心で治すとかそういうことはないんですかね。
ないみたいでした。
あらゆる方面からマリアさんにトドメを刺さないでも……
切歌と調、あとウェル博士は撤退する。
援軍が向かっている上にLiNKERの過剰投与による負荷がある。
戦闘を継続することは得策ではないと判断したのだった。
武装組織フィーネはみんながみんな、短距離走しかできないことがわかった。
回を経るごとに世知辛さが濃厚になっていく。
全盛期は宣戦布告した時と言われないといいですね。
「身体、思ったほど何ともない」
「絶唱を口にしたのにデスか?」
「まさか、あいつに守られたの?」
「何でわたしたちを守るの?」
ここで初めて響の行動の意味をする2人だった。
LiNKER過剰摂取に絶唱で大ダメージは明らかだったが、響の変則S2CAによって無事だ。
敵でさえ守ろうとする響の行為を2人はどう捉えるのか。
特に響を敵視していた調は……
あとウェル博士を問答無用でブッ殺そうとしていたことはどう思うのだろうか。
ウェル博士だから別にいいかと思っていそうだ。
「いやッ!
響ぃッ!!」
切歌と調は大事なく窮地を切り抜けた。
だが、響は大変なことになっていた。
もうかさぶたなんてレベルじゃない。
肉体の一部が結晶化している。ちょっとこれはヤバい。
人体が結晶化するのは大抵のアニメや漫画で致命傷だ。
ファフナー然りガンダム00然り、大変恐ろしいものであります。
「止せッ!
火傷じゃすまないぞッ!」
「でも、響がッ!」
響の放つあまりの熱量に未来は近付けない。
何せ葉っぱを燃やすほどの熱量だ。
うおォン響はまるで人間火力発電所だ。
だが、それでも踏み込もうとするとクリスが制止する。
貴重な未来とクリスのカップリングである。
2人の関係はそれなりに濃いものであるはずなのに、スポットライトを浴びることはない。
これから先に出番があればいいのだけれども。
さて、ここで(一番)遅れて駆けつけるのが防人ライダー、風鳴翼である。
バイクに乗ったままの変身だ!
いや、待ちなさい。もう戦闘終わってますぜ。戦場じゃありませんよ。
だが、ここでレッグパーツが変形。
バイクの先端に槍のような形状で合体する。
まさかのシンフォギアとバイクの合体である。
なるほど、如何にシンフォギアと言えど空は飛べないし加速度だってバイクには敵わないだろう。
シンフォギアの不足を補った上で、シンフォギアのメリットを活かす新形態である。
妙に笑えるのは無視してください。
さて、飛ぶ!
シンフォギアバイクが飛ぶ!
別にシンフォギアと合体したからと言って飛べるのはおかしいがそこは無視しておきましょう。
ダウンフォースですよ、ダウンフォース。空力ですよ、空力。
ウィングを下向きにした上昇気流を得たんですよ。
そして、シンフォギアバイクの穂先で切り裂く新技「騎刃ノ一閃」で貯水槽を切り裂く。
バイクのスピードに天羽々斬の切れ味を加えた新必殺技である。
「風輪火斬」といいシンフォギアGの翼の必殺技はどれも強そうだ。
しかし、バイクを使う必殺技ってアリなのか。
カットインが出たからにはアリ判定なんだろう。そうなんだろう。
翼は第1期からバイクを使っていたが、毎回壊していた。
これではいかんだろうと生み出したのが「騎刃ノ一閃」か。
シンプルながら破壊力に優れていそうな技だ。
これでマリアの周りをグルグル回るだけで泣きそうになる気がする。
さて、貯水槽から漏れた水が響にぶっかかる。
今の響がとんでもない熱量を持っている。
必要なのは冷却となるが、世の冷却方法で効率的なのが水冷である。
車のエンジンも進化の過程で空冷から水冷になった。高性能PCだって水冷を採用しているものは多い。
つまり、水をぶっかければ響を冷やすことができる!
なんという冷静で的確な判断力なんだ!!
でも、これだけの水がぶっかかれば物理的に辛そうですね。
ざっと調べてみたところ、6階建てビルの貯水槽で10トンくらいだとか。
軽く見積もっても数トンはあるだろう。
死ぬるわ!
「私は立花を守れなかったのか……」
響を守るために突き放したというのに、結果としては守ることができなかった。
慚愧せざるを得ない。
あんな言い方をしたから響は自身の肉体の不調に気付けず……
あと数トンもの水をぶつけてしまったから……
「私は……? 守れなかった……?」
「何だよそれッ!」
「お前、あのバカがこうなるとでも知ってたのかッ!」
こんな爆弾を抱えていたのに、みんなに話さなかったのだから、クリスは怒る。
怒って当たり前だ。
みんなで危機管理をしていれば事態は最悪にはならなかったかもしれない。
いやあ、剣モードの翼さんはホント役に立ちませんね!
二課でも不和は広がるばかりだ。
数トン水クラッシュという超荒療治を受けた響だったが、結果として処置は成功したらしい。
冷却に成功して変身も解けている。
生命力が下がって変身が解けた可能性も微レ存……?
あと珍しく色っぽいですね。
「数値は安定」
「年齢のわりに大した体力です」
「それとも振り絞った気力でしょうか?」
さて、何やかんやでナスターシャ教授は治療を受ける。
ちゃんとウェル博士も仕事をした。
どことなく無礼な口ぶりだが。
おばはん扱いしていたからな。
化けの皮剥がれまくりだが仲間にせざるを得ない辺りに、武装組織フィーネの世知辛さが漂う。
(私はこの優しい子たちに一体何をさせようとしていたのか)
(所詮、テロリストの真似事では迫り来る災厄に対して
何も抗えないことにもっと早く気付くべきでした)
メチャクチャ弱気になっているナスターシャ教授であった。
3人を責めた毅然とした態度はどこへやら。
死期が迫って弱気になってしまったのだろうか。
武装組織フィーネの世知辛さを感じると弱気になっても仕方ないが。
頑張ろうと思ったら自分の機体はシャアザク、相手はガンダムだったようなものだ。
それなりに渡り合えるように思えるが、結論としては何ともならんし何ともできん。
さて、響の緊急手術が行われる。
胸の結晶の摘出されるのだが、明らかに固形物が取れている。
人間離れした結果がこれである。
そのうち、全身を結晶が貫くのかもしれない。
たった1話で響の抱えた爆弾はさらに大きくなってしまった。
またまた、場面は変わって武装組織フィーネサイドへ。
ウェル博士はネフィリムの心臓をゲットしていたことを伝える。
わりと隠さない人だ。
だが、それだけに読めない。
「この心臓とあなたが5年前に入手した――」
「お忘れなのですか?」
「フィーネであるあなたが皆神山の発掘チームより強奪した神獣鏡(シェンショウジン)のことですよ」
天羽家族を襲ったノイズはフィーネさんの手引きであることが発覚した。
家族の仇の手によって奏は力を手にしたというのも皮肉だ。
やはりと言うべきか、フィーネさんが世界に張った根は深い。
さて、フィーネさんの話題を突然振られたマリアさんは如何にするのか。
「え、ええ……そうだったわね……」
へっぽこぉー!
へっぽっこぉー!
この知っているフリ!
もう全然ダメですね。
ナスターシャ教授の記憶が戻っていないというフォローも空しい。
戻っていないなら戻っていないなりに堂々とするべき場面なのに、こんなフォローを入れるものだからむしろ不自然だ。
やはり、この人はフィーネさんではないのだろうか。
「フロンティアの封印を解く神獣鏡(シェンショウジン)と
起動させるためのネフィリムの心臓がようやくここに揃ったわけです」
「そして、フロンティアの封印されたポイントも先だって確認済み」
フロンティアを起動させるために必要なキーパーツが神獣鏡とネフィリムだった。
ウィザードリィステルスくらいの小ネタアイテムかと思われた神獣鏡だったが、なかなかに重要アイテムのようだ。
だからこそ、フィーネさんが強奪したのか。
武装組織フィーネの目的は元はフィーネさんが遂行しようとしていたものなのだろう。
フィーネさんの行動と武装組織フィーネが繋がりすぎている。
第1期では語られなかった部分が次々に繋がっていくのであった。
設定マニア(自分では否定)の本領発揮である。
「既にでたらめなパーティの開催準備は整っているのですよ」
「後は私たちの奏でる狂想曲にて全人類が踊り狂うだけ」
顔芸をしながら計画が大詰めに来ていることを語る。
フロンティアの起動が武装組織フィーネの最終段階らしい。
何もしていないと思われた武装組織フィーネだが、何だかんだで計画は進んでいた。
逆に言えば何もしていないように見えるくらいでも進められる計画ということか。
ライブだけでネフィリムを起動させていたら、宣戦布告することもなかったのかもしれない。
実際、宣戦布告する意味があまりなかった。
最終段階前に休息を求めるナスターシャ教授をウェル博士は鼻で笑う。
ウェル博士の企みはまだ終わっていないようだ。
何だかんだで善人揃いの武装組織フィーネで唯一真っ黒である。
武装組織フィーネの計画を完遂にもっとも近付けたのがウェル博士なら、破綻させるのもウェル博士かもしれない。
こいつはくせー!
ゲロ以下の臭いがぷんぷんするぜー!
「君には知っておいてもらいたいことがある」
遅れて弦十郎は未来とクリスにも響の真実を告げる。
未来は一目で響の身体だと気付いた辺り、響の症状についてはそれなりに把握しているようだ。
響が人間離れしていると知りながらも、態度を変えることはなかったのはさすがというべきか。
クリスは蹴る。
クリスも響のことを想っていることがわかる。
生と死、人間と聖遺物の境目を彷徨う響であったが、自分を自分と見てくれる人たちに恵まれている。
でも、先輩が面倒臭い人だったのは不幸だったか?
「響君を守って欲しい」
「守るんだ……ッ!」
陽だまりとの日々がガングニールの侵食を抑え響を守る唯一の手だと感じ、弦十郎は未来に響のことを託す。
メンタルの不調がガングニールの暴走を招いていた。
未来と穏やかな日々を過ごせば暴走の危険性を抑え響の負担を減らすことになるのは道理か。
しかし、左腕を食べられたりS2CAをぶっ放したりと、メンタルというよりも肉体への直接的な負担が響を追い詰めている。
そちらの解決策をどうするのか。専門がいない以上、どうにもならないのか。
だからこそ、未来にすがる形にならざるを得ないのか。
響の抱えた爆弾は予想以上に大きく、止めようもないのか……
さて、郊外のスーパーである。
出ましたよ、スーパーだよ、きっと金子彰史が大好きな要素だよ。
そこからぽこっと出てくるのが切歌と調だった。
買い出しをするのも戦闘面での主戦力である。ホント世知辛い人たちだ。
「過剰投与したLiNKERの副作用を抜ききるまではおさんどん担当だもの」
……この人、本当に外国暮らしなのだろうか。
おさんどんと普通に言い出す人が外国にいたとはとても思えない。
いや、日本生まれ日本暮らし外国移住なのかもしれないが。
でも、日本人でもおさんどんと言い出す人は珍しい。
いい感じに金子彰史ですね、いいですね。
調の調子が悪そうなので心配するのだが平気だと突っぱねる。
調は辛いことを溜め込むタイプなのだろうか。
だから、切歌はこうして心配しているのか。
マリアも溜め込むタイプだし、切歌は溜める人と付き合ってばかりなのか。
気苦労が垣間見える。
「じゃあ、少し休憩していくデスッ!」
と寄り道を打診する切歌だった。
美味いもんマップやらチャンピオンに挑戦やら決闘やら、寄り道が好きなのが暁切歌であった。
それもこれも調の気を紛らわすためなのかもしれない。
こうした気の使い方をできるのが常識人たる所以か。
……多分。多分、そういう意味だと思ってください。
「これまでのことでよくわかった」
「私の覚悟の甘さ、決意の軽さを」
「その結末がもたらすものは何なのか」
一方、ヘタれ道を歩み続けたマリアはついに自分の至らなさを感じる。
マリアが非道に徹していれば武装組織フィーネの活動は今よりは円滑に進んでいた。
最低でもチャリンコ野球部ジャリガキの命は救われた。
ポンコツが過ぎて最近では見せ場がない。体育座りしてばかりだ。
「だからね、マム」
「私は――」
だから、ついに正義のために悪を貫く覚悟をしたのか。
マリアは決意するのだった。
ここからがマリア・カデンツァヴナ・イヴの正念場か。
「その必要はありません」
ハイ!
マッハでやる気をへし折られました!
ちょっと格好良いところを見られるかと思った瞬間にこれだ。
いや、愛されていますね、マリアさん。
周囲からの生暖かい視線が生温いです。
「嫌なこともたくさんあるけどこんなに自由があるなんて
施設にいた頃には想像できなかったデスよ」
切歌はF.I.S.にいた頃は自由がなかったことが伺える。
実験対象としての日々を過ごしていたことがわかる。
だからこうして寄り道をたくさんしているのか。
それは自分のためというよりも調のためなのだろう。
気が利く子ですね。常識人です。
でも、任務はちゃんとやってください。
メロンパンとチョココロネで可愛さアピールしている。
どこぞのあんパン小僧とは違うと言わんばかりである。
真っ当ですね。女の子らしいです。
だが、もっと栄養のあるものを食え。
「フィーネの魂が宿る器として施設に閉じ込められていたあたしたち」
「あたしたちの代わりにフィーネの魂を背負うことになったマリア」
「自分が自分でなくなるなんて怖いことを
結果的にマリア一人に押しつけてしまったあたしたち」
さりげなくよくわからなかった身の上が語られる。
フィーネの魂が宿る器ということはフィーネさん自身が捕まえてきたということだろうか。
皆神山といい物凄い周到な準備をしている。
あの方に逢うための本気レベルの高さが伺える。
なのに、未だに姿を見せないフィーネさんである。
そんなんだからマリアが嘘つき呼ばわりされるのだ。
と、そんなことを言った直後にこの顔である。
ダメデス。使命を食い気が上回ったデス。
この子、何だかんだでよくわからん子だ。
気が利くのか利かないのか、常識人なのか非常識人なのか。
傾向がわかりやすそうでわかりにくいのか。
と、ここで調の体調が明らかに悪いことがわかる。
装者では一番小柄で胸もない。
故にLiNKERの反動も大きいのだろうか。
すると調がふらついた反動でぶつかったパイプが崩れて落ちてくる。
きりしらピンチだ!
何だかんだで変身は一瞬で行うことはできない。聖詠を終える必要があるし、ちゃんとそれができなければ失敗する(第1期第8話)。
だから、突発的な事故に対応することはできないし、ひょんな事故が戦場以上の危険となりうる。
数少ない日常を謳歌していると、日常的な事故が襲いかかってきた。
皮肉である――
「あなたにこれ以上新生フィーネを演じてもらう必要はありません」
「マムッ!
何を言うのッ!」
「あなたはマリア・カデンツァヴナ・イヴ」
「フィーネの魂など宿していないただの優しいマリアなのですから」
衝撃!
マリアはフィーネさんの後継者ではなかった!
何でしょうか、こう、ドラえもんの正体はネコ型ロボットと言われたくらいの既出感は。
散々、フェイクだフェイクだ言われてきて見事にフェイクだったらしい。
これがフィーネコード:Fですか。FはFakeのF。
まぁ、マリアのキャラとフィーネさんのキャラは違いすぎる。
これでフィーネさんのキャラが入っていると言われたら、たった3ヶ月でキャラ変えすぎですよ。
「フィーネの魂はどの器にも宿らなかった」
「ただそれだけのこと」
武装組織フィーネにフィーネさんはいなかった。
フィーネさんの立案したであろう計画をなぞっているに過ぎないのか。
せっかく第1話で格好良くフィーネだと宣言したのも空回りだったのか。
今のフィーネの世知辛さを本物のフィーネさんが見ればひとつふたつ文句を言いそうだ。
フィーネさんがいないのは良かったかもしれない。
ナスターシャ教授の告白をウェル博士も聞いていた。
この笑い……明らかに知っていましたよという笑いだ。
この人は想定外のことが起きれば顔芸をするからわかりやすい。
想定内のことになっても顔芸をするんだけど。
あれ?
わかりにくい?
ともあれ、フィーネさんがいないとなると、今後のウェル博士を止められる人間が不足してしまう。
ただでさえ暴走状態なのだ。
フィーネさんクラスに偉そうな人がいないとダメですよ。
マリアさんが偉そうになってみるか?
無理。
さて、絶体絶命と思われた切歌と調だったが、切歌が「ASGARD」を発動させることで窮地を乗り越えていました。
めでたしめでたしデェス!
………………
……え?
「何が、どうなってるデスか……?」
お前がフィーネさんかよォー!?
マリアがフィーネさんではないことは容易く予想できよう。
むしろ、信じろという方が無理がある。
アンタ、キャラが違いますやん。
だが、切歌がフィーネさんというのはなおさらありえねえ!
マリア以上にキャラが違う!
たった3ヶ月でキャラ変えすぎデスよ。
流れがひとつにまとまることなくさらに混乱するばかりだ。
どうやってまとまるのか。どうやってまとめるのか。
まったくの予想外! もはや変化球を越えて暴投!
これぞ月を一本背負いしたシンフォギアだ!
……フィーネ切歌が巴投げして月を投げ飛ばせばいいんじゃないですかね。
次回へ続く。
まさかの切歌がフィーネさんだった。
まさかの展開であった。
それらしい伏線はない。強いて言えばシャワールームで全裸になったくらいだ。
普通、シャワールームでは全裸になる。
しかし、それなら何で今までフィーネさんは姿を見せなかったのか。
さすがに3ヶ月で戻ってくるのは恥ずかしかったのか?
響の言葉を信じてとりあえず人類に未来を任せてみる気になったのかもしれない。
漫画版ではフィーネさんは謝りながら倒れていったし、その中身は意外と繊細だ。
さて、イガリマの絶唱は魂を斬るものだと説明された。
これを使えばフィーネさんも消滅させることができるのではないか。
でも、切歌自身がフィーネさん説が濃厚になった。
自分に宿った魂は殺せるのか?
ハラキリイガリマしちゃうのか?
ともあれ、自分が自分でなくなるという怖い宿命を切歌は背負ってしまった。
マリアさんの株以上に不安デス。
マリアさんの株は……ヘタれ可愛い方向に特化しているので大丈夫でしょう、ええはい。
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