用語解説

エリルミア

国土の多くを海に面している広大でありながら開かれた国。
アスクギアの力によって高い技術力を手にしている。
一方で遺跡と遺産は他国ほど採掘されず、智慧はあれど生産が追いついていないのが実情となっている。
外つ国との交易が容易な土地柄から、貿易がエリルミアの経済を支えている。
花が咲かないということから、作物があまり実らず食物がやや不足している。
そのため、食料自給率は70%ほどであり不足している分は外つ国からの輸入に頼っている。
これでも農業の進歩により改善されており、かつては飢餓によって多くの命が失われていた。
なお、輸入するに当たっての資金は国内で豊富に産出される宝石の輸出が主体となって調達されている。

アスクギア

Approach to Sacred Knowledge GEAR、通称アスクギア。
情報集積装置ユグドラシルにアクセスすることで手にした人間に先史文明の智慧を授ける遺産。
それに伴い肉体の潜在能力が解放され極めて高い身体能力を手にすることに繋がる。
結果、頭脳面でも肉体面でもアスクギアを持つ人間は常人とは一線を画した能力を見せる。
そのため、アスクギアの所持者はいずれも社会的に高い地位を手にしている。
また、非常に強固な構造をしており、分解に成功した事例は今まで存在していない。
主に遺跡から発掘されるのだがその際に故障していたという事例もなく、全てが完動品として確認されている。
よってアスクギアが外的要因で故障するという可能性は絶無に等しいのだが、それ故に解析も遅々として進まずそのメカニズムはブラックボックスそのものとなっている。

交信者

コネクター。
アスクギアとコネクトできる才能を持つ人間の総称。
交信者になれるか否かは生まれついて備わった資質で全てで決まり、一切の後天的な要素は介入しない。
その比率は5000人に1人である。
だが、アスクギアと巡り会わない潜在的な交信者も当然多く存在し、実際にアスクギアを行使できる交信者はそれよりもさらに下回ると言われている。

グノス教

エリルミアで最大の規模を誇る宗教。
国民の実に6割がグノス教を信奉している他、国政にも関与するほどの権力を持つ。
その教義は智慧による生活と文化のさらなる向上である。
そのため、エリルミアの学門と教育に多大な影響を及ぼしており、多くの学術組織はグノス教が設立したものである。
各地のグノス教支部では基礎的な学門を学ぶことができ、これは無料かつ信徒でなくても学べる。
そのため、子供たちの多くがグノス教支部に通い勉学を学んでいる。

アラギス

エリルミアに存在すると言われる秘匿機関。
その活動内容は一切が不明であり、それ故の利便性のためか、漫画や小説などの創作物に登場することもある。
だが、これは事実を隠蔽するための巧妙な情報操作の一環である。
その結果、大衆はアラギスを光明会、炭焼党、プルス・ウルトラなどの架空の秘密結社と同列の物と捉え現実に存在する物だとは誰も信じてはいない。

エリルミア王家

元々は武門の家柄でありその武力を以てしてエリルミアを統一、王族としての名を上げた過去を持つ。
以後、武力によって領土を拡大し続けてきたが、グノス教が時の宗教戦争を終結させてからは方向転換。
国策においては教育を最重視し国民の教育レベルを大幅に底上げ。
以後、国の内外で大規模な戦争がない平和な200年を送り現在に至っている。