刃牙らへん感想 第60話「猛獣注意」



また勇次郎すげえ編だ! またかよ!?
話が進まない。
いや、進めるような話がないのかもしれない。
ジャックの目標であり大一番のピクルへのリベンジを達成してしまいましたからね。
次にどうするとなりそうではあるけど、かれこれ決着から1年以上が経過しているしもうちょっと何とか……

今回のお題はである。
昨年は特に東北地方で熊に関する事件が相次いだ。
熊が出没する地域に住む人間にとって身近な恐怖とさえ言えるレベルになったと言っても過言ではないだろう。
私の町にも熊が市内で発見、捕獲されるとまったく他人事ではなかった。

そんな熊を狩る職業漁師寒川鉄三(71)は語る。
長いキャリアで初めて見た熊の死体を。
首も手足もあらぬ方向へと向いている。
しかも、一頭だけではなく三頭も見ているとのことだった。



そんな熊に勇次郎が囲まれていた。
群れではなく単体行動する熊が徒党を組んでいる異常事態であった。
熊が群れで行動するなんて銀牙ですよ。
そして、件の熊は勇次郎が殺害したのは間違いないだろう。
そっちは日常なのでそこまで異常ではない。

勇次郎は全身が汚れている。
ここ数日、山で狩りをし続けていたからか、あるいは熊を引き寄せるために臭いでも付けているのか。
理由はわからないが勇次郎としては待ち望んだ展開だった。

というわけで、まずは熊の口に飛び蹴りを打ち込む。
人間相手にやったら間違いなく死ぬ最近の勇次郎なら禁じ手のような蹴りである。
牙がへし折れるほどの威力だった。
口が引き裂かれたかもしれない。
とりあえず、一頭は戦闘不能だろう。

次に右フックを熊の顔面に打ち込む。
牙が折れていないことから最初の熊とは別個体のようだ。
拳が顔面にめり込むほどの右フックを受け、たった一撃で熊はダウンする。
これで二頭目である。

だが、熊もやられるばかりではない。
三頭目は爪を突き立てようと左腕を振り下ろす。
……が、ジャンプでかわされ顔面を蹴られてしまう。
これで三頭目だろう。
その辺のモブ格闘家のように熊が文字通り一蹴されていくのだった。

「カテナイッッ」
「ムリ…ッッ」「カテナイ…ッッ」
「ミンナデヤラント…カテナイッテ!!!」


この展開に熊は泣きが入る。
諦めが鬼なった。
だが、そこで引き下がるような熊ではないらしい。
みんなで一斉に襲いかかるのだった。
多勢に無勢だいっけぇ。

集団行動するわ、圧倒的強者相手に逃げずに挑むわ、この熊たちは野性度が低い。
勝てない相手には逃げるのが野性だと野性の王、ピクルさんが実践しているんですけどね。
野性のルールを歪めるほどの存在感と強さを持つのが勇次郎ってことか?
まぁ、我以外皆異性だしな……

襲いかかる熊たちを相手に勇次郎は左ハイキック、首に貫手、頭部に空手チョップ、背後に回り込んで裸絞め、真っ向から顔面に拳と暴力を尽くす。
その姿はかつて格闘家たちをなぎ払ったオーガの姿だった。
最近はめっきり減ったオーガ成分を存分に補給……しているようで、もはや社会問題にもなった熊を対峙するのは昨今のいい人な勇次郎かも。
我が県にも勇次郎が来ていれば……

その姿を見ていた漁師は絶句する。
熊が人間を相手に集団で狩りをしたことに。
驚く部分は人間が素手で熊を全滅させた方だと思うのだが、あまりの異常事態に常識的な判断ができないことはままある。
バキ世界の住民なら熊は素手で倒して当たり前かもしれないけど。
熊に負けるような奴は格闘家をやっていけませんよ。

「オミソレ……」

ボロボロになった熊は呟くのだった。
最近はお見それすることがブームらしい。
伴って刃牙、独歩、勇次郎と実力者を改めてクローズアップする展開なのだろうか。
刃牙らへんは強者たちの日常を描こうとしているのかもしれない。
実は格闘漫画ではなく日常漫画だったのだ!

それならそれで昂昇や花田みたいな出番や見せ場が少ないキャラをもうちょっと描いてほしい感はある。
刃牙も独歩も勇次郎もスゴいことはわかりきっていますからな。
独歩なんて蹴速に楽勝したりとわけのわからないスゴさを身に付けた感もある。
いや、蹴速がわけのわからない存在なだけかも……

こんな話が続いているから次の展開が本当にわからなくなってきた。
ジャックなんて今何をやっていることやら。
主人公になったはずなのに急に出番が与えられなくなった。
いや、主人公であるはずの範馬刃牙も急に出番がなくなることは日常茶飯事だったけど。
範馬刃牙から主人公を継承した結果、出番が失われたのか……?
次回へ続く。
当然、次週休載!