お前、何のために蘇ったんだ?
何故か蘇った本部はよくわからん方向に開花したが、零鵬はそうもいかないのだった。
というわけで、恒例となったリプレイが行われ、零鵬が蹴られる場面がねっとりと描かれる。
追い打ちかよ!?
岩波
このリプレイで胸骨が砕ける場面が描写される。
宿禰は骨折りファイターで危険度がとにかく高い。 宿禰の破壊力の高さを物語ると同時に、相手を破壊することを躊躇わない暗黒の精神も象徴しているようだ。
とはいえ、戦闘不能になった相手を追撃することはなく、宿禰は零鵬は放っておいてどこぞへと帰っていく。
一瞥することもない。完全に興味を失っている。
でも、救急車くらいは呼んであげてもいいのに。
というか、すっかり大相撲に興味を失っている感じはある。
元々、興味がなさそうでしたが。
さて、ここで我らが主人公、範馬刃牙は徳川邸へと招かれていた。
そこで勇次郎の犯す発言を聞かされたのだった。
まだ引っ張るのかよ、ホモネタ!?
ニコニコ動画でレスリングとか淫夢とかを知ったジャリガキみたいな流れだな!?
「
しかも、表現が無闇にパワーアップしている!
以前は「犯すぞ爺い!!!」だったのが「
そうか、強姦か……強姦なんだな……
いや、そこは生々しくせんでも。
この発言を聞いた刃牙は……困惑した。
困惑してその発言をモノの喩えだと捉えていた。
どうやら勇次郎がホモであることを受け入れ難いようだ。
たしかに実の父がホモだったと聞けば普通は困惑する。 刃牙もまた普通に困惑したのだった。
というか、勇次郎の性癖を知らなかったんですね、刃牙。
まぁ、父親がどんな性癖を持っているのかはなかなか知りがたいことだ。
これでふたなり好きとかならまだしも、ガチホモと聞かされれば困惑するのも無理はない。
いーや、自然じゃ!
で、みっちゃんは紅葉とのやり取りを話す。
犯す発言を聞いて紅葉に話を聞きに行ったのか、あるいは紅葉から聞いたことが犯す発言で補強されたのか。
ええい、引っ張りすぎだ、ホモ!
でも、梢江が出てくるよりはいいと思います。
紅葉は例えとして宇宙人が地球に攻めて最強同士を戦う流れになったら勇次郎を出すと言う。
何故なら勇次郎は男性ホルモンの量がとんでもない! 全人類が雌!
いや、強さじゃなく男性ホルモンの量で勇次郎を選ぶのか? 前後の流れが繋がっていない気がする。
男性ホルモンの量は筋肉の量に絡んでくるので、せめてそこから突っ込んで欲しかった。
これじゃホモだから代表にしたみたいじゃないか。
この紅葉の推理を仮説だと刃牙は受け入れようとしない。
本当に勇次郎の性癖を受け入れたくないようだ。
いや、正確にはホモではなくバイだから……女性もイケるから……
ともあれ、刃牙の性癖はごくノーマルのようだ。
恋人の趣味は、まぁ、苛烈だけど。
「なんでそんなに嬉しそうなんスかッッ キモチわる」
今宵の範馬刃牙はキレキレである。 いつも知ったような知らんような態度を取ることが多いが、今回はハッキリと言った。
たしかにそうだよ。
掘られそうになれば普通の男性なら困るし引く。
だが、みっちゃんは嬉しそうだ。
思考回路がバグってるのかと思うのも無理はない。
「犯すぞ小僧ォッッ」
で、みっちゃんは勇次郎の真似をするのだった。
何かメッチャ嬉しかったみたいっスね……
これは勇次郎がどうのこうのではなく、みっちゃんの性癖がホモだったのか?
たしかに若い男を戦わせようとする老人とだけ書けば何だかインモラルな雰囲気はする。 この辺のホモ推しは最近はドラマ化された「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」の流れなんですかね?
そんなよくわからん空間となった徳川邸の前に立つ男がいる。
どうして落ちぶれたんだ元ラスボス! 本部に負けてしまったジャック範馬だ!!
かつては格闘家たちの中でも屈指の危険性と強さを兼ね備えていたが、本部に負けたという一点で全てが台なしになったジャックが再登場した。
負けるのならまだしも、負け方というものがある。
アレは、ちょっと、ねぇ……?
ジャックほど評価が落ち込んだキャラもいない。
武蔵編のジャックは結果は無論として、思想・思考共に愚物としか言いようがなかった。
烈が斬り殺されるのを見た上で、武器対策をまったくせずに武蔵との戦いを臨むのはダメでしょ……
下手すれば加藤と同じくらいの評価になっている感もある。
ジャックは大きなリュックを背負っている。
荷物をロクに持たないジャックとしては珍しい。
どこぞへ修行でもしてきたのだろうか?
ドーピングに骨延長がジャックのトレーニングだったが、本部に負けたことで自分を見つめ直したのかもしれない。
いや、あんな惨敗を喫した以上は見つめ直さないと未来はないが。
もしかして本部に弟子入りしたのかもしれない。 本部は武蔵の目覚めへと向けて山籠りをしていた。
ならばジャックはより強くなるために本部と一緒に山籠りをしていたとしてもおかしくは……あるな。ありまくる。
でも、かつての栄光が輝かしいだけに格好いいところを見せてくれると嬉しいのですけどね。
最大トーナメントの時はどんな攻撃を受けても怯まず、ドーピングの破壊力でなぎ倒す姿は勝てる奴がいるのかと思わせるだけの何かがあった。
シコルスキーやJr.を一蹴する姿も期待通りだった。
ピクル相手にはあまりいいところなかったけど、噛み合いや地上最強のファックユーと見せ場はあった。
本部は……うん! ダメ! あの時の君だけは本当にダメ! 反省して!
そんなわけで新生ジャックの活躍に期待したい。
次回へ続く。