戦姫絶唱シンフォギアXV EPISODE02 天空(ソラ)が墜ちる日



ワクワクするね☆ シンフォギアXV第2話!
前回、最終回だったのにまさか続くとは思わなんだ……




さて、夏から冬へ季節は移ろい南極から日本へ。
クリスは自宅でナムアミダブツ!
バルベルデでオタッシャした両親に黙祷を捧げているではないか!
けっこう出番ありますな、一番格好いい仏壇。



「それじゃがっこに行ってきます」

そして、いつも通り、行ってきますの挨拶を亡き両親にするのだった。
しないフォギアでさりげなくやっていた描写である。
クリスの過去に起因した問題はAXZでほぼ払拭したことだし、パッパとマッマの話題は減りそうである。
なので、この辺の描写をしておくとか?
パッパとマッマが殺された真の理由があるのかもしれないけどね……



なお、誕生日はいつの間にか終わったらしい。
これに関しては無事に終わったと言うべきか。
無事に済まない場合はウルトラマンになる。怖い。
ところでEDテーマのシングルのジャケットにいたはずのエルフナインがいない。
あ、アレデスよ。撮影を担当したんデスよ……



「えっくしぶッ!」
「この寒さ、プチ氷河期どころじゃないぞ……」


シンフォギア芸人、高垣彩陽の持ちネタをいただきましたー。
本当にフットワークが軽い。
こうした全員野球感がシンフォギアの魅力。

そんな 寒い ダジャレの中で寒さについて言及されているのが見逃せない。 エルフナイン曰く、近年地球の環境の変化が著しい。
この寒さも環境の変化の一端、異常の予兆だとしたら……
月が何らかの動きを見せた結果だったり……



そんな中で同伴通学中の響と未来と逢う。
なお、きりしらはいない。この日は時間が登校時間がズレていたようだ。
なお、意外とリディアン生活が見えてこないのがきりしらである。 翼やクリスに学友がいたように気になるところだけどけっこう大胆にオミットされている。




「でも、温かいよね~お似合いの手袋~」

「毎朝毎朝押しつけがましいんだよ、馬鹿ッ!」

で、クリスへの誕生日プレゼントは手袋だったようだ。
毎回殴られてんな、コイツ。
ちゃんと中の人産キーホルダーは今も装備中。
ともあれ、装者たちにはいつも通りの日常を過ごしているのだった。
それだけに日常の象徴の未来が大変なことになりそうなのが厄い。 上げて落とすのが金子彰史の得意技。備えよう。



「手袋して休まず登校してくれるし」

「言われてみれば推薦で進学も決まっているのよね」

「それは、だな……あたしはみんなより学校に行ってないから、その分をだな……」

3年生かつ進路が決まっているクリスは期末となれば登校する必要はない。
成績優秀だし単位も問題ないだろう。
でも、学校に行くよ。クリスにとっては日常の象徴なのだ。

また、さりげなく進路に関する情報が開示された。 推薦で進学……けっこう普通デスな。
防人のように卒業即プロデビューというわけではないようだ。

なお、ダジャレ留学をする模様。



「だけど、そろそろ呑気に学校に通っているわけにはいかないのかもしれないな……」

一方で日常に浸ることができないこともクリスは感じつつある。 これから待ち受ける未曾有の大事件の予兆を感じているのか。
ダジャレ留学が決まったからと安心はできないのだ。



さて、ここで超重大情報。
ついにシンフォギアの作中時刻が判明! 2045年!
第1話の時点ではクリスの誕生日がまだだから年内だったが、いつの間にか年を跨いでいたようだ。

この2045年、様々な意味合いが仕込まれている。
まず、技術特異点(パラダイムシフト)が発生するのが2045年と言われている。 現実ではこの年に人工知能の性能が人間を超越すると言われており、人類の生活が大幅に激変すると推測されている。
一説では人間以上に発展した人工知能がさらなる人工知能を生み出すことを繰り返すことで、神のような上位種が生み出される可能性も囁かれている。

シンフォギア的にはパラダイムシフト、歴史上でフィーネが起こしてきた事象である。 つまりは2045年に人類史に影響を与えるほどの何かが起こるかもしれない。
その何かを起こしかねない存在……カストディアンの胎動はもう始まっているのだ。

また、第二次世界大戦の終戦から100年目でもある。 シンフォギアは争いに関してところどころで描写している。
何よりAXZにおいてサンジェルマンの礎となった人間の数が原爆の被害者の数と近しいという点で戦争との関係性を暗示している。 加えるなら原爆の使用、つまりは反応兵器の使用からも100年目である。

そして、100歳を越える訃堂としてはもっとも大きな敗北を喫してからの100年目となる。 戦争における敗北は訃堂の防人としての敗北と同一であろう。
であるとすれば訃堂が今のような人間になったきっかけが100年前にあるようであり、シンフォギア世界の争乱のきっかけもそこにありそうな気がしてくる。

というわけで、2045年は様々な符号が感じ取れる凄まじい刻である。
キバヤシなら大喜びで人類を絶滅させるのは間違いない。
この年をこの土壇場で持ってくるとは……
金子彰史、恐るべし。まっこと恐るべし。





さて、そんなわけで翼のライブが2045年1月21~22日に行われる。
(1月21日は中の人の誕生日だゼ!)
3年前の悲劇のライブといい何か相変わらず凄いところでライブを行いますな。
2045年の建築技術すげー。
で、リハーサルを行っているが……調子はいまいちのようだ。



「何かに心を奪われているようですね」

「そ、そうね……任務の合間に陣中見舞してみればこの体たらく。凱旋ライブの本番は3日後だと言うのに」

おい、笑わせんな、たやマ。
しないフォギアでこっそり披露したグラサンマリア、本編にも登場!
これでわりと本気で格好いいエージェントを気取っているのがこの人である。
超ウケる。
サングラスだけで笑いを取るとかこの人、芸人の才能がありますね。
そういえば、GX第7話でもサングラスだけで笑い取ってましたね……



「世界に再び脅威が迫る中、気持ちはわかるけどね」
「でも、戦場ステージの上だってあなたの戦う場所でしょ」


この人、こんなサングラスで説教とか超ウケるんですけど(笑)
狼狽えるな(笑)
でも、しっかりと唄えと激を送るのはマリアらしい。
翼の歌に対する愛を理解しているからこその激だろう。
これでサングラスをしていなかったらいいシーンなんですけどね。
サングラスのおかげで全部台無しだよ!
いいシーンでも何とかしてオチを付けていくのが金子彰史のスタイル。



「それはそうだが……南極からの帰還途中であんなことが起きたのに、果たしてここは私の立つところなのだろうか」

翼の気がかりは南極からの帰還途中に起きていた事件であった。
って、事件が起きていたんかい!
大胆な時間跳躍はシンフォギアの得意技。
気が付いたら時間が経過している。
なお、一番時間経過が謎いのは無印第11話~第13話だと思います。
夜にフィーネと戦闘開始、夜明けにシ・ン・フォ・ギィィッ――ヴウゥワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!して、夕方にフィーネが風となり、夜に流れ星、墜ちて燃えて尽きて、そしてと時間が加速しているとしか思えなかった。いいぞ。




「洋上にアルカ・ノイズの反応を検知ッ!」

「米国空母トーマス・ホイットモアが襲撃を受けていますッ!」

「やっぱり、南極で回収した遺骸を狙ってッ!?」

「こっちの申し出を無下にしやがるからッ!」

第1話の後、アヌンナキの聖骸は米国に譲渡されたのだった。
で、米国恒例の襲われる展開になるのであった。
米国は異端技術が特攻属性。即死。
だからこそ、異端技術を他国には渡したくないわけで聖骸の所有権を得たのもそういうことか。
相変わらず睨み合いの関係である。

ところで響さん、遺骸ってけっこうインテリチックな言い回ししますな……
アホの子に見えてけっこう金子節に染まっているのだ。





「警戒待機していた調と切歌は?」

「先行していますッ!」

この事態にいの一番に駆け付けるのはザババコンビ!
一番未熟な二人に任せていいんデスかね?
ともあれ、GX第1話で用いた射出装置で二人を急行させる。
生身でも使えるんですね、それ。
乗っててメチャクチャ怖そう(小並感)
回天かな?



「LiNKERを忘れるなんてっ!」

「よく気が付いたデスッ!」
「早速、このポカは返上するデスよッ!!」


適合係数の上昇はAXZにおいて示唆されていたけど、この描写からLiNKERなしで戦えるには至っていないことがわかる。
また、LiNKERを服用するタイミングは当たり前ながら戦闘開始直前がベストであることもわかる。
今まではどのタイミングでLiNKERを服用しているのか、あまり描写されていなかったんデスよね。



「Zeios igalima raizen tron――」

そして、落下しながら抱き合いながらLiNKERをブチ込む。
空の中で二人きりの世界……エモーい……
ついでにLiNKERを撃ち込む箇所はGやGXでも首筋だけど、その時は側面に対して今回は背面。
首筋ならけっこうどこでもいいのデスな。



というわけで、切ちゃんの変身バンク!
最初の部分は今回はカットの模様。
2回目に期待しよう。






【朗報】暁切歌は目を閉じれば普通の美少女
この暁切歌、生来目が見えぬ!
とか言って常に目を閉じて活動すればいいんじゃないですかね?






エッッッ。
手首のパーツの描写は手錠かけられているみたいで、その、興奮しますね……
薄い本では急に淫乱になる装者その1。
ところで一番困惑した薄い本ネタは枕営業する防人。




切ちゃんもコンディションの表示と新コンバーター実装済み。
コンバーターの追加パーツ部の配色はそれぞれのパーソナルカラーになっている。
はえー、ラピスも気の利いたことをするのデスな。



エッッッ。
ニーソを引っ張る仕草で……なんていうか……その……下品なんですが……フフ……デースしちゃいましてね……
身体は意外とエロいを貫く暁切歌らしい。
これでも弱体化したらしいデスよ……ヤベえデスよ……




いい顔しつつ型式番号を表示!
型式番号は用語集で解説されたのでチェックしておこう。



額のバッテンと合わせてデスサーティーンを示す!
初見だと「XV」に見えるけど、見返すと「XIII」だと理解できる秀逸な演出デスな。
また、指の形だけ見ると「XV」になっているので切ちゃん本人としてはそっちの意図があるのかも。
タイトルを象徴する……歌を切る……終わりを示す名……まさか、フィーネ……!?






「デエエエエエエエエスッ!!」

最後はアームドギアで滑走しつつテヘペロして締め!
暁切歌のポテンシャルをフルに発揮した見事なバンクであった。
お美事! お美事にございまする!





「天真プラス爛漫かける重低音ぶっぱデスッ!」
「可愛さ余って肉を食べたい少女の参上デスッ!!」

そして、「未完成愛Mapputatsu!」と共にエンゲージ!
あ、あの、切ちゃん……
「可愛さ余って肉を食べたい」ってナニ……? 歌の歌詞には各自の心象が反映されると言われている。
どういう心象しているんだよ、常識人……



「デースッ!」「きりっ」

可愛いから許すっ。
謎合体攻撃といい、よりアクロバチックになったザババコンビであった。
持ち味、イカしやがったな~……




「アルカ・ノイズが相手であれば調さんと切歌さんの敵ではありません」

「ああ……だとすれば、な」

そのアルカ・ノイズに存外手こずったのがAXZの戦いであったが、まぁ、概ね楽勝な相手と見ていた。
厄介な特別性アルカ・ノイズは弾数もあまりないみたいだったし、残党にあの手の特別性は残っていないと踏んでいるのがこの余裕なのだろう。
が、弦十郎は別の懸念があるようだった。
当然、アルカ・ノイズを使役する錬金術士か。
錬金術士とアルカ・ノイズは基本セットなのだ。
バルベルデ軍を見る限り、設備なり装備なりあれば錬金術士でなくても使役はできるようだけど。




装者の中では未熟な二人だけでどうなるかと思ったが、機動力と殲滅力に長けるため、次々にアルカ・ノイズを打ち倒していく。
意外と適材であった。
こうしてノイズの被害を被る米軍を救助するのはG第10話を彷彿とさせる。
あの時はザババコンビが解散の危機だったのもあって少なくない被害を出してしまったが、今回はしっかりと守護まもれている。



あ、このコマ、妙に面白かった。
こう下段判定の攻撃をジャンプ属性でかわしたみたいな感じで……
相変わらずノイズさんは緊張感ないデスね。
もうすっかり人を殺めることを止めたんだね……



だが、小物ばかりではなく大物もいる。
バルタン星人ノイズだ!
小物界の大物だ!



「レディゴーッ!?」

バルタン星人ノイズは艦橋を破壊して切歌を押し潰す。
あーん! 切ちゃんが死んだ!
切ちゃんよいしょ本&切ちゃんF.Cつくろー!って思ってたのに… …
くすん……常識人薄命だ……あーん……




「だけど逃げないデェースッ!!」
しかし、「災輪・TぃN渦ぁBェル」で即復活。
回転で斬るならわかるけど直上の重量物の破砕にも使えるなんて意外と便利な技だな、それ……







「信じ紡いで越えた涙、今星に」
「闇を照らせ、今この時」
「希望、光、支えに――待って、る人がぁあッ!!」

新技アームドギア滑走による回避から腕を切り裂いて、これまた新技の「断突・怒Rぁ苦ゅラ」でトドメ!
出だしはやや異なるけれどミカや結社幹部に放ったダブルザババキックの単体verデスな。
ザババコンビは特に大きな失敗もなく確実に仕事をこなした。 つい焦って独断専行からポカしがちな二人らしくなく、それでいて見事な戦果である。



これにはキメ顔。
あ、あの……前回、キメ顔した瞬間にボコられた立花響(匿名)とマリア・カデンツァヴナ・イヴ(匿名)がいるのですが……




「切ちゃんッ!?」

言わんこっちゃねえ……






「あれが……アルカ・ノイズを召喚した――」

「錬金術士ッ!?」

「やはり出てきましたね」

「ああ、この一連を裏周りするパヴァリア光明結社の残党だ」

出てきたのはエルザだ!
南極の時はミラアルクが傍らにいたが今回は単騎。
ただ十分に想定できたからか、皆にはそこまでの驚きがない。
そこには所詮は残党でしょ?みたいな気持ちが多分にあったりして。

事実、統制局長に幹部とパヴァリア光明結社のエース全員抜きを果たしている。
何ならこと武力に関しては幹部以上と目される指定暴力団キャロル組だって潰している。
所詮は残党でしょ?



「わたくしめが相手でありますッ!」

されど、残党でも戦意は十分。
キメ顔で宣戦布告をする。



逃げるけど。




「やらいでか、デースッ!」

「切ちゃんッ!? もっと常識人らしくッ!」

AXZから調の常識人弄りが激しいな……
ともあれ、誘い水に乗って追いかける。
連携自慢の二人だけに開所の方が持ち味を活かせる。 機動力自慢のシュルシャガナや変則軌道のイガリマを活かせるのも開所。
対して閉所となればいくつか持ち味は殺されることとなる。




「鬼ごっこならシュルシャガナでッ!」

持ち味を活かせなくなるどころか早速孤立して包囲される!
君たち、そういうところが、ダメ! ダメダメ!
せっかく褒めたのにそういうところがダメ!





「――アタッチメントッ!」

アルカ・ノイズの攻撃で隙を作り尾てい骨のジャックにアタッチメントを装備。
アタッチメントは手持ちのアタッシュケースにしまっている。
「様々なテール・アタッチメントが主武装」といくつかの種類があることが示唆されているから、アタッシュケースにいろいろと仕込んでいるワケダ。
みんながみんな、その場の勢いで武器の形状を変化させているから、用途に合わせた武器を用意するって発想はなかった……






「ネイルッ! ブチ抜くでありますッ!!」

「あ――……」

そんなエルザの今回のアタッチメントは『ネイル』!
その名の通り、爪型だ。
これによって調は討ち取られる。
オイオイオイ。死んだわアイツ。

この際にエルザはアルカ・ノイズとの連携攻撃を行っている。 こうしたノイズとの連係を行う錬金術士は意外にもいなかった。
精々が時間稼ぎ程度で戦うのは結局は錬金術士本人だった。
AXZ第8話のカリオストロは珍しくノイズとの共同戦線を張れど、ノイズの仕事は邪魔な装者の隔離と分業している。

アルカ・ノイズの解剖機関は基本的に無差別だ。
攻撃以外でもただ展開しているだけで分解している描写が幾度が行われている。
なので、(生みの親である以上、多少の対策はあるのだろうけど)錬金術士たちはフレンドリーファイアを危惧して単体での運用に終始しているのかも。
あるいは実力者故のプライドか、それともノイズでは装者たちにアドバンテージは取れないと踏んでいるのか。

ともあれ、エルザがノイズと連携を取ったのは異例も異例だ。 使えるものは使う。そんな意志が感じ取れる。
それは常套手段のようで前例のない搦め手であり、調は不覚を取って死ぬのだった。南無。




「調ッ!?」

で、切歌に対しては今まで通り時間稼ぎの運用だ。
とはいえ、ノイズ単体なら時間稼ぎ。
先ほど無双した常識人がわかるわけないデスよ~w




「今更ノイズが何体来たところで――デエエェエエエスッ!?」

ウカツ!? アームドギアがパイプに引っかかった!
大振りな長物は閉所で不利。
至極当たり前のことだが極端な閉所での戦いを切歌は今まで経験したことのないので見事に引っかかってしまった。
力尽くで振り回せばパイプを切れたかもしれないが、艦内のパイプを切ればどうなることか、常識人の常識的思考がブレーキをかけたのかもしれない。




「デえぇえええええええッ!?」

武器を振るうこともできず、切歌、強いられてしまう。
こうした状況を狙って作ったのならエルザはなかなか侮れない。 閉所への誘い出しとノイズとの連携という仕掛けで大物食いが得意なザババコンビを翻弄している。
横綱相撲のキャロル、錬金技術によるゴリ押しの幹部とは戦術の組み立て方が異なるのであった。
……まぁ、こうなった一番の原因はこの常識人が独断専行したからだけどね……




「他愛ないであります」
「完全なるイノチを砕いたシンフォギアがこの程度なんて」


エルザはざっこwファン辞めるわwと煽る。
完全なるイノチは幹部たちのことですな。キャロルも入っているかも。
錬金術士として最上級の幹部たちを倒した装者がこうもあっさり……
せっかく装備を整えて挑んだら状態異常だけで完封できちゃった感じなのだろう。
歓喜より先に失望の念が渦巻いてもおかしくはない。耐性ちゃんと設定しておこうよ。





「――まさかッ!?」

だが、倒されたと思った調は攻勢が緩んだ隙にヨーヨーを展開、ノイズを一掃する。
まさかの死んだフリ! 今までの直情径行気味な調ならすぐに熱くなって反撃、泥沼となっていた可能性がある。
だが、隙を作り出すために耐えた。熱き衝動を抑えて勝機を掴むことを優先した。





「わたしを変えてくれた人がいる」
「わたしを強くしてくれた人がいる」
「――簡単には負けられないッ!!」


ただ冷めているだけではない。
反撃のチャンスを掴み次第、一気にテンションを上げる。
闘志を押さえるべきところでは押さえ、放つべきところでは放つ!
そして、この台詞も熱い……
かつては伸ばされた手を振り払い一人で戦おうとした調が、周りの皆の影響で変わり強くなった自身を自覚し立ち上がる。
変えた人、強くした人は響を初めとした装者たちだけでなく、自分を支えてくれるS.O.N.G.の大人たち、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれた調神社の神主も入っているのだろう。
戦術的にも精神的にも調の成長を物語る一コマである。



「キラキラの刃で半分このガベージッ!」

そして、「未熟少女Buttagiri!」と共に反撃を狼煙を上げる!
まずは手数のα式・百輪廻で動きを封じる。
拒絶反応があり万全ではなかったとはいえキャロルから一本取っている侮れない弾幕である。
エルザは守りに入らざるをえないのであった。
あ、ネイルって守りにも使えるんだ……





「予習したの殺戮方法」

α式・百輪廻で足を止めたところをシュルシャガナの高機動で接近、翻弄する。
死んだフリという搦め手からの思い切りがよく、それでいて持ち味を活かした攻めである。
ところで歌詞の殺意が凄いッスね。
この辺、防人から学んだ防人の心意気でしょうか……




エルザも反撃するがイナバウアーガードで防ぐ!
む、無理せんでも……
ジョジョ立ちみたいなものですかね。
ザババコンビはアクションの方向性をさらに独自の方向に特化させてきましたな。





互角の競り合いなれど交錯する二人の表情は対極的だった。
冷や汗を流すエルザと闘志に溢れる調で大きな差が出ている。 ザババコンビと言えば連携すれば強いけど一人じゃ微妙が通例。
比較的単騎で動くことがあったGの時は撹乱と陽動に徹していた(G第4話)(その時に切ちゃんはクリスをボコっていたけどAnti_LiNKER食らってたし)。
なお、こうした役割に徹することができず、防人とガチった切歌は元々の実力差もあって一瞬で制圧されている(G第10話)。
だが、今は一人でも十分に渡り合っている!






そして、今度はこっちが閉所を活かす番。
ヨーヨーの紐を縦横無尽に展開して封殺する新技「β式・獄糸乱舞」!
あ、プロヴィのN特射だ。
開所なら少し動きにくいで終わったかもしれないが、元より移動範囲が狭まっている閉所なら絶大な効力を発揮する。
環境を利用し返したワケダ。




「ダウンサイズしてしまえば狭くたって問題ないのデスッ!」

一方、切ちゃんも武器がデカくて振り回せないのなら小さくすればいいという常識的な発想で窮地を脱する。
デカくできるのなら小さくもできるワケダ。
迂闊を晒したが機転を利かせるのは速かった。
接近戦ならハンドガンを使えばいいというクリス感がして繋がりを感じていいデスな。
あの人、接近戦でライフルで殴ってたけどな!




「――調ッ!」

そして、合流するのだった。
せっかくのβ式・獄糸乱舞、特にダメージを与えた様子はなかった。
けど、合流までの時間稼ぎが狙いだったのだろう。
その狙いは結実し今度はこっちが挟み撃ちをする番!
焦って仕留めず優勢を丁寧に作り出す見事な立ち回りであった。
あれ……? 君たちってこんなに手強かった……?
あとどうでもいいけどこの構図、劇場版テニプリで二人がかりならどうかなって挟み撃ちの状態でテニスを始めたことを思い出してちょっと笑った。





「切り刻んで未来を作るユメは負けない――ッ!!」

というわけで、ここからのザババコンビの真骨頂、連携である。
1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で100だ。10倍だぞ10倍!
まずは調が思い切り構えて投げる! それもサイドスロー!




「そんな大雑把な攻撃が当たるわけがッ!!」

まぁ、メッチャ片脚上げてますからな。
勢いはあっても如何せん準備動作がわかりやすい。
しかし、大雑把とかそういう概念があったんだ、この世界……
クリスのミサイルが全然効かないのはそういうことデスかね?






だが、それは前振り。
切ちゃんが一本足打法で打ち込む!
でも、飛ばない。飛ばないんだ!?
それにしてもついにと言うべきか、野球ネタをブチ込んできた。 金子彰史と言えば野球ネタデスからな……最終作に相応しい演出と言えよう。
まぁ、正確にはGの頃にジャリガキチャリンコ野球部という金子彰史の結晶体が出ているんデスけどね(G第5話)。





「――嘘でありますッ!?」

打ったことが予想外なのか、あるいは打ったくせに飛ばないことが予想外なのか、エルザは驚愕する。
そりゃビビるよ。戦場でいきなり野球を始めれば驚くか困るかのどっちかだ。
同時に再びα式・百輪廻で足止めする。
α式・百輪廻で足を止めてからの切歌の追撃は得意戦法である。 G第2話でのデビュー戦においてもあの防人から一本を取っている。
シンプルながらも強力な連携と言えよう。






「デースッ!!」

そして、合体したアームドギアを解き放つ!
って、ベイ●レードやんけ!
今の世代の若者らしいギミックデスな。
2045年においてもベイブレードは売れているみたいデスよ。






「照らそう今この時もヒカリ支えに」
「ほら、前向く人が」


これだけなら先ほどと同じ大振り……なのだが、今度は分裂。
さらに調が制御することで翻弄、追い詰めていく。
この辺の立体的かつ縦横無尽のアクションはしゅごいぃ……
でも、スタッフに死人が出そうでちょっと怖いですね(真顔)





「一緒に行こう、ツインハァァアアアッ!!」

さらに調は足を絡めよりダイナミックに動き、加えて切歌が介入。
紐を使った得物は先端の速度は人間の限界を超えるが、それを操る腕の動きから予測できる(とバキで言っていた)。
だが、その操作する動きをより多角的にすればもはや見切ることは不可能!
命中率100%! 回避不可! 刹那、ひらめきは使うなよ!





命中! 爆発四散! サヨナラ!
連携すれば強いのがザババコンビであるが、そこに至るまで連携せずとも強いところも見せつけた。
最初は大丈夫かと思ったものだけど、装者たちはこの二人の成長を知っているからこそ慌てずに状況を任せたのだろう。
AXZまでの戦いを経てザババコンビも精神的にも戦術的にも一人前の装者となったのだ。 もはや常識人と嘲笑うことはできない。



「やったね、切ちゃんッ!」

「今夜はハンバーグなのデースッ!!」

でも、切ちゃん、ナニ言ってんの?
エルザをミンチにしたからハンバーグが食べたいとか言い出してるの?
大きな成長と変わらぬ常識人を見せつけた。
よし、これからも常識人と嘲笑おう。




「――やってないッ!」
「任務遂行を優先してこちらが加減してたのでありますッ!!」


しかし、エルザも一本取られたものの大きなダメージは受けていないようだった。
こいつら、みんな基本的にタフだなー。
まぁ、RPGとかHPがどれだけ減っても能力値が下がることってないから……



「――そうよ、エルザちゃん」
「やりすぎて船ごと聖骸を沈めるわけにはいかないわ」
「撤退しましょ」


「撤退でありますかッ!?」
「そんな簡単に――」


ここでヴァネッサからの通信で引けと命令が下る。
残党としては任務達成に固執する理由はないようだ。
本気なら全員で聖骸奪還に当たるワケダ。
今回は威力偵察の意味合いが多分にあるのだろう。



「可愛いエルザちゃんをボロボロにしてまでの任務じゃないわ」

おい、お前、サボってんじゃねーよ!
アダムと理想は違うと言っているけど、普段の勤務態度はアダムそっくりだった。
元々は技術者だから現場の苦労を知らないタイプなのか……?



あっ、チョロい人だ。
前評判に違わぬ残党のポンコツっぷり。
よし、田舎で米育てよう、米。





「とりあえず……勝てた?」

「少なくとも……あの気味悪いミイラは守れたのデス」

そんなわけでエルザは撤退。
ザババコンビは勝利を果たすのだった。
成長を見せつけた見事な勝利……であると同時に残党を仕留めきれず思惑を探れなかったのも事実。
残党は何だかんだで米国の艦隊に大打撃を与え偵察にも成功している。
だからこそ、勝利と浮かれることができないのであった。

パヴァリア光明結社が動き出したのは米国の失墜と時と同じくしているし、何やかんやで米国は結社にとっても目の上のたんこぶ。
である以上は戦力を削っておくに越したことはない。
それを踏まえると戦術的な勝利を果たしたのは残党たちかもしれない。


「世界に敵対する新たな脅威……」

そして、その侮れなさは装者たちも感じているのだった。
残党が本格的に動き出したのはもちろん、あのアダムが警戒していたカストディアンの目覚めも抱えている。
問題は一つだけでなくそれこそが状況の厄介さを物語っているのだった。




「我々S.O.N.G.も極冠にて回収した遺骸の警護に当たるべきではないでしょうか」

「気持ちはわかるわ」
「でも、遺骸の調査扱いは米国主導で行うと各国機関の取り決めだから仕方ないじゃない」


「日本政府やS.O.N.G.にこれ以上聖遺物と関わらせたくない国も少なくないですからね」

――というわけで、これが翼のテンションが上がらない理由だった。
異端技術に関しては最大の戦力となるS.O.N.G.で聖骸の警護にまだ良かったのだが、政治的な制約から身動きが取りにくい状態であった。
S.O.N.G.はシンフォギアを専有していることから、事実上、世界最大の戦力を持っている。 味方ならば心強いがいつ敵になるのかはわからない。
なので、これ以上の聖遺物を持たせたくない諸外国の思惑も納得の行くものである。

その辺の音頭を取ったのも聖骸の調査権を手にした米国だろうか。
失墜したとはいえそれでも相当の力を持っていることが窺える。
人は一つになれず思惑に翻弄されて最短最速真っ直ぐ一直線にとは行かないのである。





「今やることとやれることに集中するの」
戦場ステージに立って唄うのはあなたの大切な役目のはずでしょ」


「不承不承ながら了承しよう……」

それでもライブに集中しろとサングラスが面白い人は言う。
防人が守るのは国だけでなく人々の笑顔もなのだ。
このサングラスが面白い人はこのことを知っているからこそ、こうしてライブに集中するように言うのであった。
すっかり周りに気を遣える人になったサングラスが面白い人である。
そして、風鳴翼の友として理解していることがわかる。
だから、サングラス外せよ。まともな発言も面白い発言だと思われちまうぞ。




「だが、それに一つ条件がある」

だが、条件があると 似合っていない サングラスを取って不敵に笑う。
この人、普段はまともで格好いい人だけど背伸びした瞬間にダメになるな……
サングラスにそれがありありと表れている。
いや、ただ面白いだけだから害はないんですけどね……




「報告書には目を通した」
「政治介入があったとはいえ先史文明期の貴重なサンプルの調査権を米国にかすめ取られてしまうとは何たる無様ッ!」


「反応兵器の使用を初め今日までの騒乱に様々な横槍を入れてきた米国に対し一掃の注意を払うべきでした」

「さらにはパヴァリア光明結社の残党をのさばらせおってッ!!」

さて、一方でS.O.N.G.の本部では弦十郎が訃堂から叱りつけられていた。
神と呼ばれたカストディアンは訃堂の野望を叶えるための近道になる存在である。
それがかすめ取られたとなれば怒る。そりゃ怒る。
残党を好き勝手させていることも怒られる。
でも、こっちに関してはアンタの手引きじゃなかろうな……

首謀者疑惑はさておき、第2話にして訃堂がその存在を現した。
散々もったいぶったがいざ物語に出てくるとわりと気軽に姿を見せるお爺ちゃんになった。 訃堂に関するあれこれがXVでは明らかになりそうなだけに目が離せない。
風鳴一族の長ですよ、絶対面白いことしますよ……

なお、アヌンナキの聖骸は髪が長く身体の線が細い。
それを考えると女性の可能性がある。
シンフォギアにおいて女性は完全なる肉体である。
だから、カリオストロとプレラーティはTSしている。
となれば神と称されるアヌンナキが女性でも何もおかしくはなく……



「お前にも流れる防人の血を辱めるなッ!!」

そう、弦十郎も風鳴一族であり訃堂の血を継ぐ息子なのであった。
訃堂は風鳴の血を重んじる。
重んじるがために八紘の妻を寝取っている。
一方でシンフォギア世界において血脈の重要性はあまり語られていない。
クリスが音楽会のサラブレッドだから適合者の資質があるかも……とは思われてはいたけど、実際のところ、血で適合者になったのか、純粋な才能で適合者になったのかはわからない。
とりあえず、血の影響が多分にあると思われているのはレセプターチルドレンくらいだ。
風鳴の血にも何らかの特別性が秘められているのだろうか。
口調が防人になるとか。



「司令、あったかいものどうぞ」

「ああ、あったかいものどうも」
「……すまないな」


訃堂の叱責を受けた弦十郎だがしょげるというよりもどこか慣れているようだった。
弦十郎はとんでもない傑物であると同時に、風鳴の後継者には不適とされた存在である。 ならば、かつてより叱責を幾度も浴びてきたのかもしれないし、こうしてどこか慣れたような諦めたような態度を取ってもおかしくはない。
後継者に不適とされた理由は……やはり、甘さか。
フィーネの土手っ腹を貫いて殺していたら風鳴を継承できていたかも。




「鎌倉からのお叱り、今まではほとんどなかったのに随分と頻度が増えましたね」

「うむ……そうだな……」

藤尭曰く、訃堂の干渉はかなり増えているようだ。
それはつまり、暗躍している……あるいは訃堂としても正念場が近いということ……
何か符合するものを感じているのか、弦十郎はどこか浮かない顔をする。
訃堂が神の力を求めていることを八紘から伝えられてもおかしくはない。 だとすればとこの干渉は内心穏やかではないのだろう。
米国に聖骸を渡したのも訃堂から遠ざける思惑があったのかもしれない。




「久々のライブだよ? 翼さんの凱旋公演だよ?」
「だけど、こんなんじゃ間に合わないよぉ」


「どうしようもないだろッ! 道路が混雑してんだからッ!!」

「マリアも急に来られなくなるなんて」

「ついてない時はどこまでもダメダメなのデス」

さて、シンフォギアライブ……ではなくて翼のライブ当日。
装者たちも向かうつもりが渋滞で無理であった。
会場までは電車を使いましょう。
装者も今やVIP同然だし状況が把握しにくくなる電車は使いにくいんだろうけど。






このやたら派手なライブ会場で主演の翼の名前に加えて、マリアの名前も踊る。
モブ観客たちはざわめく。
ん……? マリアさん……?



モブにとっても視聴者にとってもサプライズ! 「Angelic Remnant」!
いやいやいや、待て待て待ちなさい。
この二人のデュエットなんてCDを発売できるレベルなのにサプライズ楽曲に回すだとォ!? シンフォギアXV、半端ではない。なかなかできることでない。

そして、これにて怒濤の1話で3曲消化。
スポンサーからのノルマをちゃちゃっと終わらせたい意気込みを感じる。 AXZはややノルマ消化的に楽曲を使う場面がありましたからな。
ノルマをさっさと終わらせて身動きを取りやすくする狙いがあるかも。






再び戦場に共に立つ歌姫たちに観客は盛り上がる。
わかる……よくわかる……
シンフォギアライブ2018で「花咲く勇気」が始まると思ったらいきなり二人で唄い始めた時みたいなものでしょう?
そりゃ盛り上がるよ。発狂するよ。ヤベえよ。
シンフォギアは実話を元に作られています。




「そんなの無理よッ!? できないわッ!」

「いつか私と唄い明かしたいと言ったな」

共に唄うことが翼がマリアに出した条件だったようだ。
今はオモシロサングラスエージェントの身。
唄うなどありえぬ……と言いたそうだが、GX第12話の死亡フラグを持ち出してくる。
言質取ってました!
それにしてもあの日のマリアの友としての言葉を引っ張って来るとは胸が熱い。 死亡フラグだったけどな! F.I.S.全員で立てたから裏返ったけどな!




「でも、私には……」

「――私は歌が好きだ」
「マリアはどうだ?」


歌に対する想いはシンフォギアにおいて大きなテーマである。
特に無印ではこうした想いに焦点を当てて物語が作られた。
一方でG以降は主題からやや離れた感があるが……最終作のXVとなれば再び触れるのは必然!

なので、マリアの歌に対する想いを翼は訊く。
それに対する返答は描かれていない。
描かれていないが翼の誘いを受けたのがまさに答えそのものだろう。 この人、一時期は何かあるごとにAppleを唄っていたからね……
囚われたと思ったら歌を聴かされた未来さんとか困っていたかもしれんぞ。






ヘブン状態!
俺もヘブン状態。俺たちもヘブン状態。
俺が、俺たちが、ヘブン状態!
実際にライブ行けばこうなるのでみんな! シンフォギアライブ! 行こう!
転売屋は●ね!



「アーティストとオーディエンスが一つに繋がる……溶け合ったような感覚……」
「まるであの日に故郷の歌が起こした奇跡のような――」


というわけで、予想外のライブだった。
AXZでは行われなかっただけに久し振りのライブは、効く……!
これをサプライズに持ってくるなんて実に豪華の極み。
いや、ホント売れよ、CD……
商売が上手いのか下手なのかわかりませんな。

マリアはかつて生まれたままの感情を隠さずに唄ったことを思い出す。
当然、Gの最終局面のことであり、嘘や偽りのないマリアの裸の気持ちを伝える歌、「Apple」のことだろう。
「Apple」の正体は未だに謎に包まれている。
カストディアンが辿った足跡を物語る歌ではあるが、それが何故奇跡を起こした理由までは説明されていない。
だが、奇跡を偶然が生み出す「奇蹟」ではなく然るべき道筋が辿る「軌跡」として描いてきたのが金子彰史である。 間違いなく理由はある。XVではそれに触れられる時が迫っている。





皆の心が繋がる。歌は奇跡をカタチとした。
その時、アルカ・ノイズの召喚の紋様が宙に浮かぶ。
え? あの、ちょっと待って?





「これは……ッ!!」

翼の脳裏に浮かぶのは3年前の悲劇のライブである。
あの日、翼は自分たちを支えてくれた多くの命と大切な人を喪った。
その後、共に戦場を駆ける仲間を、歌への想いを共にする友を、自分の歌を愛してくれる人々を再び手にした。
そして、ついには憧れるばかりだった大切な人と同じ領域に立つことができた。
翼の物語は喪ったモノを取り戻す物語なのだ。

また、これは翼だけでなく装者全員に統一するテーマで誰もが大切なモノを喪っている。 響は日常を、翼は奏を、クリスは両親を、マリアはセレナを、調は家族を、切歌は誕生日を喪うことから物語が始まっている。
そこからクリスが後輩を、マリアは裸の心で手にしたいモノを見つけるなど、再び大切なモノを手にしていく。
時にフィーネ、時にナスターシャ教授、時に一応ウェル博士、時にキャロル、時にサンジェルマンと喪うモノもあれど、それでも握り締めたモノはたしかに手の中に残っている。
シンフォギアは喪った者同士が手を繋ぎ大切なモノを見つけ手にしていく物語なのだ。
そして……未来は響との当たり前の日常を喪っている……






「横浜湾岸のコンサート会場にアルカ・ノイズの反応を検知ッ!」

「装者を急行させるッ! ヘリの用意だッ!!」

「止めろォオオオッ!!」

翼は戦慄する。
かつて多くのモノを喪った悲劇を想起させる現実に慟哭する。
かつてとは違い多くの仲間がいる。
だが……偶然か、故意か、装者たちは現場にはいなかった。
そして――





そして、翼は再び守りたい人々を喪っていくのだった……
無印第1話以来の久々の大虐殺である。
だが、あの時とは状況が違う。
一度は絶望の中で奮い立ち二度と喪うモノかと決意したのに、どうしようもなく零していくのだった。

3年前のライブでは存外ノイズによる死傷者は少ない。
死傷者の2/3は逃走する観客の将棋倒しによる圧死や避難路を確保するための暴行である。
これは旧ノイズそのものの性質、人を炭素分解し殺害する時は自身を犠牲にするのが大きいのだろう。
そのため、大型を除けば基本的に一人一殺が限度。
旧ノイズは対人兵器として絶大なる破壊力を発揮する反面、自身を消耗品とするために一時的な脅威に留まりやすいのだ。
対してアルカ・ノイズは消耗しない解剖機関による分解なので存在できる限り何人でも殺せる。
一度暴れ始めれば手を付けられない。
殺人兵器としての純度、有用性、脅威は旧ノイズを遙かに上回っており、それがこの大虐殺を裏付けている。 通常兵器でも一定のダメージを与えられるという弱点はあるが……その通常兵器を使える人員がいなければ何の弱点にもならない。
そう、一般人でごった返すライブ会場のような……






翼とマリアは心を通わせた人々を守るために駆ける。
このカットは無印のオマージュだ。
この状況そのものがライブの惨劇の再来ではあるが……
万全の翼とマリアを以てしても状況が遙かに悪いと言えるほどにはヤバい。




奮戦空しく状況は絶望的である。
ノイズが行うのは弾切れのない無差別な殺戮に対し、二人が求められているのはノイズの全滅だ。
まったく追いつかずあの日の喪失を覆すことができない。
前半では作中人物から散々小馬鹿にされたアルカ・ノイズの恐ろしさを改めて思い知らされた。 一時期は棒立ち、やる気がないと蔑まれたアルカ・ノイズが全力の殺意を発揮している。
適材適所過ぎる……

また、本来は打たれ弱く繊細な翼の脆さをとことん突いている。
精神をかき回され判断力を喪失した結果、千ノ落涙のような対多数に適した技を使えていない。 乱戦状態で狙いを外すのを恐れたからかもしれないが……
結果として各個撃破しかできず手が足りない状況になってしまっている。
技の一つも使えず翻弄された3年前のライブのようだ。
その身を剣を鍛えた翼だが折れれば脆い。
それは完成したと思われた今でもまるで変わらないのだった。




「皆さん落ち着いてくださいッ! こちらの指示に従って――」

「どけ、お前らッ! 道を開けろォッ!!」

そして、この状況で観客たちは恐慌状態に陥り統制が取れず避難が遅れる結果になってしまっている。
シンフォギアは響に向けられた悪意のように人の醜さも描いている。
というわけで、この異常状況では判断力を喪失、惨劇を加速させてしまうのだった。





「パヴァリアの……残党……ッ!!」

殲観
滅客

あの緒川さんでさえ為す術がない。何もできていない。
どうしようもない地獄が繰り広げられていた。




「スタジアムにアルカ・ノイズって……だってそこは翼さんのッ!?」

「はいッ! 既にピックアップ用のヘリをそちらに向かって飛ばしていますッ!」
「装者の皆さんは到着したヘリに搭乗後直ちに現場に急行してくださいッ!!」


エルフナインは気丈にナビゲートする……が、その瞳には涙が浮かんでいる。
お、お前が「アルカ・ノイズなんて楽勝ですよw」みたいに言うから本気を出したじゃないか……!
何だかんだでエルフナインがS.O.N.G.に所属してからは決定的な敗北は喫していない。
GXにおける装者たちの敗北も予定調和だった。
だが、今回は想定外にして最悪なまでの敗北であり惨劇であった。 そりゃ泣きますよ……
それでも自分の戦いを捨てないのはキャロルからもらった命を無駄にしないためか……



ここまで表情を崩す翼は久方振りである。
というか、無印以来だ。ギリギリ立花がヤバいことになったG。
GX以降は安定の防人。不動の防人。山の防人だったのに……




「恐れよ、怖じよッ! ウチが来たゼッ!!」
「ここからが始まりッ! 首尾よくやってみせるゼッ!!」


お前か、ミラアルクぅッ!!
ゆっくり魔理沙、おっぱいデカい、頭悪そう、弱そうとか散々ポンコツ空気を出してきたのに完全に全力でやらかした。
「仲間と認識しない手合いであれば、どこまでも情を殺して相対できる」とちゃんと前振りまでしてたのにここまで邪悪とは……!
こいつはくせえッー!
ウェル以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
こんな悪には出会ったことがねえほどなァーーーッ!
残党で悪人になっただと?
ちがうねッ!!
こいつは生まれついての悪だッ!
防人さん早えとこ喉笛掻っ捌いちまいな!






「ウチの標的はお前だゼッ! 風鳴翼ッ!!」

翼は問答無用に蒼ノ一閃を放つ。
この防人、響と出逢って傷が癒えてからどんな相手でも最初は出方を見ている。
マリアを殺さずベットで寝る程度に留めようとしたり、ファラ相手に底知れない強さを感じてから一撃を放ったり……
全力で相対するが歌とは裏腹に問答無用で殺しにかかることは意外とない。

が、今回は遠慮なし。初手より必殺。 ここまで遠慮なく仕掛けたのはやさぐれていた時に対峙したネフクリス以来だ。
今の翼の精神状態はあの時よりもヤバい。





「パヴァリアの残党……ッ!!」
「歌を血で穢すなァッ!!!」


で、いきなり刺突。殺意高ェな、防人!
それをミラアルクは羽を変形、腕に纏わせて防ぐ。
あ、そういう使い方をするんだ……
けっこう禍々しい。やってることも禍々しい。
残党どころか歴代シンフォギアキャラで一番禍々しい……




「大人しくにじらせてもらえると助かるゼッ!」

れるな……ッ!!」

防人語☆全開
そうだった! この人、精神が不安定なほど防人語が冴え渡るんだった!
最近はそこまで防人語を使わないと思っていたけど、そりゃ精神が安定していたから何ですよね。
不安定になればそりゃ防人る。


「翼ッ!? 深く追いすぎないでッ!!」

我を失っている翼と比べるとマリアは何とか平静さを保っている。
マリアも多くの惨劇を見てきた。当事者として関わってさえいる。
けれども、目指すべき目的がハッキリしていれば精神が安定すること、惨劇を経験して1年ちょっとと時間があまり経過していないことが大きいか。
翼は実は打たれ弱い。ライブの惨劇から時間が経って青天の霹靂そのもの。
そして、何よりもライブの惨劇が翼のトラウマと直結していること……
マリアのように踏みとどまるのは無茶だし無理からぬことだった。





翼とミラアルクは矛を交える。
飛行しながら高速攻撃を繰り返すミラアルクを迎え撃つ形である。
飛行+高速と格ゲーなら強キャラ待ったなしだが翼は対応している。
精神がヤバくても防人としての鍛錬が支えているのだろう。
捨て鉢の時の翼はネフクリスに不覚を取りかけるくらいには冴えないこともあるが、今回は有り余る殺意が力を与えていそうだ。



さて、そんな中でわりと可愛いモブが逃げ回っている。
翼と同じ髪型をしているから熱心なファンなのは間違いない。
無印に出てきた響に助けられた幼女に似ていますな。
けっこう成長しているので別人だとは思いますが。






翼は何度かミラアルクを迎え撃つうちにその態勢を崩す。
そして、一撃を加えて吹っ飛ばす。
さすが防人、強い。 数度の交錯で優勢に立っていることが両者の地力の差を物語っている。
前回のミラアルクの言葉通り、強さという点では一歩どころか数歩劣るようだ。






「何……ッ!?」

そして、突く。
また突きかよ! 殺意ホント高ェな!?
だが、その牙突はファンの女の子を盾にされたことで阻まれる。
鬼の形相で睨む防人はファンとしてはトラウマものだ。
とてもご褒美にできない。




「やってくれるゼ、風鳴翼ッ!」
「弱く不完全なウチらでは敵わないゼッ!!」


「弱い……ッ!?」

言葉通りにミラアルクは翼よりも弱い。
指定暴力団キャロル組や結社幹部と渡り合ってきたプロ防人は伊達ではなく、落ちこぼれのミラアルクとの間にハッキリとした実力差があるのがわかる。
数度の交錯で見切られていることがそれを物語っている。






「そう、『弱い』……」
「だから、こんなことしたって――」
「恥ずかしくないんだゼッ!!」


だが、弱いからこそ悪辣であり手段を選ばない。
目的を果たすための副産物として非道に走った敵はいくらでもいた。
だが、あくまで副産物。
非道そのものが必須だったわけではなく、だからこそ虐殺に至ることはなかった。
ウェル博士はけっこう危ういところだけど英雄としての自覚からか、カタギは積極的には巻き込んでいない。
未来さんも望みを叶えてあげただけだしね☆

だが、ミラアルクは勝つために非道を行う敵だった。 必要であるというのであれば枷が外れるのか、虐殺を行い女の子の殺害にまで至っている。
女の子の殺害は分解ではなく直接的な死……
これはエグい。エグいよぅ……






ついに今までタブーとして描かれなかった鼻血が流れる。
ヤベー血涙流しても鼻血は流さない。
鼻血さえ流さなければへいき、へっちゃら! 生きるのを諦めない!
……が、鼻血が出たら……もぅ無理……死んだ……
わりと可愛い女の子が可愛いとかそんな余裕がまったくなくなるほどの惨状であった……
鼻血とは死の象徴であった。



「うぁあぁあぁぁああぁあああッ!!?」

貴様を傷害罪と器物損壊罪で訴える!
理由はもちろんわかっているな?
貴様が皆をこんなノイズで殺し、ライブを破壊したからだ!
覚悟の準備をしておけ。
近いうちに訴える。
裁判も起こさせてもらう。
裁判所にも問答無用できてもらうぞ。
慰謝料の準備もしておけ!
貴様は犯罪者だ!
刑務所にぶち込まれる楽しみにしておけ!
いいな!





「刻印――侵略……ッ!!」

守るべき大切な人を目の前で殺めて翼の精神の均衡を奪った。
その隙に双眸ステンドグランスに宿る精神摩耗マインドフレイアを発動!
具体的に何をしたのかは今はわからない。
だが、翼に力で勝つのではなく心を壊して勝つことを選んだのは間違いない。 それは弱点そのものであり、それを躊躇せず実行することがミラアルクの恐ろしさ、悪辣さ、外道さであった……





「貴様ァアァアアアアアッ!!!」

「総毛立つッ! さすがにここまでだゼッ!!」

「その不埒ッ! 掻っ捌かずにいられようかッ!!」

半狂乱になりつつ蒼ノ一閃を連発する。
溢れ出る殺意に外道のミラアルクもさすがに距離を離す。
総毛立つというのも冗談とか煽りじゃなくわりとマジなのだろう。
殺る気の防人は躊躇わず殺る。 これまでにも殺意を散々唄ってきたしな……



「落ち着きなさいッ! ここにはまだ逃げ遅れた者がいるのよッ!!?」

大虐殺が行われた。目の前でファンを殺された。
……が、幸いと言うべきか、まだ生存者はいるようだ。
なので、最悪の中でベストを尽くすように諭す。
3年前のライブの惨劇の中で助けられた命があることが翼にとっての救いだった。 翼の態度が軟化したのも響がそうした命であることがわかったからだろう。

響も初めてガングニールを纏った時に命を守ることができた。
命を守ることができたのが原体験となり自身を支えてきたことは想像に難くなく、その点で二人は共通している。 そう、ここからでも可能な限り命を守れれば翼にとっては救いとなるかもしれないのだ……
マリアはそれを感じているからこそ、翼を諭しているのだろう。







「そろそろ尻尾を巻かせてもらうゼッ!!」

このミラアルク、わりとマジでガチで容赦せん。
観客を殺すどころか会場そのものを破壊してきた。
高所にある建築物だけにその落下は装者は忍者はまだしも常人には死そのものである。
徹底的に……とことんを突き詰めまくって徹底的に殺ってきた……



「錬金術士の追跡……不能……」

「10万人を収容した会場が崩壊……生命反応は……」

こうしておそらくは10万人の観客が死亡した。
その数はサンジェルマンが何百年にかけて礎として捧げてきた命よりも多い。
そして、3年前のライブの観客とスタッフを合わせた数が10万人である。
あの時の死者は12874人。
惨劇ではあったが9/10の人間は守れていた。
翼の戦いと奏が散らした命には相応の価値はあった。
だが、今回は何も守れずライブに関わった人間の全員が死んでしまった。
3年前のライブの惨劇を遙かに超える惨劇であり、人類史上最大最悪のテロである。

サ、サンジェルマン生き返ってきて……
何ならアダムでもいい……
こんな非道外道をやらかす輩を押さえ付けていたアダムの存在の大きさが窺える。 無能だけど力だけはとんでもないし、自分勝手だから部下の意見で動くこともなく利用されることもない。
だから、ストッパーとしては最適だったのだろう。
シンフォギアのラスボスはいつも斃れてからその存在の大きさに気付く……



この惨劇を前に弦十郎も言葉を失う。
その指揮力で超常と渡り合ってきた弦十郎も今回は何もできなかった。
超常を用いた手段をまったく選ばない行為には為す術もなかった。
S.O.N.G.の完全敗北であった。
クビになって訃堂が司令に狂い咲くとかやりませんよね……





「マリアさんッ!? 翼さんッ!!?」

翼とマリアは何とか生存していた。
……が、会場が崩れ落ちるという事態にさすがに命辛々だったようで助けられた人間はいない。
俺たちは……何もできなかった……





「守れなかった……大切なモノばかりこの手からすり抜けていく……」

こうしてまた大切なモノを喪い剣は折れた。
惨劇の中で救えた命があればそれが救いとなったかもしれない。
だが、なかった。誰も救えなかった。
もう何も喪うものかと決めたのだとかつての翼は詠ったが……

ここまでに積み上げてきた全てを覆すほどの大ダメージだ。唄えなくなりかねない。
そりゃ翼キャラソンが最後に回されますよ……
未来さんヤベえとばかり思っていたけど、残党ヤベえと防人ヤベえが上乗せされた。 ついでに言うならアヌンナキヤベえと訃堂ヤベえもある。
XVはヤバさに満ち満ちている……どうなるんだ、これ……



さて、EDテーマ。
未来さんがヤバそう……ひえっ……



孤独な防人もヤバそう……ひえっ……
今回の大ダメージで久し振りにやさぐれそうだ。
訃堂の真防人原理主義に染まりかねない。
なお、この事件で得をする人間……
超常の恐ろしさを世界に示し神の力の必要性を説き、翼を真の防人として歩ませたい人間……
訃堂だ、訃堂以外にいない。
訃堂は何としてでも国を守りたい。
そのためならば10万人の生け贄だって捧げる覚悟はあるだろうさ……



大きな星が、ついたり消えたりしている……
彗星かなあ?
いや、違う……違うな。
彗星はもっとバァッ!って動くもんなー……
星は7個ある。未来さんの星もだ。
……あなた様も重要人物だからね?



さて、Cパート。
聖骸の調査が行われていた。
アヌンナキさん、こんにちは。
あんなことがあったから黙っていろ(強制)





が、ダメ! 籠手がスキャンされた瞬間に聖骸は姿を消した!
チクショウ! 次から次へと爆弾がブン投げられるな!
その場に残ったのは籠手だけだった。
あ、籠手はそこまで大事じゃないんですね……

同じく金属質なパーツである角は聖骸と揃って消えている。
角はカストディアンの身体の一部ということか。
異常事態が連鎖的に、それでいて並行して勃発している。
シンフォギアシリーズの中でも特に休まることがなさそうである……

なお、今回の脚本も金子彰史オンリーだ。
最終作だからと守る気なし!
怒濤に怒濤をぶつけるストーリーは実にシンフォギアだ。
世界よ、これが本気の金子彰史だ。
この怒濤の並列展開は諸悪の根源の金子彰史でないと制御できない気がしますよよよ……
ミリメモ君をサボったのもシンフォギアのためだと思うと納得が行く……





さて、今回から開帳されたOPテーマ!
まずはレーダーにガスマスク……
これらはチェルノブイリを象徴する物だ。 そして、幼きマリアとセレナのシルエットである。
チェルノブイリがあるのはウクライナ、カデンツァヴナ姉妹はウクライナ出身。
これは何かがある……!

人類史上最悪の事故、チェルノブイリ原子力発電所事故を想起させる物……
ウクライナ出身のカデンツァヴナ姉妹……
この2つがどう繋がるのか。
意外な取り合わせだけどちゃんとウクライナ出身で伏線を張っていたのが恐ろしい。


エックシヴ!
そして、月!
こりゃ今度の今度こそ月で何かありますよ……
どんだけもったいぶってきたと思ってる……



さて、街を歩く響・未来・クリス。
まずは日常の光景が映し出される。
仲良し3人組だ。



その3人の前を サボリ魔 ヴァネッサが横切る。
日常に紛れ込む脅威のメタファーですかね……?




そして、買物をする翼とマリアを見張るように超弩級外道ミラアルクが立つ。
ひえっ……あんたは一番日常に紛れ込んじゃいけないヤツだ……
でも、シンフォギアライブの案内アナウンスをエルザと一緒にやると思うよ。



三色団子クレープを食べるきりしらにはエルザだ。
三色団子クレープぅ……?
常識的なクレープを食べる気、なし。



エルフナインはアーマードエルフナインになっていました。
これは来る……キャロルが来る……
万象黙示録で何とかしてくれる……



ここから関係の深い人間がピックアップされていく。
まずは翼と二人の父親である。
訃堂の企てもヤバそうだがそれに振り回されそうな八紘もヤバそうだ。
XVはヤバさしかない。
ワクワクするね☆



マリアは当然セレナ。
本編では謎も謎だったセレナについても触れられる時が来そうだ。
金子彰史が描く本家本元のセレナにな……




フィーネと二課の人たち。
フィーネは恋に執心するサイコパスに見せて、二課の面々には時折情のようなものを見せてきた。
そこも描かれるか否か……



キネクリ先輩は愛する両親。
……ヴィレーナさん家、どこ?



きりしらはナスターシャ教授である。
実はこの二人だけ他の装者と違って家族がいない。 出自についても語られるんデスかね?
特に切ちゃん。魂殺しを持っているし一番のジョーカーになりそうな……




手を伸ばし合う響と未来。
この二人がヤバい!という触れ込みだったのに、何か他にもヤバい爆弾が投げ込まれて圧倒されてしまっている。
でも、一番ヤバいのは間違いなくこの二人……



ド☆外☆道
スタンドを出しているけどイメージ画像デスか?
それとも意味あるんデスか?
卑しき錆色から誇り高き深紅ノーブルレッドになるとか……?




ここからは恒例のバトルパート!
まずは響とヴァネッサで相まみえる。
竜巻パンチを飛行しながらかわす。





そして、指バルカン! 手首バズーカ!
オモシロ武装に溢れていてこれは戦うのを見るのが楽しみ。
あと髪飾りがネジだ。身も心もサイボーグ。




そして、ミサイルを連射しながらクリスが追撃!
今までの例に習うと響クリスVSヴァネッサで行くだろうか。
そういえば、響クリスのユニゾンはなかったのでユニゾンチャンス。




きりしらは今回まみえたエルザと勃発。
AXZでは別の装者と組んだ二人だけど今回はいつもの組み合わせに回帰?





ネイルで身を包んで守る! 噛み付く!
ザババコンビの相手に相応しくいろいろできるようだ。
多芸対多芸だろうか。




テメエを殺すのは絶対に俺だ! 防人マリアVSミラアルク!
もはや防人以外の決着はありえないレベルで因縁が滾っている。
マリアさん、上手く割り込め。サングラスとかで。
この二人のユニゾンはまだない。
不死鳥のフランメを初めとしたライブ曲はたくさんあるけどね。




ミラアルクの羽根は足にも纏えるようでドロップキック。
脚力は腕力の3倍!
つまり、今回は本気じゃない(ガバ理論)






締めは月に向かって黄金錬成!
ギアに秘められたラピスの効果は黄金錬成なのだろうか。
ただし、AXZ最終局面で発動したLimited Model_Alchemic Gold.とは違ってギアのデザインもちょっと変わっている。
胸の辺りの意匠はアガートラーム味ある。
先行には各種ギアの色が見えるからオール合体ギア……?



そして、最後にサソリが銀の籠手らしきものに入り込んで締め。
非常に抽象的で象徴的なラストカットである。
サソリ……英雄オリオンを殺害せしめた神殺しならぬ『英雄殺し』の象徴……
そして、未来さんの星座はサソリ座だ。

金子のおっさん、まさかここまで考えて未来さんの誕生日を決めた……?
金子のおっさんならやる。やった。やらかす。
神殺しVS英雄殺しが勃発する……?
そのサソリが銀の籠手に入るのも怪しい。
アガートラームに英雄殺しが……?

今回のOPはファウストローブみたいなわかりやすいネタバレはないけど、いろいろと深読みできる感じデスな。
そして、カストディアン成分なし。
……途中で割り込んだりするんデスかね!

そんなわけで第2話ながら超特濃の展開だった。
第3話も目を離せない。
みんな、覚悟の準備をしよう!