ちょっと悲惨すぎてSTATにはさっさと撤退していただきたい。
あと刃牙には守護ってもらいたい。
さすがに虐殺では盛り上がれぬのだ……
指揮官を失ったSTAT隊員たちは武蔵の奇襲に為す術もない。
その場で恐怖に怯え竦むのだった。
高機動力で白兵戦による奇襲を仕掛けてくる武蔵のような人間との戦いにSTATは慣れていなかった。
STATの相手はあくまで人間が前提であり、人外を前提とはしていなかったのである。
もっとも、いつもなら精々骨が折れるくらいで済んだ。
だが、今回の相手は刀を持っている。
痛いでは済まない絶望的な状況となれば、やられ役歴が長い警察と言えど怯えるしかなかった。
そこで新たに指揮を執る人間が現れる!
STATナンバー2の田沼彦二!
田沼の指示に従って隊員たちは素早く動く。
これでエリートなのだから命令さえあれば身体が動くのであった。
田沼の作戦は部隊を2つに分けて、装甲車の前後から挟み撃ちにするというものであった。
囲むのダメじゃん……と思ったら、囲んだ上で足を狙うというものであった。
ちゃんと作戦を立てている。
撃ちまくれば倒せるだろと甘く見積もっていた島本とは違い田沼の作戦に具体性がある。
だが、装甲車からは離れた方がいいと思う。
STATは武蔵の姿を捉えられず奇襲でやられている。 ならば絶好の隠れ場所である装甲車にいるのはリスクが高かろう。
ここは装甲車から離れて平地に陣取って射程の利を活かした方がいいのではなかろうか。
如何にF1カーと言えど曲がりくねった下町に行けば持て余すというものですよ。
というわけで、田沼、装甲車の上に隠れていた武蔵に縦に一刀両断される。
正中線からやや外れているからか、ドイル曰く斬られた時に感じる熱さを一瞬だけ感じて死んだ。
しかし、ここで快挙。
ついにSTATが発砲する! かわされる! 膝蹴りでKO!
ダメじゃん!
足下を狙えと言われたのだから隊員は足下を狙ったのだが、ジャンプでかわされた。
武蔵としても狙う部位が見えていればかわすのも簡単であろう。
隊員たちは命令に従順すぎるのが良くないな。
一人くらい混乱して乱射しまくる人間がいた方が武蔵は困ったかもしれない。
そんなSTATに追い打ちをかけるべく武蔵は二刀流を解放する。
勇次郎との戦いでのみ見せた武蔵の真髄である。
あのピクルにも、あの本部にも使わなかった二刀流だ。
惨劇はまだまだ続きそうである。
次回へ続く。
STAT、少しはマシになったが依然ダメなままだ。
悪いこと言わんから装甲車から離れとき。
アレはSTATにとって射線を遮る要素にしかなっていないぞ。
このまま人が死に続けるのも困る。
何やかんやでバキ世界において、人死には少ない。
勇次郎や勇一郎はアメリカ兵を盛大に殺していたけれどあくまで戦時中の話だ。
逆に言えば今は戦時中並みにヤバいということでもある。
STAT隊員は鎮圧の経験はあっても殺人の経験はないだろう。
そこで武蔵と差を付けられている。
武蔵が武装テロリストと戦う展開なら素直に応援できたんですけどね。
雑魚狩りだけなら面白おかしく読めたけど殺人までされるとちょっと……
警察では殺人のプロフェッショナルの武蔵に勝てない。
ならば、対抗できるのは同じく殺人のプロフェッショナルしかいないだろう。
そう、日本は本来認められていない殺人のプロを、戦争に派遣できるような戦力を備えているのだ。
それが勇次郎と並ぶ男、ガイア!
ルール無用の殺し合いでこそガイアの持ち味は生きる。
ミスターウォーズと呼ばれたガイアが戦線に参加すれば盛り上がること間違いなしだ!
あ、以前に登場したよく似たハゲの雑魚はノムラって人なんでそこんとこよろしく……