刃牙道感想 第153話「絶対的無双」



もう許して上げてください。
一刀流だけでもピクルを追い払えるくらいには強いのに、二刀流を一般ピーポー(特殊部隊だけど)に向けるのはやりすぎだ。
でも、勇次郎にはあっさりと対処されたしSTATも何とかなるかも?
結果としては普及しなかった技術である。
弱点を見つけろ、STAT!

さて、前回死んだ田沼彦二は出陣前に更衣室で隊員に今回の任務について聞かれる。
隊員はたった一人で日本刀だけの相手に完全武装で大挙して戦うのに疑問を感じているようだ。
機動隊の敗走と惨劇を聞けばそんなことを言っていられないと思うのだが……
勢い付けてSTATを出動させたのはいいものの、情報の共有化があまり図られていない。 これがこの惨劇に繋がったのだろう。

田沼は命令であれば相手が何であろうと関係ないとプロ意識を見せる。
雑な作戦を立てて早々に死んだ隊長の島本頼至と違って、STATの中では優秀な人物だったのだろう。
No.2だし混乱の中でも指揮を出していたし。
田沼も真っ二つになって死んだけど。 絶望でしかない。

これだけやってまだ武蔵は無傷である。
さらに二刀流……
STATの隊員たちはビビる。
ラスボスにまったくダメージを与えられていないのに、第2形態に移行されたような絶望感だ。

だが、武蔵にダメージを与えられていないのは隊員たちが自棄っぱちになれなかったからな気がする。 優秀な隊員故に命令に従って動く。
だが、武蔵の機動力に命令が追いつかずその隙を武蔵に突かれてしまい悲惨なことになった。
もし誰かが銃を乱射すればかすり傷くらいは負わせられたかもしれない。

常識外れの相手に常識で対処しようとしたのがSTATの敗因である。
常識的に対処するにしても距離を離して散開して、遠慮なく撃てる土壌を作れば良かった。
密集した上に遮蔽物を挟んで戦うのは悪手以外の何でもない。

「動きなさるな」
「動けば本人――」「或いは誰かの首が跳ぶ」


ここで武蔵は問答無用に斬りに行くのではなく言葉で威圧していく。
今の隊員たちは武蔵にビビって動けていない。
指揮官を失った上に何人も真っ二つにされたのだから、この状況で動きたがる隊員もいないのだろう。

武蔵は頭が誰かを問うが誰も手を挙げない。
隊長の2人は瞬殺されている。
ミスったとはいえちゃんと指揮を出した田沼はともかく、島本の死に様は油断とそこからの作戦の杜撰さから生まれたものなのでナントモ。

終了おわり!!!」
「くるまん乗って」「速やかに撤退ッッ!!!」
「残った者は斬るッッッ!!!」


既に頭がいないことを悟った武蔵は一喝する。
その一喝によってSTATは本日スムーズな動きを見せて速やかに撤退したのだった。
結局、STATではまったく相手にならなかった。
独歩とみっちゃんの予想通り、棺桶の山ができただけだった。
ともあれ、虐殺が終わっただけでも良かったかもしれない。
次回へ続く。


STAT、敗北!
敗因は作戦の杜撰さに尽きよう。
初手がダメダメだった結果、それがずっと尾を引いた形だ。
情報の共有化を図られていないのも不味い。
機動隊の一件は何だったのか……

警察が完全敗北したのなら次に出てくるのは自衛隊だろうか。
まぁ、自衛隊はノムラが惨敗しているので飛ばして、そろそろ刃牙と戦って欲しい。
これ以上、人死にが出ても盛り上がらないし、死ぬ可能性が一番引くそうな刃牙に頑張って欲しい。
刃牙が死んでもあまり問題なさそうだし。

あとみっちゃんもそろそろ責任を取らなければならぬ。
ここまでやれば知らぬ存ぜぬを通せないだろう。
なので、刃牙と武蔵のマッチメイクを進めてあげたまえ。

ここで間違えて変な人と戦わせたらいけないぞ。
負けたら死ぬし。
逆に言えば死んでも問題のなさそうな人をぶつけるとか。
かつて1度武蔵に勝っている本部とか。
お前ならできる! 勝てる!
武蔵の勝率100%の底力を見せてみろ!