刃牙らへん感想 第48話「ミキリ」



花山がジャックを圧倒している!
両者の実力差は大きいと思っていたが、ジャックのつねられ耐性のなさを突いて花山が優勢だ。
というか、ジャックさん、簡単につねらせすぎ。
噛み付きという特殊な戦い方で優位を取る一方で、特殊な戦い方への耐性がないということか……?

「・゛・゛・゛・゛・゛・゛・゛・゛・゛」
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「・゛・゛・゛・゛・゛・゛・゛」
「・゛・゛・゛・゛・゛・゛・゛ッッッ」


ジャックが2ページ、5コマに渡って発音不能な言語で悶えている!
隙だらけだ。
花山が追撃すればそのまま終わってしまいそうだ。

だが、喧嘩師としての流儀からか、追撃をしないのであった。
勝つためではなく強さを比べるために戦うのが花山なのだ。
まぁ、追い詰められれば遠慮なく追撃するのも花山でもあるのですが。
そこを踏まえれば今の花山は余裕があるということでもある。
ジャックは花山の本気を引き出せていないのだ。

全力で痛がるジャックを見て花山は続行不可能と判断する。
しかし、ジャックは立ち上がる。
グルチャッと不思議な効果音と共に一気に立ち上がる。
勢いよく、それでいて格好良く立ち上がるのは格闘家にとって重要な行為だ。
例えば範海王なんてボロボロのまま立ち上がってこいつダメだなと思わせた。
ダメージを感じさせない立ち上がり方は重要なのだ。

しかし、格好良く立ち上がっても今のジャックは格好良くない。正直、ダサい。
痛みに耐える姿に人は心の強さを感じるものである。
ジャックは格好付ける気がないから、堂々と痛みに悶えるということか?
格好いい格好悪いの前に隙だらけなのでもうちょっとそこは何とか。



「ミ……」「……ミ…」
「見切ッタ……ッッ」


でも、何か必死な表情だ!
ダメージを隠せていませんよ。
鞭打を喰らった勇次郎並みに隠せていない。いっぱいいっぱいだ。
ジャックがここまで感情を見せたのは初めてである。
刃牙も最大トーナメント決勝で鞭打を使っていたらもっと楽に勝てたのに。

ジャックは見切ったと言っているがモロにダメージを受けて痛みに悶えた。
そんな醜態を晒して何を見切ったというのか。
ギャラリーもそうだが花山でさえ?を浮かべるほどだ。
花山の素の反応がちょっと冷たい。
ジャックが傷付きかねないほどだ。

ジャックは再びファイティングポーズを取る。
そして、左ジャブから右のハイキックだ!
噛むために近付けばつねられてダメージを負う。
ならばリーチの差を活かして掴ませない立ち回りをすればいいのだ。
最初につねられた時点でそうしろ!

対策としては文句ないけれど見切るタイミングが遅いですよ、ジャックさん。
だから、本部に不覚を取っちゃうんですよ。
この場に本部がいたら子供同士の喧嘩、見らんでもわかるなんて言われますよ。

花山は派手に飛びギャラリーは死んだと思わせるほどの打撃だった。
しかし、花山にダメージらしいダメージはない。
ピクルに匹敵するほどのダメージ耐性だ。
この人、こんなに強かったのか?

もしかしたら本編花山ではなく外伝花山かもしれない。
外伝の主人公キャラは妙に強さを盛られる方向にありますからね。
シコルスキー以外。
シコルスキーは強さが盛られない代わりにかなりまともな人間性を獲得したことで普通に気の良い兄ちゃんになりましたが。

というわけで、花山は問題なく立ち上がろうとする。
それを見てジャックはニィと笑う。
まったくダメージがないのに笑う。これはあかん。
戦場で恋人や女房の名前を呼ぶ時くらいに甘ったれた行為ですよ。
要するに死亡フラグ、逆転フラグである。

それを理解してか、木崎はまったく心配していない。
花山がやられているはずなのに決着が近いと思うほどだ。
この程度、ダメージに値しないということか。
顔面爆破や拳銃、日本刀にも耐えているのが花山だ。
木崎が心配するレベルに達していないのはたしかにそうである。

倒れた花山にジャックは右ローキックで追撃しようとする。
花山はそのまま受けるのか。
あるいは受けてからの久し振りの握撃でもやるのか。
まだまだジャックの苦難は続きそうである。

これでそのままローキックが決まって決着……はさすがにないと思いたい。
思いたいけれど、ピクルタックルも白亜紀闘法も最終形態も使わずに負けたピクルさんがいる。
このまま決着でも不思議はない。
いや、このまま決着されたら困るのですが。

そして、ジャックは何を見切ったのか。
多分、掴ませずに打撃戦すればおkということだと思うのだけど。
最近の刃牙らへんはこの辺の言葉が足りないのでちょっと困る。
ピクルがあっさり負けた理由は強敵に挑む誇り高き戦士から弱い獲物を狩る狩人になってしまったからとか、推測できる要素はあるけど明言はされないので解釈に困る。
次回、説明されるのだろうか。
説明されなさそう……

園田警視正も何のために来たのだろうか。
今回も1コマだけ顔を見せたけど特にコメントなしだ。
もうちょっと面白いことを言って欲しいのだけど。
ただの花山のファンボーイなのか?
まぁ、警察を大ピンチにしたスペックを倒してもらった以上はファンになってもおかしくなさそうだけど。

この試合を一番ドヤ顔で見ていそうなのは範馬刃牙だな。
刃牙のジャックへの評価は高いのか低いのか、わからぬ。
痛みに負けたあんたはファイターとして終わりなんだよ!とか言いそう。
何か引導を渡すために戦いそうであの人は怖い。
正直、範馬勇次郎よりも範馬勇次郎しているんだよな、範馬刃牙……
1週休んで次回へ続く。