シンフォギア感想を書くに当たって



当サイトのメインコンテンツはシンフォギア感想である。
……いや、本当は自作ゲームなんだけどね。
そんな感想を書く身の私ですが、シンフォギアは他の人が書いた感想を巡るのも好きです。
hinataさんとか。
そんなシンフォギアの感想が増えることを祈って、私的なシンフォギア感想の書き方とか。
胸の歌を伝えたい人の参考になれば。

・始めに
冒頭と異なるようですがシンフォギア感想の書き方というか、私的な漫画やアニメの感想の書き方です。
シンフォギアを初めとしてバキやら何やらと当サイトはわりと感想の類を書いている。
書いている理由はその作品が好きだからというのが大きいけど、感想を書くことでその作品をより深く楽しみ、また自分が作品に触れて感じたことを明確にするためだ。

自分の考えというものは自分の中に留めているうちは存外抽象的なもので、何らかの形で出力すると初めて明確化できるものだ。
例えば漠然と楽しかったと感じたことも、出力すれば何故楽しかったのかを考え理由を付けるようになる。
その過程でより作品を理解できるようになるし、自分なりの理由付けをしていくのは実に楽しい。

そんなわけで当サイトでは感想を書いているわけでして。
まぁ、頭と指の体操的な側面もあったりなかったりですが。
なお、今年に入ってけっこうクロアンやら艦これやらパンチラインやらとアニメの感想をやったのは、シンフォギア感想の練習の意味合いがあったりなかったり。
この中で一番楽しかったのはクロアン。クロアン自体が今まで見たアニメで五指に入るほど面白かったのがデカい。
あと艦これもアニメ自体の出来はけっこうアレだけど、何だかんだグダグダ言いながら書けたので楽しかった。


・感想の要素
私的な感想の要素は以下の5つの要素だと思っている。

(1)作品のあらすじ
(2)作品の感想
(3)作品内の考察
(4)作品外の考察
(5)ツッコミどころ

(1)作品のあらすじは文字通り作品のあらすじだ。
極論なくてもいい。
当サイトの感想においても比率はまちまちでシンフォギア感想はかなり細かく書いているが、他は大雑把にまとめたりする。

あらすじを書く意図としては第一に感想をわかりやすくするためだ。
例えば「マリアが可愛かった」という感想を書くにせよ、これだけならよくわからない。
そこで「翼に剣が可愛くないと言ったことを指摘された。このことでマリアは頬を赤らめた。そんなマリアさんが可愛かった」と書けば、どうして可愛いと思ったのかがわかりやすくなる。

次により作品を理解するためだ。
前述したが自分の考えは自分の中にだけ留めていると抽象的なものでハッキリと理解できていなかったりする。
作品のあらすじもそうで自分で書くことで流れを整理して改めて理解できるものだ。
これは読み手にとってもそうだと思う。

シンフォギアに関して言えばとにかく情報量が多いので、あらすじで情報を整理する必要がけっこうある。
加えて取るに足らない描写でも作品の内容に関わっている可能性がある。
例えば第1期第6話の未来とのランニングは本筋とは関係ないため、あらすじと触れる必要は本来ないのだが、響の身体能力の向上と融合症例の症状の進行を示唆しているため、触れる必要が出てくる。
なので、どうしても細かくなってしまう。
あらすじが多くなりすぎると間延びしてよろしくないので、この辺の情報の取捨選択が当サイトの今後の課題。

(2)作品の感想は面白かったつまらなかったなどを書く。
ただこれだけだと読み手としては面白くない。
そう思った理由を面白おかしく書く。
この際になるべく美点を指摘、発掘するようにはしている。
ぺちぺちと悪いところを挙げてそれを突っ込んでいくのもそれはそれで楽しいんだけど、どうしても角が立ちやすい。
逆に突き抜けているとまぁ突っ込んでやらんとむしろ失礼だろうと多少のリスクを覚悟で突っ込んでいく。
けっこう前のことになるけど戦ヴァルのツッコミとかはその類。

ただ作り手と受け手の距離が近いアマチュア作品の感想の類では避けるべきだと思うし、事実かなり意図して避けている。
私自身、昔はそれでかなり角を立ててしまったし大いに反省している。
酷評して作者のテンションを損ね次の作品を作らなくさせるくらいなら、何も書かず黙っている方がずっと生産的なのだ。
その点、ネタとして楽しむというのも小馬鹿にしていることに繋がりかねないし加減が難しい。
美点として楽しんでいるということを強調できるようにしたい。

やや脱線したので本筋に戻す。
これに関しては当サイトでは直接的に面白いなどと書くのは避けて、それよりも如何に楽しんでいるかを伝えるかに重点を置いている。
あえて面白いと書く時はやはりそれを強調したい時だ。
例えばレイアの投げ銭アクションを格好いいと書いたが、それは強調するべき事項だと感じたからだ。
あとOPのきりしらのカットが超可愛かったので可愛いと書いた。

(3)作品内の考察は作品内(引いては作品関連)で情報が提示された事項への考察だ。
キャラクターが何故こう思ったのか、行動したのか、それについてを書いていき、作品の魅力を深めていく。
シンフォギアはハチャメチャな作風からは想像できないほどにロジカルに作られており、キャラクターの思考と行動に確たる理由を付けられる。
なので、こうした部分を掘り下げていくのが面白く、それに伴い当サイトではここにかなりのウェイトを置いている。
私自身、他の人の感想を見た時に「こういう見方があったのか!」と感心することが多く、それはやはりこの考察部分だ。
ある意味では(2)と共通する部分かもしれない。

(4)作品外の考察は作品外の情報を元に考察する。
例えば想い出というキーワードに関しては金子彰史は以前WA3でテーマとして扱っていた。
だから、GXのテーマのひとつは想い出ではないだろうかと推測していく。
他にもK2は登山客が少ないという実際のデータを持ち出して、K2ブチ抜きは見た目より被害者が少ないと予想していったり。(これは感想内ではオミットしたけど)
これはあまりやりすぎると何について語っているのかわからなくなるので注意が必要だ。
あくまで語るべき中心点は作品であり、作品以外ではないのだ。

また、作品はその作品の常識で動いていることを忘れないのも大事である。
高い標高の山脈はその国にとって重要な資源であり、そのもっともたる存在であるK2をブチ抜いたのは国際的に不味い。
S.O.N.G.の判断は明らかにおかしいし、シンフォギアを早々に禁止にするべきだ。
なんてことを書いても面白くも何ともない。

あくまで作品内の出来事に説得力を持たせるために作品外の情報を提示するべきであり、粗探しのためのものになってはいけないのだ。
加賀さんの弓の持ち方がおかしい?
だからどうした。あの世界ではアレが正しいんだ。

(5)ツッコミどころは箸休めというか、まぁギャグですな。
作品にあるツッコミどころ以外も発展させて弄ったりする。
作品にこれが多ければ多いほど感想が書きやすくなる。
その点、シンフォギアは極めて書きやすい。
毎度毎度バカみたいな量のテキストを流れるように書けるのも、シンフォギアの情報量とツッコミどころの多さのおかげである。

感想には不要かもしれないが解説ばかりでは堅苦しいし読んでいる側も疲れる。
なので、潤滑剤として大なり小なり必要になるかと。
ちょっとした一言でも読みやすくなるので、けっこうな効果があると思っている。


まぁ、何が言いたいかと言うとシンフォギア感想がたくさん増えるいいデスね。